烏帽子山へのルートマップ(茶色:今回ルート)
水場マークは源頭部を50m程度下れば得られる可能性大を含む(元サイズ→拡大)
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烏帽子山へのルートマップ(茶色:今回ルート)
水場マークは源頭部を50m程度下れば得られる可能性大を含む(元サイズ→拡大)
裏川ダム前の広場 到着直前まで小雨が降っていた
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裏川ダム前の広場 到着直前まで小雨が降っていた
裏川ダムを見下ろす ここから取水して赤倉発電所(東北電力)で使用している
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裏川ダムを見下ろす ここから取水して赤倉発電所(東北電力)で使用している
濡れた夏草が覆いかぶさる踏み跡。通過するうちに全身びしょ濡れになる
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濡れた夏草が覆いかぶさる踏み跡。通過するうちに全身びしょ濡れになる
枝沢を横断する区間。崖を降りるスロープが切ってあり古いロープが設置されている
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枝沢を横断する区間。崖を降りるスロープが切ってあり古いロープが設置されている
潅木薮の中の片傾斜した踏み跡、薄暗いと辿るのは至難の業。要所口まで何カ所もあり。
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潅木薮の中の片傾斜した踏み跡、薄暗いと辿るのは至難の業。要所口まで何カ所もあり。
開けたカヤの斜面を横断する区間。途中で踏み跡が消滅しているのでいつも踏み跡を外す
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開けたカヤの斜面を横断する区間。途中で踏み跡が消滅しているのでいつも踏み跡を外す
一本杉が見えてくるとまもなく要所口。シダ類の薮が目立ってくる。
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一本杉が見えてくるとまもなく要所口。シダ類の薮が目立ってくる。
斜面には立派なサワグルミが何本も
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斜面には立派なサワグルミが何本も
踏み跡は段丘上を通っているので裏川へ降りてみないと要所口に到着したか分からない。
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踏み跡は段丘上を通っているので裏川へ降りてみないと要所口に到着したか分からない。
裏川に降りると白蓬沢合流点より50mほど上流に出る。このあたり一帯が要所口。
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裏川に降りると白蓬沢合流点より50mほど上流に出る。このあたり一帯が要所口。
20〜30センチの浅瀬を渡渉(緑矢印)、深場はジャンプで対岸へ。
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20〜30センチの浅瀬を渡渉(緑矢印)、深場はジャンプで対岸へ。
対岸より望む要所口の段丘、かつての山菜取りの集積場
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対岸より望む要所口の段丘、かつての山菜取りの集積場
対岸より上流方向、裏川ブルー
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対岸より上流方向、裏川ブルー
白蓬沢出合いへ立ち寄ってみる。白蓬沢の右岸に2本の大杉に挟まれてゼンマイ小屋(黄色いテント)がある
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白蓬沢出合いへ立ち寄ってみる。白蓬沢の右岸に2本の大杉に挟まれてゼンマイ小屋(黄色いテント)がある
焼曽根山の南尾根に取付く、五葉松の多い薮の薄い尾根。下りでは尾根が分岐しており道迷い注意。
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焼曽根山の南尾根に取付く、五葉松の多い薮の薄い尾根。下りでは尾根が分岐しており道迷い注意。
踏み跡は焼曽根山まで明瞭だが、掴んだ藪から雨しずくが降り注ぎ、ずぶ濡れ。
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踏み跡は焼曽根山まで明瞭だが、掴んだ藪から雨しずくが降り注ぎ、ずぶ濡れ。
右側には裏川を挟んで水晶峰(左上)が望まれる
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右側には裏川を挟んで水晶峰(左上)が望まれる
焼曽根山の三角点、あまり展望は良くない。
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焼曽根山の三角点、あまり展望は良くない。
焼曽根山を少し下り目指す方向を一望(元サイズ→拡大)
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焼曽根山を少し下り目指す方向を一望(元サイズ→拡大)
踏み跡は焼曽根山から700mほど先まで明瞭
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踏み跡は焼曽根山から700mほど先まで明瞭
右下からは滝の多いコビヤタ沢が近づいてくる
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右下からは滝の多いコビヤタ沢が近づいてくる
コビヤタ沢との標高差が一番近づいた地点からは30mほど下れば水が得られる。ここから木下シへの急登が始まるが踏み跡は徐々に不明瞭となる。
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コビヤタ沢との標高差が一番近づいた地点からは30mほど下れば水が得られる。ここから木下シへの急登が始まるが踏み跡は徐々に不明瞭となる。
南側の展望。右奥に筆塚山、左は裏川下流方面。
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南側の展望。右奥に筆塚山、左は裏川下流方面。
木下シ直下の登り。潅木薮がうるさくなってくる。
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木下シ直下の登り。潅木薮がうるさくなってくる。
三角点も目印もない木下シ(1000m)の山頂部。
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三角点も目印もない木下シ(1000m)の山頂部。
山頂の西端まで移動し目指す方向を確認
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山頂の西端まで移動し目指す方向を確認
薮尾根続きで引上ゲを目指すより時短が期待できそうな?引上ゲ沢ルートを選択。引上ゲ沢に下降して下流方向。側壁は急なV字型で懸垂下降が必要。
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薮尾根続きで引上ゲを目指すより時短が期待できそうな?引上ゲ沢ルートを選択。引上ゲ沢に下降して下流方向。側壁は急なV字型で懸垂下降が必要。
60mほど遡行すると左から滝になって落ちる支流が見えてくる。これを遡行し引上ゲの南東肩へ直上するつもり。
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60mほど遡行すると左から滝になって落ちる支流が見えてくる。これを遡行し引上ゲの南東肩へ直上するつもり。
滝は二段10mになっており左→右岸へと巻いて上がる。
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滝は二段10mになっており左→右岸へと巻いて上がる。
右奥にスラブ斜面が見えてくる。
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右奥にスラブ斜面が見えてくる。
3mほどのスラブ滝が出現し行き止まり高巻き決定。
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3mほどのスラブ滝が出現し行き止まり高巻き決定。
花崗岩のスラブ斜面をフリーで登攀する。ザラザラしており意外と登りやすい
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花崗岩のスラブ斜面をフリーで登攀する。ザラザラしており意外と登りやすい
支流の源頭を目指してトラバース
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支流の源頭を目指してトラバース
50度くらいの支流源頭を登る。既に涸れ沢だ。
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50度くらいの支流源頭を登る。既に涸れ沢だ。
後方を振り返る
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後方を振り返る
引上ゲ(1276m)に近づくと密集した薮の中
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引上ゲ(1276m)に近づくと密集した薮の中
引上ゲより進行方向、タアバナが見える(元サイズ→拡大)
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引上ゲより進行方向、タアバナが見える(元サイズ→拡大)
引上ゲより北東方向、大日岳は薬師岳の陰だ(元サイズ→拡大)
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引上ゲより北東方向、大日岳は薬師岳の陰だ(元サイズ→拡大)
引上ゲより南東方向、水晶峰〜高陽山(元サイズ→拡大)
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引上ゲより南東方向、水晶峰〜高陽山(元サイズ→拡大)
引上ゲの西側の平坦な場所に細長い池塘がある。おそらく「知られざる山々」の著者、羽田氏が極限の精神状態で水を飲んだ場所がここだろう。
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引上ゲの西側の平坦な場所に細長い池塘がある。おそらく「知られざる山々」の著者、羽田氏が極限の精神状態で水を飲んだ場所がここだろう。
1330mの登りで引上ゲを振り返る
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1330mの登りで引上ゲを振り返る
1330m手前、尾根が細くなると岩稜が現れ薮が薄くなる所も。中央奥に烏帽子山の突起が見える。
※この先、烏帽子山南峰手前の鞍部までの区間、地に足のつかない潅木薮が多く現れる
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1330m手前、尾根が細くなると岩稜が現れ薮が薄くなる所も。中央奥に烏帽子山の突起が見える。
※この先、烏帽子山南峰手前の鞍部までの区間、地に足のつかない潅木薮が多く現れる
特徴的な烏帽子山(本峰)の突起。それほど遠くには見えないが...
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特徴的な烏帽子山(本峰)の突起。それほど遠くには見えないが...
1330mより南西方向パノラマ、棒掛山〜蒜場山(元サイズ→拡大)
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1330mより南西方向パノラマ、棒掛山〜蒜場山(元サイズ→拡大)
1330mより双耳峰に見えるタアバナ(1392m)(左)、薬師岳(右)。タアバナの小鞍部(双耳峰の間)を涸れ沢が通る(元サイズ→拡大)
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1330mより双耳峰に見えるタアバナ(1392m)(左)、薬師岳(右)。タアバナの小鞍部(双耳峰の間)を涸れ沢が通る(元サイズ→拡大)
水が心配となりタアバナに突き上げる涸れ沢へ草付きのスラブ斜面から下降。50m以上降りても1リットル満たすのに5分以上かかるほど少ない。後に分かったが未明の降水が残っているだけの涸れ沢だった。
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水が心配となりタアバナに突き上げる涸れ沢へ草付きのスラブ斜面から下降。50m以上降りても1リットル満たすのに5分以上かかるほど少ない。後に分かったが未明の降水が残っているだけの涸れ沢だった。
タアバナの小鞍部には涸れ沢の源頭部から続く溝状地形がある。「知られざる山々」と同じく、これを利用してタアバナの西斜面をショートカット
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タアバナの小鞍部には涸れ沢の源頭部から続く溝状地形がある。「知られざる山々」と同じく、これを利用してタアバナの西斜面をショートカット
タアバナの西斜面には特徴的なブナの塊がある。進路を確認するため登ったところ降りる際に足を滑らせてしまう。しかも足が枝に引っ掛かりほぼ逆さま状態で落下、しかし運よく薮が緩衝材になり無傷で済んだ。
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タアバナの西斜面には特徴的なブナの塊がある。進路を確認するため登ったところ降りる際に足を滑らせてしまう。しかも足が枝に引っ掛かりほぼ逆さま状態で落下、しかし運よく薮が緩衝材になり無傷で済んだ。
泊まり場予定地にザックをデポし、さらに50mほど進んだ丘の上で烏帽子山の写真を収める。左より烏帽子山(本峰、北峰)、マグソ穴峰。(元サイズ→拡大)
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泊まり場予定地にザックをデポし、さらに50mほど進んだ丘の上で烏帽子山の写真を収める。左より烏帽子山(本峰、北峰)、マグソ穴峰。(元サイズ→拡大)
大日岳に映る、登ってきた尾根の影(元サイズ→拡大)
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大日岳に映る、登ってきた尾根の影(元サイズ→拡大)
夕日に染まるマイナー12名山「烏帽子山」(元サイズ→拡大)
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夕日に染まるマイナー12名山「烏帽子山」(元サイズ→拡大)
蒜場山に沈む夕日。撮影後ザックをデポした場所に戻るが発見できず付近を何往復もする。持っているものはデジカメのみ、防寒着や食料・水はザックの中。生命維持装置を外されたような状況が30分以上続く。極限の精神状態の中、デジカメのモニター明かりと最後は月明かりに助けられ、薮の中からほのかに浮かび上がるザックを発見。しばらく放心状態。
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蒜場山に沈む夕日。撮影後ザックをデポした場所に戻るが発見できず付近を何往復もする。持っているものはデジカメのみ、防寒着や食料・水はザックの中。生命維持装置を外されたような状況が30分以上続く。極限の精神状態の中、デジカメのモニター明かりと最後は月明かりに助けられ、薮の中からほのかに浮かび上がるザックを発見。しばらく放心状態。
泊まり場にて。ほぼ満月の宵、会津方面の夜景が広がる
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泊まり場にて。ほぼ満月の宵、会津方面の夜景が広がる
大日岳〜牛首山のシルエット、明日は天気が崩れそうだ
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大日岳〜牛首山のシルエット、明日は天気が崩れそうだ
1400mの丘の前後は同じような溝地形が5カ所以上尾根を横切っている。その一つの溝のさらに一段上にツェルトを張った。この地形を選択したことがザックの発見を困難にした。
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1400mの丘の前後は同じような溝地形が5カ所以上尾根を横切っている。その一つの溝のさらに一段上にツェルトを張った。この地形を選択したことがザックの発見を困難にした。
二日目の朝。泊まり場付近から望む烏帽子沢は一直線に延びた廊下状。遅くまで雪渓が残る。飯豊の沢登りの記録で難ルートとして知られる。
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二日目の朝。泊まり場付近から望む烏帽子沢は一直線に延びた廊下状。遅くまで雪渓が残る。飯豊の沢登りの記録で難ルートとして知られる。
徐々に近づく烏帽子山〜マグソ穴峰(元サイズ→拡大)
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徐々に近づく烏帽子山〜マグソ穴峰(元サイズ→拡大)
尾根上は積雪で変形した潅木薮と笹に蔓が混じり地に足がつかない薮が続く。
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尾根上は積雪で変形した潅木薮と笹に蔓が混じり地に足がつかない薮が続く。
烏帽子山南峰手前の鞍部にはいくつかの湿原、池塘が存在する。この池塘は一歩でも踏み込むと膝まで潜り抜けなくなって大騒ぎ。見かけによらず底無し沼。
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烏帽子山南峰手前の鞍部にはいくつかの湿原、池塘が存在する。この池塘は一歩でも踏み込むと膝まで潜り抜けなくなって大騒ぎ。見かけによらず底無し沼。
なんとなく潅木薮が倒されたような痕跡。ごく稀に、残雪期や沢登りで通る人がいるのだろう。
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なんとなく潅木薮が倒されたような痕跡。ごく稀に、残雪期や沢登りで通る人がいるのだろう。
鞍部から南峰を見上げる
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鞍部から南峰を見上げる
斜面の取付きには背丈を超える根曲竹の海
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斜面の取付きには背丈を超える根曲竹の海
時々潅木に登り薮の薄そうな進路を縫いながら進む
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時々潅木に登り薮の薄そうな進路を縫いながら進む
南峰の斜面の脇から本峰が姿を現す
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南峰の斜面の脇から本峰が姿を現す
南峰の西斜面は紅葉が始まっている
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南峰の西斜面は紅葉が始まっている
烏帽子山南峰の山頂。ガンコウラン、笹、ハイマツの混ざる見晴らしの良い丘、三角点も何もない。
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烏帽子山南峰の山頂。ガンコウラン、笹、ハイマツの混ざる見晴らしの良い丘、三角点も何もない。
南峰の北東斜面は崩落している、花崗岩の砂礫地
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南峰の北東斜面は崩落している、花崗岩の砂礫地
ハクサンイチゲの残り花
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ハクサンイチゲの残り花
南峰から南方向パノラマ(元サイズ→拡大)
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南峰から南方向パノラマ(元サイズ→拡大)
南峰から西方向パノラマ。丸子カル、蒜場山方面((元サイズ→拡大)
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南峰から西方向パノラマ。丸子カル、蒜場山方面((元サイズ→拡大)
ラスボス、烏帽子山本峰現る! 鞍部からの登りは強烈な薮、最後まで期待を裏切らない
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ラスボス、烏帽子山本峰現る! 鞍部からの登りは強烈な薮、最後まで期待を裏切らない
本峰への激薮の登り。薮の低い右手(東斜面)に寄り過ぎると深く急峻な崖斜面になっており危険。
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本峰への激薮の登り。薮の低い右手(東斜面)に寄り過ぎると深く急峻な崖斜面になっており危険。
登ってきた激薮を振り返る
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登ってきた激薮を振り返る
ついに烏帽子山本峰(1573m)に到達、右奥の台形の山は烏帽子山北峰。残置された茶色い瓶の中には登頂を記録する名刺が入っていた。西○津山岳会の方のようだ。
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ついに烏帽子山本峰(1573m)に到達、右奥の台形の山は烏帽子山北峰。残置された茶色い瓶の中には登頂を記録する名刺が入っていた。西○津山岳会の方のようだ。
三角点より南西方向
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三角点より南西方向
烏帽子山の三角点。無雪期は人跡希な秘境の地。
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烏帽子山の三角点。無雪期は人跡希な秘境の地。
山頂周辺はコケモモやガンコウランが群生。写真のコケモモの赤い実は梅干しのように酸っぱくてほんのり甘くて食べられる。ガンコウランの黒い実も同様。
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山頂周辺はコケモモやガンコウランが群生。写真のコケモモの赤い実は梅干しのように酸っぱくてほんのり甘くて食べられる。ガンコウランの黒い実も同様。
花崗岩のどっしりとした岩峰、北峰(元サイズ→拡大)
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花崗岩のどっしりとした岩峰、北峰(元サイズ→拡大)
山頂の東面は大規模に崩落しており、近づけない
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山頂の東面は大規模に崩落しており、近づけない
下山も気が遠くなるほど長丁場なので山頂には長居はできない
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下山も気が遠くなるほど長丁場なので山頂には長居はできない
背丈を超える根曲竹も下りは倒して踏みながらなので楽に通過できる
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背丈を超える根曲竹も下りは倒して踏みながらなので楽に通過できる
泊まり場で荷物を回収後、再び涸れ沢に立ち寄り時間と体力をかけて水を得る。まだ1330m峰の手前(写真)、日没までに下山できるか、今にも降りそうな暗い空を見上げて気持ちは焦る。
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泊まり場で荷物を回収後、再び涸れ沢に立ち寄り時間と体力をかけて水を得る。まだ1330m峰の手前(写真)、日没までに下山できるか、今にも降りそうな暗い空を見上げて気持ちは焦る。
引上ゲの南東肩より進路方向を望む。写真の中で「引上ゲ南東肩」は「1170m峰」の誤り(元サイズ→拡大)
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引上ゲの南東肩より進路方向を望む。写真の中で「引上ゲ南東肩」は「1170m峰」の誤り(元サイズ→拡大)
引上ゲの南東肩を少し下るとイヌツゲの岩稜尾根となる
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引上ゲの南東肩を少し下るとイヌツゲの岩稜尾根となる
見る見るうちに裏川下流域の山々が雲海に飲み込まれてゆく
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見る見るうちに裏川下流域の山々が雲海に飲み込まれてゆく
1170m峰手前の鞍部より涸れ沢(引上げ沢支流)を下りショートカット的に木下シ(1000m)手前の尾根を目指す
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1170m峰手前の鞍部より涸れ沢(引上げ沢支流)を下りショートカット的に木下シ(1000m)手前の尾根を目指す
涸れ沢は引上ゲ沢との出合いで7mほどのスラブ滝となって落ちている。涸れ沢と言えども飯豊の沢は侮れない!最後はジャンプで着地。
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涸れ沢は引上ゲ沢との出合いで7mほどのスラブ滝となって落ちている。涸れ沢と言えども飯豊の沢は侮れない!最後はジャンプで着地。
合流点からはしっかりとした水流が現れる。水筒を満タンに。
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合流点からはしっかりとした水流が現れる。水筒を満タンに。
潅木薮をつかみ急斜面を這い上がり、1170m峰〜木下シをつなぐ尾根に出る。このあたりは引上げ沢との標高差は15mくらい。尾根上は五葉松とシャクナゲ混じりのきつい薮が続く。
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潅木薮をつかみ急斜面を這い上がり、1170m峰〜木下シをつなぐ尾根に出る。このあたりは引上げ沢との標高差は15mくらい。尾根上は五葉松とシャクナゲ混じりのきつい薮が続く。
それでも人が通過したような薮が倒された痕跡が残る
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それでも人が通過したような薮が倒された痕跡が残る
木下シ(1000m)(右)と焼曽根山へ下る尾根(左)が見えてくる
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木下シ(1000m)(右)と焼曽根山へ下る尾根(左)が見えてくる
木下シ焼曽根山へ下降する尾根。いつしかガスが取れてきた(元サイズ→拡大)
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木下シ焼曽根山へ下降する尾根。いつしかガスが取れてきた(元サイズ→拡大)
焼曽根山を15時過ぎに通過できたのは良かったが、あろうことに尾根分岐(750m)から踏み跡の薄い別の尾根を下ってしまった。焦った気持ちが冷静な判断を妨げたようだ。
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焼曽根山を15時過ぎに通過できたのは良かったが、あろうことに尾根分岐(750m)から踏み跡の薄い別の尾根を下ってしまった。焦った気持ちが冷静な判断を妨げたようだ。
途中で気づいたが引き返す時間も気力もなく尾根末端の白蓬沢まで下る。
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途中で気づいたが引き返す時間も気力もなく尾根末端の白蓬沢まで下る。
最後は急崖(右)を薮をつかみながら白蓬沢に降り立つ。
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最後は急崖(右)を薮をつかみながら白蓬沢に降り立つ。
白蓬沢は50mも下降しないうちに廊下状になり滝が現れ行き止まる。ちょうど倒木が架かっており左岸からなんとか高巻くことができた。急峻で下降が出来ずそのまま高巻きからトラバースルートに変更。
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白蓬沢は50mも下降しないうちに廊下状になり滝が現れ行き止まる。ちょうど倒木が架かっており左岸からなんとか高巻くことができた。急峻で下降が出来ずそのまま高巻きからトラバースルートに変更。
白蓬沢の左岸段丘をトラバースしながら本来のルートである焼曽根山南尾根に這い上がる。踏み跡があることに、ほっとする。
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白蓬沢の左岸段丘をトラバースしながら本来のルートである焼曽根山南尾根に這い上がる。踏み跡があることに、ほっとする。
薄暗い中、右往左往しながら渡渉地点をなんとか探し出しボロボロの身体で裏川を渡渉する。
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薄暗い中、右往左往しながら渡渉地点をなんとか探し出しボロボロの身体で裏川を渡渉する。
歩き始めてすぐに暗くなりヘッドランプ点灯。谷間は月明かりも届かず真っ暗、GPSがないので動物的な勘を頼りに右手に裏川の流れる音を聞きながら進む。ラ既に疲労困憊、集中力も途切れ途切れ。恐れていた事態が要所口から400mの小沢横断地点で起こる。踏み跡から迷い込んだ急崖の上に続く獣道で右足を踏み外してしまった。下は真っ暗闇で沢の音が聞こえる。気が付くと足は浮いており全体重を支えるのは潅木を握った右手のみ。徐々に握力がなくなっていくのが分かる。渾身の力を振り絞り岩のくぼみに何とか足をかけ獣道へ這い上がる。精神状態を落ち着かせ、次の小沢を無事に越えると踏み跡は徐々に明瞭になり迷う回数も減っていく。真っ暗な裏川ダムに放心状態でたどり着く。
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歩き始めてすぐに暗くなりヘッドランプ点灯。谷間は月明かりも届かず真っ暗、GPSがないので動物的な勘を頼りに右手に裏川の流れる音を聞きながら進む。ラ既に疲労困憊、集中力も途切れ途切れ。恐れていた事態が要所口から400mの小沢横断地点で起こる。踏み跡から迷い込んだ急崖の上に続く獣道で右足を踏み外してしまった。下は真っ暗闇で沢の音が聞こえる。気が付くと足は浮いており全体重を支えるのは潅木を握った右手のみ。徐々に握力がなくなっていくのが分かる。渾身の力を振り絞り岩のくぼみに何とか足をかけ獣道へ這い上がる。精神状態を落ち着かせ、次の小沢を無事に越えると踏み跡は徐々に明瞭になり迷う回数も減っていく。真っ暗な裏川ダムに放心状態でたどり着く。
noranekoさん、こんにちは。
実にスバらしく、そして恐ろしい山行記録。
私など一生まねすることのできないアタックに、打ちひしがれていまいました。
こうした記録をお目にかかれるのは、年に数件あるかどうかでしょう。
今後、本レコは幾度となく読み返すことになると思います。
こんなにすばらしい登山をする人がこの越後におられるということを、私は誇りに思いますm(_ _)m
Forest21 様、貴重なコメントありがとうございます。
今回は薮こぎの機動性を高め一泊二日で登頂するためにコンパクトな装備でハードな行程で挑みました。結果的に予期せぬアクシデントが多々あり厳しい教訓を得ることになりました。マイナー12名山、烏帽子山の無雪期の数少ない記録として、薮山を目指す方々の参考になればとヤマレコにアップします。
ドキュメント。どう感想を申し上げてよいのか・・・。
生還は大兄の強い意志、それに応えられての僥倖とも。
でも、ひとは何で山にのぼるんでしょうね。
kamoshiqua 様、コメントありがとうございます。
人跡希な薮山では自分でやらかしたミスは全て自分で対処しなければサバイバルできないので「最後まで諦めない」強い意志を持ち続けるよう自分に言い聞かせながら行動していました。
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