記録ID: 2304140
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
大峰山脈
【百名山】大峰奥駈道 吉野から前鬼まで
2012年04月28日(土) ~
2012年04月30日(月)
奈良県
- GPS
- 37:58
- 距離
- 53.7km
- 登り
- 4,110m
- 下り
- 3,682m
コースタイム
●4/28 吉野〜四寸岩山〜大天井ヶ岳〜五番関
5:02 下千本駐車場 - 7:46 青根ヶ峰 - 9:36-49 四寸岩山 - 10:03 足摺ノ宿跡 - 10:42-58 二蔵宿小屋 - 12:09-49 大天井ヶ岳 - 13:19 五番関
Total 8:17 休憩 1:20 歩行 6:57 CT 7:50
●4/29 五番関〜山上ヶ岳〜大普賢岳〜行者還岳〜弥山
5:11 五番関 - 6:48 胴辻茶屋 - 7:02 だらにすけ茶屋 - 7:21 鐘掛岩 - 8:04 山上ヶ岳(休憩、道迷い 0:36) - 9:16-33 小笹宿 - 10:02 女人結界 - 11:15-43 大普賢岳 - 13:01 七曜岳 - 13:54-14:10 行者還岳往復 - 14:15-33 行者雫水 - 14:38 行者還小屋 - 15:35 一ノ峠 - 16:02 奥駈道出合 - 16:47 聖宝ノ宿跡 - 17:41 弥山
Total 12:30 休憩 1:53 歩行 10:37 CT 11:15 撮影 184枚
●4/30 弥山〜八経ヶ岳〜釈迦ヶ岳〜大日岳〜前鬼小仲坊
5:13 弥山 - 5:39-57 八経ヶ岳 - 7:52 七面山分岐 - 8:09-29 楊子ノ宿 - 9:33-47 鳥の水 - 10:00 孔雀ノ覗 - 11:12-45 釈迦ヶ岳 - 12:15 深仙ノ宿 - 12:31-57 大日岳往復 - 13:06 太古の辻 - 14:24 前鬼小仲坊
Total 9:11 休憩 1:38 歩行 7:33 CT 8:45 撮影 152枚
5:02 下千本駐車場 - 7:46 青根ヶ峰 - 9:36-49 四寸岩山 - 10:03 足摺ノ宿跡 - 10:42-58 二蔵宿小屋 - 12:09-49 大天井ヶ岳 - 13:19 五番関
Total 8:17 休憩 1:20 歩行 6:57 CT 7:50
●4/29 五番関〜山上ヶ岳〜大普賢岳〜行者還岳〜弥山
5:11 五番関 - 6:48 胴辻茶屋 - 7:02 だらにすけ茶屋 - 7:21 鐘掛岩 - 8:04 山上ヶ岳(休憩、道迷い 0:36) - 9:16-33 小笹宿 - 10:02 女人結界 - 11:15-43 大普賢岳 - 13:01 七曜岳 - 13:54-14:10 行者還岳往復 - 14:15-33 行者雫水 - 14:38 行者還小屋 - 15:35 一ノ峠 - 16:02 奥駈道出合 - 16:47 聖宝ノ宿跡 - 17:41 弥山
Total 12:30 休憩 1:53 歩行 10:37 CT 11:15 撮影 184枚
●4/30 弥山〜八経ヶ岳〜釈迦ヶ岳〜大日岳〜前鬼小仲坊
5:13 弥山 - 5:39-57 八経ヶ岳 - 7:52 七面山分岐 - 8:09-29 楊子ノ宿 - 9:33-47 鳥の水 - 10:00 孔雀ノ覗 - 11:12-45 釈迦ヶ岳 - 12:15 深仙ノ宿 - 12:31-57 大日岳往復 - 13:06 太古の辻 - 14:24 前鬼小仲坊
Total 9:11 休憩 1:38 歩行 7:33 CT 8:45 撮影 152枚
過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
●4/28 吉野〜四寸岩山〜大天井ヶ岳〜五番関 木曽から吉野までの移動時間は、意外と長かった。下千本駐車場につき、就寝したのは、2時ごろとなってしまった。 翌朝は、4:30に起床。めざめは悪くなかった。吉野の通りを歩き始める。 歴史街道を歩くのは、それなりに楽しい。風流なお店など多いし、寺社も興味深い。 だがしかし、登山の一部と思うと、アスファルトを歩くのは、結構苦痛だ。 それにしても、道がイマイチ良く分からないところが多い。金峯神社近くになると、やっと「大峯奥駈道」の標識が出てくる。 その辺に水道の蛇口などあるので、水分を補給してしまう。 最後のトイレで休憩して、いよいよまともな登山道を歩くことができる。まずは、青根ヶ峰へ。ここが吉野の最高峰らしいが、展望はない。 この先は、植林が多く、雰囲気はただの山奥。ところどころ、舗装された林道を歩くのが、ちょっと悲しい。 軽装で歩く人を数人見かけたが、林道から歩いているらしい。大峰奥駈道をちょっとずつ、きざんで歩いているという人もいた。 四寸岩山(しすんいわやま)は、西側の展望が開け、気持がいい。 足摺ノ宿跡には、避難小屋があり、管理もされているようであった。 二蔵宿小屋には、トイレもあり、近くには水場もあるようだ。 ここで、地元の登山者と話をして、いろいろ情報を得る。 そして、大天井ヶ岳に向かうが、結構な急登で大変だ。途中、四寸岩山方面の景色が素晴らしい。 大天井ヶ岳の山頂は、樹木に囲まれている。樹間から、景色を望むことができるが、展望としてはイマイチだ。 ここで、昼食を摂ると、眠気に襲われる。しばらく仮眠して下山にかかる。 13時をちょっと回ったころ、女人結界のある五番関に着いたが、ちょっと気分が思わしくない。この日は、結構暑くて、大天井ヶ岳の登りで、暑さにやられたのかも知れない。 そもそも、寝不足が効いているのかも?いろいろ考えたが、この暑さの中、山上ヶ岳までのCT2:50+小笹宿までの時間(40分ぐらい)を考えると、歩ける気がしない。 登り主体で、水場もないので、ここでビバークすることにした。 その水場であるが、まず、地図にある水場は、崩壊していて通行禁止になっている。 しかし、南側には沢があるので、そこまで下ることにした。 10分ほど下ると、なんと駐車場がある。そこには、五番関トンネルもあった。 対岸に渡ると、涸沢があり、上流ではチョロチョロ音がする。 その方向には、果たして待望の水場があった。苔むしているところを見ると、涸れることはないのだろうが、実際のところは不明。 まあ、ここが涸れたとしても下流に歩いて行けば、確実に沢はあるので、そこで補給すればいいだろう。 (但し、沢に降りられるかどうかは、未確認。) それにしも、五番関は結構、人通りが多い。 たった一人でビバークかと思っていたが、その後、単独者が3人来て、テント泊することになった。 テン泊指定地ではないが、平坦地ということもあり、結構、人気のあるテン場となっているようであった。 ●4/29 五番関〜山上ヶ岳〜大普賢岳〜行者還岳〜弥山 夜は、結構、暖かくて、ダウンハガー#3単体で快適に眠れた。朝4時すぎには目覚め、ツェルトの撤収をするが、さすがに30分はかかる。 昨日の遅れを取り戻すべく出発。すぐに、暑くなって、Tシャツになる。先が思いやられる。 登山道は、昨日とは違って、ブナの疎林となり、苔むしてきて雰囲気が良くなってきた。笹原なども出てきて、とても気分がいい。 胴辻茶屋とだらにすけ茶屋は、まだ営業していないようであったが、屋根があるので、中でビバークできるようであった。なんと、だらにすけ茶屋では、水が出ていた。知っていたなら、ここまでがんばれたかも知れない。 石碑や仏像などが立っていて、雰囲気が出てくる。そして、難関、鐘掛岩に。ここは、鎖を頼りたくなったが、まあ、なんとか頼らずに登ることができた。 西ノ覗岩だが、高度感が素晴らしい。そして、宿坊が現れた。5件もあるが、営業は5/3から。だが、事前の準備で、各宿坊に人はいる。一応、地図はあるが、山頂がどこか分からないので、宿坊の人に聞いて山頂に行ってみる。 山頂には岩があって、囲いがしてあるだけだった。笹原が広がり、その向こうには、八経ヶ岳、稲村岳が望めて素晴らしい。ここで、しばらく休んで、登山道を探すが良く分からない。本堂に山伏がいたので、話を聞くが良く分からないらしい。(さっきまで、念仏を唱え、ホラ貝を吹いていた。) 後からジャージを着た若者が来たが、この人も分からないらしい。顔立ちは若いが、修行僧らしい。外見からは、想像できないほど、立派にお経をとなえていた。 結局、宿坊まで戻り、宿坊の方に聞いたら、簡単に分かった。看板にある地図も、不親切だと思う。 ところで、看板には、「裏行場 ※先達なしでは通行できません。」と記載がある。機会があれば、チャレンジしたいものだ。 そして、昨日の目的地、小笹宿に着いた。小屋自体はせまくて、3,4人で目一杯だろう。昨日は、すぐに満室になったに違いない。だが、ここは広いし、風もよけられそうだ。快適にビバークできそうだ。すぐそばに沢が流れていて、まさに桃源郷のような場所である。昨日はテントを張る人がたくさんいたことだろう。 次は、大普賢岳を目指すが、小普賢岳までが結構険しい。だが、小普賢岳から先は、展望が開け、笹原となり、快適に歩くことができる。左斜面には残雪も残っている。 大普賢岳は、人気の山のようだ。ここから、望む八経ヶ岳は一番迫力があった。 そして、七曜岳に向かって下山するが、鞍部の笹原は水太覗と言って、山頂より人気があるようだ。展望もいいし、風通しが良くて涼しい。 その先、弥勒岳を左折するが、その先の尾根では、大普賢岳のものすごい迫力の岸壁を望むことになる。七曜岳をすぎて、行者還岳の分岐に来る。取り合えず、登っておくことにする。山頂は樹木に囲まれ、展望はないが、シャクナゲに囲まれ、花期には素晴らしいに違いない。 サクッと戻って、行者雫水で水を補給し、休憩。行者還小屋は、大盛況だが、テン泊の人が多く、避難小屋に入っている人は少ない。 取り合えず、今日は弥山まで行くしかない。前日と違い、ゆっくり睡眠を取り、冷たい水もコマめに補給できている。なんと言っても、ややうす曇りになって、涼しいのが有難い。昨日より、行動時間は長いが、むしろ体は楽だ。 この先、カルスト地形など出てきて、雰囲気のいい笹原を歩く。一の垰の怪しい避難小屋をすぎて西に向かう。 奥駈道出合まで来ると、弥山から下りてくる人に結構出会う。「こんな時間に?」と思ったが、このあと、17時すぎても軽装で降りてくる人が多数いて、あきれた。 聖宝ノ宿跡で一息いれ、急坂を登る。さすがに、つらいので牛歩であったが、無事弥山に着くことにした。素泊り5500円はもったいない気がしたが、ツェルト泊はちょっとつらい。なにより、自分は体のケアを十分やりたいので、素泊りにすることにした。 ●4/30 弥山〜八経ヶ岳〜釈迦ヶ岳〜大日岳〜前鬼小仲坊 前日の情報により、この日は曇りで午後から雨が降る可能性があるという。 そそくさと、弥山小屋を発つ。 八経ヶ岳の登りでは、登山道に残雪が出てきた。なんと、シカよけの柵が雪が邪魔で、少ししか開かない。 取り合えず、強引にザックを背負ったまま抜ける。 山頂からの展望は良かった。南方面を見ると、仏生ヶ岳より先がガスに包まれている。 これから、ガスに包まれることになると思うと気が重いが、先を急ぐ。 この先は、トラバース道が多く、歩きづらい。予想通り、ガスに包まれることになる。 ほんの少し、雨もぱらついたりする。 楊子ノ宿に着くと、休憩したくなって、避難小屋に入る。 中には、女性の単独者がいて話をするが、なんと、熊野まで行くとのこと。 テン泊装備で、食料も休みもあるので、今日は停滞しているとのこと。 自分も、ゆっくり休みたい気分であるが、別れを告げ、さくさくと先に進む。 すると、ガスが突然、晴れ、右手に釈迦ヶ岳の勇姿が見えた。 写真を撮りまくりながら、歩く。 それにしても、この辺は道が分かりづらい。何度か道を間違った。 鳥の水は、細かったが、十分、水分は補給できた。 すぐ先の孔雀ノ覗では、絶景を拝むことができた。 そして、その先は笹原の向こうに釈迦ヶ岳を望むことができる快適な尾根道が待っていた。 だが、実はそれは罠で、釈迦ヶ岳に近づくと、険しい岩場となり、紛らわしい踏み跡などもあって、結構大変だった。 やっとたどりついた釈迦ヶ岳は、ガスって展望なし。 まあ、今までのコースで、見るものは全部見れたので、特に山頂に未練はなかった。 サクサクと前鬼を目指して下る。 深仙ノ宿が見えてくると、花崗岩が素晴らしい。 滑り台のような花崗岩がすごい。 その先に「大日岳(行場)」の案内がある。 時間に余裕もあるので、ザックをデポし、挑戦することにする。 一山越えると、目の前にはさっきの巨大な滑り台が見えてきた。 遠巻きに、さすがに登れまいと思っていたので、ちと面食らったが、実際に取り付いてみると、結構、ガバガバだった。 もちろん、高度感はすごいので、注意が必要だ。 鎖を使わずにクリアしようと思ったが、核心の部分では、ツルツルの花崗岩だったので、そこは鎖にたよった。 岩場からの景色は絶景だったが、山頂は樹木に囲まれ、大日如来が鎮座していた。 当然、下りは怖いが、問題なく降りることができた。 そして、太古の辻に着くが、ここが大峯奥駈道の中間地点だ。 今回は、ここから前鬼に降りる。 真っ白な石灰岩の沢が美しい。 縦走中、見ることのなかったミツバツツジが美しい。 その先、微妙な分岐が出てくる。「増水時、尾根ルート 150分」という表示が出てくる。 ルートは、もう一方あり、そちらには表示がない。 ここで考えたが、まず、あと1時間以内には着くはずなのに、150分という時間がおかしい。 それから、地形を見ると、沢筋に登山道がついているはずなのに、「尾根ルート」というのもおかしい。 要は、増水時の巻道だったようだが、正規のルートに表示がないのは、きわめて不親切だろう。 面白い形の二ツ岩をすぎると、五鬼童、五鬼熊の住居跡というのが出てくる。すぐ先には、五鬼小仲坊が現れ、山行を終えた。 自分が到着すると、土砂降りの雨となった。曇天でガスっていながらも、見るものはすべて見て、雨にも降られなかった自分の強運に感謝したい。 なお、住居跡というのは宿坊跡のようで、五鬼一族が宿坊を営んでいたが、今は、五鬼小仲坊を営んでいる五鬼助さんだけとのこと。 飛び込みなので、夕飯の支度はできないようだが、風呂に入れるのは嬉しかった。 本日の泊まりは、3人だった。兵庫と大阪の方だったが、いろいろと話をさせていただいた。 ●5/1_不動七重滝(奈良県)〜吉野 前鬼小仲坊からは、前鬼口まで2:30歩き、杉の湯まで、バス2:26、杉の湯から上市駅までバス0:35、そして、上市駅から吉野駅まで、電車で5分ほどかかる。 なので、前日、タクシーを使わないかという話が出た。自分は歩いて、途中、不動七重滝にも立ち寄る考えではあったが、できれば、車道は歩きたくない。 明日も雨天の予報だし。なので、その話に乗ることにした。 タクシーだと、前鬼口まで5200円だそうだ。前鬼口から杉の湯までのバス代が約2000円、杉の湯から上市駅までが約1000円になる。 バス代3000円×3人で、9000円になるが、それなら、14200円で上市駅までタクシーで行けないか、提案してみた。 大阪の方にチップを出していただいて、結局、15000円で話を持ちかけることにした。 朝は、7:26に出発。取り合えず、ゲートまでは車道を歩かなくてはならない。8時ごろ、ゲートに着くとタクシーは待っていた。 早速、15000円で上市駅までお願いしたら、「まあ、いいでしょう。」という話になった。 出発して、不動七重滝の展望所があり、タクシーを停めていただいて、絶景を拝んだ。なかなか素晴らしい滝だったので、近くまで行きたかった。 まあ、取り合えず、百名瀑を見たということで、満足した。 その先、池原ダムを通るが、池原ダムと言えば、ブラックバスの一種、フロリダバスがいることで有名だ。 ラージマウスより、巨大化するフロリダバスを求めて、アングラーがここに来る。 それにしても、天気予報に反して、なぜか天気が快方に向かう。しまいには晴れてしまった。 上市駅には、9:35に着いた。なんと、1:30ぐらいしかかからない。これがバスだと、3時間以上はかかる。 割り勘で良かった。3人という人数が良かった。 同泊した二人に別れを告げ、吉野に向かう。 吉野駅では、結構な観光客がいた。すぐ、ケーブルの駅があるが、あえて、七曲と呼ばれる坂を上がった。 桜は、すでに終わっていたが、新緑に包まれるのも悪くないと思った。 行きには、あまり良く見えなかった周囲の山々も良く見える。 そして、茶店で名物のくず餅など買ってみる。 食べながら、雰囲気を味わってみた。 やっと、下千本駐車場に着いた。1日1500円で、4日分6000円かかるところを3000円にしてもらって、ラッキーだった。 |
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