【過去レコ】爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳 ライチョウにたくさん会えたが天気が悪かった証拠
- GPS
- 32:00
- 距離
- 21.2km
- 登り
- 2,304m
- 下り
- 2,290m
コースタイム
天候 | くもったり雨が降ったり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
180km トイレ休憩&コンビニ買出し含め3時間強 |
その他周辺情報 | 冷池山荘に宿泊 1泊2食+弁当=9800円 https://kasimayari.jp/annai.htm 下山後は大町温泉郷 薬師の湯で入浴、冷池山荘に割引券あり(2013年当時) http://www.o-yakushinoyu.com/ |
写真
感想
爺ヶ岳(2670m)・鹿島槍ヶ岳(2889m)
毎年恒例の会社登山部の夏山山行.今回は後立山連峰の盟主である爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳へ.
夜中1時頃,かつて経験したことのない激しい雷に目が覚める.雨も激しく降っており,「中止」の2文字が頭をよぎるが,3時に起きると既に雨は止み,雷も鳴っていない(全国的には梅雨明けが平年より早いのだが,北陸は未だ梅雨明けしていない).4時に会社の駐車場に集合すると,先日お孫さんが誕生したばかりで今回は参加できないNMさんがナスの漬物持参で見送りに来て頂いている.私のアウトバックにYSさん、UMさん,KYくんのサーフにKM先輩,HMさん,YYさんが分乗する.
小杉ICから北陸自動車道へ流入,糸魚川ICで降りる.糸魚川ICで待ち合わせていたのでここで2台合流し,長野県へと南進.時おり雨がぱらつく不安定な空模様だ.予報では,夕方から雨となっており,何とか本降りになる前に小屋に入りたいのだが.
当初の予定通り,7時30過ぎに扇沢の駐車場に到着.駐車場はあと1台分しか空いておらず,ラッキーな時に着いたようだ.身支度を整え,登山口の「登山相談所」で登山届を提出し出発だ.
最初は展望のない樹林帯をジグザグに登り始める.先頭を行くKM先輩はダブルストックが効いているのか,かつてないほど快調なペースでぐんぐん登っていく.コースタイムよりかなり早く,KYくんともども付いて行くことができないほどだ.このコースは中学校の学校登山にも利用されており,危険箇所も迷う所もないが,扇沢→種池山荘まで1100mもひたすら高度を上げなければならず,なかなかタフではある.途中から左上方に赤い屋根の種池山荘が見えるがなかなか稜線には上がれない.70〜80人は追い抜いただろうか,コバイケイソウのお花畑が見えたらすぐに,種池山荘へと至る.
山荘前の外のテーブルで休憩とする.これから登る爺ヶ岳の山頂ははっきり見えるが,期待していた立山連峰の展望は別山と富士の折立の辺りがぼんやり見える程度.
種池山荘から爺ヶ岳へはガレた道となる.左手にわずかに冷池山荘が望めるが,まだかなりの距離がありそうだ.まずは爺ヶ岳南峰に立つ(爺ヶ岳は南峰・中峰・北峰の3つのピークから成る).南峰を下り,中峰に向かう鞍部でライチョウの2家族に遭遇,バッチリ写真に収めることができる.また,その反対側にはコマクサの群落があり,ライチョウ&コマクサの両方を拝めるという至宝の場所だ.
この後,雨が降り出すが,小屋が近いこともあり,レインウェアなしで冷池山荘へと急ぐ.赤岩尾根との分岐点である冷乗越の辺りで本降りとなり,遠くで雷鳴も聞こえ出す.最後は走り込むようにして冷池山荘へと到着.
2階の談話室のカウンターにて宴会開始.昨年の笠ヶ岳での高山病の記憶があり,酒は控え,ホットコーヒー・インスタント味噌汁で体を温める.雨で誰もが時間を持て余しているため,談話室や1階ロビーも激混みである.18時からは食堂での夕食.おかずの種類が多く,ご飯もお代わりして大満足.食事の後,他のメンバーは早々に布団に入ったようだが,あまり早く寝てしまっては夜中に目が覚めるのが間違いないので,消灯の20時15分まで談話室で雑誌やマンガを呼んで時間をつぶす.
夜中何度か目が覚めたが,労せずしてすぐに再び眠りにつき,朝4時まで熟睡.山小屋にしては十分に眠れた方である.
5時45分からの2回目の朝食に入る.昨日の夕食に続き,ご飯をしっかりお代わりしてエネルギーを体に注ぎ込む.
予報では「晴れ」とのことなので,展望を期待し,意気揚々と出発しようとしたが,想定外の雨が降り出す.やむなく,レインウェア+ザックカバーを装着し,6時30分に小屋を発つ.10分ほどでテント場の横を通過する.この道は花が多く,天気が良ければ気分最高の稜線になりそうだが,天候回復の兆しはない.1時間弱で途中のチェックポイントの布引山の頂上に到着.鹿島槍の頂上へはあと200m高度を上げなければならない.
今日もライチョウのファミリーに遭遇(ラッキーなようだが,それだけ天気が悪い証拠でもある).最後はかなりの急登となるが,これをこなすと鹿島槍ヶ岳の南峰に立つ.天候不順&ヤセ尾根&時間があまりない,以上の理由で北峰はキャンセル(標高は南峰の方が高い).記念写真を撮影し,頂上でのコーヒーを味わったら,早々に下山.
冷池山荘まで戻る道のりがやけに長く感じられる.やっとのことで小屋に戻った頃には,雨が上がったので,レインウェアを脱いで,身支度を整える.
あとは昨日歩いた道を戻るのみ.爺ヶ岳までの登り返しが苦しい.種池山荘で昼食.冷池山荘の弁当のみでは足りず,ラーメン(800円)を注文してがっつり食べる.種池山荘からの下りでまた雨が降り始めるが,再びレインウェアを取り出す気力もなく,濡れてもいいや,とそのまま進むことにする.
扇沢に近づくと,突然青空が見え出し,暑いほどの日差しが照りつけてくる.一体,この2日間の悪天候は何だったんだろう・・・結局,鹿島槍の双耳峰は一度もお目にかかることができなかった.
大町温泉郷で2日間の汗を流し,帰路に着く.糸魚川の「銭形」に立ち寄り,少し早い夕食(ミックスフライ定食+牡蠣フライ2個+山盛りキャベツ).
扇沢までのアクセスに時間がかかるのが難ではあるが,是非天気の良い日に再訪したい.
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