蛇谷ヶ峰〜地蔵山〜イワクタ峠〜釣瓶岳〜武奈ヶ岳〜コヤマノ岳
- GPS
- 09:14
- 距離
- 25.8km
- 登り
- 1,866m
- 下り
- 1,932m
コースタイム
- 山行
- 8:12
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 9:14
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■朽木学校前バス停〜蛇谷ヶ峰 舗装路を歩いて行き、『グリーンパーク想い出の森』へ。 車両止めのロープの先は未舗装林道となり、すぐに登山口へ至ります。 標高413mとの標識の地点から谷へゆったりと下り、沢を渡渉し、階段が主体のジグザグ道を登ります。 崩れていた木道区間は進入禁止となっており、新たな道が付けられています。 分岐には標識もあり、問題のない道が続き、蛇谷ヶ峰山頂へ至ります。 ■蛇谷ヶ峰〜滝谷ノ頭〜ヨコタニ峠〜地蔵山 ゆったりと進んだ後、方向転換して急斜面を下ります。 谷の源頭部と出合い、しばらくはこの谷と並走して進みます。 P702である滝谷ノ頭を経て、ヨコタニ峠の辺りが倒木で少し荒れているけれど、以前ほどではなさそうで、あまり問題なし。 林道と並走する辺りを経ると地蔵峠に至り、すぐに地蔵山山頂です。 ■地蔵山〜イワクタ峠〜釣瓶岳 地蔵山からイワクタ峠までは何度となく方向転換しているけど、特に問題ないはず。 イワクタ峠は『峠』との名前が付いていますが、一般的な峠の地形ではなく、山頂となっています。 釣瓶岳への道も特に問題ないでしょう。 ■釣瓶岳〜細川越〜武奈ヶ岳〜コヤマノ岳 釣瓶岳からの下りは道が分かりにくく感じ、支尾根へ迷い込まないようにしたい。 細川越を経ると、武奈ヶ岳の北稜となり、道幅が狭い区間が多くなります。 そこを抜けると好展望が広がるようになり、程なくして武奈ヶ岳山頂へ至ります。 西南稜を少しだけ進んで分岐で左折、ザレた道を下ります。 コヤマノ分岐にて右折し、ブナ林の中を歩いて行くとコヤマノ岳山頂へ至ります。 ■コヤマノ岳〜八雲ヶ原〜北比良峠〜ダケ道〜大山口〜比良駅 コヤマノ岳の南稜を下り、上林新道四辻にて左折し、緩やかな谷を下って行くと奥の深谷の沢に出合い、八雲ヶ原方面へ。 橋が流されていたり、崩壊していたりするけど、水量が多い時以外は問題なさそう。 八雲ヶ原から北比良峠は問題なし。 ダケ道はきちんと整備された道で、ガレ気味の所が少しあるかなという程度でしょうか。 大山口にて下山完了で、後は一部で山道区間がありつつ、長い舗装路歩きを経て、比良駅へ。 |
写真
感想
諸々の要素を考慮し、どこへ行くかを決めようとするのだけど、かなり難しい。
見たい花が咲くのはもう少ししてからという気がするし、紅葉の見頃の時期に出かけるようにしたい、などなど。
そんな中、霊仙山に行こうかとも思ったのだけど、ここ最近の情報を得ておらず、ちょっと不安かなと思い、最終的には奥比良の縦走を。
2018年の10月末に歩いて以来、随分と間隔が開いてしまったし、前回と違う時期に歩く事で新たな気付きがあるかも知れないかな、との思い。
見られれば良い花としては、リンドウやミヤマウズラを念頭に置いて。
朽木学校前バス停からのスタートなのだけど、普段の比良の山行の時に比べると歩き始めの時刻が遅く、2018年の際と同様に速めのペースを心掛けます。
ルートの把握はできているので、順調に歩いて行き、登山口から入山です。
イワカガミの葉がすぐに見られたりで、比良の山らしさを感じますね。
歩きやすい道を辿り、釜の谷の沢と出合い、タオルを濡らして、暑さ対策を。
少し登った辺りでイワウチワが見られるようになったりするものの、ほぼ階段となっているジグザグのルートは地味で、気を紛らわす要素は少ない。
レコで見ていた通り、崩壊の進んでいた木道区間は新たに道が付け替えられている。
他のルートと合流しつつ標高を上げて行きます。
数は多くないものの、他にも歩いている方はおられ、早くも下って来られる方も。
朽木スキー場方面からのルートと合流後、すぐに樹木が疎らとなり、振り返ると眼下には好展望が広がっており、展望を楽しみつつゆったり登って行くと、蛇谷ヶ峰山頂に到着です。
比良の山は好展望な所が多いけど、この山頂も屈指の存在でしょうね。
まずまずの賑わいの中、パンを食べながら展望を楽しみ、ゆったりと過ごします。
前回は時間の関係で訪れられなかった蛇谷ヶ峰西峰へ。
歩く人が多くないのか、シダなどが茂っていて道は狭く、傾斜もそれなりにある。
意外と歩きにくいなと思いつつ下り、鞍部から登り返す。
ピークに着き、反射板の方へ歩を進めていくのだけど、見落としてしまったのか、プレートが目に入らず。
せっかくなので、もう少し進む事にし、P791まで。
『天狗の森』との標識があった程度で、特に収穫はなく、蛇谷ヶ峰山頂へ戻ります。
寄り道で時間を取られたし、2018年の山行よりも遅れており、急いで進まないと。
2回目だし、記憶を手繰り寄せるような感じで歩いて行きます。
P752を過ぎると、そこかしこにイワカガミの群生が見られるようになり、来年の花期には是非とも訪れたいと思わせてくれます。
滝谷ノ頭を経て、いくつかの峠を通過して行く辺りは植林が多く、地味な印象。
林道と出合い、しんどい斜面を登って行くと地蔵峠に至り、手を合わせておきます。
そこから少し歩くと地蔵山山頂に到着し、今回もここで昼食にします。
すぐに笹峠に到着し、少し進んだ辺りから雰囲気が良くなり、気分良く歩を進めます。
でも、2018年の山行を思い起こすと、やはり紅葉の時期に歩くのが良さそう。
展望を楽しんだりしつつ歩き、イワクタ峠に到着です。
ゆっくりと滞在できれば良いのだけど、先は長いし、先着者さんの会話が耳に入って来て落ち着かないし、残念ながら、短い滞在となる。
そろそろ疲れが溜まり始めていたはずで、釣瓶岳山頂が遠く感じる。
急がねばとの思いで進んでいたのだけど、立派なブナがあり、その佇まいを見ると、せかせかと歩く自分がこの場に似つかわしくないように思われ、歩調を緩める。
まあ、それなりに疲れていたので、すでにペースは落ちていたはずだけども。
少し解き放たれた気分で釣瓶岳山頂に到着です。
釣瓶岳からの下りは踏み跡があまり明瞭ではない所があり、分かりにくい感じで尾根分岐もあるようで、進路に注意が必要との印象。
細川越を経て、何人かとすれ違ったりしつつ標高を上げて行きます。
灌木帯を抜けると展望が得られるようになり、周囲を見渡しつつ進んで行き、武奈ヶ岳山頂に到着です。
14時を過ぎているけど、まだ賑わっており、この日も多くの方が登って来られたのでしょうね。
もう時間の心配はしなくても良さそうなので、少しゆったりと滞在。
いつものルートを辿り、コヤマノ岳山頂に到着です。
比良山系で2番目の高峰ながら、基本的にいつも人が少なく、静かな時間が流れていて、落ち着きます。
いつも通りの佇まいのシンボル的な木の横を通り、コヤマノ岳の南稜へ。
上林新道四辻にて左折し、緩やかな谷へ。
奥の深谷と出合い、8月末の山行と同様に歩いて行きます。
途中、もう見られないかと諦めかけていたリンドウがふと目に入り、山の神に感謝。
ヤクモ池に寄ってみると、小さなスイレンが咲いている。
六甲の横池とかで目にするスイレンとは違い、明らかに小さい。
時間がないのできっちりと調べていないけど、在来種のヒツジグサでしょうか。
健気に咲いている姿がとても印象的でした。
八雲ヶ原にはテント泊の方がチラホラと。
少し休んでから歩いて行き、北比良峠に到着。
いくつかテントが張られており、これから着手する人もいるよう。
眼下の琵琶湖は優しい色合いの青さで横たわっており、ここまで辿り着いた安堵感もあってか、心を落ち着かせてくれる。
微妙に去りがたいけれど、もう思い残す事はないはずなので、下山です。
安心・安全のダケ道を下って行きます。
少しストレスが溜まりそうな事があったりしつつ、その先は順調。
今回こそはと思っていたのだけど、背骨らしき岩はまたしても見つけられず。
正面谷の沢を渡り、大山口の標識に到着。
電車の時間と照らし合わせてみると、今回は走って行かなくても良さそう。
あまり暑さに苦しまずに済み、秋へとシフトしているのを実感した山行だなと思いつつ歩いて行き、いつものように最後に比良のお山を振り返って撮影。
すぐに比良駅に到着し、今回も無事にゴールです。
暑熱順化が十分にできていないままに迎えた真夏の山行では苦しんだりもしたけれど、季節は確実に秋へと向かっているようで、今回の山行ではそれを強く実感。
長い距離を歩きがちな身としては、これからの季節は春や夏とは違う難しさがあるので、うまく対応できるように心がけておかないと。
今回はあまり花を見られなかったので、次回以降は秋の花を堪能できれば良いのだけど。
まずは、アケボノソウですね。
コメント
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葉っぱの果実のようなものは私も不思議に思っていました。
下記の山行でユーチューブに撮っています。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2078219.html
因みに、35のキノコはベニイグチ、61はシロイボカサタケです。
横から失礼します。
葉っぱの果実のようなものは「虫こぶ」のようですね。
gosuke55さんの動画で割ってみた感じも↓のリンク先と同じようです。
http://abe-sin.com/niigata/kesiki-sono10/musikobu.html
翌年同じ道を歩いた時に葉の果実のあった場所で果樹を探しましたが、見つけられませんでした。虫こぶというのですね。食べなくてよかったです。
satsuki ttj さん、ありがとうございます。
写真64について。
どなたかのレコで似たようなのを見ていたような気もしていたのだけど、調べる時間も手掛かりもなく、『何だろう?』で片づけてしまいました。
コメントをしていただいたおかげで、satsuki_ttjさんが更に補って下さり、どういうものなのかを知る機会が得られました。
何となくで過ごしていたのでは気付かないような事が自然界では色々な形で起きているんでしょうね。
時として人には好ましくない形で自然の営みによる影響が及んで来るけど、様々な恩恵とは表裏一体のはずで、山歩きで自然と接する機会が多い身としては、少しずつでも知見を広げられれば良いかなと思っています。
ヤマレコには長く山歩きをされて来た方や、研究熱心な方がおられ、色々と教えてもらう事が多く、とてもありがたいですね。
前年に見たものが翌年には痕跡がないというのは、僕も経験があります。
変わらずに存在するものもあれば、その時だけの出合いもあるんでしょうね。
『食べなくてよかった』というのは、gosuke55さんならではの感想でしょうか。
キノコの名前を教えていただき、ありがとうございます。
ベニイグチは写真6でしょうか。
アカヤマドリではないような気がしたのだけど、確認の手間を惜しんでしまいました。
イボカサタケ系は何となく分かるようになって来たような、そうでもないような。
gosuke55さんのレコでまた学習させてもらいます。
ずっとレコを見させてもらっているので、初めてという感じではないのだけど。
京都の山にこだわっての山行の数々、データの集積など、本当に頭が下がる思いです。
僕が桑谷山であたふたしたまま当日中に下山できなくなった日、同じく桑谷山へ行っておられたのも、しっかりと記憶しています。
レコにコメントさせてもらうつもりで文章を書いたりした事もあったのだけど、うまくまとめられなかったのか、PC内に眠ったままだったり。
『横から』入っていただき、『虫こぶ』だと知る事ができました。
まだ少し調べてみただけですが、色々な形態があるようで、自然の営みの奥深さというか、計り知れなさみたいなものを感じさせられますね。
いくつか知識を仕入れておいて、気にかけて観察してみたいですね。
もちろん、食べたりはせずに。
では、今後もよろしくお願いします。
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