大朝日連峰_天狗角力取山〜以東岳〜大朝日岳
- GPS
- 55:14
- 距離
- 42.1km
- 登り
- 3,548m
- 下り
- 3,406m
コースタイム
- 山行
- 8:08
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 9:28
- 山行
- 5:50
- 休憩
- 2:00
- 合計
- 7:50
- 山行
- 5:51
- 休憩
- 1:39
- 合計
- 7:30
天候 | 1日目;曇り_展望まずまず 2日目;午前_ガスと風 午後_晴れ 3日目;晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
<南俣沢出合〜天狗角力取山> 樹林帯をひたすら登っていきます。 途中、竜ケ岳の水場は出ていました。 気象観測所付近から展望がひらけます。石畳はとにかくよく滑る。 <天狗角力取山〜狐穴小屋> 一旦200mほど下り、アップダウンを繰り返しながら、徐々に登っていきます。 二ツ石山の直前のトラバースがややキツめ。仮払いはされているので安心して歩けました(天狗小屋の管理人さんに感謝) 二ツ石山から100mほど下り、ブナ林の道となります。途中、コバラメキ沢から登ってくるルートなのか、三叉路の道標がありました。 ブナ林を登ると高松峰への急登が始まります。痩尾根で高度感があり、この尾根1番の登りどころ。 高松峰から狐穴小屋までは、大朝日特有のたおやかな尾根歩きとなりますが、それなりに登ります。 <狐穴小屋〜以東岳〜大朝日岳> 終始たおやかな尾根歩き。寒江山など100m単位での登り下りをいくつかこなしていきます。 狐穴から以東岳までは、風の通り道なのか常時、東に向けて風が強めに吹いています。 <大朝日岳〜古寺鉱泉> 小朝日岳の急な登り返しがあるものの,全体的に道がしっかりしており,下りやすいコンディションです。 |
その他周辺情報 | 大井沢温泉_湯ったり館;300円 |
写真
装備
個人装備 |
VARM×3
スパゲティ2食
レトルトカレー2袋
調味料
スティックバームクーヘン3本
ミックストレイル300g
ビール2本
ワンカップ焼酎
ドリップコーヒー2つ
大豆ミート4袋
バーナー
ガス
コッヘル2つ
箸
スプーン
キャップ
半袖シャツ(夏用)
アームカバー
長袖シャツ
フリース
ランニングパーカー
雨具
長タイツ
長パンツ
スエット下
肌着
パンツ
靴(スポルティバ)
靴下2足
ザック2つ(ケストレル48・サロモン)
ゲイター
ストック
グローブ
シュラフ
スリーピングマット
ヘッドランプ
耳栓
タオル
トイレットペーパー
タオル2枚
時計
iPhone
モバイルバッテリー(充電4回分)
GoPro
靴ひも予備
サングラス
眼鏡予備
ビニール袋×3
|
---|---|
共同装備 |
日本酒1升
鍋材料2食分(キムチ鍋;素3袋
もやし
シイタケ
ネギ
人参
ニラ
キムチ
チーズ2枚
カマンベール
カレー鍋;ズッキーニかぼちゃ
エリンギ
玉ねぎ
じゃがいも
パプリカ)
焼肉材料
乾物
|
感想
↑1日目;南俣沢出合〜狐穴小屋
↑2日目;狐穴小屋〜以東岳〜竜門小屋
↑3日目;竜門小屋〜大朝日岳〜古寺鉱泉
秋の4連休となれば,普段組めないような行程で,山登りに挑んでみたいもの。
先月,大朝日連峰の日暮沢の尾根を歩いたときに見た,以東岳を背にごつごつと伸びる向こう隣の尾根に挑んできました。
行程的には,天狗角力取山を経て狐穴小屋に至るルート。標準タイムは9時間半,標高差は1,700mの天狗角力取山の山小屋管理人曰く”大朝日連峰の裏銀座”です。さらに,今回は,連休の利を活かし,狐穴小屋から以東岳,北寒江山,寒江山,南寒江山,竜門山,西朝日岳,中岳,大朝日岳,小朝日岳,古寺山と大朝日連峰の半分を縦走。裏銀座上の竜ヶ岳,二ツ石山も併せて13の山を攻略する3日間にわたるロングルートとなりました。
古寺鉱泉に帰りの車をデポして,天狗角力取山への登山口である南俣沢出合より出発。栗畑までのコースは,これまで障子ヶ岳からの周回で下りに使ったことはありますが,登りは初めて。熊と遭遇した場所など思い出しながら,みんなでワイワイ登っていきます。
気象観測所付近から視界が開け,障子ヶ岳のほか,大朝日連峰の稜線をすっかり望むことができました。
天狗角力取山の山小屋で,管理人さんに裏銀座の様子を聞き取り。仮払いしておいたとのことで,感謝の梨を提供。天狗の土俵で,ちょうどスライドした若者とがっぷり四つ。
天狗角力取山頂からは,これから進む狐穴小屋までの尾根を見通すことができます。一旦下って,いくつかの峰を越えながら登る感じ。特に終盤は,山肌も見えていたりして,どんな登り方をするのかよく分かりません。行ってみれば分かるさと言うことで,とにかく進みます。
コバラメキまでは,きつめのトラバースもありましたが,ブナ林の中を歩いたりして,なかなか気持ちのよい稜線。途中,ユーフン1基を発見。油断はなりません。
コバラメキに着くと,障子ヶ岳以上のスラブを抱える峰が現れます。こういうところを登りたくなる人もいるんだよなぁと思いながら,オバラメキへ。やせ尾根でなかなかの高度感。
オバラメキに渡ると次は高松峰,完全な岩山でルートがぱっと見よく分かりません。行ってみれば分かるさと淡々と登り,峰の山頂に到着。眼下に広がるスラブと山の切れ目に走る沢の数々。これこそ大朝日連峰の真髄だなとしみじみしていると,向こう稜線には狐穴小屋が。いよいよもう少しだ!と気持ちも昂ぶり,大朝日特有のたおやかな稜線を進みます。
午後3時半に狐穴小屋到着。すでに結構な人が入っています。寝床は分かれましたが,食事スペースは確保し,早速宴会開始。
一日目の夕食は,チーズキムチ鍋。白菜代わりにキムチそのものを使うという荒技でしたが,チーズが効いているのかかなりマイルドな味。ほかにも焼き肉やらいろいろ食べて,日の入りを見ることもなく,いつの間にか就寝。
翌朝,二日目。外はガスと強風。以東岳に着く頃には落ち着くだろうと期待しながら,朝6時に出発。
荷物を小屋にデポしているので,身が軽く進みが早い。そんな中,先導が,ふと1mほどの段差を乗り越えようと右手をかけた時,事件発生。手の先には,親指ほどのユーフンが・・・ なんでこんなところで,こんなことをしたのか,熊のみぞ知ると言うことで。
ウンが付き,天気が好転することを期待しましたが,なかなかガスと風は収まらず,そのまま以東岳山頂到着。大鳥池見たかったなぁ。展望はないものの,もう一つの楽しみ,新しくなった以東小屋に寄ることにします。
以前登ったときには,建築中で,どうなったのか気になっていましたが,小さいけど,二段ベッドのように個別にスペースが設けられ,とても快適。20名ほど泊まれるとのこと。近いうちに泊まりに来ますと管理人と約束し,来た道を戻ります。
気温が上がってきてガスが晴れないか期待しましたが,天候は変わらず,例の事件現場に至った所で,第2の事件発生。事件後、おそらくブツは第2第3の被害者を生んだのか、もはや原型はとどめずスクランブル状態。被害者の気持ちに思いをはせながら,段差を下ろうとしたとき,足を滑らせ,思わず右手がスクランブルに向かって着地!いや、着フン...なぜ段差を回り込まずにそのままブツに向かって進んでしまったのか,激しい後悔と自問自答しながら,狐穴小屋帰着。
ウンが2回付いたにもかかわらず,ちょうど雨が降ってきたので,しばし狐穴小屋で昼食を食べながらしのぐことに。そうしている間に,沢登り装備の4人が小屋に入ってきました。聞けば,高松沢を登ってきたとのこと,前日こういうところを登りたくなる人もいるんだよなぁと思ってた人が目の前にいました。
雨が収まってきたので,竜門小屋に向かうことにします。予定では北寒江山から再び裏銀座に入り,相模池越しに以東岳を望むつもりでしたが、相変わらずのガスなので断念。そのまま表銀座を進みます。
寒江山を経て、南寒江山へ。すると、晴れる気配が!暫く様子を見ているとみるみる晴れて、前日通った道筋がよく見えます。なるほど見事なスラブの上を通過する荒々しいルート。さらに、相模山方面も、ボコボコです。総じて裏銀座は、表銀座とはだいぶ様子が違います。
天気も回復し、気持ちよく歩いて2時前に竜門小屋に到着。
天狗小屋の管理人から事前に無線で連絡があったとの事でスペースを確保してくれていました。感謝感謝。
早速、宴会準備。2日目はカレー鍋。コチュジャンやら味噌風味の牛タンシチューが隠し味でうまかった。前日に続き,いつの間にか就寝。と言うかかなり飲み過ぎた感。とどめのウイスキーが効いたようです。
翌朝,3日目。案の定,酒が残ってます。胃が重い。
朝食のスパゲティが進まない。一方,体調とは裏腹に,外は薄雲があるものの,展望よく,以東岳など山々が一望できます。
6時前に,出発。竜門山への登りがボディブローのように効いて,何度かえずく始末。見晴らしの良さで気持ちを落ち着かせながら,西朝日岳へ。
にしても,とにかく展望がよい。月山や鳥海山のほか,裏銀座の様子がよく分かります。たどってきた稜線もえげつなかったが,三面方面(村上側)の稜線は,さらに効きそう。今度登りに行こう。
中岳を過ぎたあたりから,体調が回復。大朝日岳がピラミダルな山容を現しています。大朝日岳に荷物をデポし,山頂到着。祝瓶山の存在感が半端ない。さすが東北のマッターホルン。
しばし見とれて,下山に向けて気持ちを切り替えます。
相変わらず小朝日岳の登り返しはきつかったが,古寺山を順調に越え,1時半に下山。
古寺鉱泉の宿が閉館し,代わりに町営なのか宿が開館していました。1泊2食9,000円とのこと。
2泊3日,歩行距離43km,標高差3,700mの行程
裏銀座から見た大朝日連峰の山々は,険しい谷と多くの沢を抱え,これまでのイメージを一変させるものがありました。
いつか是非,三面コースも含め,裏銀座を完全踏破したいと思います。
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