黒法師岳〜バラ谷の頭〜丸盆岳(寸又峡温泉からの周回)


- GPS
- 21:03
- 距離
- 39.5km
- 登り
- 4,115m
- 下り
- 4,115m
コースタイム
- 山行
- 8:54
- 休憩
- 1:26
- 合計
- 10:20
- 山行
- 9:22
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 10:31
天候 | 10月20日(日):曇り時々晴れ 10月21日(月):曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
●寸又峡温泉〜前黒法師岳 寸又峡温泉から林道ゲートを越えて夢の橋方面に進みます。 飛龍橋の先で道は二手に分かれます。 左の未舗装の道に入って500mほど進むと前黒法師岳登山口になります。 登山口(600m)から前黒法師岳(1943m)までは高低差およそ1300mを登ります。 標高750m付近で湯山集落跡が現れ、標高1000m付近で湯山林道と出合います。 1196で栗ノ木段、1665で白ガレノ頭(標識は170mほど手前に建っていました)、 1750付近で展望台を経て前黒法師岳へと至ります。 1700m付近から南アらしく足元に苔が増え始めます。 ペンキやリボンなどのマーキング類は「これでもか!」というくらい たくさん付いてますので迷う心配はないと思います。 ●前黒法師岳〜黒法師岳 前黒法師岳から先もしばらくは目印がありますが、 1780mの鞍部付近からはそれまでと比べると激減し、足元は笹地帯へ。 1660mの最低鞍部まで下ると廃林道と合流。 P1706を越えて再び林道と合流したところが広々としたヘリポートになります。 ヘリポートから高低差120mほど登ると二ツ山(1810)へと至ります。 1812ピークの手前から薮が深くなり、踏み跡も不明瞭になります。 鞍部から高低差280mほどの急斜面の笹藪漕ぎ(ツラかった!)を こなすと黒法師岳山頂に到着です。 ●黒法師岳〜バラ谷の頭 黒法師岳から西に進んで丸盆岳方面とルートを分けると背丈以上の薮の中を 上西平山まで高低差150mほど下っていきます。 笹を掻き分けると踏み跡はしっかりありますが、足元は粘土質で滑りまくりました。 傾斜が緩むと笹は膝くらいの丈となり歩きやすくなります。 バラ谷の頭への取り付きとなる鞍部(1870)から少し下ったところに水場あり。 鞍部から高低差140mほど登り返すとバラ谷の頭に到着です。 テン場はバラ谷の頭の標識付近に4〜5張程度。 また、「本邦最南2000mの地」の標識の先に1〜2張程度のスペースがあります。 ●黒法師岳〜丸盆岳 バラ谷の頭方面との分岐から丸盆岳へガレの縁に沿って進みます。 等高尾根との分岐(1930付近)までは踏み跡も比較的明瞭な 細めの尾根を下っていきます。 等高尾根との分岐から鞍部までさらに60mほど下り、 100mほど登り返したところがカモシカ平と呼ばれる笹原の平坦地。 ここからわずかに登ると丸盆岳山頂(2066)に到着です。 ●丸盆岳〜千頭ダム 丸盆岳の東尾根を辿ります。 標高1600m付近までは濃い笹薮の中を進みます。 踏み跡は所々あるものの判然としない感じが続き藪漕ぎに苦労することもしばしば。 尾根の分岐もわかりづらく時間を要しました。 1500mを過ぎると足元から笹がなくなり、ルートもなだらかに。 ここから1448.3三角点を経て1277までは広く緩やかな尾根を下ります。 1277を過ぎると再び急斜面の下りとなり918の天地のコルまで一気に下ります。 1100〜1000mは南側がガレとなった痩せ尾根を伝っていきます。 天地のコルから踏み跡がはっきりしたトラバース道に入りますが、 崩落箇所が2箇所ほどあり要注意です。 960から南に延びる尾根に合流するとトラバース道が終了し、 小尾根に沿って九十九折のルートを高低差170mほど下ります。 730m付近で再びトラバース道に入ります。 こちらにも崩落箇所が2箇所ほどあり、通過には注意が必要です。 トラバース道が終了すると天地第一吊橋で寸又川の左岸へ渡って しばらくはひどく荒廃した林道を700mほど進むと千頭ダムへと至ります。 ●千頭ダム〜寸又峡温泉 およそ10kmの舗装路歩き。 トンネルが5箇所以上ありヘッデンがあると安心です。 |
その他周辺情報 | 【温泉】 寸又峡温泉 町営露天風呂(400円) |
写真
感想
台風19号が通過して南アの主なアクセス道はズタズタになりましたが、
深南部へのアプローチは特に大きな問題なさそう、
ということで、黒法師岳〜バラ谷の頭〜丸盆岳を周回してきました。
2日間誰ひとりとも会わず、静かな笹原がサイコーでした。
この辺りを歩くと、歩いてみたいところがどんどん増えてしまいます。
来月もチャンスがあるといいんだけど…。
観光地ムードたっぷりの寸又峡温泉に後ろ髪をひかれスタート。
かたわらを流れる寸又川の水量は多く濁っていました。
途中、夢の吊り橋から戻ってくる人たちとすれ違いました。
二日間とも微妙な天気ではありましたが、大きく崩れることもなく
きびしい藪漕ぎもなんとか乗り越えることができました。
今回の藪漕ぎは、登りのほうが踏み跡を見失いやすかった。
もちろん自分の背丈よりもずっと高い笹にい囲まれて、
下りも十分わからなかったんですが・・・。
ところで黒法師岳はなぜだか「黒帽子」と勝手に脳内変換していて、
黒い帽子をかぶったような山なのかな?って想像していたら、
本当にそのとおり、まっくろい黒いニット帽をかぶっているようでした。
もう「黒帽子」で覚えてしまいそう。
朝、まだ真っ暗な中、テントから顔を出すと、超ガスガス。
一面もやもや〜。ところが準備をしている間にガスは全くなくなり、
美しい朝焼け&富士山を拝めました。ありがたや。
二日目は再び藪漕ぎスタートでちょっとうんざりでしたが、
ヤブヤブって遠目で見ると綺麗なんだなよなぁ。
カモシカ平から丸盆岳のあたりは、楽園みたいでした。
帰り道に渡った夢の吊り橋は、とても普通で川も濁っていたし
「夢」から連想されるステキそうな雰囲気はまったくなく。
やっぱり、山の奥深くの方が感動できる景色がいっぱいありました。
今回もまたおつかれさまでした。
おしまい。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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今年の4月に大無間、大根沢山歩きましたがお二方様のレコ参考にさせて頂きました。
このルート、いつかは歩きたいなと思ってました。
すぐには歩かないですが行く時には見返したいと思います。
私は南アルプスが好きで歩いてますが南アルプスの踏み跡、お二方様と私と同じ感じ、池口〜加加森〜光、聖東尾根もいつかは歩いてみたいのでまた見てみたいと思います。
お互いが素敵なパートナーで羨ましい限りです。
tomhigさん
こんにちは。
同じ日に光〜大根沢山を歩いていた方がいたとはビックリ!
ボクもこのルートはこれから歩きたいルートの中でも優先順位が高いところでした。
1泊で仕上げるには結構タイヘンそうですね〜。
tomhigさん南アの赤線を拝見すると確かに同じような感じで親近感ワキワキです。
お互いにこれからは南に踏み跡を延ばしていくことになりそうですね。
tomhigさんは白峰南嶺のバリエーションルートをたくさん登られていますね。
とても興味深く刺激的で、こちらこそこれからいろいろと参考にさせてください。
コメントいただきありがとうございます!
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