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Yamareco

記録ID: 252988
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

八ヶ岳(赤岳〜横岳〜硫黄岳周回)

2012年12月16日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
09:58
距離
20.9km
登り
1,753m
下り
1,735m

コースタイム

06:00美濃戸口〜06:47美濃戸山荘06:47〜08:37行者小屋09:01〜09:59文三郎尾根分岐09:59〜10:28赤岳山頂10:41〜10:58赤岳天望荘10:58〜11:02地蔵ノ頭11:02〜11:53三叉峰11:53〜12:07横岳(奥ノ院)12:10〜12:39硫黄岳山荘12:39〜13:08硫黄岳山頂13:12〜13:23赤岩の頭13:23〜14:05赤岳鉱泉14:24〜14:54堰堤広場14:54〜15:20美濃戸山荘15:20〜15:58美濃戸口
天候 文句のない快晴!
稜線は強風(10〜15m程度)
05:40の時点で美濃戸口の気温はマイナス0.5度。暖かい!
過去天気図(気象庁) 2012年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
美濃戸口駐車場(1日500円/5:40頃到着時駐車率は5〜6割程度)
美濃戸口まではノーマルタイヤでもOK/美濃戸口〜美濃戸はスタッドレス必須

●中央道の状況
下り:大月〜勝沼間で通行止め。国道20号の迂回路は25分程度。
登り:一宮御坂〜大月間で通行止め。国道137号(御坂みち)で河口湖インターへ。1時間程度。
登りは普段からは考えられないほどの交通量の少なさ。特に大月〜都内のクルマの少なさにはビックリ。
なので普段の土日の小仏〜大月の渋滞(20〜30km)を考えるとむしろ現状の方が都内まで早く戻れるかも。
コース状況/
危険箇所等
【登山ポスト】
美濃戸口、美濃戸にあり
【コース状況】
アイゼン・ピッケルは行者小屋〜赤岳鉱泉間で使用。

●美濃戸口〜美濃戸山荘
凍結しているので転倒注意。帰りに一度おもいっきりスッテンコロリンしてしまいました。
日当りが良いところと美濃戸口付近の標高が低いところでは帰りは雪が融けてシャーベット状に。

●美濃戸〜行者小屋(南沢)
この時期にしては雪は非常に多い。コースの前半と沢の水が登山道に流れ込んでいる場所は
凍結しているので注意が必要。気になる人はこの辺りからアイゼンを付け始めていました。
標高を上げるにつれて雪の量が増え歩きやすくなる。

●行者小屋〜赤岳(文三郎尾根)
阿弥陀岳との分岐を過ぎるとすぐに急登が始まる。
鉄階段はほぼ雪に埋没。クサリも半分くらいは雪の中に埋まっている。
文三郎尾根分岐で稜線に乗った途端強風に曝され、ここから山影の岩場に入るまでは
雪と氷の礫が時おり飛んできて顔が痛い。
山頂直下の最後の岩場は 雪・氷・岩のミックス。クサリはほぼすべて出ていた。

●赤岳〜横岳奥ノ院
地蔵の頭を過ぎるとまずはハシゴが現れ二十三夜峰の東側を巻いて稜線に出る。
稜線に出ると次は日ノ岳。東側のルンゼ状の一枚岩が核心部。
ここは下りではあまり使いたくない感じ。
この日はピッケルがしっかり刺さる雪質だったのでダガーポジションで。
鉾岳は西側に切れ落ちたルートをトラバース。全般的に西側斜面は高度感あり。
石尊峰〜三叉峰〜奥ノ院までは横岳の中では比較的落ち着いて歩くことができる。

●横岳奥ノ院〜硫黄岳
奥ノ院を過ぎるとすぐに急斜面を下り、
西側にトラーバスするカニの横ばいなどクサリが連続する箇所を通過する。
横岳の岩稜帯までは東側の岩の陰にいる時には風を防ぐことができたが、
岩稜帯を過ぎ台座ノ頭をトラバース気味に進む辺りからは強烈な北西の風が吹きつけるように。
無名峰からは硫黄岳山荘まで下りここから硫黄岳まではケルンに沿って登り返し。

●硫黄岳〜赤岳鉱泉
赤岩の頭直下は急坂となっていて、それを過ぎると九十九折をひたすら下る。
やはり今年が雪が多いためか、九十九折をショートカットするトレースがこの時期にもうできていた。
九十九折が終わり平坦な箇所を通過後、鉄階段を1箇所下りとジョウゴ沢、大同心沢を渡ると
赤岳鉱泉に到着。

●赤岳鉱泉〜美濃戸(北沢)
こちらのルートも木階段や木橋が昨年と比べてずいぶん整備され歩きやすくなっていた。
下流に進むに従って凍結箇所が増える。堰堤広場から美濃戸までの林道も積雪および凍結箇所あり。
美濃戸口から美濃戸への林道 まだ12月にも関わらずこんなに雪が
美濃戸口から美濃戸への林道 まだ12月にも関わらずこんなに雪が
南沢から行者小屋に向かう
南沢から行者小屋に向かう
標高を上げるにつれて雪が増え歩きやすく
標高を上げるにつれて雪が増え歩きやすく
小同心が見えるこの辺りまでくると行者小屋まであと少し
小同心が見えるこの辺りまでくると行者小屋まであと少し
やはり雪が多い
正面には横岳
行者小屋に到着 赤岳をパチリ
行者小屋に到着 赤岳をパチリ
阿弥陀 雪煙が舞っている 本日稜線は風が強そう
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阿弥陀 雪煙が舞っている 本日稜線は風が強そう
さて文三郎尾根から赤岳へ向かいます 雪質は悪くない
さて文三郎尾根から赤岳へ向かいます 雪質は悪くない
文三郎尾根の途中から左を見ると横岳
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文三郎尾根の途中から左を見ると横岳
そして硫黄岳 今日はあそこまで
そして硫黄岳 今日はあそこまで
右側を見ると中岳 カッチョいいライン
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右側を見ると中岳 カッチョいいライン
そして阿弥陀 相変わらずカッコいい でも中岳沢は危険な香りをまき散らしていました
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そして阿弥陀 相変わらずカッコいい でも中岳沢は危険な香りをまき散らしていました
樹氷の向こうに赤岳
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樹氷の向こうに赤岳
もう少し登ると稜線の向こうに南アの姿が
もう少し登ると稜線の向こうに南アの姿が
振り向くと北アルプス
振り向くと北アルプス
中岳と阿弥陀 稜線を境に白と黒のコントラスト
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中岳と阿弥陀 稜線を境に白と黒のコントラスト
中岳分岐まであと少し 去年はこんなしっかりしたクサリは無かったような…
中岳分岐まであと少し 去年はこんなしっかりしたクサリは無かったような…
中岳分岐に到着 稜線に乗ったとたん強風が吹き付ける
中岳分岐に到着 稜線に乗ったとたん強風が吹き付ける
手前に権現→ギボシと奥に北岳→甲斐駒→仙丈
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手前に権現→ギボシと奥に北岳→甲斐駒→仙丈
中岳分岐から岩陰に入るまではいつも強風に曝される 雪と氷の礫が吹き付け顔が痛い
中岳分岐から岩陰に入るまではいつも強風に曝される 雪と氷の礫が吹き付け顔が痛い
雪と岩の世界
珊瑚のような雪
見ようによっては水中のよう1
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見ようによっては水中のよう1
見ようによっては水中のよう2
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見ようによっては水中のよう2
ギボシ〜権現〜三ツ頭
ギボシ〜権現〜三ツ頭
赤岳山頂直下でズドーンと富士山
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赤岳山頂直下でズドーンと富士山
真教寺尾根と県界尾根が仲良く並ぶ
真教寺尾根と県界尾根が仲良く並ぶ
赤岳山頂到着
横〜硫黄〜東西天狗
横〜硫黄〜東西天狗
手前に阿弥陀 奥に乗鞍と北ア
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手前に阿弥陀 奥に乗鞍と北ア
赤岳から阿弥陀と中岳
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赤岳から阿弥陀と中岳
キレットから権現続く稜線
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キレットから権現続く稜線
これから向かう硫黄岳までの稜線 赤岳からの急斜面の途中より
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これから向かう硫黄岳までの稜線 赤岳からの急斜面の途中より
赤岳天望荘
お地蔵さん ちょっと気持ち悪い
お地蔵さん ちょっと気持ち悪い
お地蔵さんと青空
お地蔵さんと青空
振り返って赤岳
日ノ岳のトラバースとその先のルンゼ
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日ノ岳のトラバースとその先のルンゼ
ルンゼを登る
ルンゼを振り返って 下りではあまり使いたくない感じ
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ルンゼを振り返って 下りではあまり使いたくない感じ
日ノ岳から赤岳と手前に二十三夜峰
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日ノ岳から赤岳と手前に二十三夜峰
鉾岳は西側に周り込む
鉾岳は西側に周り込む
クサリに沿って下り岩の裏側をトラーバスする
クサリに沿って下り岩の裏側をトラーバスする
この辺りもちょっとイヤな感じ
この辺りもちょっとイヤな感じ
クサリは出ているところと埋まってるところが半々くらい
クサリは出ているところと埋まってるところが半々くらい
石尊峰から三叉峰
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石尊峰から三叉峰
石尊峰から奥ノ院
石尊峰から奥ノ院
三叉峰到着
杣添尾根
横岳奥ノ院 露出失敗
横岳奥ノ院 露出失敗
奥ノ院より小同心 よく見るとクライマーがてっぺんに
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奥ノ院より小同心 よく見るとクライマーがてっぺんに
赤岳〜中岳〜阿弥陀 奥に権現・ギボシ さらに奥に南ア
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赤岳〜中岳〜阿弥陀 奥に権現・ギボシ さらに奥に南ア
北アルプス全部
奥ノ院を過ぎるとすぐにハシゴとクサリ
奥ノ院を過ぎるとすぐにハシゴとクサリ
大同心と峰の松目
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大同心と峰の松目
カニの横ばいから見下ろす
カニの横ばいから見下ろす
台座ノ頭 この辺りからは強風地帯
台座ノ頭 この辺りからは強風地帯
硫黄岳が大きくなってきた
硫黄岳が大きくなってきた
硫黄岳山荘到着
硫黄岳までの最後の登り
硫黄岳までの最後の登り
大きなケルンを目印に
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大きなケルンを目印に
硫黄岳山頂到着
天狗と後ろに蓼科山
天狗と後ろに蓼科山
硫黄岳から北アルプス これで見納め
硫黄岳から北アルプス これで見納め
阿弥陀と赤岳
赤岳から横岳の歩いてきた稜線
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赤岳から横岳の歩いてきた稜線
横岳から硫黄岳の歩いてきた稜線
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横岳から硫黄岳の歩いてきた稜線
お決まりの爆裂火口
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お決まりの爆裂火口
赤岩の頭
赤岩の頭から見納めの阿弥陀と赤岳
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赤岩の頭から見納めの阿弥陀と赤岳
赤岳と横岳も見納め
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赤岳と横岳も見納め
IWOもさよなら
赤岳鉱泉のアイスキャンディー
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赤岳鉱泉のアイスキャンディー
北沢は堰堤広場を過ぎても雪たっぷり
北沢は堰堤広場を過ぎても雪たっぷり
最後のツラい林道歩きを終えて美濃戸口に到着 お疲れさまでした
最後のツラい林道歩きを終えて美濃戸口に到着 お疲れさまでした

感想

日曜日の八ヶ岳は好天の予報。しかし笹子トンネル事故の影響がネック。でも雪山行きたい。
ということで上信越道の佐久経由で稲子湯からラッセル覚悟の硫黄岳を考えていたけど、
直前に今回は単独ということになったため、
急遽予定を変更して渋滞覚悟で美濃戸からの赤岳〜横岳〜硫黄岳の周回をすることに。

中央道の下りは時間が時間だけに、大月〜勝沼の下道のストレスはほとんどなし。
美濃戸口に着くと予想よりもクルマが多くてビックリ。雪も多い。

美濃戸口〜美濃戸間はこの時期すでに雪をかぶり、轍が雪で埋まっている。
「クルマでも行けたなぁ」とちょっと悔しく思いながら歩き、美濃戸山荘に到着。

赤→硫黄か硫黄→赤のどっち周りにするか迷ったけど、
北沢の方がラクというイメージがあるため、
元気なうちにシンドい方を済ましておこうということで赤→硫黄で登ることに。

南沢を歩き行者小屋に到着すると阿弥陀岳の山頂付近には雪煙が舞っていて風が強そう。
アイゼン・ピッケル&目出し帽、グローブと完全雪山装備となり文三郎尾根に向かって出発。
中岳分岐まで来ると、予想通りいきなり強風に曝される。
風の強さは、時おりヨロっと煽られるくらいで冬の八ヶ岳では当たり前レベル。
雪と氷の欠片が飛んで来て顔が痛い。

しかし前回の八ヶ岳に引き続き、これ以上望めないような好天と、
既に厳冬期の雰囲気を醸し出してる山頂までの岩肌がたまりません。

赤岳山頂で軽くゴハンを食べて横岳に向かう。
天望荘までは数名の登山者が見られたけど、地蔵の頭から硫黄岳までは誰とも会わずに貸切。
クルマは多かったので不思議。

横岳の難所は雪の状態も悪くなく適度な緊張感を持って通過することができ、
台座ノ頭付近から硫黄岳までは再び強風の中。
疲れたカラダにこの風が堪えるけど、危険箇所はなくこの辺りの荒涼とした雰囲気を味わいながら歩く。

硫黄岳の山頂からは本日歩いてきた赤岳からの稜線を目でしっかり辿り、
最後に写真を撮りまくってから樹林帯へ下る。

稜線上はほとんど人もおらず、天気とコンディションにも恵まれて、
充実感たっぷりの山行となりました。

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コメント

ゲスト
すってんころりん^^
dannyamaさん、おはようございます
日曜日の八ヶ岳はこんなに素敵なお天気だったのですね
赤岳から硫黄岳の風の強さは仕方ないですよね
たっぷり雪のある八ヶ岳のお写真を拝見していたら登りに行きたくなりました

美濃戸口からの平坦な道!日陰は要注意ですよね
私も経験しました ツルっと、すべったらあっという間にすってんころり
痛いより、はずかしかった事を思いだしました

お天気 をねらって八ヶ岳にトライしてみようと思います
お疲れ様でした
次回はkomemameさんもご一緒できますかね?
2012/12/20 8:14
mipomipoさん、こんばんは!
mipomipoさん

コメントありがとうございます。
スッテンコロリンが刺さりどころでしたか(笑)
自分は開き直って、ゆっくり立ち上がり
何事も無かったように歩き出すように努めてます…。

この日は、風は強かったものの気温は高めだったのでよかったです。
それにしても今年は雪が多く、すでに厳冬期の雰囲気でした。

冬は日帰りができる&晴れ率が高い八ヶ岳がついつい多くなっちゃいますよね。
mipomipoさんは、近くなので裏山しいです!
八ヶ岳の記録、楽しみにしてます。
2012/12/20 19:09
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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