【梨百巡礼】道志山塊プチ縦走(御坂隧道〜今倉山〜菜畑山〜赤鞍ヶ岳〜ワラビタタキ〜大栗:民宿の女将さんの歓待に感謝カンゲキ!)
- GPS
- 08:21
- 距離
- 15.4km
- 登り
- 1,527m
- 下り
- 1,942m
コースタイム
- 山行
- 7:16
- 休憩
- 1:25
- 合計
- 8:41
天候 | 朝方晴れ、のち曇り(時折薄日差す、稜線上時々ガス) |
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過去天気図(気象庁) | 2019年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(復路)大栗地区へ下山、マイカー(富士見荘に駐車)にて帰宅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・菜畑山〜ブドウ岩ノ頭の間、縦走路は落ち葉に覆われやや道形不明瞭な区間多し。マーキングや境界見出標などを丁寧に拾い、基本的に主尾根を外さぬよう注意。 ・縦走路中、随所に野生動物(猪?クマ?)の掘り返しと真新しい「落とし物」あり。(特に単独行の場合、彼らの冬眠前のこの季節はクマ鈴必携と思われます。) ・ワラビタタキの先から大栗地区への下山道、出だしは相当な急降下、落ち葉や岩混じりの斜面も多く、スリップ注意。下部の間伐地通過区間、丸太が散在しルート不明瞭の箇所あり、マーキングを丁寧に拾って歩く必要あり。 |
その他周辺情報 | 道志の湯(大栗地区から車で10分弱)にて日帰り入浴(大人600円、横浜市民[※近くに同市水源の森が所在]等割引あり) |
写真
装備
備考 | (消費水分量)PETボトル(500ml×1:アップルティー/宿で貰ったお茶250cc.×1)、ガッツギア×1[※ポリタン水は1.5隼参するも使用せず] |
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感想
初冬の梨百巡礼ツアー2日目、この日は休暇を取り、前泊した道志・大栗地区の民宿「富士見荘」から出発です。当初は平日限定の都留市行きバスで登山口の道坂隧道へ移動する計画でしたが、親切な宿の女将さんのご厚意にて、朝食を午前6時過ぎに済ませた上、女将さんの運転で登山口まで送っていただけることに。気温は氷点下に下がり、車のガラスもガチガチに凍り付く寒さでしたが、車内で思わずホッコリする地元のお話など伺ううちにガラスの霜も解け、予定より早くトンネル西口の登山口に到着。ここからまずは御正体山へ続く稜線を目指し、登り着いた道坂峠から未踏の道志山塊の主脈尾根を辿ります。今朝もお腹いっぱい頂いた御飯がまだ消化しきれぬうち、1時間弱で最初のターゲット、今倉山東峰に到着。梨百91座目ですが、片道15分弱の稜線続きにほぼ同標高の「西峰」があり、ザックをデポして速攻ピストン。山頂に「御座入山」の山名標識がある西峰は、展望もほとんどない地味なピークながら、GPSで見る限り東峰よりも明らかに10m近く標高が高く、ここが本日の最高到達点となりました。
東峰に戻り、そこここに気配を感じるクマや猪にザックが漁られていないことを確認の後、荷物を背負って縦走続行。ここから暫くは緩やかで気持ちの良い尾根が続きますが、天気は予報通り下り坂。南の海上から押し寄せる雲の波に、北方のキレイな青空も少しずつ浸食され、次の顕著なピーク・水喰ノ頭に着く頃には、上空もスッポリ雲に覆われ、吹き渡る風に寒さも募ります。休憩もそこそこに先を急ぎ、約30分強で本日第2のターゲット、梨百の菜畑山到着。東南方の開けた展望の良さそうな山頂ながら、辺りはガスで真っ白、記念撮影のみ済ませて更に尾根を進みます。ここから先は踏跡が落ち葉で少々分かりにくい上、結構なアップダウンがあり、次なるピーク・ブドウ岩の頭に着く頃には、昨日来の疲れも出てすっかり足腰がヘロヘロ。少し下った道志口峠で風をしのぎつつ、堪らずプチ昼食休憩を取ります。注文もしないのに女将さんが親切に用意して下さった昼のお弁当を半分強いただき、半分折れそうになっていた心身の元気を回復。急登をクリアして小ピークを2つほど超え、一面のササに覆われた丸っこいピークの赤鞍ヶ岳に到着。ここは3週間前の秋山・二十六夜山からの縦走で足を伸ばした懐かしい山頂、ここで秋山の峰々と道志の足跡がしっかり繋がりました(だからどうなの、と突っ込まれそうですが、何だか嬉しい…)。
午後1時を回り、この頃には周囲もすっかりガスに包まれてしまいますが、それはそれで幽玄枯淡の良い趣です。下山道の分岐する秋山峠を通過、もう一頑張り急登をクリアすると、岩の突き出たプチ展望台に出て、山中湖へ連なる山々や先月登った鳥ノ胸山などが良く見え、まずまず展望欲も満足。曰く因縁ありそうなウバガ岩を右に巻いて登っていくと、程なくこの日の最終ターゲット、ワラビタタキに到着。ここにも「赤鞍ヶ岳」の山名標があり大変ややこしいのですが、こちらにはロボット雨量計があり、観測点名は「赤倉山」になっています。山の名前というのは、登り口の地域によって異なることもままあるのですが、この辺りのピークはいずれも二つ以上の山名が併記されていて、どれが「本家」かサッパリ分かりません…。ともかくも、この日のプチ縦走はここらで終了、厳道峠への縦走路から案内標識に沿って民宿のある大栗地区へ一気に下ります。出だしはロープが欲しいくらいの激下りのザレた急斜面、ようやく勾配も緩んで落ち着くと、いつしか周囲のガスも晴れ、麓の集落も見えて俄然テンションも上がります。後は平凡な尾根を緩やかに下るだけ、と慢心していると、送電鉄塔台地からの素晴らしい山里展望、そして紅葉のステキな残照と思いがけない最後のプレゼントに感慨ひとしお。無事に早朝出発した大栗の民宿に辿り着くと、車には女将さんからの地元名産のお餅と追加の手土産が。御礼を伝えに民宿の玄関の敷居を跨ぐと、「お風呂に入っていくならどうぞ使って!」と道志の湯の無料入浴券まで頂戴してしまい、何から何までの温かいお心遣いに感激しきり。「今度は家族連れでゆっくり遊びに来ます!」とお伝えし、車で10分の道志の湯へ移動してお楽しみの温泉入浴です。ここでも「最近頻繁にここで入浴するようになり、体調も良い」と仰る民宿のオヤジさんと風呂でご一緒し、縁の深さを実感しつつ、せめてものご恩返しということで実家向けの手土産とドリンクを仕入れます。平日ハイキングの強みで相模湖ICまでの国道・県道や中央道もほぼ渋滞フリー、かなり早い時間に自宅へ無事帰りつくことができました。
今回は民宿の女将さんに一夜の宿、移動の足に加えて豪勢な食事とお弁当、沢山の手土産、とこれ以上ないぐらいにお世話になり、御礼のコトバもありません。ただ、唯一の交通路・国道413号線も神奈川県(三ヶ木方面)へ抜ける区間の災害通行止め(昨秋より)が未だに続き、路線バスも減便で主要な観光資源・大室山への登山路も交通アクセスの良い丹沢方面からのハイカーが専ら、と道志村の地域振興はイバラの道です。梨百巡りもいよいよ終盤ですが、これだけこの山域(山梨県東部地方)にお世話になっている小生としても、今後何とかご恩返しができないものか、としみじみ思う今日この頃です。まずは今すぐできることとして、このエリアの市町村へのふるさと納税でも考えてみることにしますか…。
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