台高山脈 高見峠〜迷岳〜池木屋山〜高見峠
- GPS
- 51:11
- 距離
- 53.1km
- 登り
- 3,028m
- 下り
- 3,028m
コースタイム
10/7 6:00出発-8:20迷岳-9:20大熊谷の頭-10:27白倉山-12:00野江股の頭-13:30水越(給水&1時間ほど道迷い)-15:15池木屋山-16:35赤倉山-16:45少し進んでテント泊
10/8 5:50出発-6:50千石山-7:30笹ヶ峰-8:00明神岳-8:15明神平(給水)-9:15国見山-10:05伊勢辻山-11:40雲ヶ瀬山-12:15高見峠(大峠)-13:50奈良側高見トンネルの先
天候 | 薄曇り(初日夜に雨) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
高見山トンネルから高見峠(大峠)へは奈良&三重側共に路肩崩壊などで「基本」通れません。 スメール-唐谷林道-迷岳間は唐谷の徒渉地点に注意すればOK 迷岳-江股の頭までは尾根筋、各ピークでの方向確認すればOK(テープもソコソコある) 江股の頭-水越-西へ90度曲がる箇所が縦走路中の核心。道迷いしました。具体的には江股から2つめのピークを南下し水越に下る時、イメージとしては南東へ向かうのだが南西方向へ下ってしまい踏み跡が無くなったことで道迷いを認識。復帰は斜面を東にトラバースし(その間に水を補給)50mほど登り返して水越に到着。さらに160mほど登ると西へ曲がるポイントの尾根筋にでます(踏み跡かったので藪こぎしながら直登した)。 ここから池木屋-赤倉-千石-笹ヶ峰まで尾根筋であり要所にテープもあるから問題なし。笹ヶ峰は広い尾根なのでよく確認しながら進むこと。 以下 明神〜高見峠までは踏み跡&テープ多いため問題なし。 高見峠(大峠)から小峠経由して奈良側の高見トンネルまでに関しては工事中のため通ることが出来ませんが、(自己責任において)小峠を経由せず谷を無理矢理下って下部の舗装路まで進む事で工事箇所を回避しましたがとても危険です |
写真
感想
(最初にGPSは標高補正していないため標高が80m程度間違っています。
また国見山付近で電池が無くなったため以降は手入力した物です。)
夏や暑くて足が向かなかった台高山脈の縦走を秋の連休に計画。
台高はアクセス方法があまり良くないのでどんなルートにしようか地図とにらめっこして今回のルートを策定。
高見峠車をデポし 各登山口までは基本下りなので自転車でも行けそうだ。
縦走を終えてから自転車で車を回収しに行くのは疲れているからやりたくなかったのだ。
連休初日 といっても午前中は仕事なのだ。出発が遅くなるが仕方がない。
仕事を終え愛知から高見峠へ向かう。既に行ったことがあるため迷うことは無い。
高見トンネルを越え峠に向かうがここであろう事か通行止めの表示が。
縦走路の状況などは調べたがまさかアプローチの峠が通行止めとは思わなかったため唖然とした。
しばらく考えたが峠の通行止めは歩きならどうにかなるだろうと楽天的に考えることにした。なんにせよ日没までに時間があまりないのだ。ここで考えても仕方がなかった。
車を移動しどこか駐車できそうな場所を探す。
高見トンネル奈良側をしばらく行ったところに空き地があったのでそこに止めた。
峠のこともありここへ連休中に戻ってこれるか少々不安に思った。
ザックを背負い自転車に乗ってまずは峠を登る…
傾斜はたいしたことないので乗車したままトンネルへ到着。2.5キロのトンネルを越えればあとはずっと下り。
1時間近くかかってスメールへ到着。いよいよ登山が始まる。わくわくする反面出発時間遅いだけに当初は初日に迷岳まで行き2日目に明神平のつもりだったが既に無理となったので不安もあった。
迷岳へは飯盛山経由で向かう人が多いようだが今回は林道を上り少しでも時間を稼ぐことにした。唐谷林度を歩き始める。
ザックの重さですぐに汗が噴き出す。なるべく距離を稼ごうと早足になっていたのも原因の一つだ。
登り初めて30分もしないうちに暗くなり始めた。さすがに暗くなってくると進む事よりテントを張る場所を探すようになった。
適当な箇所を見つけテントを張る。
かなり暗くなってきたためヘッデンを探すが無い。日帰り用のザックから取り出していなかったのだ。これは本当に焦った。手持ちのライトを確認するとキーリングにつけるタイプのLEDが2個だった。これで何とかするしかなかった。
暗くて不便であったが夕食をとって明日に備えてすぐに就寝。
夜中に目が覚めた。テントをたたく雨の音。眠い頭では「朝雨降っていたら今回は中止しよう」と早くも考えていた。初日の行動の遅れ+忘れ物+雨の中の縦走これらを思えば無理していくことはない。
二日目 雨は上がっていた。縦走することに決めた。
テントを撤収し林道をすすむ。
林道終点は平らで車も何台か止められるほどの広さだった。
なお車で来ることは途中の道路が荒れているため無理だろう。
いよいよ本格登山の開始だ。
沢の右岸沿いにすすむ。道は明瞭で迷うことは無い。
徒渉地点で念のため水を補給。次の水場予定の水越までの水は既にもっていたのだが、水が取得できない事を心配したのだ。山での水切れは恐ろしい。
ザックは重くなったが涼しくまだ体力はあるので一気に登る。
飯盛山からの縦走路と合流。そして迷岳へ到着。
以前大熊三山周回したとき以来の迷岳だった。
ここまではよく利用されている明瞭な道であったがこれからはあまり人が通らない縦走路だ。気を引き締めた。
大熊谷の頭へ向かう。テープも多く以前通ったこともあり危険な箇所はない、感覚的にはすぐ着いた。
大熊谷の頭からは方向を変え南に折れる。意外と急な下り。しかし道は尾根筋で明瞭。
何度かアップダウンを繰り返し白倉山へ到着。赤いポストが目印の山頂だ。
展望はよい。池小屋山や明神平はどのあたりかと見てみたがよくわからなかった。折り重なるように続く山並みはとても好きだが、目標の山を見つけようとするには難儀する。
次の目的地江股ノ頭へはアップダウンが続く。
南方へ到着したところで初めて登山パーティとすれ違った。水場の情報をお互い気にしていたのだが、「水越の水場は涸れているのではないか」と聞いて困った。
今日の水は足りるが、明日の水は途中で切れてしまうかもしれないからだ。
ともかく行って自分で確かめてみなければわからない。先へ進む。
江股ノ頭は三角点があり目印として安心できる。
ここからは水越を経由して池小屋山の縦走路を目指す。
アップダウンを繰り返し水越へ下る部分に到着。テープを確認して下ったがすぐに道を間違えた。踏み後が全くなくテープ類も存在しないことで気がついたわけだ。
木々の間から水越らしき鞍部が見えたので斜面をトラバースして向かう。登山道ではないのでとても歩きにくくまた時間がかかった。
ガレた谷沿いに着いた。水が流れていたため休憩がてら水を補給した。
補給後谷の急登を大汗かきながら登り、方向をコンパスで確認するとどうやら戻ってしまう方角のようだ。これではいけないので斜面をトラバースして軌道修正。とても歩きにくく時間と体力を消耗した。
ある程度進むとテープが見えた。かなりほっとした。本当はテープなどに頼ってはいけないのだが、迷っているときや不安なときに見つけるととても安心できる。ハイカーとしてはまだまだだなと反省。
テープは斜面をトラバースするようにつけられている。後でわかったが江俣方向からの下りは崖っぽくなっており、一直線上ではなく若干巻気味に進むようなのだ。
テープを最大限に活用し水越らしきところへ到着。下れば水が取得できることはイヤと言うほど味わったが、ここからどれだけ下れば水があるか 初めて来たら相当不安に思うだろう。
先へ進む 池小屋山への縦走路に出るにはかなり登るようだ。最初は踏み跡をたどっていたったが、程なくして見失った。ただ登ればいいだけのところでもあり、あえて踏み跡探す必要もないので若干藪コギしながら直登。
縦走路へ着いた。40分程度と思われるこの区間を2時間もかかってしまった。明神平への到着は難しいと思っていたが完全に無理となった。水の不安がなかったので焦りはなかった。
池小屋山へはアップダウンを繰り返す明瞭な縦走路だ。疲れが出てきているこの時間帯 展望の良い箇所で山並みを見ながら休憩することがここでの楽しみだ。
池小屋山へ到着山頂部は三角点があり山頂としてはわかりやすいのだが、地味な山だと思った。今までの「アップダウンの末にピーク」という感じではなく緩い登りを登ってたらいつの間にか到着したからだ。
15時頃だったが時間が気になりだした。高見峠へ行くなら当然進むのだが、ここでテン泊し下山すると言う選択肢があるからだ。
疲れていたが限界を超えるなんてほどでは無いので進む事にした。
何個か小ピークを通り赤倉山へ着いた。今までのアップダウンに比べればあってないほどのものだった。とはいえペースはコースタイム以下のスピードしか出なかったのでかなり疲れていた。
次の目的地千石山までには日没となってしまうのでちょっと進み適当な箇所でテントを張った。明るい内に食事をすませ雨が降らないことを祈りながら就寝。
3日目 4時には目が覚めキーライトの明かりで朝食をとった。食べ終わっても外はまだ暗くライトなしでは進めないので寝袋に入った。外は意外と風があり寒いが、寝袋の中は別世界のでとても快適だ。
明るくなり出発。
スタートは登りから始まりそして結構からだが重かったので必要以上にスローペースで進んだ。
千石山まではイメージとして左手方向を目指すように進む。各ピークでは進行方向にテープがあるため確認しながら進めば問題ないだろう。
千石山への最後の急登前に水場があった。手元の2010年版昭文社の地図には記載されていなかったが、これだけ明瞭な箇所だから記載不要と判断したのだろうか。ともかく縦走路中の水場はとても貴重、どんな水場でも記載して欲しい。
千石山はヤセ尾根が途中であるのでとても眺めがよい。振り返って池小屋山を確認するが、特徴があまりないので見つけても合っているか不安になった。しかし進む方角ではないのですぐ気にならなくなった。
このあたりからちらほら登山者とすれ違うようになった。
明神平経由の池小屋山間はある程度の人気があるようだ。
今まで無かった広いところへ着いた。笹ヶ峰だ。
尾根の縦走路と違ってあたりが広いと道が合っているか不安になる。実際左に進むべきところを直進してしまった。気がゆるんでいる。
しばらく進むと分岐看板「桧塚奥峰」があった。三重県の最高峰であるので一度は訪れてみたいが、今回は時間がないので行かないことにした。
明神岳へはすぐに着いた。突然山頂標識があったので驚いてしまった。
程なくして明神平に到着。キャンプ適地で名高い明神平はまさにそのとおり。2日も適当なところ(しかも若干の傾斜地)にキャンプしたのがばからしく思えるほど快適そうだった。
水の補給のため沢沿いに進む。キャンプ適地に違いはないのだが、ゴミが散見する有様を見るとちょっとだけ評価が下がった。
この先の行程は標高を下げながら進むため暑くなった時のために水は多めに汲んだ。疲れているところに水の重量が増えるのはくるしいところだが、この判断は正解であった。水の心配をしながら歩くことは重い荷物を持つことよりストレスとなるのだ。
明瞭な登山道を水無山、国見山と進む。水の心配や迷う心配がないときは紅葉や展望などを楽しむ余裕がとても大きくなる。
紅葉(10/8時点)は微妙であった。
登山道を進む上での最後の分岐点 伊勢辻山へ到着。高見峠が通れないのでここでルートを変更することが出来るが、事前に登山道の状況を確認していないためこのまま峠へ進む事にした。
このあたりからいかにも植林っぽい山となってきた。ずっと奥深い自然を満喫してきただけにちょっと興ざめする。
伐採地から高見山がよく見えるようになってきた。それと同時に通行止めの原因であろう土砂崩れも見えた。遠くだったので進めそうかはわからなかった。
最後のピーク雲ヶ瀬山へはかなり疲れていたためとてもゆっくり登った。山頂は木々に囲まれ展望はないがこれで登りは終わったと思うと足取りも軽くなった。
峠へは尾根筋ではなく山腹を巻くように道がつけられていた。意外と距離を長く感じていたのは疲れていたからだろうか。
峠に到着。やはり通行止めの看板があり道路は通ることは出来なさそうだが とりあえず様子を見るために進む。
途中大きく土砂が流出していたりして車は絶対に無理だなと考えていたところで金網付きの通行止め看板が出てきた。
地図を確認し谷を下れば下の舗装路に到着できることがわかった。意を決して山腹を下る。
工事現場の谷が見えるようになった。土砂流出物が多くまた水が濁っていて危ない感じがした。砂防堤があるため谷芯を進む事は出来ないので木々に捕まりながら山腹を下った。
かなり苦労して舗装路に到着。後はひたすら高見トンネル方向へ目指すだけだ。
30分ほど歩き初日に見た通行止めのバリケードを見たときはいよいよ縦走が終わるのだなと達成感が芽生えてきた。
さらに10分ほどで車に到着。縦走の達成感を一人かみしめた。
最後に自転車を回収し帰路についた。
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