【残雪期】寂しょう尾根から牛奥雁ヶ腹摺山
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- GPS
- 17:18
- 距離
- 34.3km
- 登り
- 3,412m
- 下り
- 3,433m
コースタイム
- 山行
- 9:28
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 10:08
- 山行
- 6:07
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 7:04
天候 | 晴れ⇒強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
なし |
写真
感想
3連休は、北アルプスに行く予定であったが、支度をして出かける前に、最後にもう一度天気を確認すると
めちゃくちゃ強風の予報。それなら南アへと、南アも同じく強風で行くところがなく、初日はクライミングジムへ。
誰も居ない貸切のジムで終日クライミングをして気分転換をしたので、前から暖めていたルートに行くことに。
滝子山から大菩薩嶺へのルートです。
夏は暑いのでなかなかいく季節を選ぶルートになり行くなら今しかないと計画を立てながら考えて来ました。
地図を見ると予想以上に長く、1泊で足りるのか不安になりつつも行ってみました。
入山は、笹子駅側の寂しょう尾根から。ここは初心者バリエーションルートとして有名なルートです。
取付きから変な感じです。下部はなんて事の無い普通の山道。1200m辺りから岩がボツボツ出てきて1500m位迄岩登りが楽しいルートでした。
南側には、富士山がきれいにみる事が出来、
北側には、山頂からはこれから歩く道が遥か先前までずっと見張らせます。(笑)
あそこ迄あるくのかと見ただけで嫌になりますwww
まずは大谷ヶ丸を目指す。北面はまだ雪もちらほら着いていて、踏み跡も不明瞭。それらしきトレースを見つけ歩いていくと…
看板が出てきて… 笹子駅。??? ん?どこに向かっているんだ?と地図を見ると、裏から笹子駅方面に向かうトレースに乗っていました。
正解のルートは北進をするルートになりなります。100m程損した感じでしょうか。再度正しい尾根方向に向かうと踏み跡と看板を発見。
無事にルートに復帰しました。大谷ヶ丸→米背負峠と進みます。米背負で休憩を取ろうとしますが、ここは風の通り道になっており寒いので少し登った
山影側で休憩を取る。今日は長いコースで荷物も重いので(約25キロ)後半バテ無いようにと、半年ぶりの夏道歩きなので体が出来ていないので
慎重に進んで行きます。
天下石山を過ぎると登りが強くなります。上がって少し行くとハマイバ丸に到着します。行きは見えなかったのですが、
ハマイバってなんだ?って感じですが、破魔射場の事。昔ここから魔物をやっつけたのでしょう。
この辺はのっぺりしてて、笹原が広がります。南側には富士山が。北側には白谷丸・黒岳の山塊が広がります。笹原歩きが楽しいこの辺ですが
風が強く西風が打ち付けます。今回行けなかった北ア・南アを望み眼下には甲府盆地も見えてきます。
大蔵高丸を越えると北面は雪がべったり着いていて一部氷化していて危険な下りが広がります。
今回の歩きの中でここの登り下りが一番気を使った感じです。 150m程降ろすと湯の沢峠に到着。ここには水場と避難小屋があるので良い休憩場
になります。大半の方はここで一泊では無いでしょうか。今日はここまで戻って来れたら良いなと思いつつ先を急ぎます。
この辺りまで来ると、前方から登山者とスレ違います。みんな色んな所から。 大菩薩から入って2日目の方。奥牛から入って2日目の方。
湯の沢峠からも入る事が出来て3パーティの方とスレ違いました。みんな南進していきます。
北進をするのは自分だけ(笑)
湯の沢峠は、1560mで次の目指すピークは白谷丸で、1920m。 350m程あげます。意外と急で尾根も立っています。
白谷丸は南側が開けており富士山やここまでの道がすべて一望できるとても素晴らしいポイントです。下から水を担げばここで
テントを張ってゆっくり星空や夜景を見ながらのテント泊も良いのではないでしょうか。 そんな感じの所です。
西側には樹林があり、風の影響も受けずにゆっくり休憩をします。上から見ていると東側に行く道があります。地図を見ると
黒岳から大峠・雁ヶ腹摺山に向かうルートがありました。当初計画では湯の沢に荷物をデポして雁ヶ腹摺山に行く計画でしたが、
黒岳から大峠に行ける事が判り、この日の宿は大峠にすることに決定。 後はどこまで行くかですが、牛奥雁ヶ腹摺山までは行きたい
が、そこから先は翌日の事も考えると厳しいと感じ、今日は牛奥雁ヶ腹摺山までとします。
そうと決まれば、後は行動するのみ
黒岳を越え、分岐を確認し、まずは牛奥雁ヶ腹摺山を目指す。黒岳の下りは完全に雪がべったりついていて、道が判らない。
先行して(登り)いる方のトレースを逆向きに追いかけ高度を落としていく。
コル迄落とすと目の間には笹原が広がる。これを登れば牛奥雁ヶ腹摺山だ。
完全にバテバテでヨレヨレになりながらあがると山頂直下に人影が見えた。
挨拶を交わし、山頂方面をみるとようやく、牛奥雁ヶ腹摺山の山頂標が見えた。
ようやく辿り着いた…。写真もそこそこに風の無い所に避難をして休憩を取る。これ以上先に進まなくていいという安堵感が湧いてくる。時間はたっぷりあったので、景色をここまでの道のりを思い出しながらのんびりと休憩を取る。
体力も回復してきたため、下山を開始する。
一度あるいた道。戻りは早い(笑)。 黒岳直下の分岐迄戻り、大峠方向へ進路を取る。先行者が1名いる様だ。
先行者も下りで使っているようであった。しかもトレースも比較的に新しい。 もしかしたら大峠で同じく泊り?と期待を胸に降りていく。黒岳の山頂に大峠まで2.1Kmとの記載があり、2キロならすぐだなと思って降りるが、降りても降りても着かない💦
こんなに降りるの?と目の前の雁ヶ腹摺山がだんだん大きくなっていく(笑)
いい加減許して—って頃になってようやく小屋らしきものが見えて来る。 大峠である。ようやく着いた。これ以上歩かなくていいと思うとホントにホッとする。 周囲に人影は無かった。
避難小屋だと思った建物は小屋では無く東屋であったが、テントを張るには十分の広さである。ここで、夜露を凌げそうだ。風は、運悪く南風になっており、東屋の入り口は南側に開けていた。荷物を解き、テントを張って靴を脱いで腰を降ろす。至福の時だ…
今回水に苦労することを想定して3リッター積んで歩いていたが、水場があるとの事で途中で水をだいぶ消費していた。だが、幕場周辺には水場らしきところは無かった…
残り2リッタ程あるので一晩なら過ごせるだろうと思ったが、時間もあるので地図を頼りに水を探すことに。
水場は、大峠の道路を挟んで反対側、雁ヶ腹摺山への登山道途中にあった。厳冬期に来たらもしかしたら凍っているかもしれない。
その位の水量であった。水も汲み一安心で一人でのんびりとテン場で酒を飲み昼寝をして体力の回復をはかる。ビールも500mlを2缶持ってきて1缶で十分であったが結局2缶飲み干してしまった。日が暮れると満天の星空が広がり、人工衛星もはっきりと捉えられる位素晴らしい星空が広がっていた。
風も夜更けには止まり、シカの鳴き声が時折こだまする静かな夜が過ぎて行った。冷え込みも無く快適な夜であった。
あまり早く出発すると雁ヶ腹摺山の山頂では真っ暗で、折角の景色も見れずに降りてくる事になりそうなので時間調整をしながら出発。6:30位に山頂に着くようにゆっくり歩く。山頂に着くと予想通りまだ薄暗かった。しばし山頂で時間を潰す。がこの日は天気が良くなく上空には雲が着いている様だ。富士山が肉眼で微かに見えるようになりその後10分程待つも変わらず。日があがり風が出てきて寒いのであきらめて下山をすることにした。 大峠に戻りテントを撤収して黒岳に向かう。 前日は大量の食糧。水。ビール。などを積んでいてかなり荷物も重かったがこれもすべてテン場で消費する事が出来た為、荷物が軽い。が・・・体は重い(笑)
疲れが抜けきって居ない。大峠に木の棒があった為、ダブルストックで登っていく。昨年の下の廊下以来のダブルストックだ。
やはりダブルストックは偉大で、安定してゆっくりと登っていくことが出来た。
高度をあげるにつれ風がやはり強くなっていく。主脈縦走線の尾根に戻り一安心。後は来た道を戻ればいいというのと黒岳が帰りの最高到達点になる為、これ以上高度をあげなくて良いという安堵感が広がる。
行きと同様白谷丸で一本立てて、湯の沢峠へ。ここでは小屋と水場とトイレをチェック。次回はここに泊まりたい。
トイレは冬季は閉鎖されていたが、水は出ていた。帰りは、大蔵高丸→ハマイバ丸→米背負峠→大谷ヶ丸と来た道を歩く。この日は気温も高くとても暑い💦。大谷ヶ丸迄行き、看板に滝子山のみとなった時は本当に嬉しかった。
滝子山のふもとで行きに見なかった(笑)。鎮西ヶ池に到着し無事にお参りをして滝子山山頂に到着した。
山頂では4名程の登山者が居た。挨拶をして、最後の休憩を取り、寂しょう尾根へ。下りは足元が砂っぽくなっている箇所や岩が垂直に立っている箇所が数カ所ありそこは気を付けて降りる必要はあるが、全体的にはそこまで悪い所も無く、足場や手かりもあるので順調に高度を下げる事が出来た。1200m位迄が核心であろう。その下は普通の尾根である。 道路に出て、無事下山にホッとする…
後は林道を駐車場に向けて歩く。
とても気温が高く、道路では27℃も表示している所があった。 GWのような天気であった。
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