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Yamareco

記録ID: 2214108
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

【伊那山地】曽山(1601m)金森山(1703m)小川路峠(1690m)

2020年02月08日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
11:23
距離
21.8km
登り
1,723m
下り
1,916m

コースタイム

日帰り
山行
9:49
休憩
1:35
合計
11:24
6:33
93
一番の観音様
8:06
8:07
94
9:41
9:47
15
10:16
10:42
61
11:43
11:59
62
13:01
13:06
12
13:18
13:28
58
14:26
14:43
53
15:36
15:46
7
15:53
15:57
55
16:52
65
<登山前のあれこれ>
かつて遠山郷の人々は、この不利な標高帯に道をつけなくてはなりませんでした。小川路「峠」と言うより小川路「山」。そのことが遠山郷の秘境ぶりをよく物語っています。

そうは言っても、人馬の通行を前提とした優しい道のつけ方を見ると、この道が伊那谷と遠山谷の交易や文化の交流に大きな役割を果たしてきたのがわかります。秋葉信仰や善光寺信仰の篤さに支えられた由緒ある道でもあります。

そんな峠道も、やがて索道(竜東索道)が取って代わります。その後、三信電鉄(飯田線)が満島(平岡)まで開通し、物資輸送を担うようになりました。こうして小川路峠はその役割を終えました。

その後、赤石林道が開通、さらに矢筈トンネルも開通、加えて、飯田山本ICから延伸する道路も上久堅ICまでが開通しています。そして今、リニア新幹線が南アルプスを貫通しようという時代です。時代と共に変わりゆく交通手段の栄枯盛衰を感じますね。
過去天気図(気象庁) 2020年02月の天気図
アクセス
一番観音に登山の安全を祈願し
2020年02月08日 06:31撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
2/8 6:31
一番観音に登山の安全を祈願し
金比羅詣でも済ませて
2020年02月08日 08:06撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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金比羅詣でも済ませて
明るい山道を歩くと
2020年02月08日 08:15撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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明るい山道を歩くと
伊那山地の主峰が見えてくる
2020年02月08日 09:43撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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伊那山地の主峰が見えてくる
わずかな雪を拾って
2020年02月08日 10:16撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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わずかな雪を拾って
小川路峠に立つと
2020年02月08日 10:19撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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小川路峠に立つと
四体の石仏に迎えられる
2020年02月08日 10:20撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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四体の石仏に迎えられる
峠の高台には反射板跡のコンクリ基部の立つ明るい展望広場があって
2020年02月08日 10:21撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
2/8 10:21
峠の高台には反射板跡のコンクリ基部の立つ明るい展望広場があって
お約束の聖・赤石・荒川東
2020年02月08日 10:30撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
2/8 10:30
お約束の聖・赤石・荒川東
その左手には北岳か

2020年02月08日 10:30撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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その左手には北岳か

とりわけ聖岳と赤石は際立つ白さ
2020年02月08日 10:38撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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とりわけ聖岳と赤石は際立つ白さ
ミズナラの巨木に誘われて金森山をめざすと
2020年02月08日 10:58撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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ミズナラの巨木に誘われて金森山をめざすと
じっとたたずむシカの姿
2020年02月08日 11:05撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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じっとたたずむシカの姿
池口岳にも再会したし
2020年02月08日 11:28撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
2/8 11:28
池口岳にも再会したし
加々森と光岳も手招きする
2020年02月08日 11:29撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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加々森と光岳も手招きする
樹林に包まれる金森山の頂から
2020年02月08日 11:41撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
2/8 11:41
樹林に包まれる金森山の頂から
樹間透かすと熊伏山
2020年02月08日 11:46撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
2/8 11:46
樹間透かすと熊伏山
こちらは鬼面山と氏乗山で
背後に控える仙丈ヶ岳


2020年02月08日 12:47撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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2/8 12:47
こちらは鬼面山と氏乗山で
背後に控える仙丈ヶ岳


安平路から木曽駒の大展望
2020年02月08日 12:51撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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安平路から木曽駒の大展望
主峰木曽駒
アップでパチリ
2020年02月08日 12:51撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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主峰木曽駒
アップでパチリ
反射板跡広場に戻ってから
2020年02月08日 13:02撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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反射板跡広場に戻ってから
小川路三角点を踏み
ダイレクトで曽山を狙って

2020年02月08日 13:20撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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小川路三角点を踏み
ダイレクトで曽山を狙って

崖っぷちに追い込まれるアンラッキーなオレ


2020年02月08日 13:33撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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崖っぷちに追い込まれるアンラッキーなオレ


命拾いしてよく見れば
巻き道あるし
2020年02月08日 13:35撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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命拾いしてよく見れば
巻き道あるし
何だったんだろと反省しながら歩く冬枯れの小径
2020年02月08日 13:45撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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何だったんだろと反省しながら歩く冬枯れの小径
光岳・加々森・池口岳・鶏冠山
せいぞろい
2020年02月08日 13:57撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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光岳・加々森・池口岳・鶏冠山
せいぞろい
池口と鶏冠山アップ
手強かったよ、君たち

2020年02月08日 13:58撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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池口と鶏冠山アップ
手強かったよ、君たち

加々森と光岳
クールな奴ら
2020年02月08日 13:58撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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加々森と光岳
クールな奴ら
中ノ尾根山にもまた会えたし

2020年02月08日 13:59撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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中ノ尾根山にもまた会えたし

素敵な大ブナと一期一会
2020年02月08日 14:11撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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素敵な大ブナと一期一会
こちらもあちらもブナブナ
2020年02月08日 14:13撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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こちらもあちらもブナブナ
曽山に届いてひと安心

2020年02月08日 14:26撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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曽山に届いてひと安心

こちら奥茶臼山だし

2020年02月08日 14:35撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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こちら奥茶臼山だし

最高の森歩きでしめくくれそう
2020年02月08日 14:46撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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最高の森歩きでしめくくれそう
さて戻るとするか
2020年02月08日 14:46撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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さて戻るとするか
往路のデンジャラスな場面を避けて通じる巻き道はやや崩壊傾向

2020年02月08日 15:33撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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往路のデンジャラスな場面を避けて通じる巻き道はやや崩壊傾向

この先、小川路峠道に合流して

2020年02月08日 15:35撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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この先、小川路峠道に合流して

再び木曽駒の勇姿を拝み
2020年02月08日 15:53撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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再び木曽駒の勇姿を拝み
木地師の墓に立ち寄って手を合わせ
2020年02月08日 16:08撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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木地師の墓に立ち寄って手を合わせ
ゲートをくぐればゴール・イン
2020年02月08日 17:36撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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ゲートをくぐればゴール・イン
撮影機器:

感想

<小川路峠へ>
一番観音に手を合わせて出発です。白山社の案内看板から防獣柵に沿って歩いていく。ていねいにゲートを開けて昔の峠道を辿ります。点線路を求めて尾根に取りつくと道型へ。そこが四番観音です。

話を端折りますが、「堂津屋敷」の手前の山頂にある「木地師の墓」は心に染みいりました。山仕事に捧げた人生を象徴するように、この地に墓石を建てることを選んだ木地師たちの篤い思い。じんときます。

さて「香気の泉」を「呑気(のんき)の泉」と見違えたおのれの間抜け加減に呆れつつ、その先、展望所で解放感に包まれます。木曽駒、空木岳あたりはさすがに真っ白々ですが、安平路や摺古木あたりは黒々して暖冬を物語っています。

「姫の隠れ岩」では姫に会えるかと期待しましたが、残念ながら、お留守。落胆を隠して小川路峠へ。おおっ!聖岳!赤石岳!荒川東岳(悪沢岳)!北岳!左の端には仙丈!手前に尾高山!奥茶臼山!この景色を前にしたら、いくつビックリ・マークの連発しても足りない。

<金森山と曽山>
峠の南東にある反射板跡にはコンクリート製の基部が残っています。まずは金森山を往復。光岳・加々森山・池口山・鶏冠山・中ノ尾根山・黒沢山・熊伏山・・・と嬉しい再会です。

続いて曽山を狙います。ところがだ。1639四等三角点(小川路)から正攻法で曽山を狙おうとしてデンジャラスな場面に追い込まれてしまう。左は半端ない崩壊地。右も崖っぷち。足元は緩いし脆いし、手がかり足がかりを間違えれば奈落の底っぽい。

よもや懸垂下降用のロープをザックに突っ込んでくる予想はなかった。甘いな〜俺も。安定した枝や根っこを探りに探り、這々の体で安全地帯へ。ホッとして指先を見ると爪の中に土がめり込んでる。

ありゃりゃ。なんと目の前に安定した道型が降りて来ている。これがボーズッタ線なのか。その場にへたり込みたい気分になる。

ボーズッタ線はすぐに三合沢へと逃げていく。道型は四散するけれど、こちらは曽山一筋、迷いはない。本命まっしぐらの一途な男を演じて「曽山・曽山・・・」とつぶやきながら前進します。はたから見たら危ないヤツだね。

この曽山への道程は素晴らしかった。ダケカンバやブナ、カエデも素晴らしいし、モミやツガ、シラビソの針葉樹も言うことなし。いつまでものんびりしていたい気持ちに折り合いをつけて帰途につく。

いい山だなあ・・・氏乗山や鬼面山も暖かく見守ってくれた。甘美な余韻に浸りながらの下山となりました。

※軌跡は完全ではありません。登山の記録開始が遅れてしまいました。正確な登山のスタート地点は、表記の場所ではなく、ゴール地点と同じです。

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