槍ヶ岳 日帰り
- GPS
- 12:35
- 距離
- 30.6km
- 登り
- 2,331m
- 下り
- 2,324m
コースタイム
- 山行
- 10:58
- 休憩
- 1:38
- 合計
- 12:36
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
新穂高バスターミナルから右俣林道は県道をまっすぐいった先にあります。車両立ち入り禁止のゲートを超えると右俣林道。 林道は白出沢まで。白出沢は今回水はなく、河原を渡るとそこからは登山道。斜度はゆるい。途中チビ沢、滝谷と沢を渡る。 チビ沢は無水。滝谷は流れがあるが角材の橋が渡してある。 滝谷を渡ってすぐに山側斜面に藤木レリーフあり。 しばらく歩くと木道が出てきて、これが終わると槍平山荘。 山荘付近は平坦だが、徐々に斜度が上がる。 千丈沢乗越との分岐まで登ると灌木がなくなりガレ場に。 2600mから1000mごとに標識あり。 2700m付近からつづら折れに。 穂先を除けば、槍ヶ岳山荘手前がもっとも斜度が大きい。 穂先は三点支持とハシゴの登り。 基本、登り一辺倒、下り一辺倒のルートだが、徐々に斜度が上がるため歩きやすい。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
装備
個人装備 |
食料
地図
コンパス
保険証
飲料水(4L)
ティッシュ
三角巾
バンドエイド
医薬品
タオル
携帯電話
雨具
時計
非常食
熊鈴
ヘッドランプ
ロールペーパー
ザック
タイツ
Tシャツ替え
長袖ジャケット
車
ズボン
グローブ
ハット
靴
ナイフ
ヘルメット
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感想
槍ヶ岳は今シーズンの集大成。天気予報はあまり芳しくなかったがてんくら判定がAだったので飛騨沢ルートにて挑戦。12時までに槍ヶ岳山荘に着かなかったら山荘で一泊、逆に11時までに到着できたら、そのまま日帰りする計画とした。
登りは曇りで暑くないのは良いが、眺望開けず。山頂はガスがかかって周りは真っ白。
槍ヶ岳山荘から下り始めると小雨が降り始め、その後は本降りになることも。結局林道に出るまでずっと雨。
3時半ごろヘッデン点けて歩き始め。一人歩きの暗闇林道歩きは哲学的になる。見える空は星が見えることもあり、天気に淡い期待を寄せる。
途中、堰堤工事事務所の建物と、穂高平山荘が左にあり。
徐々に白み始めたところで目の前に白い河原が広がったところが白出沢。ここからはヘッデン外す。河原を歩いて対岸からは登山道に。明るくなって見ると空は全天曇りだった。
林道はゆるい登りで、白出沢からの登山道の斜度も大きくない。上高地から涸沢カールに行く時の横尾から本谷橋の登山道と同じような印象を受ける。
途中沢の渡りあり。チビ谷は河原のみ。リボンもあるが、登りは乾いてなんとなく人の歩いた跡をたどることができた。滝谷は水流があり角材で簡単な橋がかけてある。幅50センチほど、少し水面までの高さを感じるが、危険はない。下りの濡れているときは滑らないよう注意した。
滝谷を渡り終えると山側の岩壁にレリーフが彫ってある。藤木レリーフ。
そこからしばらく林の中を歩くと木道が出てくる。木道を歩き通して平坦になると槍平小屋。入り口の土間で大休止させてもらう。
槍平小屋から先はしばらく平坦だが、徐々に斜度が上がり、飛騨沢の左岸の灌木帯の中を歩く形に。ただ極端に大きな段差はなく歩きやすいと感じる。
1000mごとに標高表示があったのかもしれないが、2600m標識を見たあたりで灌木帯が終わり森林限界の上に。ハイマツの広がるカールの底を歩いて行く感じ。振り返ると笠ヶ岳が見えるところだろうが、この日は山腹が垣間見えるだけで上部は雲の中。自分のいくても雲で見通せず。途中千丈沢乗越との分岐地点で救急箱が設置されていた。
徐々に足元はがれ場、ザレたつづら折れに。その頃には雲の中に入り眺望は全く開けず。斜度が上がり標高のせいもあってか上りが苦しくなる。飛騨乗越の尾根にでる手前が一番斜度がきつく苦しかったが、後ろから来たトレラン風のお兄さんが息を切らしながらも駆け抜けていったのを見て発奮し、尾根までを登りきる。この後キャンプサイトの間を登ると槍ヶ岳山荘に到着。
ここで荷物を降ろし、ヘルメットをかぶって穂先へ。山荘を出発してすぐに険しい崖上りとなる。いくつかハシゴもありここ通るの?と思う箇所もあるが、先行して登っていた年配の方の後について、いざ登り始めると足場や手の置き場がボルト等で確保されておりガスの中でルートは濡れていたが冷静に体を動かせば問題なし。ハシゴも高度感はあるが基本上り下りは手元足元を注視するので怖くない。悪天候もあり登りで渋滞することなく山頂までスムーズに行けた。山頂は狭いが、4、5人しかいなかった。先に登っていらした方にスマホで写真撮影をしてもらう。
下りは鎖があるところは山に体を向けて、体を崖から離す基本を意識すれば、次の足場が見つかり安全に降りれる。なお、穂先は登りと下りでルートやハシゴや区別されている箇所があり、白ペンキの表示に従っての上り下りとなる。
緊張感はあるので、山荘前の平坦なところに出た時はホッとした。
山荘で腹ごしらをしていると小雨が降り始めとはずっと雨。下山始めは斜度が大きくどんどん高度が下がっていく。ただ、徐々に雨も本降りになり、ルートはウェットに。濡れた岩の上で滑らないよう注意ながらの下山となる。槍平で休憩時にご主人に滝谷の渡渉を確認。この程度の雨なら問題なしと言われ安心するが、河原は濡れると足跡がわからなくなりリボンがあっても出口を見つけるのに苦労する。特にチビ沢の取り付き箇所がわかりにくかった。この辺りは斜度も緩くなっているが、角の取れた岩は濡れると滑りやすそうで気は抜けなかった。白出沢まで来るとほぼ雨も小雨になり、林道歩きになると雨は上がる。ここからはゆるい下りの林道歩き。登りの時には気がつかなかった穂高平の牧場(牛がいた)や道の状況が新鮮だった。おかげで長い林道歩きも若干の下り勾配もあって休憩することなく歩き通せた。
二週間前に登った笠新道ピストンと比べると涼しいせいもあるが、飛騨沢ルートピストンの方が楽と思われた。山頂に向かって徐々に斜度が上がる登り(下り)一辺倒のルートは歩き良い。
槍ヶ岳山荘では人が多かったが、飛騨沢ルートは人手が少なく静かな山歩きだった。眺望はきかなかったのでまた来年登りたい。
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