ひとりぼっちの立山(北ア)
- GPS
- 59:33
- 距離
- 59.7km
- 登り
- 3,091m
- 下り
- 3,072m
コースタイム
- 山行
- 9:41
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 10:27
- 山行
- 7:03
- 休憩
- 1:16
- 合計
- 8:19
- 山行
- 6:58
- 休憩
- 1:29
- 合計
- 8:27
天候 | 1日目 🌤〜☁〜🌤 2日目 ☀〜🌤 3日目 ☁〜☂〜☁ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年05月の天気図 |
アクセス |
立山駅から立山黒部アルペンルートを歩いて室堂へ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
立山駅〜美女平駅 急坂が所々にあり、踏み跡はありますが、藪のため一部分かりづらい箇所もあり。木板を押える鉄筋が出ており危険。 美女平駅〜室堂 立山黒部アルペンルートを歩きましたが、雪が無い箇所は途中でショートカットした箇所もあり。 室堂〜雷鳥沢野営場 つぼ足で大丈夫です。 雷鳥沢野営場〜一ノ越 ブルドーザー道を歩いて途中から夏道コースに合流。 一ノ越〜雄山〜大汝山〜富士ノ折立〜真砂岳〜別山〜別山乗越 雄山までの稜線はほぼ雪は無し。雄山からの夏道は所々雪が残り、朝早い時間だと雪が固くて、つぼ足だと室堂平まで滑落しそう。雪稜には痩せて岩との隙間やクラックが見えたので、もう歩くのは危なそう。 別山乗越〜雷鳥坂 目印の旗竿はありません。夏道通りに歩くのが良さそう。 朝は雪がカチコチ、気温が上がると雪が腐ってアイゼンが効きにくい。まだアイゼン、ピッケルは必要。軽アイゼンだと力不足かも。 |
予約できる山小屋 |
天狗平山荘
|
写真
感想
【感想/記録】
緊急事態宣言は解除されものの、新型コロナ感染防止のため、立山黒部アルペンルートは5月いっぱいまで運休中です。そこで2泊3日の行程で歩いて立山駅から立山へ登ってみることに。しかし今年の4月から5月は週末ごとにお天気が悪くなり、なかなか機会に恵まれませんでした。今週末も土曜日は午後から山間部は雨の恐れ、日曜日はかろうじて晴れ、月曜日は下り坂で雨予報でしたすが、何とかお天気が持ってくれるのを期待して、思い切って決行しました。立山駅から室堂まではケーブルカーとバスを乗り継ぐと最短で1時間ちょっとの行程ですが、乗り物が時速40km程度と仮定すると、徒歩では時速4kmとしても10時間もかかりますなぁ。果たしてたどり着けるでしょうか。
■1日目
3時前に立山駅の駐車場に到着したら、軽い朝食を食べてから3時10分頃に出発。立山駅からの登山道は初めてでしたが、ヤブ払いされ踏み跡もありました。でも急坂が続いて未明なのに早くも汗だくに。途中から登山道が緩やかになったと思ったら、登山道が分からず少しウロウロとしてしまいました。また急坂が続くようになって、しばらくすると美女平駅に到着。
ここで朝食を食べてから駅の足洗い場の水を飲み、ボトルに500ccほどの水を詰めて出発。あとは延々とアルペンルートのアスファルト道を歩きます。重いザックが身体に食い込むので、気を紛らすためにポケットラジオを持ってきて良かった。滝見台からはショートカットするために登山道を進みましたが、かなりの急坂でした。またアルペンルートに入って大観台で一休み。アルペンルートに出たらトレランご一行様が軽やかに走って行かれました。
弥陀ヶ原で休憩、天狗平で昼食を食べて、雪の大谷を過ぎるとようやく12時半頃に室堂ターミナルに到着。駅の中には入れないので、外でコーヒーを飲んでからストックを出して出発。雷鳥荘を過ぎると、雷鳥沢野営場が見えてきましたが、当然テントは無し。13時40分頃に野営場に到着すると、管理棟にはなんと管理人さんがいらっしゃって、立山駅から登って来たと言うと驚かれました。
野営場はトイレと水は使えるとの事。ありがたかったけど、これなら重い水を荷揚げするよりも缶ビールを持ってくれば良かった。テントを設営して水を汲んで着替えたら、もう疲れたけど明日の行程を練るために辺りを散策。心配していた雨はテントを設営してからパラっときただけで、大した事は無くてラッキーでした。17時前に夕食を食べてから、コーヒーを飲んだら一息つけました。あとはアーベントロートを撮影して19時前には就寝。
■2日目
4時に起床したらテントの内も外も結露が凍っていました。お湯を沸かして朝食を食べて準備をしたら、結局出発できたのは5時半近く。雷鳥坂は竿旗が立っておらず、トレースも期待できないので、ルートが分かりづらいと判断して、反時計周りに一ノ越から雄山へ周回する事に。雪面は凍結して硬いので、アイゼンとストックで、まずはブルドーザー道を歩きます。ブルドーザー道を進むと室堂山荘に向かってしまうので、途中から外れて標高を上げていくと7時頃に一ノ越に到着。
お天気は快晴で槍ヶ岳から黒部川源流の山々も見えます。ストックをしまい、ヘルメットを装着して雄山へ。稜線にはほとんど雪がなく、つぼ足でどんどん登り、8時頃には雄山に到着。北アルプスの山々や遠くにはうっすらと白山まで見えます。雄山神社で参拝してから、コーヒーを飲んで大汝山へ。夏道は区間は短いけど硬い雪が残っている箇所があるので、滑落しないようにアイゼンとピッケルを出して進み、大汝山から少し雪稜を歩いて富士ノ折立に到着。
夏道に下るルートにはべったりと雪が残っていましたが、幸い雪は緩んで滑落の恐れは無く夏道に合流。あとは真砂岳まで楽しい稜線歩き。標高を下げてから登り返すと11時前に別山南峰に到着。山頂には雪が残っていましたが、別山北峰は雪が無く剱岳を撮影したら、絶景を見ながら昼食。1時間ほどいたら雲が押し寄せてきた。名残惜しくも12時前に下山開始すると雲が押し寄せて、剱岳もガスの中に入ってしまった。
剱御前小舎に到着したら、休憩がてらストックを出して下山。夏道はすぐに終わり雪渓に入る前にアイゼンを装着していたら、剱御前小舎の方が登ってこられ、やはり新型コロナの影響で7月からの営業に苦慮されているとの事でした。雷鳥坂の雪面は腐って柔らかく、ガンガン下れそう。ガスが晴れてきたら目の前に立山の絶景が広がり、雪渓をすぐに降るのはもったいなかったので、途中で立ち止まりながらゆっくりと下山。
橋がかかっておらず、雪が崩落している称名川を迂回して、13時半過ぎに雷鳥沢野営場に到着。一本しか持ってこなかったビールが美味しかった。お天気は晴れて暑いくらいだったのに雲が広がり、やはり明日はお天気が悪くなりそう。17時半頃に夕食を食べて19時過ぎには寝ました。
■3日目
予定よりも早い3時半に目が覚めたので、お湯を沸かして朝食を食べて、撤収の準備を進めて、あとはテントを片付けるところで、小雨が降り出してしまった。何とか荷物をまとめて6時過ぎに小雨の中、野営場を出発。濃いガスに覆われて途中迷いながらも、無事室堂ターミナルに到着。トレースや竿旗が少なくYAMAPが無ければ危うく遭難しそうでした。
あとはひたすらアルペンルートを歩きます。雨は上がりましたが、濃いガスに覆われて時折風も吹いて寒いくらい。弥陀ヶ原付近ではまた小雨が降り出し、休めず歩き続け雨が上がったら道の脇で休憩。休む場所は無いので、ボロいけどベンチがある大観台で昼食。お天気が回復したのでレインウェアに上を脱いで出発。
まだまだ先は長くて歩くのが嫌になりますが、14時過ぎにようやく美女平駅に到着。休憩してレインウェアの下を脱いで、一応雨雲をチェックすると、ヤバそうな雨雲がこちらに向かってくる。しばらく待ちましたが、どうやら雨は降らなさそう。最後の試練、美女平から急坂の登山道に突入。足場が悪い登山道は疲れた足に厳しく、汗だくになりながら、14時40分頃に登山口に到着。アルペンルートを使えば日帰りできる立山は、徒歩だととても遠かったけど、最後まで自分の足だけで歩き通せました。行程や食料、荷物も想定通りで過不足ありませんでしたが、帰ってからは疲れてもう廃人です(笑)。
【注意点や反省点】
雷鳥沢野営場は何と水とトイレが使えるようになってました。幕営料は一泊500円です。 ソフトバンクは4Gに加えて、管理棟に近い場所ではフリーWiFiが使えます。
アルペンルート途中のトイレは全て閉鎖。バスが運休していても、山小屋、工事関係車両が通りますので、道の端を歩いたほうが安全です。
ザックの重さは約18.5kg(水分1リットル、350cc缶ビール含む)、カメラバッグとサコッシュと合わせると21kg超えか。とにかく重かったけど、事前に準備していたので、忘れ物はありませんでした。ビールを2缶荷揚げできなかったのが心残りでした。
【Apple Watch等による計測結果】
ムーブ(安静時を越える推定エネルギー消費量 / kcal)
2,817
1,612
2,037
エクササイズ( 活発に活動した分数 / 分)
470
224
405
スタンド( 1時間のうち1分以上身体を動かした時間 / 時間)
18
15
16
登った階数( 一階=約3mの高度を上昇 / 階)
88
158
28
ウォーキングの距離(km)
32.8
17.4
32.6
歩数(1日で歩いた歩数 / 歩)
50,487
26,360
45,490
心拍数 (1日で最低、最高の心拍数)
46〜166
52〜140
48〜133
体重
64.4 -> 64.1
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