【日の出】竜ヶ岳 (遠足尾根、表道〜熊谷)
- GPS
- 07:56
- 距離
- 17.7km
- 登り
- 1,265m
- 下り
- 1,268m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
裏道はまだ通行禁止のまま。 遠足尾根は特に問題なし。 熊谷の旧道は登山道が崩落した箇所が何箇所かあるので通れない事はないけど注意が必要。位置確認No.102〜103の間で丸太橋が外れてる箇所があった。 |
写真
感想
先週に引き続き2週連続(砂山のみも含めたら3週連続)の竜ヶ岳登山。
前回は中道から表道、旧国道だったから今回は遠足尾根から登山開始。
遠足尾根は杉林の中からスタートしいきなりの心臓破りの急坂に初っ端から心が折れそうになる(笑
遠足尾根と言うゆるい名前とは裏腹にハードなこの登山道は尾根コースから「足が遠のく」意味での遠足尾根かもしれない。
遠足尾根は最初は周りは杉ばかりで下草も生えてないから登山道の区別がしにくくそのためか目印となる赤いテープが他の登山道に比べたらたくさん貼ってあって迷う事はなかった。
急坂の途中に岩山の展望台がありふもとの眺望が楽しめる。そんなに視界は広くないけどね。それでももうここが山頂でいいだろうと思わせるには充分である。
さすがにここで引き返してしまってはオトコがすたる、と安っぽいプライドをここぞと奮い立たせて先へ進む事にする。
傾斜が緩くなったところで尾根のトップに出たのだろう。
そこは新道との分岐らしいが新道の案内は皆無で地図を持ってなければそこが分岐とは気づかない。
遠足尾根入口から分岐まで約1.5km、高低差約404mを約50分で踏破。
この先に実は大日向という標高696mのちょっとしたピークがあるのだとか。
ここからはしばらくはなだらかなアップダウンが続く。尾根に到達する頃には杉のも消え登山道の様相は様変わりしている。
途中で大鉢山分岐があるがこれも大鉢山の案内はなく登山道らしき道があるだけ。非常に興味がそそられるが地図には登山道が記載されておらず湧き上がる探究心を抑え竜ヶ岳のピークを目指す。
尾根づたいに歩き登山道位置確認No.128を過ぎてしばらくすると一気に視界が開ける。山頂も望む事ができるがここは見返り美人んよろしく振り返ってふもとを見てほしい。山頂の眺望とはまた違った素晴らしい眺めがそこにある。
左には山頂からは見えない藤原町、北勢町が見え、しかもすぐそばに見える。山頂からではふもとは遥か遠く竜ヶ岳の眺望が多くを占めるがここは山よりもふもとの方が占める割合が高く手に届きそうなほどに。
さすがに井戸端会議にいそしむ昼下がり(この時点でまだ午前だが)のマダムの会話を口元を読む事は不可能だがこんなに近くに街並みを感じられる眺望は間違いなくお気に入りの眺望ベスト6には入るだろう。
ここからは低木ばかりで笹原を進む事になる。笹原を進むと斜面が崩落した谷を見つけることができると思う。実はこの谷こそ豪雨で通行を禁止された裏道の通る谷なのだ。上から見る限りでも崩落した土砂が登山道に流出してるようにみえる。
未だ復旧しない裏道、一日でも早い復旧を願うばかりである。
その裏道との分岐を越えれば治田峠分岐。
竜ヶ岳を目前にしてきびすを返して静が岳に向かう事も可能。
峠マニアなら竜を背に治田峠に向かい峠コレクションに加えるのが正しい登り方だろう。もちろん峠マニアでもなんでもないので脇目もふらずに竜ヶ岳へ向かう。
予断だがこの分岐には物置が置いてある。誰がなんのために置いたのか知らないが100人乗っても大丈夫なのか気になって仕方がない。
いつの日か100人で登山を行い全員で乗ってみたいものだ。耐えうるかどうか以前に100人も乗るスペースが無いのだが。
治田峠分岐を過ぎてしばらく進めば最後の心臓破りの急坂が眼前に迫ってくる。
見た目は草原の小道でしかないがその実は粘土質で滑りがよく雨水が削ったと思われる溝ができ、段差も大きくケツ筋をフル稼働させなければ登る事もできない。
普段の生活の中ではケツ筋の稼動域の30%も使っていないのではないだろうか。これだけケツ筋に負荷がかかる事はそうそう無い。これだけ稼動させればたるんだお尻もきゅっと引き締まりキュートなえくぼができるのではないかと期待せずにはいられない。というかそういう妄想でも抱いてないととてもじゃないがやってられないほどきつい。
おかげ様で後続からのプレッシャーを利用してがむしゃらに登らせていただいたおかげで一気に駆け上がる事ができた。あとからその後続のパーティーに「にーちゃん早かったなあ!」とお褒めの言葉をいただいたが体力を使い果たし肩で息をして「なんもいえねえ」という状態だった事は秘密の話である。
山頂に到着するとどこからともなく「ぶんぶんぶぶぶん」と排気音…じゃなくて羽音が聞こえてくる。なんとなんと羽アリが大挙して歓迎してくれるではないか。あまりの歓迎振りに思わず叩き落としそうになるくらいにね。
山頂でコーヒーでも沸かしてゆっくりしたかったのだがこの羽アリの熱烈な歓迎に胸もいっぱいになったので後ろ髪をにかれる思いという事にして表道から下山を開始する。山頂のコーヒーはまた今度という事で。(コーヒー用の水を買い忘れてたから結局飲めなかったのだが)
二度目の表道という事もありするする順調に下るが相変わらず足元は荒れていて常に緊張を強いられるがそれでも下るペースは前回よりも順調である。
石榑峠まで下れば登山道はおしまい。
前回は時間が遅かった事もあり通行止めでホコ天になった国道を闊歩して下ったが今回は時間に余裕があるので小峠から砂山を目指すルートを考えたが砂山分岐以降のルートは以前に通った事があるので旧道降り口より旧道コースを行く事にする。
自分の中のフロンティアスピリットが騒いで仕方がないのである。未踏のルートを踏破してこそアルピニスト!と標高1,000m程度の山でえらぶっていた。
旧道に入るなりいきなり迷った。
どう見ても登山道と言うより沢にしかみえないから。さきに目印の赤いテープも見当たらず脇には斜面を駆け上がる登山道っぽいものが。
地図を確認すると沢沿いに進むようだから恐る恐る沢を下ってみる。
そうしたら(崩落しかけた)丸太橋を発見し安堵する。間違ってはいなかった。
だが丸太橋手前の登山道が崩れかけてるではないか。幸い沢は深くないから万が一崩れてもケガするような事がなさそうだから慎重に足を進める。
熊谷の旧道は沢か沢のそばを進むルートで渓谷の綺麗な景色を楽しみながら歩ける。もちろん登山道が崩れそうな危険箇所もあるわけだが。
途中で丸太橋が滝つぼへ降りている箇所があった。
滝つぼへ降りるために設置されたかと勘違いしそうなくらい自然に。
そして勘違いして降りたのが他でもない私である。
もちろん登山道はあったから登山道ではないのは承知で滝をみるためのハシゴという考えで。
その滝は全貌を見渡せなかったがおそらく4段の滝。落差10mほどだろうか。なかなかの景観で夏ならば最高の水遊び場になりそうな素晴らしいロケーションであった。来夏のためにツバつけておこう。
熊谷の旧道は丸太橋が多くてこれがまたおもしろい。
この旧道を深く探りながら下りたかったがiPhoneのバッテリー残量が10%を切ってしまった。
予備バッテリーは持ってきてたがなんとiPhoneの充電端子の中に小石がはさまってケーブルがきちんと接続できなくなってしまったのである。こうなると充電もできずバッテリーはただただ減るのみ。
GPSのログを取っていた事もあってなんとしても最後までGPSのログを残したかったから先を急ぐことにした。もちろん写真撮影も止めてひたすら下る下る。
平坦な場所では走る走る。なんとしてもゴールしてGPSのログを完成させたい一心で。
不思議な事に体力がまだけっこう残ってて軽快に足を回せたではないか。
もはやトレランだなとか思いながらラン&ガンやとか思いながら先を急いだ。
白竜神社のそばから旧国道に戻り国道に出た後もひたすら走る走る。
この時の脳内BGMはもちろんランナーであった事は言うまでもない。
ムシの息でなんとか観光案内所にゴールしGPSのログを保存!!
バッテリー残量2%...
という事で熊谷の旧道をしっかり調べられなかったので次回の課題とする。
また竜ヶ岳に登る理由ができて嬉しかったりもするんだが(笑
紅葉は一部で始まってるがまだまだという感じ。
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