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Yamareco

記録ID: 225267
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

荒川三山(悪沢岳、中岳、前岳)・赤石岳(椹島から周回)

2012年09月15日(土) ~ 2012年09月16日(日)
 - 拍手
体力度
8
2~3泊以上が適当
GPS
26:52
距離
29.5km
登り
3,200m
下り
3,184m
歩くペース
とても速い
0.50.6
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

<1日目>
 椹島(8:45)〜千枚小屋(12:30)〜<休憩:20分>〜千枚岳(13:25)〜悪沢岳(東岳)(14:20)〜中岳(15:10)〜前岳(15:17)〜荒川小屋(16:05)
<2日目>
 荒川小屋(5:30)〜小赤石岳(6:50)〜赤石岳(7:15)〜赤石小屋(8:50)〜<休憩:30分>〜椹島(11:30)
天候 1日目:曇り(ガス)、2日目:晴れ
過去天気図(気象庁) 2012年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
<駐車場>
・畑薙第一ダム近くの東海フォレスト臨時駐車場
<駐車場までのアクセス>
・新東名新静岡ICから県道27号→60号
※県道189号は工事中で使えません。27号は非常に狭いがここしかなさそう。
 深夜は良いが日中は井川に住む人の生活道路でもあり対向車結構きます。要注意
<バス>
・東海フォレストの送迎バス(その場で3000円支払い宿代で相殺(実質は無料))
※8時出発なのに6時から行列。変だな?と思っていたら6時半くらいにバス到着。
 1台で40人くらいしか乗れず3台で運行なので並んで無いと乗れません。
 3連休だったので6時45分くらいに1台目出発。自分は状況しらず並んでいなかっ
 たので3台目(7時40分出発)に乗車。
※「井川観光バス」というのがありますがワゴン車で予約優先らしいです。
 (こちらは案内に6:45発とあったので並んでいるひとはこちらに乗るのか?と勘違い)
コース状況/
危険箇所等
<危険箇所>
・特になし

<温泉施設>
・椹島ロッヂでシャワー(500円)借りれます。バスの待ち時間に利用
・畑薙の駐車場近くにも温泉あり(利用しませんでした)
バス乗り場。東海フォレストは山側(椹島方向)に並びます。登山ポストの横は井川観光。混雑期は並んでないと時間通りに乗れません。注意。
2012年09月16日 21:19撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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9/16 21:19
バス乗り場。東海フォレストは山側(椹島方向)に並びます。登山ポストの横は井川観光。混雑期は並んでないと時間通りに乗れません。注意。
椹島ロッヂ。いろいろ建物あって広いです。アパートみたいな建物があって、そこが宿泊所。
2012年09月16日 21:19撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
9/16 21:19
椹島ロッヂ。いろいろ建物あって広いです。アパートみたいな建物があって、そこが宿泊所。
椹島にはコインロッカーもあり。テントで前泊して、ここにテント置いていくのもありかと(バスの関係でどのみち小屋に泊まる必要あるので)
2012年09月16日 21:20撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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9/16 21:20
椹島にはコインロッカーもあり。テントで前泊して、ここにテント置いていくのもありかと(バスの関係でどのみち小屋に泊まる必要あるので)
千枚方向の登山口。
2012年09月16日 21:21撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
9/16 21:21
千枚方向の登山口。
指標。千枚側は標高200m刻み。距離ではない
2012年09月16日 21:21撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
9/16 21:21
指標。千枚側は標高200m刻み。距離ではない
初日も午前中は青空覗いてました
2012年09月16日 21:22撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
9/16 21:22
初日も午前中は青空覗いてました
千枚小屋。3連休の初日は170名宿泊予定になっていた。収容100名じゃなかったかな・・・
2012年09月16日 21:23撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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9/16 21:23
千枚小屋。3連休の初日は170名宿泊予定になっていた。収容100名じゃなかったかな・・・
千枚小屋から30分くらいで稜線へ。ガス+強風。見えないし、寒い。
2012年09月16日 21:23撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
9/16 21:23
千枚小屋から30分くらいで稜線へ。ガス+強風。見えないし、寒い。
千枚岳。何にもみえません。
2012年09月16日 21:23撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
9/16 21:23
千枚岳。何にもみえません。
丸山。ガスっているのでピークが見えず、悪沢岳だと思って登ってました。というか、この先も2回くらい騙されました。
2012年09月16日 21:25撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
9/16 21:25
丸山。ガスっているのでピークが見えず、悪沢岳だと思って登ってました。というか、この先も2回くらい騙されました。
雷鳥。雛も2羽いました。今年はよく見るな。
2012年09月16日 21:26撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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9/16 21:26
雷鳥。雛も2羽いました。今年はよく見るな。
先が見えない
2012年09月16日 21:27撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
9/16 21:27
先が見えない
悪沢岳の手前の岩稜。ピークどこ?
2012年09月16日 21:28撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
9/16 21:28
悪沢岳の手前の岩稜。ピークどこ?
何とか悪沢岳(東岳)に到着。ガスって何にも見えません。初日は天気良いかと思ったんですが。2日目は崩れそうなので、今回はダメか、と諦めてました。
2012年09月16日 21:28撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
9/16 21:28
何とか悪沢岳(東岳)に到着。ガスって何にも見えません。初日は天気良いかと思ったんですが。2日目は崩れそうなので、今回はダメか、と諦めてました。
尾根歩き。先が見えないとつらい。
2012年09月17日 09:14撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
9/17 9:14
尾根歩き。先が見えないとつらい。
中岳非難小屋。非難小屋なので大勢は無理でしょうが、それなりにお客さんがいるようでした。正直、コースタイムを甘く見ていて、ここに泊まることも一瞬頭をよぎりました。
2012年09月16日 21:30撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
9/16 21:30
中岳非難小屋。非難小屋なので大勢は無理でしょうが、それなりにお客さんがいるようでした。正直、コースタイムを甘く見ていて、ここに泊まることも一瞬頭をよぎりました。
小屋から5分くらいで中岳
2012年09月16日 21:30撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
9/16 21:30
小屋から5分くらいで中岳
中岳から10分くらいで前岳。荒川小屋への分岐点の標識が若干見難く+ガスだったので迷いましたが分岐から5分くらいでピークへ。
2012年09月16日 21:30撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
9/16 21:30
中岳から10分くらいで前岳。荒川小屋への分岐点の標識が若干見難く+ガスだったので迷いましたが分岐から5分くらいでピークへ。
前岳から南側(荒川小屋方向)をみたところ。崩落してます。
2012年09月16日 21:33撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
9/16 21:33
前岳から南側(荒川小屋方向)をみたところ。崩落してます。
落石対策の柵かと思ったら鹿対策でした。何度も扉通過します。
2012年09月16日 21:34撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
9/16 21:34
落石対策の柵かと思ったら鹿対策でした。何度も扉通過します。
下に荒川小屋が見えてきます。遠いな・・・
2012年09月16日 21:36撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
9/16 21:36
下に荒川小屋が見えてきます。遠いな・・・
午後3時半過ぎになってようやく雲の切れ間が見え始める。遅いよ・・・
2012年09月16日 21:36撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
9/16 21:36
午後3時半過ぎになってようやく雲の切れ間が見え始める。遅いよ・・・
荒川小屋到着。受付済ませ、さっそくビール。最高です。
2012年09月16日 21:38撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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9/16 21:38
荒川小屋到着。受付済ませ、さっそくビール。最高です。
荒川小屋と前岳。三連休初日、荒川小屋の宿泊は20名程度。千枚小屋と赤石非難小屋に集中したそうです。人が少なかったので快適でした。
2012年09月16日 21:37撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
9/16 21:37
荒川小屋と前岳。三連休初日、荒川小屋の宿泊は20名程度。千枚小屋と赤石非難小屋に集中したそうです。人が少なかったので快適でした。
素泊り者専用の建物。物置+乾燥部屋と看板にはありましたが、かなり綺麗でした。
2012年09月16日 21:39撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
9/16 21:39
素泊り者専用の建物。物置+乾燥部屋と看板にはありましたが、かなり綺麗でした。
夕飯はカレー+おかず少々。カレーと味噌汁はおかわり自由。
2012年09月16日 22:02撮影 by  Canon IXY DIGITAL L4, Canon
9/16 22:02
夕飯はカレー+おかず少々。カレーと味噌汁はおかわり自由。
夜になり快晴に。新月だったので星空が綺麗でした。
2012年09月16日 21:40撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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9/16 21:40
夜になり快晴に。新月だったので星空が綺麗でした。
荒川小屋と星空。
2012年09月16日 21:41撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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9/16 21:41
荒川小屋と星空。
富士山と星。富士山周辺は街明かりで明るい
2012年09月16日 21:41撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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9/16 21:41
富士山と星。富士山周辺は街明かりで明るい
夜明の富士山。背後に雲があり分かりにくいですね。
2012年09月16日 21:42撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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9/16 21:42
夜明の富士山。背後に雲があり分かりにくいですね。
小屋内部。非常に綺麗です。寝具はシェラフ+毛布2枚。身長180cmですが、布団の小屋だと足が出てしまうのでシェラフはありがたかった。当初毛布は枕にしていたら深夜寒くなって慌てて使用。標高2500mの夜はすでに寒いです。
2012年09月16日 21:42撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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9/16 21:42
小屋内部。非常に綺麗です。寝具はシェラフ+毛布2枚。身長180cmですが、布団の小屋だと足が出てしまうのでシェラフはありがたかった。当初毛布は枕にしていたら深夜寒くなって慌てて使用。標高2500mの夜はすでに寒いです。
朝食。5時から。人も少なかったので5時から食べて急げば5時15分には出発できそう。
2012年09月16日 22:02撮影 by  Canon IXY DIGITAL L4, Canon
9/16 22:02
朝食。5時から。人も少なかったので5時から食べて急げば5時15分には出発できそう。
水場。水量豊富で助かります。が、小屋から3分くらい歩くのはちょっと面倒。小屋の方が飲み水をタンクで小屋に置いてくれますが。
2012年09月16日 22:02撮影 by  Canon IXY DIGITAL L4, Canon
9/16 22:02
水場。水量豊富で助かります。が、小屋から3分くらい歩くのはちょっと面倒。小屋の方が飲み水をタンクで小屋に置いてくれますが。
日の出。右にうっすら富士山もみえます。2日目は快晴です。
2012年09月16日 21:43撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
9/16 21:43
日の出。右にうっすら富士山もみえます。2日目は快晴です。
朝焼けの前岳+荒川小屋
2012年09月16日 21:44撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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9/16 21:44
朝焼けの前岳+荒川小屋
左が前岳と中岳、右が悪沢岳。悪沢岳、昨日は拝めなかったので見れてよかった。
2012年09月16日 21:50撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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9/16 21:50
左が前岳と中岳、右が悪沢岳。悪沢岳、昨日は拝めなかったので見れてよかった。
富士山。見れて満足。
2012年09月16日 21:50撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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9/16 21:50
富士山。見れて満足。
手前が小赤石岳、奥が赤石岳
2012年09月16日 21:51撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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手前が小赤石岳、奥が赤石岳
小赤石岳
2012年09月16日 21:53撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
9/16 21:53
小赤石岳
赤石岳。天気諦めていたけど、晴れてよかった。大満足
2012年09月16日 21:54撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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9/16 21:54
赤石岳。天気諦めていたけど、晴れてよかった。大満足
中央左がたぶん聖岳だと思うんだけど。
2012年09月16日 21:55撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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9/16 21:55
中央左がたぶん聖岳だと思うんだけど。
赤石非難小屋。「山が好き酒が好き」。良い言葉だ〜。
2012年09月16日 21:55撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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9/16 21:55
赤石非難小屋。「山が好き酒が好き」。良い言葉だ〜。
赤石岳山頂から悪沢岳方向。奥に見えているのは塩見岳かな。
2012年09月16日 21:56撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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9/16 21:56
赤石岳山頂から悪沢岳方向。奥に見えているのは塩見岳かな。
中央アルプス
2012年09月16日 21:56撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
9/16 21:56
中央アルプス
富士山をもう一枚
2012年09月16日 21:56撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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9/16 21:56
富士山をもう一枚
椹島に降りる分岐点からの赤石岳。
2012年09月16日 21:57撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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9/16 21:57
椹島に降りる分岐点からの赤石岳。
ぼちぼち紅葉し始めてます。
2012年09月16日 21:58撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
9/16 21:58
ぼちぼち紅葉し始めてます。
富士見平。赤石岳からここまでが結構きつい。トラバースする箇所はアップダウンを繰り返すのでつらいです。ここさえ越えればあとは楽。
2012年09月17日 10:18撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
9/17 10:18
富士見平。赤石岳からここまでが結構きつい。トラバースする箇所はアップダウンを繰り返すのでつらいです。ここさえ越えればあとは楽。
赤石小屋。樹林帯に入るので虫が多かった・・・
2012年09月16日 22:00撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
9/16 22:00
赤石小屋。樹林帯に入るので虫が多かった・・・
赤石小屋からの赤石岳
2012年09月16日 22:01撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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赤石小屋からの赤石岳
赤石小屋からの聖岳
2012年09月16日 22:01撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
9/16 22:01
赤石小屋からの聖岳

感想

 せっかくの三連休なので遠出しようと荒川三山+赤石岳へ。天気予報では初日晴れ、二日目曇り、三日目雨との予報。初日さえ晴れてくれれば、二日目は景色見れなくても良いという覚悟で。三日目が雨予報でなければ聖岳まで行こうかと思っていたけどまたの機会に。

 長野県松本市から畑薙まで向かうには、中央道→中部横断道路→一般道で静岡県まで出る必要がある。夜中12時に出発し、畑薙に5時ちょっと前に到着。しかし、新静岡IC降りてから、すれ違いできない細い道を2時間近く運転するのはきつかった。たぬき、しか、リスの動物も大量に出没。

 畑薙に5時前に到着したが、バスは8時なので軽く仮眠。しかし6時近くなると周りが登山準備し始める。何で?と思いバス乗り場へ。行くと井川観光というバスが6:45に聖岳登山口まで行くみたい。ヤマレコで下調べしたときに「井川観光」という文字を見た記憶がなくプチパニックに。6時には人の行列が出来始めていた。が、この人たちは井川観光のバスに乗るのかな?と思い、車に戻る。6時半ごろになるとマイクロバスが来た。でも井川観光だろう?と思い本でも読もうかとしていると「東海フォレストに乗られる方は並んでください。今からだと8時のバスにも乗れないかもしれません」とアナウンスして回る人が出現。慌てて準備して列に並ぶ。完全に出遅れ。東海フォレストのバスは6時45分くらいから3台でピストンし始め、自分は7時45分くらいに乗車。まあ、最初から8時予定だったし結果オーライと考えることに。

 椹島には8時40分くらいに到着。準備して登山開始。今回は荒川小屋に1泊して2日間の予定。荒川小屋までは高低差2000m、距離は12kmくらいと見ていたので6時間くらいと予想。
しかし歩き始めるとザックが異常に重い。いつもより1日の行動距離が短いからとあれこれいらないものを詰めすぎたと10分で後悔。しかも、バックカントリー用の38Lだったので背中に当たる部分の剛性が低く、しっかり腰で支えられない。こんなことなら50Lのしっかりしたので来るんだった。ペースがイマイチ上がらず、こんなんで大丈夫か?とちょっと不安に。

 椹島から千枚小屋までは樹林帯をひたすら登る。それほどの急登は無いが、とにかく距離が長い。いつも通り大量に汗をかきつつ登り4時間で到着。地図上はここが荒川小屋との中間点くらいだったはずなので、時間が予定過ぎてる。おかしいと思いつつGPS取り出すと移動距離が9kmくらいになっている。どうやら自分が思っている以上に距離があるっぽい。この辺りからやばいかな、と思いつつ登ることになる。
千枚小屋、水は無料なので補充させてもらい、小休止。小屋の前に看板があり「本日の宿泊予定170名」とのこと。キャパを70名もオーバーしている・・・

 千枚小屋から30分程度で稜線へ。しかし、完全に雲の中で何にも見えない。おまけに風も強く寒い。ウィンドブレーカーを着て尾根歩き開始。しかし、先が見えない。ピークっぽいものが見えてそれを目指すが、目的のピークではなく、どっと疲れる。そんな繰り返し。いい加減嫌になったころに悪沢岳に到着。この段階で14時20分。地図でみると小屋まで2時間半なので急がないとまずそう。登頂の余韻もそこそこに移動開始。悪沢岳から中岳までも細い道が続きなかなかペース上がらない。が、同じように荒川岳へ向かう人たちがいたので、まあ大丈夫かな?と思い始める。

 中岳は先に避難小屋が見える。すでに何人も人が入っているようだった。非常食とシェラフは持ってきていたので非難小屋でも良いかとも思ったが、バスに乗るときに荒川小屋食事つきと宣言していたので荒川小屋を目指すことに。
中岳から前岳まではかなり近い。前岳に到着したところで大丈夫だろうと思えてきた。ガスっていたので前岳から小屋は見えず。前岳から荒川小屋までは時間的には大したことないが、小屋が見えたとき「あんなにまだ遠いのか?」とちょっと暗い気持ちになった。

 16時に小屋到着。時間的にギリギリになってしまった。受付を済ませ、今日の宿泊者人数を聞くと20名くらいとのこと。千枚と大違い。100名収容なのでゆったり利用できた。特に寝る場所は両サイドが空いていたのでありがたかった。夕食は17時からということだったが、とりあえずビールを飲む。最高の1杯です。屋外のテーブルでビール飲んでいると空が晴れ始める。気温が低くなって、ガスが晴れ始めたらしい。ちょっと残念。

 食事後、同じく1人でこられていた方(ken1978さん)と山のお話をしながら過ごす。山小屋に来ると、いろいろと情報交換できるのが良い。日が暮れてトイレのために外に出ると雲が完全に晴れ、星が出始めていた。三脚はもってこなかったけど、広角レンズは持っていたので消灯(20時)間際に外に出て、星空撮影することに。下調べしてこなかったけど、丁度新月で星空撮影にはバッチリ。
本当はインターバル撮影したいところだけど、予備バッテリー無いし、この天気なら二日目は天気良さそうなので1時間程度で切り上げ。

 寝始めて2時間くらいで目が覚める。寒い。星空出るくらいはれたので放射冷却で冷え始めた。そもそも標高2500mなので気温も低い。起きている分には平気だが寝ると寒い。シェラフと毛布は2枚あったので、一枚を敷物にし、もう一枚を枕にしていたが、枕にしていたものを足元にかけ、ダウンジャケットを着ることに。ここまですればぜんぜんOKに。あと、この日のお客さんはイビキが少なく快適だった。それでも、自分は眠りが浅く、寝つきも悪い。最近、寝れないときは無理に寝ようと思わず「目をつぶって横になっていれば体力は回復する」と思うようにしている。そう考えるとリラックスして不思議と寝れる。

 二日目、天気回復。ただ、午後からは下り坂の予報。朝食食べて5時半に出発。バスの最終が14時なのでタイムリミットは8時間半。登りが8時間だったので大丈夫だろう。まずは赤石岳への登り。一晩寝たので体力は回復しており足取りは軽かった。が、小赤石岳までの登りが日陰でさらに風も強く寒かった。1時間半ほど我慢して登ると稜線に。ここまで来ると日が当たり、暖かく感じる。さらに30分ほど歩くと赤石岳へ。昨日はまったく景色がダメだったが、この日は360度のパノラマ。初日がダメだったので景色はもう諦めていたけど来てよかった。

 下山開始してしばらく行くとトラバースが続く。このトラバースが曲者だった。岩や木の根を乗り越したり、下ったりを繰り返す。また、微妙に登りもあり非常につらい。1時間弱うんざりしながら移動していると富士見平へ到着。ここでken1978さんと再会。同じ方向なので、ご一緒させてもらい下ることに。
赤石小屋に9時前に到着。ここから椹島まで3時間くらいのようなので14時には余裕そう。ゆっくりコーヒーを飲みながら休憩。

 いろいろ山の話をしながら椹島まで下山。話をしていると時間も短く感じ、いつもはつらい下りもそれほどつらさは感じず1時間半くらいで椹島まで到着。

 椹島に到着したのは11時半。バスは14時なので2時間半もあった。ご飯を食べてもまだまだ時間あり。パンツの変えは持っていなかったが、シャツとズボンは替えがあったので、ロッヂでシャワーを借りた。さっぱりした。
それでも時間があったので屋外のテーブルでだらだらする。天気予報の通り、午後からは雲が出始め、バスが来た13時半くらいになるとポツポツ雨が落ち始める。まあ、でも天気はギリギリ持った感じ。

 初日は予想がはずれガスガスで景色が楽しめず、今回の山行はダメか、と諦めかけた。が、期待していなかった二日目に晴れて景色を楽しむことが出来た。
 今回の山行も非常に満足。

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コメント

荒川小屋空いてたんですね
はじめまして。
自分は2泊3日で同じコースを回りましたが、荒川小屋ガラガラだったんですね。うらやましい。
テントを持っていったので、千枚小屋には泊まりませんでしたが、泊まった人の話だと2人分のスペースに3人詰められた人も結構いたようです
自分も荷物軽くして頑張れば荒川小屋まで行けたかも。

千枚小屋の到着時刻が。。9:30になってます
(細かくてすみません)
2012/9/18 22:24
ご指摘ありがとうございました
>hanatellさん
コメントありがとうございます。

千枚小屋はやはり大変だったんですね。
荒川小屋は本当に快適でした。3人分のスペースに1人と贅沢できました。
初日の天気ならテント泊もよさそうでしたね。

千枚小屋到着時間、ご指摘ありがとうございます。
まったく気がついておりませんでした
修正しました。
2012/9/18 23:52
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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