立山(室堂ヒルクライム2000)
- GPS
- 12:31
- 距離
- 69.1km
- 登り
- 3,301m
- 下り
- 3,289m
コースタイム
- 山行
- 10:09
- 休憩
- 1:50
- 合計
- 11:59
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
除雪車が置いてあるので邪魔にならないように。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆藤橋ゲート〜美女平駅 ・チャリ利用。アルペンルート営業中はもちろんチャリは不可。営業終了直後のタイミングを狙ってチャレンジしてみた。 ・営業終了後しばらくすると雪が積もって通れなくなる。トンネルも物理的に通行できなくなる。 ◆美女平駅〜室堂 ・今日はアルペンルート営業終了翌日ということで除雪されていたため全行程チャリを使うことができた。 ・凍結区間もあるので転倒注意。 ・冬季はスキーやスノーシューなどで歩くしかない。 ◆室堂〜雄山 ・一の越まではスキーで。カチカチ斜面もあるのでクトーを活用した。 ・一の越〜雄山までは岩と雪と氷のMIX。スキーを担いでアイゼンとウィペットで登る。基本夏道通り。 ・冬の雄山は基本強風なので地獄装備推奨。 ◆雄山〜室堂(山崎カール滑走) ・山崎カールは暴風&カチカチ斜面&ウィンドスラブで緊張の滑走だった。 ・山崎カール下部〜室堂はトラバース中心の消化試合。 |
予約できる山小屋 |
天狗平山荘
|
写真
感想
12月の恒例行事「冬季立山」に行ってきた。
まだ山スキーシーズンが始まったばかりで山スキーの身体ができていないところへこの立山山行はめちゃくちゃキツい。
むしろこの山行で強制的に山スキーの身体を作り上げるといった方が適切な表現だと思う。
大抵12月第一週の日曜日を狙って登るのだが、この機会を逃すと雪が増えてアプローチがきつくなる。(といいつつ1月にも行ったりするけど)
立山アルペンルートの営業は11月一杯で終るので、その次の日曜日がターゲットになる。
今年はちょうど営業終了翌日の12月1日が日曜日だったのでチャリを使ってアプローチしてみようということになった。
最終営業日までバスが走っているので翌日の日曜日は除雪は完璧なはず…その後雪さえ降らなければ。
だが正直自分にとってこれはあまり嬉しくない。
チャリが苦手なので室堂まで除雪されてしまっているということになると約2,000mの標高差をチャリで漕ぎ切らなければならなくなる。
はっきりいって自分的には前代未聞。
本物のチャリダーではないし、スキーとザックを担いでスキーブーツで坂を2,000mを登るなんて拷問以外の何者でもない。
まあでも仕方ない。
貸切の絶景が待っている。やるしかない。
自分は藤橋ゲートからスタートしたがYSHRセンセーはその先の桂台まで車で入ったらしい。センセーはチャリダーで速いので1時間ほどフライングスタートさせてもらう。
それでも1,400mくらいのところで追いつかれてぶち抜かれた。
先行しすぎると待ち時間が寒いということで自分のペースに合わせてもらった。
もう重荷を背負い続けたおかげで首も腰もケツも痛くて仕方なかったがなんとか室堂まで標高差2,000mを漕ぎ切った。
所要時間は6時間半…チャリミネンコの2倍くらいかかっている。もうやりたくない。
白山の標高差600mなんて可愛いもんだ。
さあようやく本来の山スキーヤーとして活動できる。
無人の室堂平を一の越に向かってスキーハイク。最高の贅沢。
しかし強風だ。雪煙が舞いあがっている。
斜面は思ったよりカチカチ。気温もそれほど上がっていない。
クトーを効かせてガシガシいく。
一の越から雄山まではいつものようにアイゼンとウィペットを効かせてツボで登っていった。
山頂は爆風だった。
耐風姿勢を何度もとりながらなんとか這いつくばってピークをゲット。
しかし核心は雄山からの滑走だった。
カチカチの山崎カールへエントリーしようとしたが爆風と岩が邪魔してなかなかすんなりいかない。
一歩間違えたら滑落なのでセンセーを先頭に慎重にエントリーした。
その後もカチカチ斜面が続いたのでだましだまし滑っていく。
たまに雪があってもウィンドスラブなので楽しくない。
正直「命からがら滑り降りた」という感じだった。
室堂まで戻ったらチャリタイム。
室堂からチャリでダウンヒルする日が来るとは思わなかった。
普段はチャリの下山はあっという間だが、さすがに2,000mも標高差があると長かった。
よくこんなに登ったな…と自画自賛。マジもうやりたくない。
終ってみれば12時間ちょいの完全燃焼。
爆風カチカチ山で緊張の山行となったが、快晴の立山を存分に楽しめてよかった。
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