三つドッケ〜芋の木ドッケ〜雲取山〜七ツ石山(東日原→鴨沢)
- GPS
- 12:28
- 距離
- 34.2km
- 登り
- 2,492m
- 下り
- 2,601m
コースタイム
一杯水避難小屋 8:28着 8:36発(朝食)
天目山 9:16着 9:19発(写真)
七跳山 10:05
酉谷山避難小屋 10:41着 10:46発(トイレ)
水松山分岐 12:00
長沢山 12:35
(その間昼食5分)
芋の木ドッケ 13:56
雲取山荘 14:55着 15:05発(お茶購入、メール、行動食)
雲取山 15:27着 15:31発 (写真)
七ツ石山 16:31着 16:35発 (ヘッ電、懐電装着)
堂所 17:34
小袖乗越 18:24
鴨沢 18:39
合計歩行時間(休憩込み) (11:57)
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
帰り:留浦から西東京バス19:35の最終で奥多摩駅へ(乗客は最後まで自分一人) 奥多摩駅へタクシーを呼んで東日原へ、そこで車回収。タクシー代11,540円。 タクシーは京王観光が氷川営業所を廃止しており、奥多摩でのタクシーの 選択肢はあきる野のリーガルキャブのみ。0425502712 (奥多摩までの場合、流している車がないと車庫から向かうので 貸切り料金になるとのことで高くなった。1時間30分の貸し切り料金が 8400円にメーター代金加算。) 普通の休日のピーク時間は奥多摩駅周辺に車がいて無線ですぐに手配が 可能とのこと。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【登山ポスト】 奥多摩駅前のポストに計画書投函、東日原にあるのかは不明。 【携帯(ドコモ)】 東日原〜三つドッケ:通話可 長沢背稜:不通 雲取山荘:内部で通話可 七ツ石山〜鴨沢:通話可 【飲食店】 ラーメン和尚が休みだったので赤提灯がついていたへムロックへ。 夜は食事はやっていないとのことだったが、ごはんがあったらしく、 カレーを作ってくれた。 常連のお客さんによると普通は夜はつくらないのでだけど、とのこと。 登山姿でかわいそうだと思われたのか。 前もって電話しておけば、食事も作ってくれるらしい。 オムライスとカレーが名物のようだ。 カレー(サラダ付き)はスパイシーで美味かった。 【東日原〜三つドッケ】 南面が多いせいか雪は全くなし。危険箇所というほどでもないが、 滝入ノ峰と一杯水避難小屋の間に右側がスッパリ切れている箇所 (木が生えていないので落ちたら下まで)があるので慎重に通過。 一杯水避難小屋で小休止。朝食。気温−3度。 避難小屋の右横の踏み後が三つドッケへの道。 手書きの道標が置いてあります。 三つドッケの手前に1つ偽ピークがあるが、反対から来る場合、 偽ピークを下りた所に道が3本に分かれている箇所がある。 これは真ん中が正解。左は一杯水に出る。真ん中は避難小屋横へ出る。 右は行ったことないが巻き道へ出るはず。 【三つドッケ〜酉谷山】 三つドッケは展望良い。天気が良いと東京や湘南が一望できる。 雪は全くない。少し風が出てきたのでソフトシェルを羽織り、 バラクラバを被った。汗がつららになった。 道は落ち葉に覆われ快適なトレイル。 ハナド岩の展望は素晴らしい。写真好きの人にはたまらないと思う。 酉谷避難小屋は小さめの小屋、詰めて定員7、8人だろうか。 【酉谷山〜長沢山】 ここから雪が出てくる。スピードが落ちてくる。やはり雪道は歩きにくい。 時間がおしているので酉谷山は巻いた。 タワ尾根ノ頭を巻くところは広くなっており、タワ尾根への道は トラロープが張ってあり迷い込まないようになっているが、道標はない。 水松山の分岐が一番判りにくい箇所。 直進してしまうと梯子坂のクビレまで行ってしまう。 右側の道標に従い。右斜め上へ登る。すぐに左へ向かう標識がある。 そこから手書きの標識に従い右手へ少し降りる。 更に、左手方向へ踏み跡をたどる。 テープが無いので、踏み跡を逃さないように。 (ここは国土地理院の地図は実態を反映していないので注意。) しばらくすると左方向の尾根に乗り、後は長沢山まで尾根伝い。 【長沢山〜芋の木ドッケ】 長沢山で今日初めて人に会う。長沢山からしばし下り。 また登り返すと思うともったいない。 桂谷の頭で昼食。コーヒー作るのも面倒というか、 停滞して体温さげたくないのでサーモスから白湯飲んで出発。 展望の無い芋の木ドッケはさっさと通過。 そこからの下りは急。地面がクラストしているので チェーンスパイクを装着してガリガリ下る。 踏み後は不明瞭。テープもないので逆から来ると進んでいる道が 正解かどうか判りにくいと思う。 【芋の木ドッケ〜雲取山荘】 大ダワ付近はそこそこ雪があるが、もぐるほどではない。 凍結している部分が多く、登りはアイゼン必要。 男坂を選択。雲取山荘は水は出ていない。 【雲取山荘〜雲取山頂】 北斜面で凍結しておりアイゼン必要。山頂まではアッという間。 【雲取山頂〜七ツ石山】 下りは凍結している。アイゼンあった方が良いかも。 時間が押しているのでサッさと進む。 七つ石への登り返しも急なのでアイゼンあった方が良い。 広い尾根で危険箇所は無い。 【七ツ石山〜鴨沢】 小袖川の谷への転落を注意すれば十分。道は広いし、 傾斜も石尾根分岐から七ツ石小屋までの区間を除けば それほどではない。 鴨沢のバスが終了しており、徒歩で留浦まで歩いた。 |
写真
感想
【モノローグ】
35年前の高校生のときにボーイスカウトで最初に登ったのが雲取山。
鴨沢から登って長沢背稜を2泊3日で縦走し東日原へ下りる予定だった。
天候が悪く、大ダワから大ダワ林道へ下ったと記憶している。
その時以来何かやり残したような、どうにも気になる存在だった長沢背稜。
日帰りでチャレンジしてみました。
起床予定が3:00で実際に起床したのが6:00、出発が6:42。
予定より3時間も遅れての出発。
日没には当然間に合わないので、天候、風の強さと気温次第で
エスケープを検討することにして出発した。
長沢背稜からは本来エスケープの対象となるルートが
通行止めになっているので、意思決定のポイントは
水松山分岐から天祖山へショートカットする所。
そこを通過すると雲取まで行って、下山路の選択になる。
いずれにせよ日没後の行動となるのでそれなりの覚悟が必要だ。
【装備】
ザックはGo Lite 38Lを30Lに縮めて使用。
服装:ドライ、ベース、ミッドレイヤーが基本で、寒さに応じて
ソフトシェルとハードシェルを追加。
ダウンは持参したが結局使用せず。
靴はサロモンの冬用ミッドカットの新製品。−10度まで対応との事。
食料は2食分プラス行動食兼非常食
テルモスの山専ボトルにお湯0.8L
その他に0.5Lペット1本とナルゲンボトル0.4L
6本爪アイゼンとチェーンスパイク
救急キット、携帯トイレ、着替え、ツエルト、トレッキングポール、
ザックカバー、雨具、手袋、帽子、バラクラバ、スパッツ、カメラ、
GPS、携帯電話、地図、予備電池、ヘッドランプ、手持ち懐中電灯
【ヨコスズ尾根】
ここは今年の始めに予習済み。その時は尾根に乗ってすぐアイゼン着けたが、
今日は落ち葉ふわふわの快適トレイル。ただし風が強く日陰は寒い。
帽子のイヤマフを付けたり外したり、シェルのベンチレーションを開閉して
体感温度を快適な水準に微調節した。
【一杯水避難小屋】
早くも朝食。クリームパンを水で流し込む。
トイレを済ませ、サクッと出発。時間8分。
体温を下げたくない。8分の休憩でも指先が痛くなってくる。
【三つドッケ】
展望は最高。地図を広げてゆっくりしたいところだが時間が押しているのと、
寒いので写真を撮影して即出発。FOOT POD落としたが探す時間はない。
【長沢背稜〜水松山まで】
東京と埼玉との県境の尾根の南側を走る縦走路。
日当り良く、気持ちの良いトレイル。いくつかのピークあるが
それほど登るわけではないのでほぼ平坦の道と言ってよいだろう。
水松山分岐で12:00。ここで天祖へエスケープするのも消化不良なので
とりあえず雲取を目指す。多少雪が出ても3時間30分で行けると判断。
ほぼその通りの時間で進む。
【長沢背稜〜芋の木ドッケまで】
水松山から約300m登るが水平距離もあるのでそれほどきつくはない。
テープがないので、水松山の先から尾根に乗ったらはずさずに行けば良い。
【長沢背稜〜大ダワまで】
芋の木ドッケからの下りは急。クラストしていて滑落が怖いので、
チェーンスパイクを装着。実際降りきって急坂の入り口部分で
滑落事故が多いと注意書きあり。
【大ダワ〜雲取山頂】
雲取山荘の外で携帯試したが圏外。
中へ入って暖かいものがあるか聞いたが、
ないとのこと。仕方なく冷たいペットのお茶を購入。
行動食の羊羹を食べ小休止。
家族に鴨沢へエスケープするか検討中とメール。
この後の選択肢は3つ。〕縦蠶未蠡訌齋侏嚇貽原へ向かう、
富田新道から日原林道、3沢へ下る。
判断はブナ坂で行うことにした。
【雲取山頂〜七ツ石山】
下りで単独行2人とすれ違い、奥多摩小屋のテン場には1張り。
ブナ坂で今後のコースを判断。富田新道は使ったことがないので
日没後はリスキーと考え回避。七ツ石で夕日が見たかったので、
ピークを踏むことにした。
七ツ石直下で夕日が沈んだ。美しい。来て良かった。
山頂でヘッ電と懐電準備。この時点ではまだ東日原に下るつもりで
家族にもその旨メール。
【七ツ石山〜鴨沢】
山頂から下り、最後の判断の分岐。鷹巣方面へ行くか、鴨沢か。
ここで高校生のとき稲村尾根で下りにリーダーが滑落したことを思い出した。
季節は初春。落ち葉の下の凍結した雪にスリップ、谷底へ。
結局途中で止まり、なぜか持参していたザイルで引っ張りあげ
ことなきを得たが、その時の記憶が蘇った。
これから鷹ノ巣を登り返し、疲れのピークで
稲村尾根の急坂を下るよりは何度も通った鴨沢の方が安全と判断し、
鴨沢へ下りることに変更した。
とは言え、小袖川方向へスッパリ切れた場所がいくつもあり慎重に通過した。
鴨沢の自販機で暖かいコーヒーを飲みホッと一息。
【感想】
当初は車の駐車の関係で、東日原へ周回の予定でいた。
ところが奇しくも寝坊したお陰でエスケープルートをとることになり、
35年前に計画したルートをそのまま反対に辿る結果となった。
当時の装備と言えば、2泊3日の縦走でキスリングに50kg近い装備を
背負っていた。とてもこのコースを日帰りなど思いもつかなかった。
装備の軽量化、性能の向上、そして携帯電話やGPS等の利用で
山行の範囲は広がり、日程は短くなっていると思う。
とは言え最後に頼るのは自分の体力や判断力、そして経験。
今年の1月末に雲取に来たときは確か同じ日に低体温症で亡くなった方が
いたと記憶している。東京の山といえども侮れない。
夏ならともかく、寒い時期の夜間歩行はとてもお薦めはできない。
来年1月に100kmのトレイルレースに参加するが良いトレーニングになった。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する