憧れだった表銀座から槍ヶ岳
- GPS
- 16:01
- 距離
- 37.6km
- 登り
- 4,089m
- 下り
- 4,261m
コースタイム
- 山行
- 9:30
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 9:56
- 山行
- 5:31
- 休憩
- 0:12
- 合計
- 5:43
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
何時かは制覇したかった表銀座からの槍ヶ岳、急に代休が入ったので急遽行ってみることに、やはり人気の山なのか、平日早朝でも駐車場はやっと第3に止めることが出来た。
トイレを済ませいざ出発、いきなりの急登から始まる登山道、初めから後悔が頭をよぎる、苦しみながらもほぼ順調に標高を上げていたがトラブル発生、力強く蹴った左足ふくらはぎに鋭い痛み、どうやら小さな肉離れを起こしてしまったようだ。
何とかだましだまし登山を進める、途中トレランのお姉さんに抜かれる、やはりテン泊装備は負担が大きい。
合戦小屋では既にスイカの提供が始まっていた、時間が無いのでそのままスルー。
燕山荘で軽く休み先を急ぐ、この先はほとんど数人しか出会うことは無かった、サルの群れは何度か会い、樹林帯では熊が出たのかと思いヒヤッとする。
大天井岳は行きはパス、帰りに時間があったら回り道をしてみよう。
喜作新道、ここからは未知の領域だ、大天井ヒュッテはどこにあるのか中々姿を現さない、今期休業ということだが、このルートを行く登山者にとってはとても痛い事だと途中から分かるようになった、皆さん大天荘に泊まって行かれるのですね、かなりの大回りになります。
さて大天井ヒュッテから目の前の頂を超えて行くのかと遠くから見ていたが、左の巻き道を進むと判断、先行者に追いついて話をした時に、間違えて登ってしまったと嘆いていた。
ここから西岳へは地味なアップダウンを繰り返す、とても長く感じた、稜線が切れる直前に山荘があった、そこからは右に巻いて絶壁の激下り、何本もの梯子を下り、落石必死の斜面を下り鞍部に到達、そこから下ってきたような激登りや痩せ尾根の急登が延々と続くとヒュッテ大槍に到着、当初宿泊は殺生ヒュッテにテン泊しようかとかんがえていたが現在13時過ぎ、14時に穂先を出れば西岳に戻れるだろうと考えながら進んできた、穂先は登頂者は全くいなく、いつもみたいな待ち時間が全くなくスムーズに登頂することが出来た、山頂には先行者が1人おり、写真撮影に苦労しているところに自分が登場し互いに撮りあったが残念ながら眺望は無かった。
すぐさま下山開始、西岳に向けダッシュ、激下り、激登りはやはり時間がかかるし苦しいが何とか16時前に到着、テントを張るが昨夜北鎌沢でテン泊していた人がクマにテントごと持て行かれたとの情報、多少怖いが大丈夫だろうと安易に構えていた。
そうは行ってもやはり不安で、ずっと外の気配が気になりなかなか眠れない、兎に角早く朝が来ないかと寝たのか分からぬまま朝を迎える、途中何度もテントの入り口を開いて外の様子を伺う、眠れないので星空をずっと見ていた。
4時過ぎやや白み始めた頃、他のテン泊者に動きはなかったが、尿意が我慢できず外に出てみた、するとテン場横斜面の這松から何やらガサガサ獣の気配が、これは熊だと直感し思わず音を出してこっちの存在をアピール、すると物音が去っていく。
もう頭が真っ白になった、あのままテントの中にいたらきっと襲われていたのだろうと思うと生きた心地がしなかった。
もうここには長居は無用だ、テントを撤収し山小屋に向かう、トイレを済ませ西岳に登頂しよう、ほんの数分で登頂、ここからの景色は小屋からの景色よりも絶景!
さて下って大天井岳を目指そう、昨日西岳まで来ているので余裕だろう、地味に長い稜線を大天井ヒュッテに向かう、そこから大分巻いてきつい登りを経て大天井荘に、登頂を果たす、そこからは北斜面の激下りから燕山荘を目指す、表銀座とはいい響きだがとてもきついアップダウンを乗り越えてやっとの思いで燕山荘に到着、しばし休憩をして下山開始、登山道は昨日と打って変わり大渋滞、すれ違い待ちも大分ありロスとなる、やはり大人気の山だと改めて感じる。
下山後中房温泉でさっぱりし帰途に就く、とても苦しい山行きだったが、一つ目的を達成することが出来た。
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