信州百名山87座目:西岳〜戸隠山
- GPS
- 10:10
- 距離
- 19.0km
- 登り
- 1,679m
- 下り
- 1,669m
コースタイム
- 山行
- 9:06
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 10:10
天候 | くもり/霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・鏡池〜西岳〜八方睨は破線ルートですが、P1手前に鎖場が集中する難ルートです。 時計回りが一般的だと思います。 特に、無念の峰の下りと、西岳キレットの下りが難しいと感じました。 エスケープルートや水場はありません。 ・本院岳〜八方睨は鎖場は1か所だけですが、足元が下草で見えづらく、 場所によっては靴1足分のスペースがない所もあるので、 集中力が必要です。 |
写真
感想
意外にも難関の山が少ない信州百名山ですが、
今回は難関トップ3に入ると思われる戸隠連峰最高峰の西岳に挑戦です。
P1の手前に鎖場が連続するために時計回りで挑みます。
戸隠の朝は10℃まで冷え込み、秋が近づいたなと実感です。
鏡池に映るギザギザの戸隠連峰を見て、気を引き締めてスタートします。
最初の30分はひたすら下り、3回の渡渉を経て登りを開始。
しばらくは平穏な登りが続きますが、
意外にも4組6人の登山者と遭遇、半数は女性と、意表を突かれました。
そしていよいよ熊の遊び場を過ぎた辺りから鎖場が連続。
岩が濡れている箇所も半数近くあり、一歩一歩慎重に足場を選びます。
ちょうどこの頃からガスが切れて、本院岳〜西岳の鋭い稜線が一望。
意外と近くに見えますが、ぐるっと回りこむような感じです。
「無念の峰」と気になる名前のピークを迎えますが、
ピークから10歩進むと名前の由来がわかったような気がします。
高さは6〜7mでしょうか、垂直の岩場が現れますが、
鎖場から梯子にトラバースするのに、あと半歩届かず、思わず躊躇。
しっかりと確保できる足場がなく、久々に緊張感が走りました。
最後は腕力に頼って、何とか梯子に渡ることができましたが、
ここが一番の難所でした。
P1から西岳までは鎖場もなく平和な稜線歩き。
西岳から本院岳への下りで、二番目の難所であった西岳キレットが登場。
鎖はあるものの、足場がしっかりした岩場に下ると鎖が届かず、
やむを得ずここも腕力に頼って、足場のない鎖沿いに下りました。
キレットを超えると聳え立つ本院岳が登場し、山容に感動。
高妻山の展望台ですが、この日はガスの切れ間からチラチラ覗く程度でした。
本院岳まで来るともう難所はありませんが、
八方睨までは下草で足場が見えにくいアップダウンのきつい稜線。
八海山〜中ノ岳の稜線を思い出しました。
涼しかったから良かったものの、ピーカンだと暑さに参りそうな区間です。
八方睨への急登を終えると、気分はゴール。
残念ながらガスで歩いてきた稜線の一望とはいきませんでしたが、
久々に達成感のある登山となりました。
最近は天気が微妙で半日ハイキングが続いていましたが、
久々にガッツリ歩いた気がする一日となりました。
以前、バリエーションルートではない一般登山道の3大難関として、
表妙義、ジャンダルム、鋸岳、と聞いたことがあったのですが、
鋸岳は整備が進んだせいか、1ランク易しい気がします。
一方で、西岳の稜線はエスケープ皆無、水場なし、鎖場の数等から、
入ってもいいのではと感じました。
コメント
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hirokさん、こんばんは。
西岳、あっさり攻略、さすがです。
見るだけでもギザギザですし、垂直のような岩場も連続。
クサリだらけで、足元も狭いところもある。
写真をみて、あらためて、すごい難しい山ですね。
夏も終わって、そろそろ秋かなぁ、という感じです。
鏡池は、紅葉の頃に行ってみたいところです。
でも、西岳には登りません。
私の場合、信州100は、西岳があるから完登はむり。
とあきらめています。
satfourさん、こんばんは
あっさりではなかったですよ。
無念の峰、到着時は意味がよくわかりませんでしたが、
ここまで来たのに引き返す、という意味なんだろうなあと感じました。
鷹戻し(表妙義)、馬の背(ジャンダルム)と並んで、久々に緊張しました。
まだ13座残っていますが、西岳は信州100の中では最難関かもしれません。
あとは安平路山、堂津岳などが難関だと思いますが、
西岳とはタイプは違いそうです。(どちらも苦手な藪)
私も昨年の秋を狙っていたのですが、天候に恵まれず一年が過ぎてしまいました。
近年、9,10月の天気が悪いような気がします。(9月は元々でしょうが)
今年は台風がなく平穏なことを祈るばかりです。
hirokさん
西岳に行かれたのですね。
息子が上越にいる間に登ろうと思っていて、機会を逸して
しまったお山です。鎖場から梯子にトラバースの写真
いやらしい感じが伝わってきます。
鷹戻しと並んでとなると、もう今からだと行かないほうが
よいかなあと思いました (ジャンダルムは歩いたことがありません)
数年前から昔より高度感のある岩場で怖さを感じるようになりました。
そのため、ここのところ沢登りのモチベーションも低下気味です。。
youtaroさん、こんにちは
無念の峰の下りのトラバースは、久々にしばらく観察してから挑みました。
日が当たりにくい場所のため岩が濡れてますし、
しっかりとした足場がないので、苦戦しました
鷹戻しのような長さはなく、本当にあと1歩なのですが、
それがなかなか踏み出せず、躊躇してしまいます。
確かに岩場は以前より慎重に登るようになったと思います。
いろいろと経験すると、怖さも知ってしまったということでしょうか
そういえば最近沢のレコを見なくなりましたね。
今年は巻機山と七ヶ岳と、どちらも初心者向けの沢コースでしょうが、
暑い時期に沢をやる理由が少しはわかったような気がします。
とはいえ、やはり大展望の尾根ルートの方が好きなことには変わりありません
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