岡山県&鳥取県境 辰巳峠〜恩原山〜恩原峰〜恩原川 恩原三部作完成
- GPS
- 05:48
- 距離
- 9.6km
- 登り
- 371m
- 下り
- 389m
コースタイム
- 山行
- 5:32
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 5:47
歩行距離9.5km、歩行時間5時間30分、歩行数17,600歩、消費カロリー2,900Kcal
天候 | 曇り時々雨のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
恩原川沿い砂利道出合から恩原湖を経てスタート&ゴール地点の辰巳峠南西路肩スペースまでは砂利道やアスファルト道、それ以外は登山道ではありません。 標高998.7mの三角点峰「恩原」<写真09>から標高910m辺り恩原川上流部合流点までは踏み跡もなく、崩れやすい斜面があるので、あまりお勧めはしません。それ以外は踏み跡が明瞭で歩きやすい箇所が多く、ササもたまに手でよける程度ですみます。 また、スタートしてほどなく、標高790m辺りで新しそうなクマの糞を発見、その後はうなり声や大きな物音がしましたが、姿は確認できませんでした。新しそうな踏み跡にもクマの足跡があったので、単独山行は避けたほうがいいでしょう。<詳細は感想にて> 取り付き点から標高998.7m三角点峰「恩原」<写真09>までは、県境尾根に踏み跡や地籍調査の跡があり、つられて別の尾根に入らなければ大丈夫です。ササで歩きにくければ周辺に踏み跡がないか探したほうがいいでしょう。 取り付き点にはテープなどの目印はありませんが、入るとすぐに踏み跡らしきものがあります。その後も、明確な登山道はありませんが、所々に地籍調査のピンクテープや境界標柱、新しそうな踏み跡、鹿の足跡などが残っており、ササの間の歩きやすい所を探しながら進みました。根曲がり竹のような人を跳ね返すほどの強力なヤブはなく、ササもたまに手でよける程度です。 県境尾根上は樹林帯が続き、展望が効かない代わりに日光や降水が防げるので、帽子も雨具も必要ありません。基本は県境から逸れずに歩けばいいのですが、恩原山<写真03>やそのすぐ北のピークなど、北西に歩きやすそうなきれいな尾根があるので、つられないよう要注意です。 なお、恩原山<写真03>の西麓にはウスイロヒョウモンモドキ生息地があります。立ち入り禁止の生息地を直撃することになるので西方面への下山は絶対にやめましょう。標高921mピークすぐ北東の鞍部には、左右に踏み跡がありました。ここからなら、恩原川を越えられれば西に下りても大丈夫かもしれません。 標高998.7mの三角点峰「恩原」<写真09>から恩原川沿い砂利道出合までは、崩れやすい斜面で踏み跡もない箇所があります。谷の水深はごく浅かったので、早めに谷に下りたほうがいいかもしれません。 標高998.7mの三角点峰「恩原」<写真09>からギラガ仙南嶺まではまだ歩けそうな雰囲気でしたが、北西に延びる谷を下り、恩原川に合流するルートを探りました。本来なら谷を下りることは危険が伴うのですが、傾斜が緩やかになっており、かつ両側に尾根があるので、いざというときは安全な尾根にエスケープできます。 心配したササヤブはまったくなく、標高950m辺りで谷に下りるまでは、谷沿いの少し上の崩れやすい斜面を歩きました。雨上がりは滑りやすく、木を掴もうにもヌルヌルしているので、あまりお勧めはしません。 谷の右岸または左岸のどちらを進むべきか判断に迷う箇所もいくつかありましたが、谷に下りると増水した様子がなく、水深はごく浅かったので、中を歩いても靴底が濡れる程度ですみました。 標高910m辺りで恩原川の上流部に合流、渡渉すると、そこからは踏み固められた細い踏み跡がずっとありました。アサヒナカワトンボ♂?<写真12>撮影地点で倒木が丸木橋のようになっていましたが、下を歩いて渡渉できました。この他にも踏み跡を辿って何か所か渡渉しましたが、またげるほどの所が多く楽でした。 また、おそらく、標高860m辺りではなかったかと思いますが、踏み跡が二手に分かれた箇所がありました。一方は川に下りていき、もう一方は直進するようでした。恩原川沿いの林道が右岸についているので、渡渉は避けようと、そのまま直進、左折して南下すると、無事に恩原川沿いの砂利道に出合いました。終点の様子を見に行くと、周辺は広くなっており、川沿いにきれいな細い踏み跡がついていました。川に下りる踏み跡はここへ出るのかもしれません。 |
その他周辺情報 | 恩原湖から自動車で20分程南下すると、道の駅奥津温泉があります。地元の旬の野菜や菓子類の購入ができる他、「温泉亭」ではランチバイキングが楽しめます。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
軍手
雨具
日よけ帽子とフード
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
サブザック
ザックカバー
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
携帯
時計(防水)
タオル
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(山使用可能)
eTrex22x(GPSナビゲーター)
虫よけスプレー
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感想
この1ヶ月間で恩原を3回訪問しました。
1回目は6月21日の“失った記録編”
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2407519.html
2回目は7月12日の“取り戻した記録編”
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2431769.html
そして、今回で“恩原三部作”完成です。
これで無積雪期は登山者がほとんどいない恩原の隠れた魅力を存分に味わうことができました!(^^)!
出発点は岡山県(鏡野町)と鳥取県(鳥取市)の境にある辰巳峠です。ここを起点に県境尾根を歩くことにしました。地形図上には山名が記載されていませんが、標高877.8mの三角点峰<写真03>は“恩原山”、標高998.7mの三角点峰<写真09>は“恩原”という点名がついています。この2つの三角点峰を通り、ギラガ仙南嶺までたどり着けるか否か確かめようとしました。無積雪期にこの尾根を踏破した人の記録を見つけることができなかったので、途中で強烈なヤブがあることも想定し、片道3時間ぐらいをリミットとし、行けるところまで行ってみることにしました。
取り付きは前回の2018年9月23日とほぼ同じです。
2018年9月23日https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1595207.html
明確な登山道はありませんが、所々に地籍調査のピンクテープや境界標柱、鹿の足跡などが残っていたので、ササの間の歩きやすい所を探しながら進みました。幸い、根曲がり竹のような人を跳ね返すほどの強力なヤブはなく、傾斜が緩いこともあり、ササをたまに手でよける程度で思ったよりは歩きやすい尾根でした。また、尾根上もたくさんの木が生育していたので、展望が効かない代わりに、晴れている時は日光を遮り、また雨天は降水を防いでくれ、帽子も雨具も必要ありませんでした。
恩原山<写真03>やそのすぐ北のピークなど、北西に歩きやすそうなきれいな尾根があるので、つられてしまいましたが、すぐに気づいて引き返しました。そこからは、ピーク毎に方向を確かめました。
なお、恩原山<写真03>の西麓にはウスイロヒョウモンモドキ生息地があります。立ち入り禁止の生息地を直撃することになるので西方面への下山は絶対にやめましょう。
登り始めて程なく、標高790m辺りで新しそうなクマの糞を見つけ、周囲にいないか注意して確認しましたが、低い小さなうなり声や笹の中を走り抜ける大きな物音は聞こえたものの、結局、姿を見ることはできませんでした。その後も、たまに黒土が見えているいかにも新しそうな踏み跡に、長さ22cm前後のクマの後ろ足と思しき足跡などがありましたが、シカ以上に臆病で警戒心も強いので、我々の見える範囲に出てくることはありませんでした。
おそらく、先に我々に気づき、こっちへ来るなとうなりながら、様子をうかがっていたのでしょう。バイクのエンジン音もたまに聞こえていたので、連れはクマの遠慮がちな小さいうなり声を何かの機械音だと思い込み、完全に無視していたそうです。たびたび数m程遅れをとっていたので、独りになったところを襲われてもおかしくなかったのですが、「人畜無害オーラ」全開で歩いているだけだったので、餌を巡るライバルとみなされずにすんだのでしょう。
気づかれていないと安心してじっくり観察を続けたクマは、メシ食ったらシバくぞという自分の威嚇を屁とも思わぬ恐ろしい奴ではなく、恐ろしく鈍感な奴だと判断、餌を巡るライバルとして追い払わなければならないほどの脅威(農作業や釣り、山菜採り中に背後から襲われるのはおそらくこのケース)は感じなかったようです。あまりの鈍さとのんきな様子に、威嚇するのがアホらしくなり、通るだけならいいかと、ガサガサと大きな音を立てて立ち去ったのかもしれません。さすが中国地方のクマ、何十年も絶滅危惧種として保護されていただけあって、人間を怖がり過ぎてパニックを起こし襲い掛かることもなく、適度に恐れ、なるべくかかわらないようにしているのでしょう。
また、シカも多く、ほとんど来ないはずの人間に驚いたのか、すごい勢いで逃げていくのを何度か見ました。クマもシカもソーシャルディスタンスをしっかりと保っていました(+_+)
標高998.7mの三角点峰<点名:恩原>に到着したのは11時半頃でした。ギラガ仙南嶺まではまだ歩けそうな雰囲気でしたが、下りも同じくらい時間がかかりそうだったので、北西に延びる谷を下り、恩原川に合流するルートを探りました。ピストンする気満々だった連れは不安だったようで、予想通り、滑って落ちかけたり、もたついたりしましたが、無事に恩原川沿いの砂利道に合流できました。
たまにキノコやトンボ、滝などが現れ、いい気分転換になってよかったです。
13時前に恩原川沿いの道に合流してからは、花と虫が絶えることなく見られました。興味がなければ、かなり時間短縮できると思いますが、我々はここで何度も足止めをくらいました。たまたま軽トラが通りかかり、送ってあげようかと声をかけてくださいましたが、濃厚接触になるのでお断りしました。
一番の目当ては絶滅危惧砧爐忙慊蠅気譴討い襯Ε好ぅ蹈劵腑Ε皀鵐皀疋でしたが、今回も見つけることができませんでした。生息地に立ち寄ると、なんと、声をかけてくださった方が見張り(管理)をしておられました。お尋ねすると、もう時季が遅いので見られないとのことでした。神秘的な蝶として今後の楽しみに残しておこうと思います。
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