【白山】加賀禅定道(百四丈滝まで)
- GPS
- --:--
- 距離
- 15.3km
- 登り
- 1,667m
- 下り
- 1,656m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
<積雪状況(2019.12.21時点)> ・登山口(650m)…積雪なし ・1000m付近…20〜30cm(腐った旧雪の上にうっすら新雪) ・しかり場(1549m)…70〜80cm(腐った旧雪の上に10cm程度の新雪) ・奥長倉避難小屋付近(1730m)…120〜140cm(固い旧雪の上に15cm程度の新雪) ・百四丈滝展望台付近(2040m)…170cm〜190cm(固い旧雪の上に20cm程度の新雪) ※ しかり場,奥長倉避難小屋付近,百四丈滝展望台付近の積雪はプローブで測定。ほかは目測です。 <概況> ・1500mくらいまでは旧雪の層が腐っており,ガクンと時間差で沈み込む感じの雪で結構疲れます。また,雪をかぶった藪が登山道をふさいでいる箇所がいくつかあり,その処理も難渋します。 ・それより標高を上げると,旧雪の層が硬くなり,ワカンで10cm程度の沈み込みで比較的快適に歩けます(ただし,時折踏み抜きあり)。 ・まだ雪庇も発達しておらず大きな危険箇所はありませんでしたが,美女坂付近は,旧雪の層がきわめて固くなっており,その上に新雪が載っているため,滑りやすくなっています。東側が切り立っているため滑落注意(もう少しすると,雪庇が発達すると思われるためこれも注意。)。また,美女坂の上部は尾根芯の雪付きが悪いため,西側についている夏道の切り開きを辿ったほうがよいです。 ・今回はワカンで通しましたが,雪の状況により,特に美女坂でアイゼンが必要になると思います。スキーはまだ藪が埋まっていないので,取り回しに苦労しそうです。 <百四丈滝> ・百四丈滝の滝壺の氷は順調にこんもりと発達しており,目測ですが,5m〜10mくらいの高さになっていました。鮮やかな蒼氷で,きれいでした。 |
写真
装備
備考 | ワカンを使用。アイゼンは携行しましたが使いませんでした。念のため持って行ったピッケルが美女坂で役に立ちました(なくても登れるが,急登で体を引き上げるのに楽。あと下山時の尻セードの制動時にも)。 |
---|
感想
12月の中旬を過ぎても寡雪が続き,悶々とした日々が続いている。この状況である程度の積雪が見込めて,登山道もあって藪が少なく,かつ人が少なくて静かで,しかもアクセスも良いルートとなると結構限られてしまい,今回は加賀禅定道を行けるところまで行って引き返してくることにした。加賀禅定道は残雪期などに何度か歩いたことがあるが,初冬のこの時期は辿ったことがなかったため,どんな景色が広がっているのかにも興味があった。
この一週間,気象情報等からして,あまり雪が降っているような感じではなかったため,ガビガビになった古い雪が残っている程度だろうとあまり期待していなかったのだが,標高が高いところでは少しずつ雪が降っていたようで,薄くともふかふかの新雪と樹氷の美しい森が続き,とても楽しめた。長倉山のあたりから,すっきりした雪尾根もところどころに現れて,さすが越の白峰,満足できる雪山の一日だった。
先週,先々週と2週にわたり少ない積雪でスキーを持ち出し,埋まり切っていない藪に苦しめられたため,今回はワカンで地道に登ったのだが,ワカンはシンプルなうえに痩せ尾根や藪の急登での機動力が高く,改めていいものだと思った。ワカンが雪に触れ合うサリサリという高く澄んだ音を聞きながら,雪稜に一歩一歩丁寧に足跡を残していくのも楽しいものだ。最近は,雪山ではスキーをよく使っていたので,こんな当たり前のことを改めて実感した次第。
加賀禅定道も,あと何回かの大雪で,立派な雪稜に姿を変えるだろう。こうなると深いラッセル,ナイフリッジや雪庇で容易に近づける稜線ではなくなるのだろうが,そのような厳しい姿になった加賀禅定道も,いつか眺めてみたい気がした。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する