[北アルプス] 剱岳 頂上から見る夕日は秀逸 ↑源次郎尾根 ↓早月尾根
- GPS
- 46:36
- 距離
- 20.0km
- 登り
- 1,928m
- 下り
- 3,596m
コースタイム
- 山行
- 3:19
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 3:58
- 山行
- 14:51
- 休憩
- 2:52
- 合計
- 17:43
- 山行
- 3:17
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 3:18
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
東京→始発新幹線→ 富山駅→富山地鉄→ 立山→ケーブルカー→ 美女平→高原バス→ 室堂 復路 馬場島→タクシー(14,000円ほど)→ 富山駅→新幹線→ 東京 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◎ 室堂 - 剣御前小屋 - 剣沢 - 剣山荘 どこも問題なし。 危険なく通過できます。 剣沢小屋(既に小屋閉) 剣山荘(本日最終日) ◎ 剣沢小屋 - 平蔵谷出会 雪渓がボロボロなため夏道ですが、途中不明瞭箇所が多く暗いうちはルートをロストしそうです。 ◎ 平蔵谷出会 - 徒渉点 平蔵谷出合(大岩辺り)からの雪渓での徒渉は無理です。 夏道通しで雪渓が切れるまで下って飛び石徒渉が現実的です。 途中の高巻きはしびれます。 鎖、フィックスロープの連続で、滑スラブのトラバースも有りで泣きそうになります(笑) 結局、長次郎谷辺りまで下ったと思います。 ◎ 徒渉点 - 源次郎尾根とりつき ここが超大変でした。 高巻風に源次郎尾根のとりつき点を目指しますが、藪コギの連続で灌木に突入した時は絶望的な気持ちになりました。 結局、この行程で1日のエネルギーの半分ほどと水の半分と大事な時間を浪費してしまいました。 ある意味ここが本日の核心となりました。 ◎ 源次郎尾根 この時期だからと思いますが、踏み後はしっかり残ってますのでルートは明瞭。 とりつき後すぐの3m程のスラブは皆さんのログの通り厄介でした。 特に岩が濡れていたので全くフリクションが無く、残置ハーケンが有りましたので有りがたく使わせて貰いました。(それでも一苦労でした) 曲下降点まではザイルは必要ないと思われます。 下降の支点はかなり強固な支点が設置されています。 60mで最下部まで届きます。 50mだと1段高いテラスまでですが、そこからも問題ないです。 自分はロープ回収中にテラスで引っかかってしまったので結局テラスまで上りました。笑 曲下降地点から劔岳頂上は地味にキツいです。 両手を使う場面も多くルーファイ間違うと悲惨な目に遭いそうです。 上記以外は割愛しますが、絶えず一発アウトの連続です。 ◎ 劔岳頂上 - 馬場島 早月尾根はよく整備されてますが危険箇所は一杯です。 長いだけとか勘違いしてたり、少しでも不安があるのなら、サクッとカニのヨコバイで剣沢に下るのが幸せだと思われます。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
装備
MYアイテム |
Donai
重量:5.07kg
|
---|---|
個人装備 |
60mロープ
環付ビナ数枚
ガチャ数本
ATC
|
感想
土曜日は台風予報でしたが翌日は台風一過の晴天が期待できると思い強行しました。が・・
進路がそれたため雨の中の移動を覚悟してた土曜日も晴れて快適でした。
ただ、このルートで雷鳥に会わなかったのは初めてだったので何やら嫌な予感が…
剣沢のレスキュー詰所のボードでは雪渓での徒渉は無理と記載されてて「ホントに?行けるんじゃないの?」と内心高を括ってました。 しかし、レスキューさんのおっしゃる通りで雪渓はボロボロ、上から見ると何となく行けそうなルートも有ったけど、無理はしないでサクッと徒渉点を探しに下ることに…
(雪渓にはまり込んで上半身だけ外に出てる自分を想像すると、それはそれで話のネタになるからおいしいかなぁ などと考えたりしましたが、全身落ちたら寒すぎるがな!ってことで思いとどまり)
ただ夏道の高巻きでのルートは恐ろしくて泣きそうになりました。(^_^;)
その後、左岸に移ってからの藪こぎでの移動は思い出したくも有りません。 この行程でエネルギーと水と貴重な時間を大きく消費させられ、後々水分不足で厄介なことに…
源次郎尾根にとりつくも全然ペースが上がらず、オマケに足だけじゃ無く手までつり出して、ホールドするにも力が入らない状態に成ったり、張り付いた岩壁を滴る水滴を見つけては時間を掛けて舐めたりしたので、休憩ばかりで前に進めず、頂上踏んだのが16時過ぎとあり得ない時間になってしまいました。
ただ、山頂直下から見た雲海に沈む夕日は何とも美しかったです。
そして、剣沢に下りかけながらよくよく考えてみると・・(雷鳥荘まで行けば何とかなると思い込んでた)
前剣、一服、剣御前、雷鳥沢の階段を上り返す元気がもう無いと気づきカニのヨコバイ手前から登り返して早月尾根に変更。
ヘッ電頼りの早月尾根は冷や冷やの連続でしたが、時間さえ掛ければ夜中には馬場島に着くし、タクシーに乗れば富山駅周辺までは行けるのは判っているので、朝までに下山できればいいと開き直って歩いてた・・
すると、馬場島にしてはやけに近い場所に明かりが見える・・
ヤッター!早月小屋のテン場に誰か居る! 頼み込んで一口だけでも水を分けて貰おう、などと身勝手な事を考えてると・・
な なんと小屋閉めが終わってるはずの早月小屋に人が居る!
9時過ぎに迷惑きわまりないが背に腹は代えられず頼み込んで飲み物を譲って頂きました。 馬鹿げた行動へ厳しいおしかりを頂きながら飲んだコーラはもう格別で・・
しかも、叱られてるのに暖かく 最後には小屋閉めは済んでるのに「泊まっていけ」と・・
会話が終わって無いのに「カップヌードルが出来たわよ」とか「こっちの部屋に布団用意してるから」と・・ もう、涙腺の栓が外れそうで参りました。
早月小屋のオリジナルTシャツがとっても欲しかったのだけど、釣り銭が必要な1万円札しか残ってなかったので言い出せなかった・・ orz
ところで、前は登山メモってリアルタイムで公開できてた気がするんだけど・・
もう出来ないんでしょうか? 誰かおせえて m(__)m
こんばんは、Donaiさん。
う〜ん、写真を貰って、劔方面かなって言うのは解ってましたけど、
まさかその時間に劔岳山頂だったとは・・・・
源次郎尾根は厳しいと聞いてるのに、そこまで藪こぎでして、
18時間歩いて早月小屋でしょ、考えるだけでもゾッとします。
いやその前に、あの早月尾根の下りをヘッデンは駄目でしょう。(笑)
そりゃ早月尾根で叱られるのも当たり前でしょうが、
それでも泊まってけって、やっぱりDonaiさんの人柄でしょうね、
さぞかしコーラとカップラーメンは、美味しかった事でしょう。
私だったらその前に野垂れ死んでるけど・・・・
でもやっぱりさすがDonaiさん、こんだけ大変なログなのに、
石滴る水滴を見つけて喉を潤いしいる姿とか、
雪渓にハマった自分の姿を想像している所等、
ちゃんと笑わせて貰いました。(爆)
でもでも、くれぐれもお気を付けて下さい。
あはは、またご一緒させて貰いたいから。
mildpapa さん こんにちは
そうなんです。 二人の思い出の地だったんです。 (笑)
しかも、あの時間に まだ頂上でダラダラしてました。
源次郎尾根は、とりつきまでが過酷過ぎて本チャンがおっかないって言うより フラフラで大変でした。(^_^;)
まじ、張り付いた岩壁に滴ってる苔くさいみっずを舐めながら水分補給しておりました。 ちょっと小説にでも出てきそうな感じでニンマリしたりして・・ (笑)
mildpapaさんのおっしゃる通り、ヘッデン早月尾根下山は小屋で叱られました・・
けど、ホント親切にしていただき感謝感謝です。
最高のコーラとカップヌードルでした。(^_^)v
小屋からの下山道は一緒に下った時の事を思い出したりして懐かしかったです。(^_^)v
また、近々どこかへご一緒したいですねぇ・・
どこがいいですかぁ? また、ゆっくり相談させてください。
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