鳳凰稜線はビランジ&シャジン競演中
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- GPS
- 07:00
- 距離
- 10.3km
- 登り
- 1,651m
- 下り
- 1,641m
コースタイム
- 山行
- 6:25
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 7:00
08:50 林道出合(標高1600m)
10:25 御座石(標高2300m)
11:10 稜線到達(標高約2770m) 以上往路(中道登山道部分)所要2時間50分(標高差1505m)
(薬師岳=2780m登頂など周囲散策 20分)
11:30 観音岳に向けて出発
12:15 観音岳到着(標高2840m) (出発点から標高差1575m)
(ランチと周囲散策 15分)
12:30 薬師岳に向かって出発
13:15 中道登山道下降開始 以上稜線散策合計所要2時間05分
13:50 御座石
15:00 林道出合
15:20 中道登山口帰着 以上帰路(中道登山道部分)所要2時間05分
合計所要時間7時間00分。(歩行距離10.9km)
天候 | 天気/ 曇り(AM8〜PM2)〜晴れ(PM3) 気温/ 20℃(AM8出発時)〜20℃(稜線日射時)〜13℃(稜線ガス時) 風 / 稜線のみ風速5〜10m/s |
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過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(中央道経由の場合は韮崎ICを出て七里ヶ岩トンネル通過後、「一ツ谷交差点」右折で国道20号線に)。 「一ツ谷交差点」の約2.5km先の「桐沢橋」を渡り、「林道御庵沢小武川(ごあんざわこむかわ)線」に入る。 林道を約30分で武川方面からの道と合流。左折して青木鉱泉入口を過ぎ約2.2km先が中道登山口(廃屋が目印)。 廃屋前に車数台分の駐車スペースあり。 [国道20号線] 私が通った時刻(朝7:30頃)の国道20号線は韮崎市内「峡北消防本部西」から「武田橋」あたりまでかなりの渋滞で時間消費。平日だけと思うが、国道52号線や県道12号線に迂回した方が良さそうだ。 [アクセス道路] 青木鉱泉まで、いわゆる「旧道」でなく新しい林道を通ったが、所要時間に大差はなく、はじめの600m程度は荒れたダートなのであまりメリットない感じ。北からアクセスするなら従来通りの武川側からの道でもよい。 新旧アクセス道路の比較については私の下記日記を参照下さい。 http://www.yamareco.com/modules/diary/21844-detail-80548 なお、青木鉱泉手前で道路舗装工事中。場合によっては通行止めもあり得るので事前確認されたい。 また青木鉱泉から先の道は車底の高い四駆車でないとつらい。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
[中道登山道] 登山口から林道出合まで急勾配の上りで約30分。 その後、いったん勾配は緩くなるも単調な上り坂で稜線まで。 全体に樹林帯の中の尾根道で道は明瞭。迷う心配はないが一部、荒れている箇所もある。 [薬師岳〜観音岳稜線] 足下は全般に砂斜面で歩きにくい。岩部分は岩に赤ペイントあるので、それに従えば間違いない。 |
その他周辺情報 | [最終コンビニ] 一ツ谷交差点の北約500m、道の左側にセブンイレブン。 [日帰り入浴] 青木鉱泉で入浴可(1000円) 北杜市営「むかわの湯」(市外の方700円) http://www.mukawanoyu-shidax.com/spa.html 韮崎市内「武田乃郷 白山温泉」(600円) http://www.hakusanonsen.com/index.htm [写真] 下の写真のうち主なものは地図上に撮影ポイントが落としてあります。 なお、写真は巾1280pxあります。各写真クリック(巾800px)よりも「スライドショーで見る」か「元サイズ」をクリックして頂いた方が大画像になります。 |
写真
感想
鳳凰を訪れるのは6/26以来2ヶ月ぶりです。
前回のレコにyokowv様が『鳳凰には固有種の「ホウオウシャジン」が咲く』という情報を書き込んで下さいました。
調べて見れば「シャジン(沙参)」とは「ツリガネニンジン」の漢名とのこと。
「ホウオウシャジン」は、イワシャジンの高山変種で、南アルプス鳳凰三山のみで見られる固有種、花の盛りは8月下旬から9月上旬だということがわかりました。
そこでお盆過ぎくらいから「南御室小屋だより」に注意していたところ、8/16に「ホウオウシャジンの開花が始まりました。」との第一報!。しかし「咲き始めたのはまだ2割ほどの株でしょうか。」とのことで、はやる心を抑えつつ、いましばし待つことにして8/28に訪問したのでした。
http://blogs.yahoo.co.jp/ukokkei100/archive/2012/8/16
例年だと8月下旬には終わってしまうタカネビランジが今年は8月いっぱい楽しめそうだという情報も得たので、これはもうこの二つの花を目的の稜線歩きしかありません。
しかもネットでこれらの花の写真を調べると、前回歩いた「あのあたりだなあ」と見当もつきます。
そこで前回同様に中道から薬師岳に登り、薬師〜観音の間の稜線を目指しました。
今回は地蔵ヶ岳には行かず、花だけをじっくり楽しむ計画です。
わずか2ヶ月前に歩いたばかりの登山道は記憶も新しく、自分の位置もおおよそ判断できます。
この辺は緩勾配でもこの先急だったな、など思い出すのでペース配分もできて前回よりも効率よく歩くことができたのでスタートから3時間弱で稜線に到着。
前回は事前学習不足でどこが薬師岳の山頂かもわからなかったので、今回はとりあえず登頂しようと「北峰」の岩峰にも登ります。
天気は雲がちでしたが、そこそこ青空もあり、北岳や仙丈ヶ岳はじめ周囲が一望できました。
で、景色はそのくらいにしてさっそく縦走路に向かいます。
すぐにタカネビランジのピンクの花が目につきましたが、薬師岳の周辺のものはなぜかすでに盛りを過ぎてしおれ始めている。
「さすがにもう8月も終わりだから遅かったか?」と残念に思いながら北上していくと、なんということか北に行けば行くほどきれいなタカネビランジが現れました。
そしてついに最大目的のホウオウシャジンも!
実物を見るまで「チシマギキョウ」のイメージでしたが、それよりもかなり小さいです。とてもかわいい。また花の青さもチシマギキョウの紫がかった色とも異なり、純粋の青といった感じです。
見分けポイントである細長い葉も青い花も下向きでうつむいていて、いじらしい。
でも、タカネビランジが大岩の下に隠れるように咲いているものが多いのに、ホウオウシャジンは岩の上に堂々と載って咲いているものもあってびっくりします。
南アルプスの両スターの競演。好アングルを狙って地面に這いつくばり、カメラを構えて撮りまくりますが、できた写真を見るととても雰囲気が伝えられていません。
北岳をバックにしている雄大さ、一瞬霧に包まれた幽玄さ、砂地や岩の上に根を下ろしている命のしたたかさ、そして何よりも本物の色のすばらしさ。
コンパクトデジカメごとき(と、この腕)でお伝えしきれないのが残念。
今回の山行きのきっかけになる貴重な情報をいただだいたyokowv様に心より感謝いたします。
期間限定ですが、みなさん見に行って下さい。
あそこまで入れる車はいいですね。
今季2度目の鳳凰ですか、それも、お中道で、
尾根道お好きとはいえ、スピードアップ
ここは白砂青松の景色だけでもきれいなのに
ホウオウシャジンにタカネビランジ
まで、うらやましいような山行です。
お花の目的があるとまた
違って見える気がしますよね。
ほんと山梨は近くにこんないい山あって幸せな環境ですよね。
コメントありがとうございます。
前回はイワカガミはじめハクサンイチゲなどいろいろな種類の花を楽しめた鳳凰でしたが、今回はこの2種類以外はほとんど見かけませんでした。
もうすぐタカネビランジも枯れそうですし、あちらこちらに紅葉しはじめたらしい赤い葉や実が見受けられ、もう秋という雰囲気いっぱいでした。
そうすると山の秋は短いでしょうから、すぐに雪山に・・・。
ここがどうもうれしいような悲しいような。
鳳凰など雪が積もったらとても登れないでしょうし。
冬は冬でさんざんラッセルで楽しんだくせに、こうしてみるとあまり苦労せずに山頂まで登れる夏山の楽しさも捨てがたい。
結局、山はいつでも楽しいってことでしょうか(^^)。
気軽にこういう山にアクセスできる山梨って本当に恵まれていますね。つくづくそう思います。
pasocomさん、こんばんは。
お目当ての彼女たちとお会いになれてよかったですね!
pasocomさんの健脚あればこそ。
白馬を駈る王子のごとく(^^。
彼女たちは幸せ者です。
ホウオウシャジン嬢とタカネビランジ姫の可憐さは十二分に伝わってますよ!!
今回は初めから花目当ての山行でしたので、写真も気合いを入れて撮りました。
「岩陰から顔を出しているようなタカネビランジ。」はどのくらい這いつくばって撮ったものかおわかりになるでしょう。顔まで砂だらけでした(^^)。
花と山をワンショットにしたものも撮りたかったのですが、いかんせん相手が小さすぎて、いくらこちらが這いつくばっても「見下ろし」になってしまい、山が入りませんでした。
そんな意味もあって、「南アルプスをバックにホウオウシャジン。」が自分では今回のベストショット。色も雰囲気もいちばん表現できてます。
そのうち、mmg様に直に写真手ほどき受けたいと思っています。その節にはよろしくお願い致します(^^)。
私の情報がお役に立ったようで幸いです。
しかし「また中道往復か!笑」とPCに向かって突っ込み入れてしまいました。
ホウオウシャジン、わたしもチシマギキョウのイメージでしたがもっと小さいんですね。
今年はタカネビランジと同時に楽しめて珍しいそうですね。
来年も共演を見たいとなると8月20日前後ならなんとかいけるかな〜。
今回は本当にありがとうございました。
おかげで「鳳凰三山でしか見られない」という貴重な花をたっぷり鑑賞することができ大満足です。
他の方のレコも気にしていたのですが、あまりホウオウシャジンに着目した情報が少なく、結局「南御室小屋だより」と、ネット上の昨年以前の開花情報から見頃を見当つけました。
今回私の山行タイミングが最良だったのかどうかわかりませんが、他にツボミも見あたらなかったので、いちばんいい時期に当たったのかも知れません。
yokowv様、お忙しいようでちょうどピッタリという時期を見計らっての山行はむずかしそうですね。
ただ、レコに書いたように同じ稜線上でも場所によって花の咲き具合はかなり違うらしい。
(標高のせいか、地形なのか?)
ですから逆に考えれば、多少時期がずれても見頃な場所を見つければいいのじゃないかと思います。
ネットでホウオウシャジンは地蔵ヶ岳周辺に多い、という情報もありました(真偽は不明)。
私は「薬師〜観音の間」という情報の方が正しそうな気がして中道でピストンしましたが、本当に地蔵の方が多いなら当然ドンドコ沢から登る方がいいですよね。
ホウオウシャジン、花弁の厚みが薄いせいか、同じ青でもトリカブトみたいなベタっとした青ではなく、まるで半透明のガラス細工のよう。その微妙さはとても写せませんでした。
ぜひご自身の目でお確かめ下さい。
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