白山〜観光新道から石徹白道への縦走、稜線の暑さにバテました〜
- GPS
- 31:37
- 距離
- 26.8km
- 登り
- 2,209m
- 下り
- 2,193m
コースタイム
- 山行
- 4:40
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 5:08
- 山行
- 10:37
- 休憩
- 1:58
- 合計
- 12:35
天候 | 8/9 曇り時々晴れ、8/10 早朝ガスのち晴れ、8/11 午前中曇一時雨のち晴れ、夕方雷雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
上在所〜美濃白鳥:白鳥交通石徹白線 |
コース状況/ 危険箇所等 |
石徹白道は笹の刈払いが行われています |
その他周辺情報 | 上在所バス停付近には何もありません |
写真
感想
2020年の夏は連休の多い日取りで、あわよくば2回縦走したいなぁ。と考えていたけれど、COVID-19のせいでなんとか1回できるかどうか。感染対策を取って臨みました。
7日金曜の晩に福井・金沢・富山行きの高速バスに乗って北陸入り、8日は小松駅前の旅館に泊まってから9日の朝、乗り合いタクシーで別当出合で向かいます。このタクシーは予約制ですが、自分ひとりだったので駅を早発、別当出合にも早着してくれました。
別当出合からは観光新道で室堂を目指します。さっさと標高を稼いで早く涼しくなりたいと、急坂を一気に登ったら湿度の高さもあってバテ気味に。稜線に出てからはちょっとペースを落として登りました。
山頂方面のガスは晴れませんが一歩一歩確実に進んでいきます。途中で11時になったので、11時02分、西南西方向を向いて手を合わせました。標高が上がってくると道の両脇に様々な花が咲き乱れます。黒ボコ岩で砂防新道と合流し、立派な木道を歩いてからひと登りしたら、今宵の宿になる白山室堂ビジターセンターに到着です。建屋の入り口で検温を受け、マスクをつけてから受付へ。持参した食料の量を考え、一泊夕食付きにしました。登山の行程を聞かれ、「石徹白まで縦走します。」と答えたら、「頑張ってくださいね。」と励まされました。それほどの距離ではないけれど…と思いましたが、頑張らないといけない理由を翌日知ることになります。
寝床は隣と1.5mほど間隔を空けていて、これなら感染を心配することはないでしょう。夕食まで1時間ちょっとあって御前峰往復を考えましたが、晩御飯に遅れると悲惨なので翌朝のご来光に期待しました。夕食はレトルトの金沢カレー、ご飯もレトルトで180gのパックが2つです。副菜の持ち込みがOKか、事前に確認しておけばよかったなぁ。
夕食後、日没前後にはガスが晴れてきました。夜半の星天を期待して20時前には就寝準備。1350MHzのRCCラジオでタイガース戦を聞きながら就寝しました。2時前に起き出してみたら、一面ガスの中、諦めて3時まで二度寝です。結局ガスは晴れず、風も強くなってきました。大汝峰にいくのは諦めて、御前峰を目指します。結局、5時05分の日の出時刻になっても防風のままでした。奥院での祈祷を終えたらそそくさと室堂まで下山、装備を整えていざ縦走路へ。
計画ではトンビ岩コースで一気に南竜ヶ馬場まで下るはずだったのですが、分岐を見落としてしまって観光新道ルートで下りました。いつの間にか晴れ、夏の日差しが降り注ぎます。振り返れば御前峰がくっきりと見えました。早朝の暴風はなんだったんだろう。
アルプス展望台から北アルプスの峰々を眺めますが、雲に邪魔されてよくわかりませんでした。
色とりどりのテントが並ぶ南竜ヶ馬場で一息ついて、別山への急登に挑みます。まだまだ先があるのに、すでに暑さでバテ気味。ペースを落とせばそよぐ風で体温を下げられるので、30分くらいのインターバルで小休憩を挟んで着実に進んでいくことにしました。計画では15時に神鳩ノ宮避難小屋着ですが、ルートは明確なので、18時くらいまでに着けばいいやと開き直ります。持参した水は1.5Lちょいなので、足りるか不安になってきました。道の両側に咲く様々な花に励まされて進み、別山到着は計画よりおよそ1時間延でした。
ここから三ノ峰方向へ下っていきますが、運良くガスが掛かり始めて日差しが和らぎます。ガスが晴れて三ノ峰が見えてきましたが、続く道は「え、一旦あそこまで下るの?」という感じです。やっとこさ三ノ峰を超えて避難小屋へ。小屋の日陰でクール・ダウン。小池ルートで下山する地元の方と話ましたが、皆暑さでバテているようでした。避難小屋までの樹走路にある主だったピークはあと3つ、暑さにまけそうですが、脚はしっかり動きます。再び気合を入れて出発です。地形図を見れば一ノ峰からは広葉樹のマークがあるので木陰のあるかと期待しましたが、ほとんど笹っ原でした。標高も2,000mを切って気温も上がってきています。熱中症にならないように適宜涼みながらなんとか銚子ヶ峰に到着。あとは小屋まで下るだけです。水を150ml残し、計画の2時間延で小屋到着。先客が2名、北縦走路まで歩き通す猛者でした。さて、ロガーの記録を止めようと見たら、バッテリが落ちてました。後で見たら三ノ峰あたりで切れていたようです。
小屋に着いたら早速水を汲みに。急坂を下って2.5L確保し早速晩ごはん。今回は無洗米とレトルトのコーンや肉団子、FDのスープを生かした新メニュー。まずまずの出来でしたが、ちょっとボリュームが有りすぎたかも。食べ終わったら念の為体温測定を。37.0℃を示していて、普段より1℃近く高い値で、やっぱり熱中症になりかけていたようです。清水をしっかり採って就寝です。
翌朝は雨音!?で目覚め。よく見れば周りはガスに囲まれていて、枝葉から滴る雫の音が雨のように聞こえます。朝食を採り、猛者2名を見送ってから小屋の床を掃いてスッキリしてから出発。しかしこの小屋、帽子やジャケットとか、いろんな忘れものがありました。ガスに煙る道を下り、石徹白の大杉に圧倒され、8時過ぎに下山。ここで登山靴を洗い、トレランシューズに履き替えていざ林道歩き!と思ったら雨がポツポツと。傘をさしての林道歩きとなりました。このまま公共交通機関に乗るのは憚られるので、上在所集落の手前で石徹白川へ降り、行水して身を清め、着替えました。ゴールの上在所バス停は白山中居神社の前、到着したらバス会社に電話して予約完了。バスが来るまでの2時間半ほどあります。この時間で、神社にお参りし、洗顔して髭を剃って、お昼ごはん食べて、さらに時間が余ったので集落を散策。御師の館跡がありました。
白鳥交通のバスで美濃白鳥駅まで行き、ここから美濃太田までは長良川鉄道に乗車。途中の郡上八幡まで貸し切り状態。終着まで10名を超えることなく、密とは無縁でした。美濃市あたりで夕立に遭って5分ほど遅れましたが、大阪行きの乗り継ぎには支障なし、やれやれ、あとは大阪行きのひだ号で涼んで帰るだけじゃ。と定時に来た列車に乗ったら出発しない。あれ?と思ったら落雷で信号設備の点検が必要になってしまい、美濃太田出発が43分延、新大阪の乗り継ぎ時間が33分なので無理か?と思ったら、JR西日本に入ってから回復運転に入り、京都で34分延まで回復、新大阪到着は20時15分20秒!、ドアが開くと一気にエスカレータを駆け上がり、20時18分発のさくら号に滑り込みました。いやぁ、最後の急登が一番しんどかったかも。
このコース、地形図をみたら大したことなさそうですが、各々のピーク前後の勾配が結構急で、かつ日陰がないので、距離の割にハードでした。
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