578 白馬岳(大雪渓→風吹大池→蓮華温泉)


- GPS
- 32:00
- 距離
- 27.7km
- 登り
- 2,502m
- 下り
- 2,278m
コースタイム
- 山行
- 6:01
- 休憩
- 1:47
- 合計
- 7:48
- 山行
- 9:30
- 休憩
- 2:25
- 合計
- 11:55
- 山行
- 0:05
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:05
風吹山荘:手前の池の見えるベンチで折り返した。
天候 | 14日快晴後ガス(風強し)、15日ガス強風のち快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
16日 蓮華温泉8:10(糸魚川バス1520円・1台運行・ツーメン)→9:00平岩駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全般に整備良好。 大雪渓は登りの方向で左側に落石多し。 千国揚尾根、笹目尾根は所々ぬかるみ、よく滑る。小さなアップダウンも多く暑くて疲れた。 |
その他周辺情報 | 村営白馬頂上小屋:完全予約制。インナーシーツかシュラフカバー持参。夕食は17時から10人くらいずつ。カレーに揚げ物のトッピング。お代わり自由。 朝食は弁当。酢飯おにぎりがジャーに入っていて各自持って行く。おかずは夕食後渡される。 17〜19時、5〜7時はお湯、お茶が提供される。 水無料。生ビール900円、ロング缶800円、350ml缶600円。 蓮華温泉:夕食17:45.朝食6:00。350ml缶ビール300円。内風呂は7:30〜9:00以外は入れる。ただしシャワーは夕方から21時まで。 |
写真
布団一人1枚。2枚毎に透明シートで仕切り、透明シート内に相部屋は無し。一部屋最大8名可能。(通常なら下段だけで20人は詰めるかな?)
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
シュラフカバー(コロナ対策)
補助ロープ
120スリング
60スリング×2
安環カラビナ
カラビナ×2
アマチュア無線機
|
---|---|
備考 | 14日 水2リットル、麦茶1リットル、ポカリ0.5リットル(約1リットル消費) 小屋で大量飲水。 15日 水1リットル(白馬大池で0.5リットル補給)、お湯0.5リットル、ポカリ1リットル(水1リットル飲み残し) |
感想
お盆はどこへ行こう?
先日の奥多摩で低山の暑さは身に染みている。
じゃあ、3000メートルクラス・・・南アルプスは閉鎖中。中央アルプスは去年行った。北アルプスも上高地方面はどうま地震が多いし・・・ということで白馬方面に目をつける。15年以上行っていないので、楽しみである。
日程は、15日土曜日午後東京発、日曜日に大雪渓、月曜日に縦走、蓮華温泉泊。そして火曜日帰京。そんなことを考えていると、どうも日曜日あたりは北アルプスの天気が悪そうだ。
それならということで、急遽13日の午後から休みを取っていくtことに。
小屋の予約も取れたし、電車もガラガラである。
13日、14時のあずさ号に乗るために新宿駅へ。夕食の弁当を買っておこうと駅弁屋を覗くと、もう全然残っていない。特急ホームの売店に至っては13時で店終いである。なんと、コロナがこんなところにも影響を。まあ、松本で買えばいいやということで、列車に乗り込む。
中央線は途中の山の車窓が楽しみだが、今日はどの山も美菜雲に隠されている。茅ケ岳ぐらいしかまともに見えない。
松本で無事夕食用の駅弁をGETするも、大町まではロングシート車。大町からのワンマンカーでボックス席を確保して、仁科三湖を眺めながら夕食。塩尻のカワカミのお弁当は美味しい。
19時前にまだ明るい白馬駅に到着。駅近くのスーパーで明日の朝食弁当を仕入れようと立ち寄るお、パンも弁当もほぼ売り切れ・・・。なんと・・・。
仕方なく、八方のローソンに向かうと、ここにはまだ弁当類が売れ残っており、明日の行動食と併せて確保。
今宵は八方の奥の方の宿に素泊まり。露天風呂もあったが、内湯が狭く、湯も塩素臭がした。はずれかも・・・。
翌14日朝、文句を言いつつもひと風呂浴びてから、八方バスターミナルへ。夜行バスからの乗り換え客がいたが、全部で25人ほど。バス会社の人は、「今日は1台で行ける」と無線で会社に連絡していた。
猿倉までバスはぐいぐいと高度を上げる。標高1200mを越えた猿倉はやはり涼しい。が、歩き始めればやはり汗が・・・
1時間程で白馬尻小屋。今年は小屋営業無しで広場のみ。でもまだ雪渓は遠い。
さらに30分も歩いてようやく雪渓のそばに。だが、大きく割れた雪渓にはまだ入れない。さらに安定した所まで登らないと。
結局、雪渓に乗れたのは白馬尻から45分程上。ザレザレの秋道から急個賠の雪渓に乗る。
取り付けるのに結構手間取った6本爪アイゼンをしっかり効かせながら登る。
雪渓を渡る風はやはり涼しい。上空は青い空。白い雪渓。時折霧が通過するが、それもまた涼しい。
1時間程で雪渓も終了。アイゼンを外していると、登り方向で左手を中心に落石の音がする。雪渓の途中にもスプーンカットの窪みに結構大きな石が多数転がっていた
。要注意である。
雪渓から上はさらに急勾配。遮るものがない中、お花畑を眺めながらヒイヒイ行って高度を上げていく。
石室跡、避難小屋(狭くて暗くて、本当に緊急用)を通過し、お昼ちょっと前に予約した村営頂上宿舎に到着。
だが、受付は12時半から。荷物を整理してクールダウンをしながら待つ。
受付後、寝所に要らない荷物をデポして、雨具と水と行動食をもって、天気のいいうちにとピークを目指す。
稜線は風が結構強く、雲も出てきている。白馬岳頂上も、雲に隠れたり顔を出したりのような状態。
とリあえず、テント場の横を通って、丸山へ。
杓子岳や白馬鑓が岳を眺める。
続いて、宿舎の横を通って、白馬岳頂上へ。
残念ながら、ガスで遠望はきかなかったが、翌日よりはましであった。
戻って、生ビール900円也でのどを潤し、17時の夕食までしばしお昼寝。
さて、17時の夕食は10人くらいずつ呼ばれ、カウンターでカレーを受け取る。その後、ヒレカツ、揚げた芋などントッピングを自分で盛り付ける。お代わりは自由であった。ちなみに、デザートに冷凍ケーキも出た。
夕食後、朝食弁当のおかずだけ受け取る。おにぎり2個はジャーに入っているので、出発時に持って行くようにと言われた。(朝食は弁当提供のみ。17〜19時、5〜7時は無料のお湯、お茶が提供される。水は24時間無料。)
夜、風がますます強くなる。ガタガタと窓を揺らす。ガスで回りも良く見えない。
明けて15日土曜日。下界の予報に反して、ガスと強風。4時出発のつもりだったが、
明るくなってからにしようと、5時半出発に変更。
しかし、」出発時は明るくなっただけで、視界は2,30メートルほどしかない。
風は強いが、体が持って行かれるほどではない。ただ、眼鏡の風上側(左・西側)のレンズに水滴がつくのが困る。10分くらいおきに立ち止まって、レンズをぬぐって水滴を取るが、過ぎに曇り始める・・・
白馬岳頂上、三国境、小蓮華山と、標識で飲みその存在を知る。白馬岳頂上から下っているときに雷鳥を見かけたが、お楽しみはそれぐらい。お花もさほどでもないと思われる。
船越の頭への歩みを進めるうちに、時折ガスが晴れて稜線や雪倉岳のすそ野などが見え始めてきた。
やがて、白馬大池が見え始めると、急に天候が回復して来た。陽の光も差し、暑いくらいになってきた。
日差しが厳しい白馬大池で休憩して、小山前の水場で水を補給。雪倉岳や小蓮華山などが見える。
もう少し出発を遅くすればよかったかなと思いつつも、風吹大池経由で蓮華温泉に降りるなら、時間が結構厳しい。
サングラスをかけて、白馬乗鞍岳を目指して、池を回り込む岩だらけの道へ進む。
徐々に高度を上げているうちにまた、雲が出てき始めた。視界は良好だが、雪倉岳や小蓮華山はまた見えなくなってしまった。
岩だらけの白馬乗鞍岳を越えると、今度は栂池方面への激下り。雪渓横断(雪渓は短く、キックステップでノーアイゼンで行けた)をしてから、岩だらけの道が続き、結構疲れる。
いい加減下りに疲れてきたころ、湿原の木道に入り、分岐点に到着。
少し休憩した後、影葺き大池を目指す。まだ湿原の途中で、右に山の神尾根への道を分けた後、勧募交代に入っていつの間にか降下を開始。
道は基本千国揚尾根を忠実にたどっていくが、ピークは踏み、その他では、尾根の最高点の2,3メートル下を歩く区間が多い。そうなると、10メートル未満のアップダウンが繰り返されることになり、そうしながら、高度を下げていく。そして高度が下がってくると雲が取れ、気温も上がる・・・暑い。 ダケカンバの低木が生える尾根には所々日向があり、展望が開けるのはいいが、暑い。 白馬大池で補給した水をガンガン飲みまくる。
途中、スキーツアー用の道標が立っているが、トータル13番まで行くことはわかるが、13番がどこのことなのか、風吹大池が何番なのか分からず、参考にならない。
似たようなアップダウンが続くし、高度計は狂っていてあてにならないし、途中人にも会わない。(栂池の分岐から風吹き大池入口バス停まで、千国揚げ尾根の半ばで一人とすれ違っただけでした。)
休憩してから1時間程、今いったいどこだろうと思い曲ら歩いていると、突然左手に切り開きが現れ、笹目尾根(蓮華温泉への道)への分岐に着いた。
さて、どうしよう。この分岐点から風吹大池までのコースタイムが分からないので、詳しくは分からないが、時間的にはほぼ予定通りくらいだろう。ここで風吹大池をカットしては、何のためにここまで来たかわからない。一目だけでも池を見ようと判断し、進む。
小さな峰を乗り越えると湿原が乾燥化した草原に到達した。木道をすすみ、草原の西端で、風吹き大池を一周すると思われる道を左に分け、再び狭くなった尾根をまだ進むが、池は見えない。ようやくちらちら見え始めてきたら、急降下。これは山荘まですぐかなと思い、そのまま下る。 池のC自覚まで来ると、見晴らしの良い所にベンチがあった。山荘は見えているが、もうここでいいだろうとここで休憩して折り返すことにした。
風吹大池はマール(爆裂火口湖)なのかカルデラ湖なのかわからないが、とにかく周りを山に囲まれた出口のない池で、とても静かでった。
池を後Sにして、登り返して先ほどの分岐へ、ここでメールチェック。弱いながらも電波が届くようだ。急ぎの用件はないようだ。知名亜美に蓮華温泉は携帯不感エリアである。
分岐からフスブリ山の北面を笹目尾根のとりつき迄トラバース・・・ではなく、実際は、開けた湿原と日向の笹の刈り払いの上り坂で山頂近くまで登り返す。これなら千国揚尾根がフスブリ山のピークの南側を通るあたりと結んでくれればいいのに、地図で見る限り両社の距離は2〜300メートルといったところだ。
笹目尾根に入る前にまた休憩。暑くて参ってきた・・・標高は1800メートル以上あるはずなのに、やはり日差しのせいで暑い。
笹目尾根もアップダウンを繰り返しながら下って行く尾根で疲れるし、期の根が多く出ていて歩きにくい所もある。また、湿原っぽい所も多くぬかるみも多い。
ヘロヘロになりながら、尾根からバス道へと急降下する地点までようやく到達。直進方向はしっかりバリケードしてあり迷うことはない。ここでは舌から風が吹き上げてきていたので、道の真ん中の日陰で休憩。水を飲み体を冷やす。
ここから、一気に300メートルほど、時間にして30分でバス停に到着。やれやれ、これで時間切れの遭難騒ぎはもうないと一安心だが、ここから蓮華温泉までアスファルトの車道で30分かかる。
アスファルト道は足が痛くなるので苦手だ。いつも、アスファルト道ではコースタイムの1割り増しくらい余計に時間がかかってしまう。
今回も、大きな沢を渡る橋を過ぎた駐車スペースの日陰で一休み。トラバースルートだが、沢では下り、尾根をのっこす時は登り赤。地味に疲れる・・・
風吹大池入口バス停から40分ほどで、蓮華温泉バス停に到着。丁度今日の最終便が出発するところであった。
ようやく温泉に到着。さあ、一休みしたら名物の野天風呂だ。
筋肉痛でパアンパンに晴れた足を引きずりながら、薬師の湯や疝気の湯に入る。
開放的な露天風呂はやはり気持ちいい。あけっぴろげのせいか可もいなくて快適であるが、腕の日焼けがひりひりと痛い。
のんびりと浸かってから、夕食17:45。とんかつなどの素朴な夕飯。お味噌汁は昨年秋に取ったヒラタケ入り。 美味しく頂く。
16日。予報に反して快晴。昨夜も天の川がミルクのように見えた。
朝食は6時なので、5時過ぎに黄金の湯に入る。こちらは、森の中のためかが寄ってくる、蚊に刺されないよう手早く脱いで手早く入る。
朝食を済ませた後は、のんびりして8時10分のバスで下る。
バス停への途中にある公衆トイレに靴洗い場があったので、靴を洗ってからバスに乗車。
バスはツーメンで、乗車前に料金を支払う。平岩駅まで荷物料込みで1520円也。
50分程かけて、狭い道を下って行く。
平岩駅は暑かった。標高300メートルほどではね。ここから1R長編成のディーゼルカー、南小谷駅から2両編成の電車、大町駅から3両編成の電車と乗り継いで松本へ。3時間かかる。昔は大糸線には急行アルプスが結構乗り入れていて、ここまでかからなかったけど、長野駅から伯部へバスで入るのがメインとなった現在では仕方ないか。
松本駅でそばを食い、あずさ号で帰京。東京はさらに厚かった。
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