錦秋の白峰三山テン泊縦走〜南アに浮気してもーた!の巻[広河原-八本歯のコル-北岳-北岳山荘-間ノ岳-農鳥岳-大門沢小屋-奈良田]


- GPS
- 49:50
- 距離
- 23.9km
- 登り
- 2,427m
- 下り
- 3,140m
コースタイム
10:00 新宿駅
⇓ [スーパーあずさ16号 \2600-(えきねっと割引)]
11:28 甲府駅
12:00 甲府駅BT
⇓ [南アルプス登山バス \2000-(マイカー規制協力金\100-含む)]
13:58 広河原
*テン泊
-10/4(thu) day1------------------------------------------------------------
06:20 広河原
↓ 0h25
06:45 白根御池小屋分岐
↓ 4h35
11:20 八本歯のコル
11:30
↓ 0h50
12:20 吊尾根分岐
*ザックデポ
12:30
↓ 0h20
12:50 北岳 ▲
13:00
↓ 0h15
13:15 吊尾根分岐
*ザック回収
13:20
↓ 0h50
14:10 北岳山荘
*テン泊
-10/5(fri) day2------------------------------------------------------------
06:30 北岳山荘
↓ 0h40
07:10 中白根山 ▲
07:15
↓ 0h55
08:10 間ノ岳 ▲
08:25
↓ 1h10
09:35 農鳥小屋
09:40
↓ 0h45
10:25 西農鳥岳 ▲
10:30
↓ 0h40
11:10 農鳥岳 ▲
11:25
↓ 0h35
12:00 大門沢下降点
12:05
↓ 2h35
14:45 大門沢小屋
*テン泊
-10/6(sta) day3------------------------------------------------------------
04:55 大門沢小屋
↓ 1h25
06:20 大古森沢
↓ 1h50
08:10 奈良田温泉
*入浴(奈良田の里温泉)
09:55
⇓ [早川町乗合バス \1000-(荷物代\200-含む)]
11:04 下部温泉駅
11:15
⇓ [ワイドビューふじかわ3号 \1270-]
11:58 甲府駅
*昼飯
13:12
⇓ [あずさ16号 \2600-(えきねっと割引)]
14:41 新宿駅
天候 | 1日目;薄曇り→晴れ→ガス 2日目;ガス→快晴。ただし稜線上はかなりの強風。 3日目;晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
http://www.minamialps-net.jp/ACCESS/bustime_3.htm ●早川町営乗合バス時刻表(奈良田⇔下部温泉駅・身延駅方面) http://www.town.hayakawa.yamanashi.jp/people/images/narada1.pdf |
コース状況/ 危険箇所等 |
●コース状況 ・広河原〜大樺沢〜八本歯のコル 危険個所なし。八本歯のコルの手前の連続の梯子階段が体力的に少々きつい程度で、全体的に緩やかな斜度で登りやすかったです。 ・八本歯のコル〜北岳 危険個所なし。 ・北岳〜吊尾根〜北岳山荘 危険個所なし。 ・北岳山荘〜間ノ岳〜農鳥岳〜大門沢下降点 危険個所なし。 ・大門沢下降点〜大門沢小屋 岩+木の根道の急傾斜の悪路のため非常に歩きにくく、今回歩いたルート上では一番体力的にきつかった箇所でした。 ・大門沢小屋〜奈良田 夜明け前、真っ暗闇の中を出発したため踏み跡がわかりにくく、マーキングと赤テープが頼りでした。逆にいえばマーキングさえきちんと見落とさずに行けば問題なく下れます。 明るい日中の下山は全く問題ないと思います。 ●テン場の状況 ・広河原 平らな土の広いスペース。水場・水洗トイレ・コインシャワーあり。 ・北岳山荘 山荘の上下にテン場あり。水は小屋で購入(1リッター¥100-)。外トイレ。 ・大門沢小屋 小屋の下に段々畑状に区分けされたスペース。水場はテン場にあり。外トイレ。 ●下山後の温泉 ・奈良田温泉 日帰り入浴施設 http://www.town.hayakawa.yamanashi.jp/tour/spot/spa/narada.html |
写真
感想
〜北アごめん!南アに浮気してもーた!!〜
今回は初の南アルプスです。北アルプスと並び立つ大山脈にも関わらず今頃になったのは、やはり信州松本生まれとしては、「山といえば北アルプス! 北アルプスLOVE! 」なのでした。
それは朝に夕に北アルプスを眺め育った身としては当然なことで (松本からも南アの仙丈ヶ岳は年に数回、超快晴の日には見えるんですが)、「北アルプスの一般ルートを歩き倒すまで南アルプスには足を踏み入れねーぞっ!」と密かに思っていたのでした。
そんな野望が脆くも崩れ南アルプスに足を踏み入れる事になった訳は、、、
「気分転換したくなった。。。」
おいおい、お前の北アへの思いはそんなもんかーっ!!という感じですが、7月〜9月と北アルプスに通い詰め、天候にも恵まれ計12泊17日・160km歩く事が出来もう大満足、「北アあんがとよっ! お腹いっぱいだっ!」という感じになり、さすがに秋は違うとこに行きたいという気分に。
そこで選んだのは、北アルプスのライバル南アルプス!
「 北アルプスをより知るには南アルプスを知らねばならん。どーせだったら南アのメジャー縦走路を一気に歩いてやる!北アルプスとの違いはどんなもんだ!」とそんな意気込みで挑んだ初の南アルプス白峰三山は?
=なるほど南アルプスはでかかった=
北岳どんシャキーン!甲斐駒もシャキーン!間ノ岳どーん!仙丈もどーん!
圧倒的な存在感を放つ巨大な山が周りを取り囲む様は大迫力!
山脈というよりも巨大な独立峰と言った方がいいような山々が集まる光景は北アルプスにはないもので、「ほぇ〜」という感じでした。
しか〜し、ここで北アルプスLOVEが頭をもたげ、
「た、確かにさ、すっげー迫力だよ。でもねでもね、でもさ、山脈なんだからさ、連なっててもらわないとさ、遥遠くまで森林限界を越えた稜線が連なってる光景がいいわけさ。ひとつひとつの山がデカすぎてさ、その後ろの山が見えないからさ、どーも連なってるっつう感じがさ、しないわけでさ。」
と無理矢理、北ア>南アにしようと目論むあまのじゃく男。
しかし、そんな偏屈な考えがある光景を見た瞬間吹っ飛んでしまったのでした。その光景とは?
=南アさん、食わず嫌いでゴメンよ=
それは縦走2日目、白峰三山の二つ目である間ノ岳の山頂に立ち、今まで間ノ岳の巨大な姿に隠れていて見えなかった南アルプスの南部の山々が一気に視界全部に広がり、それが遥か地平線まで続く光景を見た瞬間でした。
「や、やられた。。。」
ここ最近、山を歩いてきてわかったのは、僕はどうも「あの山を登りたい!」というのではなく、「あそこまで歩いて行きたい!あそこを越えてさらに遠くへ歩いて行きたい!」という方が強いみたいなんですね。"上へ上へ"ではなく"遠くへ!"という感じでしょうか。
なので行く手を阻む険しい山よりも、たおやかな稜線がどこまでも続いてる光景が好きで、垂直方向の高さにではなく、水平方向への視界の広がりに"やられる"事が非常に多いのです。
で、間ノ岳からの南アルプス南部山域の広がりはまさに、
「はいっ!ビンゴ〜!」
農鳥岳から続く稜線、塩見岳の秀麗な姿、そしてその奥に続く遥か地平まで重なり合う山々。
「あそこまで歩いてみたい」
こう思わされたらもう負けです。素直に、「南アさん、今まで食わず嫌いでゴメンよ」という感じです。
そんな間ノ岳からの絶景に心を洗われ、その後は清い心で稜線歩き。空は青、ハイマツの緑に、紅葉の赤。これ以上ない稜線歩きができました。
=我が登山歴史上、最大の試練!=
そんな稜線歩きは大門沢の下降点で終わり。黄金色のダケカンバ林を下り、錦秋満喫っ!と行きたかったのですが、大門沢の下山路はキツかった。
既に稜線を6時間程歩いた後というのもあったのですが、道悪の急斜面の下りはヘトヘトになりました。ここ最近、キツい下山ルートばかり立て続けに歩いてきたせいか膝に疲れが蓄積してるようで膝の調子も芳しくなかったので、なんとか無事何事もなく小屋にたどり着いた時は心底ホッとしました。
が、が、がーーー!
最大の試練はココからかでした。
なんと、
なんと、
なんとーー、
「ビールが売り切れてなかった。。。」
すいません、僕的に山とビールは完全にセットな訳でして、山でビールを飲まないなんてあり得ない訳でして、しかも縦走最終日にビールがないなんて軽く眩暈を起こしそうな程の事態な訳なんですけど。
こうなったらとにもかくにもt2mountと緊急対策会議です。
t2 「ビールの他には日本酒と焼酎があるらしいよ。あとはジュースと甘酒」
zawa「安い日本酒で悪酔いしたくないし、焼酎は苦手だし。あとはあ、あ、甘、甘??酒????話にならんワっ! ジュースは炭酸?それで焼酎割れば飲めるかなぁ 」
t2 「ジュースはね、、、ドロドロ系〜」
zawa「。。。ドロドロ・・・んなもんでどーしろとーーー。縦走後はスッキリ辛口ドライに決まってんじゃー」
という訳で、結局なんの成果も得られず、"ビールなしの!"縦走2日目は過ぎていき、ビールという給油を得られなかった結果、ただただビールを体内に入れるという目的で翌日下山、初の南アルプス山行はこうして終わったのでした。
=まとめ=
初の南アルプス。食わず嫌いはほんとダメだということを痛感した山行となりました。
間ノ岳から見えた塩見岳とその後ろに広がる南アルプス南部の山々の光景が目に焼き付けられました。
いやぁ日本は広い!また行きたいところが増えてしまった!
ふっふっふ南アも中々いいでしょう(と先輩ヅラしてみる)
しかし山はやはりピーカンに限りますな。
晴れ男キャンペーンもまだ期間延長中のようで何よりでした
それにしても心中お察ししますよ。何がって?
大門沢小屋のビールですよ
安い日本酒も焼酎もどんと来いの私ですが、やはり山ではzawadaさんと同じく
ビールは必須アイテムです。焼酎もいいですがビールを2缶飲んでからの話です。
首都高の料金はケチっても小屋価格のビールを高いと思ったことはありません。
縦走最終日にビールがないなんて…
全ての山小屋はビールを切らしてはならない、法制化が必要ですな
おはようございますmuscatさん
muscatさんは南ア結構登ってますもんね。先輩ヅラどんとこいです
晴れ男キャンペーンはなんとか継続中?でしょうか。
まるで
「明日は下山するだけだし、今日は飲んじゃおっかなぁー」と思ってたところに、まさかの売り切れですから。
明日から3連休でいっぱい人が来るだろうに
お疲れさまでした〜
>たおやかな稜線がどこまでも続いてる光景が好きで、垂直方向の高さにではなく、水平方向への視界の広がりに"やられる"事が非常に多い
うんうん、ものすごく同感!
どこまでも続く稜線を見ると、あそこまで歩いてみたい、て気持ちになりますよね〜
私も今年歩いた道は、それらを強く感じられた場所が多かったです。
新潟の火打、谷川連邦の馬蹄形、山形の朝日連峰…(全然アップが追いついてませんが
火打ですか。妙高と繋げて金・土曜と1泊で行こうと思ってたんですが、ザックを背負ってさて出発と思ったところ、急に行く気が失せてしまい中止にしてしまいました。やっぱ行けば良かった
来年の夏はたおやかな稜線を求めて、ちよっと北アルプス以外も歩いてみたいと思います。今のところ予定してるのは、大雪山〜トムラウシの縦走です。
東北も行ってみたいんですよねぇ。でもテン泊ができないとこが多いようなので、そこがハードルがちと高い。
その点、北アルプスはテン泊に寛容なのでありがたいです。
火打、妙高私も両方行ってきましたよ〜。
笹が峰IN〜高谷池〜燕温泉OUTの縦走でした。
妙高はガスってたせいもあるけど、眺望があまりないなか樹林帯の急登を登り続けるイメージで、あまり楽しかったけど(笑)
火打は、テント場からは池塘が見えるし、天狗の庭に咲くワタスゲや影火打など、とてもきれいで大好きになりましたよ。
次回(来シーズンになるかな!?)ぜひ!
大雪、いいですね!どさんこなのでいつか歩いてみたいです。
楽しみですね〜
ますます行けば良かったと後悔です。
流石にもう今年は厳しいですね。紅葉
笹ヶ峰の休暇村のキャンプ場も気持ちいい草原のキャンプ場みたいなので、前夜泊で笹ヶ峰に泊まって、2泊目に高谷池、3日目に燕outでダラダラ歩こうかと思ってます。
そうでした、hellokinokoさんは北海道出身でしたね!
来年は大雪だけじゃなく、礼文島とかも行こうかなぁと計画中です。北海道の山は
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