荒川三山(悪沢岳、中岳、前岳)・赤石岳(椹島から周回)
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- GPS
- 26:52
- 距離
- 29.5km
- 登り
- 3,200m
- 下り
- 3,184m
コースタイム
椹島(8:45)〜千枚小屋(12:30)〜<休憩:20分>〜千枚岳(13:25)〜悪沢岳(東岳)(14:20)〜中岳(15:10)〜前岳(15:17)〜荒川小屋(16:05)
<2日目>
荒川小屋(5:30)〜小赤石岳(6:50)〜赤石岳(7:15)〜赤石小屋(8:50)〜<休憩:30分>〜椹島(11:30)
天候 | 1日目:曇り(ガス)、2日目:晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
・畑薙第一ダム近くの東海フォレスト臨時駐車場 <駐車場までのアクセス> ・新東名新静岡ICから県道27号→60号 ※県道189号は工事中で使えません。27号は非常に狭いがここしかなさそう。 深夜は良いが日中は井川に住む人の生活道路でもあり対向車結構きます。要注意 <バス> ・東海フォレストの送迎バス(その場で3000円支払い宿代で相殺(実質は無料)) ※8時出発なのに6時から行列。変だな?と思っていたら6時半くらいにバス到着。 1台で40人くらいしか乗れず3台で運行なので並んで無いと乗れません。 3連休だったので6時45分くらいに1台目出発。自分は状況しらず並んでいなかっ たので3台目(7時40分出発)に乗車。 ※「井川観光バス」というのがありますがワゴン車で予約優先らしいです。 (こちらは案内に6:45発とあったので並んでいるひとはこちらに乗るのか?と勘違い) |
コース状況/ 危険箇所等 |
<危険箇所> ・特になし <温泉施設> ・椹島ロッヂでシャワー(500円)借りれます。バスの待ち時間に利用 ・畑薙の駐車場近くにも温泉あり(利用しませんでした) |
写真
感想
せっかくの三連休なので遠出しようと荒川三山+赤石岳へ。天気予報では初日晴れ、二日目曇り、三日目雨との予報。初日さえ晴れてくれれば、二日目は景色見れなくても良いという覚悟で。三日目が雨予報でなければ聖岳まで行こうかと思っていたけどまたの機会に。
長野県松本市から畑薙まで向かうには、中央道→中部横断道路→一般道で静岡県まで出る必要がある。夜中12時に出発し、畑薙に5時ちょっと前に到着。しかし、新静岡IC降りてから、すれ違いできない細い道を2時間近く運転するのはきつかった。たぬき、しか、リスの動物も大量に出没。
畑薙に5時前に到着したが、バスは8時なので軽く仮眠。しかし6時近くなると周りが登山準備し始める。何で?と思いバス乗り場へ。行くと井川観光というバスが6:45に聖岳登山口まで行くみたい。ヤマレコで下調べしたときに「井川観光」という文字を見た記憶がなくプチパニックに。6時には人の行列が出来始めていた。が、この人たちは井川観光のバスに乗るのかな?と思い、車に戻る。6時半ごろになるとマイクロバスが来た。でも井川観光だろう?と思い本でも読もうかとしていると「東海フォレストに乗られる方は並んでください。今からだと8時のバスにも乗れないかもしれません」とアナウンスして回る人が出現。慌てて準備して列に並ぶ。完全に出遅れ。東海フォレストのバスは6時45分くらいから3台でピストンし始め、自分は7時45分くらいに乗車。まあ、最初から8時予定だったし結果オーライと考えることに。
椹島には8時40分くらいに到着。準備して登山開始。今回は荒川小屋に1泊して2日間の予定。荒川小屋までは高低差2000m、距離は12kmくらいと見ていたので6時間くらいと予想。
しかし歩き始めるとザックが異常に重い。いつもより1日の行動距離が短いからとあれこれいらないものを詰めすぎたと10分で後悔。しかも、バックカントリー用の38Lだったので背中に当たる部分の剛性が低く、しっかり腰で支えられない。こんなことなら50Lのしっかりしたので来るんだった。ペースがイマイチ上がらず、こんなんで大丈夫か?とちょっと不安に。
椹島から千枚小屋までは樹林帯をひたすら登る。それほどの急登は無いが、とにかく距離が長い。いつも通り大量に汗をかきつつ登り4時間で到着。地図上はここが荒川小屋との中間点くらいだったはずなので、時間が予定過ぎてる。おかしいと思いつつGPS取り出すと移動距離が9kmくらいになっている。どうやら自分が思っている以上に距離があるっぽい。この辺りからやばいかな、と思いつつ登ることになる。
千枚小屋、水は無料なので補充させてもらい、小休止。小屋の前に看板があり「本日の宿泊予定170名」とのこと。キャパを70名もオーバーしている・・・
千枚小屋から30分程度で稜線へ。しかし、完全に雲の中で何にも見えない。おまけに風も強く寒い。ウィンドブレーカーを着て尾根歩き開始。しかし、先が見えない。ピークっぽいものが見えてそれを目指すが、目的のピークではなく、どっと疲れる。そんな繰り返し。いい加減嫌になったころに悪沢岳に到着。この段階で14時20分。地図でみると小屋まで2時間半なので急がないとまずそう。登頂の余韻もそこそこに移動開始。悪沢岳から中岳までも細い道が続きなかなかペース上がらない。が、同じように荒川岳へ向かう人たちがいたので、まあ大丈夫かな?と思い始める。
中岳は先に避難小屋が見える。すでに何人も人が入っているようだった。非常食とシェラフは持ってきていたので非難小屋でも良いかとも思ったが、バスに乗るときに荒川小屋食事つきと宣言していたので荒川小屋を目指すことに。
中岳から前岳まではかなり近い。前岳に到着したところで大丈夫だろうと思えてきた。ガスっていたので前岳から小屋は見えず。前岳から荒川小屋までは時間的には大したことないが、小屋が見えたとき「あんなにまだ遠いのか?」とちょっと暗い気持ちになった。
16時に小屋到着。時間的にギリギリになってしまった。受付を済ませ、今日の宿泊者人数を聞くと20名くらいとのこと。千枚と大違い。100名収容なのでゆったり利用できた。特に寝る場所は両サイドが空いていたのでありがたかった。夕食は17時からということだったが、とりあえずビールを飲む。最高の1杯です。屋外のテーブルでビール飲んでいると空が晴れ始める。気温が低くなって、ガスが晴れ始めたらしい。ちょっと残念。
食事後、同じく1人でこられていた方(ken1978さん)と山のお話をしながら過ごす。山小屋に来ると、いろいろと情報交換できるのが良い。日が暮れてトイレのために外に出ると雲が完全に晴れ、星が出始めていた。三脚はもってこなかったけど、広角レンズは持っていたので消灯(20時)間際に外に出て、星空撮影することに。下調べしてこなかったけど、丁度新月で星空撮影にはバッチリ。
本当はインターバル撮影したいところだけど、予備バッテリー無いし、この天気なら二日目は天気良さそうなので1時間程度で切り上げ。
寝始めて2時間くらいで目が覚める。寒い。星空出るくらいはれたので放射冷却で冷え始めた。そもそも標高2500mなので気温も低い。起きている分には平気だが寝ると寒い。シェラフと毛布は2枚あったので、一枚を敷物にし、もう一枚を枕にしていたが、枕にしていたものを足元にかけ、ダウンジャケットを着ることに。ここまですればぜんぜんOKに。あと、この日のお客さんはイビキが少なく快適だった。それでも、自分は眠りが浅く、寝つきも悪い。最近、寝れないときは無理に寝ようと思わず「目をつぶって横になっていれば体力は回復する」と思うようにしている。そう考えるとリラックスして不思議と寝れる。
二日目、天気回復。ただ、午後からは下り坂の予報。朝食食べて5時半に出発。バスの最終が14時なのでタイムリミットは8時間半。登りが8時間だったので大丈夫だろう。まずは赤石岳への登り。一晩寝たので体力は回復しており足取りは軽かった。が、小赤石岳までの登りが日陰でさらに風も強く寒かった。1時間半ほど我慢して登ると稜線に。ここまで来ると日が当たり、暖かく感じる。さらに30分ほど歩くと赤石岳へ。昨日はまったく景色がダメだったが、この日は360度のパノラマ。初日がダメだったので景色はもう諦めていたけど来てよかった。
下山開始してしばらく行くとトラバースが続く。このトラバースが曲者だった。岩や木の根を乗り越したり、下ったりを繰り返す。また、微妙に登りもあり非常につらい。1時間弱うんざりしながら移動していると富士見平へ到着。ここでken1978さんと再会。同じ方向なので、ご一緒させてもらい下ることに。
赤石小屋に9時前に到着。ここから椹島まで3時間くらいのようなので14時には余裕そう。ゆっくりコーヒーを飲みながら休憩。
いろいろ山の話をしながら椹島まで下山。話をしていると時間も短く感じ、いつもはつらい下りもそれほどつらさは感じず1時間半くらいで椹島まで到着。
椹島に到着したのは11時半。バスは14時なので2時間半もあった。ご飯を食べてもまだまだ時間あり。パンツの変えは持っていなかったが、シャツとズボンは替えがあったので、ロッヂでシャワーを借りた。さっぱりした。
それでも時間があったので屋外のテーブルでだらだらする。天気予報の通り、午後からは雲が出始め、バスが来た13時半くらいになるとポツポツ雨が落ち始める。まあ、でも天気はギリギリ持った感じ。
初日は予想がはずれガスガスで景色が楽しめず、今回の山行はダメか、と諦めかけた。が、期待していなかった二日目に晴れて景色を楽しむことが出来た。
今回の山行も非常に満足。
はじめまして。
自分は2泊3日で同じコースを回りましたが、荒川小屋ガラガラだったんですね。うらやましい。
テントを持っていったので、千枚小屋には泊まりませんでしたが、泊まった人の話だと2人分のスペースに3人詰められた人も結構いたようです
自分も荷物軽くして頑張れば荒川小屋まで行けたかも。
千枚小屋の到着時刻が。。9:30になってます
(細かくてすみません)
>hanatellさん
コメントありがとうございます。
千枚小屋はやはり大変だったんですね。
荒川小屋は本当に快適でした。3人分のスペースに1人と贅沢できました。
初日の天気ならテント泊もよさそうでしたね。
千枚小屋到着時間、ご指摘ありがとうございます。
まったく気がついておりませんでした
修正しました。
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