ライチョウの夏、立山の夏(立山三山・大日三山)
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- GPS
- 31:21
- 距離
- 27.1km
- 登り
- 1,876m
- 下り
- 3,325m
コースタイム
6:00立山駅ケーブルカー-6:10美女平駅バス-7:10室堂7:20-8:50浄土山9:05-9:30一ノ越-10:20雄山10:30-10:50大汝山-11:00昼食11:15-11:30富士ノ折立-12:10真砂岳-12:50別山-13:00別山北峰-13:30剱御前小舎-14:30雷鳥沢ヒュッテ
8/13
5:10雷鳥沢ヒュッテ-7:20奥大日岳-8:40七福園-8:45中大日岳-8:55大日小屋(昼食)9:05-9:30大日岳-11:20大日平山荘11:40-12:30牛首-13:20登山道入口-13:30称名滝14:00-14:15レスハウス称名14:30-15:00称名滝バス停-15:15立山駅
天候 | 8月12日晴れ時々曇り 8月13日曇り時々強雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
朝5時には満車(枠外駐車車両多数) トイレ:無料駐車場道路を挟んだ南にトイレ小屋あり |
コース状況/ 危険箇所等 |
<室堂周辺&雄山付近> 登山道は全体的によく整備されていて問題なし 富士ノ折立頂上はもろい急峻なガレ場。落石&転落注意。 <大日岳方面> 雨の日は岩や木の根が非常に滑りやすいので慎重に。大日平山荘近くの木道は滑り止めが施してある箇所はいいが、そうでない箇所はツルツルに滑る。 <登山ポスト> 室堂バスターミナルの階段踊り場に設置 <下山後の温泉> グランドサンピア立山¥700(ジャグジー、打たせ湯等各種あり) |
写真
感想
♪夏休みは立山にライチョウを見に行こう♪
そんな計画を立てたのが、スキーシーズンが終わって一息ついた5月下旬頃。立山には観光でさえ行った事がないし、立山ならライチョウがたくさんいる。そして、ちょっと気になっていた大日三山もついでに登ってしまおう、ということで、この縦走計画に都合のよさそうな「雷鳥沢ヒュッテ」にも同じ頃予約を入れた。
それから2ヵ月半、やっと夏休み。8月にはいってから晴天が続いていたが、丁度夏休み辺りから天気が崩れる予報が出ている。出発直前の予報も雨模様。大雨になるようなら予定変更も有りうる・・・。
前日夜20:30頃立山に到着。駐車場の空きスペースは少ないが、なかなか良い位置を確保。さあ、明日に備えてぐっすり眠ろうと思ったのだが、何と、熱帯夜で寝付けない。
それでも翌朝は4:15起床。雨は降っていない。身支度を整え、5:20頃web予約しておいた切符を引き取りに窓口へ。既に切符売り場にはかなりの列。それを横目にサクッと切符を受け取りケーブルカー改札口に並ぶ。6:00始発のケーブルカー、6:15高原バスを乗り継いで、7:10室堂に到着。車窓から見えた大日三山や薬師岳の姿にヤル気も湧いてくる。天気も予報を覆しピーカン!
室堂ターミナルで登山届を提出し、少し周囲の様子を楽しみ、立山三山縦走へ出発!
♪一日目(立山三山縦走)♪
★室堂〜浄土山〜一ノ越★
立山から標高差約2000mを乗り物で一気に上がったせいか、ゆっくり歩き出したにもかかわらず、かなり息苦しい。これは出だしから大変だ〜。あたり一面、チングルマやウサギギクのお花畑に癒されながら、ここはガマンの登り。
浄土山辺りからミヤマリンドウが増えてきて、槍や笠ケ岳がキレイに見える。こちら側から槍を見るのは初めてだ。
そして、富山大学の研究所付近でライチョウに遭遇。母さんライチョウがヒナ5〜6羽を連れている。予想外に早く「ライチョウ観察その 廖子供たちは元気いっぱい、あちこちに散らばろうとするが、母さんは少し高いところから、しっかり見守っている。
★一ノ越〜雄山
ここからは観光客も入り混じって大渋滞。渋滞の横をルートを外して登ろうとする人が落石を起こし、山慣れた人から怒られている。ここは落石事故を起こさないよう、流れに乗ってゆっくり進むのがベスト。イライラせずゆっくり行けば、思いのほか早く山頂に着けるし、身体も楽だ。
★雄山〜大汝山〜富士ノ折立〜真砂岳〜別山
雄山から遠ざかるにつれてだんだん人も少なくなってきて、さっきまでのザワつきがうそのように静かな稜線歩きを楽しめる。お花畑も、チングルマからイワツメクサやトウヤクリンドウに変わってきた。トウヤクリンドウが咲くということは、夏もそろそろ終わりなんだ・・・。
途中にある内蔵助カールの雪渓は見事。思わずスキーを履いて滑りたいと思うほどの広々とした良い斜面。吹く風も心地いい。
真砂乗越からひと登りで別山へ。眼の前には大迫力の剱岳!
★別山〜剱御前小舎〜雷鳥沢キャンプ場〜雷鳥沢ヒュッテ
雄大な剱岳の姿を後にし下山へ。直後、またもやライチョウが。オス一羽が登山道真ん中で気持ちよさそうに砂浴び。「ライチョウ観察◆廚箸覆辰拭
途中、剱御前小舎付近で宿に到着時間の連絡を入れ雷鳥坂を下る。浮石が多いので、転倒せぬよう、落石を起こさぬよう注意して進む。登山道脇にはまたもや広大なチングルマ畑。
小さな橋を渡ると雷鳥沢キャンプ場。既に色とりどりのテントが設営され賑やかだ。ここから数分で本日のお宿「雷鳥沢ヒュッテ」へ。
★雷鳥沢ヒュッテ
・夕食:17:30〜
(バランスが取れていておいしい。味噌汁ではなくクリームシチューが出て、お代わり自由)
・朝食:6:00〜
(朝早く出発する場合はお弁当に変えてくれる。お弁当の受取は前日夜20:00以降)
・部屋:コンクリート打ちっぱなしみたいな殺風景な部屋だが意外と快適。
・風呂:内湯とつながってはいないが露天風呂もあり(テン場の人も利用しているのだろう、かなり混雑している。リンスインシャンプーと石鹸あり。)
夜外へ出ると満点の星。北斗七星、カシオペア、夏の大三角etc。南の空も次第に雲がとれてきてアンタレスが赤く光っている。残念ながらペルセウス座流星群の流れ星を見ることはできなかったが、これだけの星空だ、明日も好天が期待できるのではないだろうか・・・?
♪二日目(大日三山縦走)♪
★雷鳥沢ヒュッテ〜奥大日岳
昨夜の星空がなかったかのように、朝から小雨が降っていたので雨具を着込んで出発したが、剱岳方面との分岐を過ぎた辺りで雨も止み雨具を脱ぐが、奥大日岳少し手前で今度は激しい雨になり再度雨具を着込む。
この後ほどなくしてまたもやライチョウ発見。今日もお母さんがヒナを5〜6羽連れている「ライチョウ観察」。
奥大日岳山頂からは雨のため視界が悪く何も見えない。晴れていれば剱岳が大きく見えるはずなのだが・・・。
★奥大日岳〜中大日岳経由〜大日小屋〜大日岳
この稜線、とにかくお花が多い。チングルマ、ハクサンイチゲ、イワイチョウがコラボしたお花畑が広がる。雨のおかげで花もみずみずしい。
七福園少し手前でまたまたライチョウ発見!登山道で一羽のんびり座っていた「ライチョウ観察ぁ廖
コースタイム上、七福園から40分で大日小屋となっていたが、ガスの中を進んでいくと、突然小屋が現れた。お腹も空いていたのでベンチで休憩をとる。
この雨で景色は全く期待できないが、大日岳まで予定通り行ってみる。すると、登り初めてすぐに何と!大人のライチョウが10羽ほど群れている。ライチョウ村状態だ。中には白いのもいる「ライチョウ観察ァ廖B膺佑離薀ぅ船腑Δオスメス入り混じって群れをなしていることもあるんだ〜。
★大日小屋〜大日平山荘
とにかく長かったという感想。雨で濡れた岩や木の根がツルツルに滑り、登山道の難易度UP。浮石に乗らないよう、滑らないよう、細心の注意を払っているので精神的に疲れる。木道が現れてはじめてから大日平山荘までなかなかたどり着かない。やっと到着した山荘前で行動食を摂り、このルートのラストスパートへ。
★大日平山荘〜牛首〜大日岳登山道入口
木道には滑り止めが施してあり歩き易い。牛首からの激下りには、ハシゴ、クサリが所々あり、個人的にはすごく楽しい。途中から太陽が出てきたので雨具を片付け、少し暑さから開放される。
計画予定時間より大幅に早く大日岳登山道入口に到着。ここに着いたとたん観光客がわんさか。登山者は注目されてしまう。
★大日岳登山道入口〜称名滝
映画「おおかみこどもの雨と雪」のモチーフにもなった滝。さすがに落差日本一!高いところから落ちてくる様は迫力がある。滝付近は涼しいのでしばらく休憩。
最後はバスに乗り立山へ。今回の山歩きはこれでおしまい。
★補足
立山は「ライチョウ王国」であることを改めて実感。出会ったヒナたちには、ぜひとも元気に育ってほしいと願わずにはいられない。
そして、どこを歩いても延々と広がるお花畑、初夏の花から初秋の花までが同居するおもしろさはお勧めです。
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