中央アルプス南部縦走 空木岳〜摺古木山

- GPS
- 75:17
- 距離
- 50.6km
- 登り
- 3,662m
- 下り
- 3,686m
コースタイム
- 山行
- 9:53
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 11:33
- 山行
- 11:21
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 12:26
- 山行
- 10:15
- 休憩
- 1:51
- 合計
- 12:06
| 天候 | 晴、晴、曇、晴 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
★駒ケ根〜空木岳:大地獄・小地獄はヤセ尾根が続くが、鎖場やスチール階段などをふんだんに設置してある為、慎重に歩けば特に問題はない。 ★空木岳〜摺鉢窪避難小屋:マーカー、踏み跡ともしっかりしており迷う所はないが、摺鉢窪避難小屋への分岐から避難小屋までは少々足元の悪い道を下るので要注意。 ★摺鉢窪避難小屋〜越百山:マーカーが薄い所もあり、時々ハイマツがうるさい箇所が出てくるが踏み跡はしっかりしている。 ★越百山〜南越百山:ハイマツがかなりうるさく、他の低木とのコラボヤブ漕ぎぎみの道となる。コースタイム通りには歩けない...と思う。 ★南越百山〜奥念丈岳:南越百山の山頂は遮るもののない良展望地。小さいケルンを追って奥念丈岳方面へのハイマツ帯に突入するが踏み跡はしっかりしており、地元の山岳会の方々の労力により笹が刈り取られていて笹ヤブ漕ぎの必要はなかった。ただハイマツまで整備はされてないので、ハイマツ帯は少し労力を使った。 ★奥念丈岳〜浦川山手前まで【休憩するスペースもない。ヤブの中に座りこむ形で休憩】:最初は笹が深くなく拍子抜けしたのもつかの間、猛烈な笹ヤブとなる。身長160僂了笋郎の中に埋没する時間が長かった。稜線の一番高い所を辿りうっすらある踏み跡を辿ろうとするもすぐに見失う⇒足元から笹を観察⇒踏み跡戻る、を繰り返した。テープや木に括りつけられた古い道標もたまにあるが、その付近でさえ笹ヤブ化している。コースタイム通り...歩けるかっつーのっ!! ★浦川山〜小茂吉沢ノ頭:浦川山への登りは直登の踏み跡(私の行った時はここだけ笹が薄く、道筋が見えた)を辿る。山頂手前で笹ヤブに疲れたのと、私の体が入れる位のスペースを踏み跡脇に見つけたので、一人用のツェルトを張ってビバークした。山頂付近から小茂吉沢ノ頭間は笹の背も低くなり、踏み跡も見つけやすくなった。 ★小茂吉沢ノ頭〜安平路山:小茂吉沢ノ頭付近だと思うが、ここだけハゲちらか...いえ、笹が全く生えていない場所があった。この辺りから更に笹の密度が薄くなり、安平路山山頂手前を左にトラバースぎみに歩くと笹があまり生えていない所を登れる。最終的にはまた密集した笹ヤブになるが、すぐに終わり山頂に到達出来た。 ★安平路山〜摺古木自然園休憩舎:笹が生い茂っていて足元が見えない箇所もあるが、テープが導いてくれるので不安はない。踏み跡もしっかりしており、整備された登山道の有り難さを噛みしめながら歩いた。 |
| その他周辺情報 | ◎道の駅 田切の里。農産物直売所に食堂併設。りんごが安い。 ◎信州まつかわ温泉清流苑。食堂併設の温泉施設。晴れていれば露天風呂から南アルプスが望める。 ◎砂払温泉。木曽から大平峠を越えてきた旅人が、旅の「砂」を払って飯田に入った云々...が屋号の温泉宿泊施設。日帰り入浴可&食堂あり。 |
写真
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
ダウン上下
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
スニーカー
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
調理用食材
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
スマホ
充電器
時計
タオル
ストック
ナイフ
ポール
ツェルト
ツェルト張り綱セット
サーマレスト
シェラフ
シェラフカバー
100均アルミシート
グランドシート
|
|---|---|
| 備考 | 9月下旬なのに予想外の暑さだったため、水が不足気味となった。もう500ML欲しい所だった。また避難小屋が冷えたのでダウンの上下は持って行って正解。 |
感想
中央アルプスの未踏縦走路"赤線つぶし"を貫徹するべく今回の山行を計画。これ以上年を取ってしまうと縦走装備+ヤブ漕ぎに対応出来なくなるので今のうちに、という思いもありました。ところが核心部の笹ヤブの攻略を学習してから乗り込んだ(稜線の一番高い所に沿って歩けば問題ない、など)はずだったのに、当初、想定外に深く多く茂っている笹と格闘することになってしまいました。学んだことは笹と格闘しても疲れるだけ、ということ。笹の生えている向きを観察しながら笹をかき分け、なんとか歩けるようなったのは激ヤブも終わりかけの頃でした。笹をかき分けて歩くハメになるので、他の山域の縦走よりも何倍も体力を要しましたし、想像以上に時間がかかります。それほど想定外の笹ヤブです。越百山から安平路山までを昭文社『木曽駒空木岳』地図のCT通りに歩ける人って本当に尊敬に値すると思います
背たけ程の笹が〜と人さまのレコやブログに書かれているのを読んだ時には、なんと大げさな、と思っていましたが誇張でもなんでもなく事実を記録しているのだと、自分の目と体験で実感することが出来ました。今回ばかりは単独ということが凄く不安でしたが、●の項目に注意して計画したら、なんとか縦走を成功させることができ、今は嬉しさで心が一杯になっています。また無事下山出来たことに感謝の気持ちを持たずにいられません。
●必需品:GPS。スマホの地図アプリで充分です。地図データの事前ダウンロードをお勧めします。またログもダウンロードしておくと安心&便利。
●縦走中テント張れる場所はほぼ無いです。また私の脚力ではビバークの可能性大と考え、ツェルトと共に張り綱を用意。
●水。水場が無いのでビバーク覚悟の方は多めに。
●水場が無い・標高がそれ程高くないので暑い時期は不向きだと思います。十月以降の晩秋の方が虫も減ってうっとおしくないのではないでしょうか。虫に纏わりつかれ、ゆっくり休憩することができませんでした。
尚、駐車した駒ケ根に戻る為に、大平宿からタクシーで飯田に抜けるのではなく、公共交通機関を利用して車を回収する、という私のこだわりを反映した帰路になっています。飯田まで歩くかどっちにしようかと最初迷いましたが、妻籠宿で五平餅やおやきにありつけるな、という食い意地が勝った結果、馬籠宿から高速バスに乗るという選択になりました♪
コメント
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dxf















dxfさん、はじめまして。kickeyと申します。
空木岳から擂鉢窪に向かう稜線ですれ違い、お話させて頂いた者です。その節は、どうもありがとうございました。
無事、突破!おめでとうございます。本当に素晴らしい!
私が、つい先程まで眺めていたアンページまで続く、遥かなる激ヤブの稜線に、これから挑戦される人と出会い、大きな衝撃を受けました。しかも、終始笑顔で、めちゃくちゃ楽しそうにお話されるのが、印象的でした。この達成感は、半端ないと思います。
赤線繋ぎは、楽しいですね。私も頑張って伸ばしていこうと思います。でも、アンページは、私には、まだ無理かな。
お疲れさまでした。
kickeyさんはじめまして。というか2回目ですね、改めてdxfと申します。
こちらこそ! 縦走時にお話しをさせて頂き、またkickeyさんの山行話を伺ってとても楽しいひと時でした。私がめちゃくちゃ楽しそうにしていたのは、心の内が『オラ、わくわくすっぞ〜』の悟空モードになっていたからだと思いますww
私もkickeyさんのレコを拝見していたんですよ〜
南部縦走は笹藪が大変ですが、山としては難しくはないだろう(それほど複雑な地形ではない、と思います)と踏んで挑戦してみました。笹藪こぎが体力勝負すぎて力尽き、ビバークしてしまいましたが
それでも翌日安平路山のピークに到着したときの安堵感や達成感ときたらっ!!!辛い時も多い縦走でしたが、終わりよければ全てヨシ、です。妻籠宿で五平餅を買ってひっそりとお祝いをしましたw
赤線繋ぎ、楽しいですよね。あっ、お仲間がいたっ! と思っちゃいました〜
私の拙いレコをお読みくださりありがとうございました。
kickey様の次の山行も楽しい山行になりますよう祈念致します!!
いや〜、女の人ですごい方がいるなと思いながらも、同じく核心部の越百山から安平路を歩きたくて参考にさせて頂き助かりました。
奥千丈を越えるとホントにテン場ないですね。
浦川山での登りで疲れ果ててその先の鞍部付近の踏み跡が広がったところで無理やりビバ−クとなりました。
ハゲちらかしの頭まではあと少しだったみたい
でも、どんな山行をしているのだろうと他の山行も覗かせて頂いたら、naoeさんのお名前が出ていてびっくり
道理でハ−ドな山行をされるのですね
参考にさせて頂き、無事、歩けたのでまずはお礼まで。
momohiroさん、はじめまして!
私の拙いレコをご覧いただき、ありがとうございました。
越百山から安平路まで歩かれたのですね。
あのルートは実際に歩いてみないと笹薮漕ぎがイメージできませんよね(笑)
ハゲちらかしの頭
なんだか"笹薮の会"の同志が出来たような気持ちになり、
大変申し訳ないのですが、レコを拝読して嬉しくなってしまいました。
....ゴメンなさい
momohiroさんの感想で、
『袴腰山に近づくと更に笹密度は増して来た。笹は下りは未だ良い。しかし、登りはキツい。笹をかき分けつつ登り中々進まない。しかも、登りだとすっかり笹の中に埋もれてしまう。』
まさにその通りだと膝を打ち、的確な説明文章に脱帽です。
それに比べると私のレコなどあまりお役には立てなかったのでは?と恥じ入るばかり
ハードな縦走路の踏破、お疲れ様でした。
momohiroさんの次の山行が素晴らしいものでありますよう祈念いたします!
※ヤマレコのおかげでnaoeさんのことを知りました。
中々ハードな山行をされていて、また面白そうなルートを歩いておられる
方ですね。お知り合いですか?
面識は無いのですが、レコを参考にさせていただいています
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