南八ヶ岳縦走〜観音平から北ヤツもちょこっと拾って渋の湯まで
- GPS
- 32:19
- 距離
- 21.6km
- 登り
- 2,783m
- 下り
- 2,488m
コースタイム
- 山行
- 7:00
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 8:02
- 山行
- 5:59
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 7:07
天候 | 晴れ後ほとんどガスか雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
竹橋23:00→4:00観音平(毎日アルペン号八ヶ岳, 8000円) 【帰路】9/6 SUN 渋の湯14:55→15:52 茅野駅(アルピコバス1200円) 茅野16:20→18:43新宿(あずさ44号, 3410円+1940円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
今回は登山バスの毎日アルペン号での深夜移動し,小屋で一泊の行程。アルペン号は何かと便利なのですが,今回は隣の人と肩が触れあう小型バスでちょっと辛かった。一方,宿泊した赤岳展望荘は様々な対策がされており,更に個室予約にしたのでとても快適でした。 【観音平→編笠山】アルペン号が着く観音平駐車場は夜は真っ暗でテーブル等はありません。大きい石が駐車場入口側にあったのでそこに座ってヘッデンで出発準備。クマ避けにラジオを付けて夜明け前に出発しました。ところが,冒頭の編笠山手前で白テープに釣られ間違った踏み跡に入ってしまうという凡ミス。押手川から巻き道への分岐を越えると,編笠山へのルートは地形図通り,標高2350mを超えた辺りから左に進み,沢のようなガレを登るのが正解のようです。ところが私は直登方向にある白テープに惑わされ,狭い土の踏み跡に入ってしまいました。えらい急登だなと思いながらも登っていくと様々な薄い踏み跡が交錯して如何にも怪しい状態に。諦め切れず,何とか進めないかと幾つかの踏み跡を調べましたが,何れも最後は狂暴なハイマツと石楠花に阻まれ詰み確定。諦めて元の位置まで戻りました。私がボーっとしていただけだとは思いますが,皆様もお気を付け下さい。 【編笠山→権現岳→赤岳】編笠山から青年小屋までは上の方は歩き安いですが下部は面倒なゴーロ帯。権現岳へは鎖場もあるガレのトレイル。キレット小屋から先,赤岳までが核心部でガレ場の岩登りになります。手掛かり足掛かり良好かつ傾斜もほどほどで楽しい部類でした。ただ,核心部を過ぎてもニセピークだらけでなかなか山頂に着かないという印象。 【赤岳→赤岳展望荘】ザレの急斜面。今回は小屋まであと3分という所で土砂振り雨に祟られました。 【赤岳展望荘→横岳→硫黄岳→夏沢峠】展望荘から先,横岳までは岩登りが必要な所がありますが,雨の中でもグリップ良好で問題ありませんでした。横岳から硫黄岳までは気持ち良い稜線。今回は全く景色を拝めませんでしたが,天気が良ければ最高だろうなあという雰囲気を感じました。夏沢峠まではガレですが危険はありません。 【夏沢峠→根石岳→天狗岳→唐沢鉱泉】根石岳まではコケとシラビソが美しい北八ヶ岳の雰囲気に酔えます。根石岳に近づくと石だらけになりますが,広くて気持ち良い。天狗岳付近はガレやゴーロ帯もあり,ちょっと南っぽい。ここも晴れてれば良い景色が拝めそうなポテンシャルの高さを感じました。実際には白い色以外は何も見てませんが… 【唐沢鉱泉→渋の湯】ふかふかのトレイルに両脇はコケに覆われたメルヘンロード。エピローグとしては最高のトレイルでした。 |
その他周辺情報 | 【このルート上のトイレ】観音平駐車場(仮設タイプが3つ。ペーパーあり),青年小屋,赤岳展望荘,硫黄岳山荘,根石小屋,唐沢小屋,渋の湯公衆トイレ。 【青年小屋の水場(乙女の水)】500mLのボトルを一杯にするのに5分位掛かるチョロチョロでしたが,見かけによらず冷たくて味はとても美味しかったです。今期は観音平から赤岳までは水を買える小屋はありません。この水場も枯れる事があるようです。 【赤岳展望荘】今期は大部屋の営業は無く,二段ベッドの相部屋か個室のみなので少しお高めです(二食付き12000円〜)。個室料金は3000円と業界最安レベル?。更にモンベルカード提示で500円の割引あり。コロナ対策で食事は少人数複数回,セットメニューの提供。受付時には体温測定,トイレの流しに石鹸,各部屋に消毒用アルコール完備。シーツは使い捨てと色々と対策してありました。コーヒー,お茶は飲み放題。お湯も無料。 【渋の湯・渋御殿湯】バス停の目の前にあります。日帰り入浴は10時〜15時。1000円。硫黄泉の温泉と冷泉があります。昔ながらの名泉のようで,雰囲気が素敵。一方,備え付けは石鹸とボディソープしか無く,髪の毛もそれで洗いました。ガビガビになりますが,短髪少な目なのでノープロブレム。ドライヤーなど洒落たものはありません。 |
写真
装備
個人装備 |
半袖シャツ
長袖インナー
フリース(薄)
レインウェア(上下)
タイツ
ズボン(薄)
靴下
グローブ(薄)
アウター手袋(夏用防水)
夏帽子
靴
ザック
朝昼ご飯
行動食
非常食
飲料(ポカリと水で2.5L)
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
時計
サングラス
タオル
ツエルト
ロールペーパー
ストック
カメラ
スマホ
虫除け
マキロン
着替え(下着)
感染対策(マスク/除菌用品)
身体ふき
燃料
コンロ
|
---|---|
備考 | 出発時約9kg |
感想
今回は八ヶ岳にある百高山でまだ未踏の権現岳と横岳を一度に踏むのが目的でしたが,折角なので,赤岳展望荘で一泊して,天狗岳まで足を延ばして最後は渋の湯でまったりしようという計画にしてみました。
天気予報から初日は昼を過ぎると雷雨の可能性が高かったので,12時には赤岳展望荘に着こうとまだ真っ暗な中で観音平を出発。ところが編笠山で迷って早発分の貯金を早速失う事に。コースタイムを縮めたい時の道迷いは実害よりも精神的ダメージが大きく,冒頭からテンションは駄々下がり。でもその後登ったオマケ程度に思っていた編笠山からの景色や形がとても良く、更に歩みを進めて間近でみる荒々しい権現岳や,その頂上から眺めるガスと戦う赤岳や阿弥陀岳を見て気分一新。その頃にはまた時間に少し貯金が出来ていたので,赤岳山頂までは何とか雨にも降られずに登りきれました。その後,頂上でのんびりする間もなく雷鳴が聞こえて来たので直ぐに降りましたが,宿(赤岳展望荘)を目の前にして土砂振りの雨。とは言え予報通りなのでレインウエアを直ぐ出せるように準備していたお陰で特に被害も無く無事初日を終えました。
二日目,夜中雨音がしていて心配でしたが,朝起きてみるとガスも無くこの日歩く予定の稜線が見渡せたので,これは期待できると意気込んで出発。ところがどんどんガスが濃くなり,横岳を前にしてまたしてもレインウエアを着る羽目になりました。雨は硫黄岳に着く頃には止みましたが,その後一度も下界の景色を見ることは叶わずでした。今回の目的はピークハントだ,最後に渋の湯で名湯に入れればそれで良い,と半ば開き直っておりましたが,こんな中でも夏沢峠から先のコケやシラビソの織り成す風景は,これが噂の北八ヶ岳の世界なのね,と心が癒されました。
八ヶ岳はアクセスが良くてお手軽なわりに,ルートも選択し放題で登山の楽しさの要素が様々な形で詰まっていると思います。やっばり良いですね!
おそらく真教寺尾根分岐手前辺りで会話させていただいた者です。
私は八ヶ岳登山者が多くて敬遠してたのですが行けば行くほど味が出ますね。
キレット小屋辺りの樹林帯の雰囲気が私がよく歩く南アルプスと似ていて、編笠から赤岳も縦走してみたいなぁとぼんやり思ってます。
権現は天狗や真教寺、阿弥陀南稜歩いてるときに存在意識しますし、編笠からの南八ヶ岳オールスターズの絶景も目の当たりにしたいです。
それにしてもキレット小屋から赤岳、私は下り利用だったんですが上りはキツそうです…。
ガスの中の赤岳登頂お疲れさまでした。
私はツルネ辺りで全身ずぶぬれでした
tomhigさん、コメントありがとうございます。確か、頂上ってまだでしたっけ?的な事をお聞きしたような(笑。バリエーションを登られて来た方に対してお恥ずかしい限りです。
私はこれまで八ヶ岳と言っても赤岳と硫黄岳しか知らなかったのですが、今回線を繋いでみて改めて楽しい所だなと感じました。来年はコロナ騒ぎも収まって、私も南アルプスで残っている線を繋ぎに行けることを祈っています。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する