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Yamareco

記録ID: 2647227
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
中央アルプス

中央アルプス 宝剣岳から空木岳まで縦走

2020年10月11日(日) ~ 2020年10月12日(月)
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
445131:10
距離
20.8km
登り
1,318m
下り
3,109m

コースタイム

1日目
山行
6:52
休憩
0:49
合計
7:41
7:22
32
千畳敷ロープウェイ駅
7:54
7:55
12
8:07
8:09
17
8:26
8:45
22
9:07
4
9:11
4
9:15
9:29
7
9:36
39
10:15
10:28
91
11:59
82
13:21
75
14:36
27
2日目
山行
4:48
休憩
1:20
合計
6:08
6:02
84
7:26
7:51
5
7:56
7:57
18
8:15
8:41
12
9:25
12
9:37
3
9:40
9:46
25
10:11
10:17
4
10:21
18
10:39
10:47
24
11:11
11:15
10
11:25
11:29
9
天候 晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2020年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
■往路
深夜バス(毎日あるぺん号):竹橋→菅の台バスセンター
タクシー:菅の台バスセンター→しらび平駅
ロープウェイ:しらび平駅→千畳敷駅

■復路
路線バス(伊那バス):菅の台→女体入口
高速バス:駒ヶ根インター→新宿
コース状況/
危険箇所等
宝剣岳を含む空木岳までの稜線は、岩場も多い為ヘルメットとグローブの持参が望ましい。
その他周辺情報 下山後は、菅の台の「早太郎温泉こまくさの湯」で入浴。
通行止めの解除を待つタクシー。
2020年10月11日 05:48撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/11 5:48
通行止めの解除を待つタクシー。
バス停に並ぶ列。
2020年10月11日 05:48撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/11 5:48
バス停に並ぶ列。
大行列。
2020年10月11日 05:48撮影 by  SLT-A77V, SONY
1
10/11 5:48
大行列。
通行止め解除と共に、予約していたタクシーでしらび平駅へ。
2020年10月11日 06:24撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/11 6:24
通行止め解除と共に、予約していたタクシーでしらび平駅へ。
しらび平駅。
2020年10月11日 06:24撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/11 6:24
しらび平駅。
ロープウェイから紅葉が見える。
2020年10月11日 07:02撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/11 7:02
ロープウェイから紅葉が見える。
千畳敷駅に到着。
2020年10月11日 07:08撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/11 7:08
千畳敷駅に到着。
千畳敷カール。
2020年10月11日 07:17撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/11 7:17
千畳敷カール。
これから登る、宝剣岳。
2020年10月11日 07:27撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/11 7:27
これから登る、宝剣岳。
千畳敷を登りながら振り返ると、駒ヶ根市街や南アルプスが見える。
2020年10月11日 07:43撮影 by  SLT-A77V, SONY
1
10/11 7:43
千畳敷を登りながら振り返ると、駒ヶ根市街や南アルプスが見える。
乗越浄土まで登る。
2020年10月11日 07:54撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/11 7:54
乗越浄土まで登る。
宝剣岳。
2020年10月11日 07:56撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/11 7:56
宝剣岳。
岩場を登る。
2020年10月11日 08:15撮影
10/11 8:15
岩場を登る。
結構な高度感。
2020年10月11日 08:16撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/11 8:16
結構な高度感。
宝剣岳山頂。
2020年10月11日 08:27撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/11 8:27
宝剣岳山頂。
南アルプスの向こう富士山の頭が見える。
2020年10月11日 08:33撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/11 8:33
南アルプスの向こう富士山の頭が見える。
これから進む稜線。
2020年10月11日 08:36撮影 by  SLT-A77V, SONY
1
10/11 8:36
これから進む稜線。
岩が続く。
2020年10月11日 08:53撮影 by  SLT-A77V, SONY
1
10/11 8:53
岩が続く。
鎖を使って登る。
2020年10月11日 08:56撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/11 8:56
鎖を使って登る。
振り返る。
2020年10月11日 09:05撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/11 9:05
振り返る。
こう見ると、気持ちの良さそうな景色が続いている。
2020年10月11日 09:09撮影 by  SLT-A77V, SONY
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10/11 9:09
こう見ると、気持ちの良さそうな景色が続いている。
極楽平。
2020年10月11日 09:19撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/11 9:19
極楽平。
稜線の向こうに空木岳が見える。
2020年10月11日 09:37撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/11 9:37
稜線の向こうに空木岳が見える。
北岳が見える。
2020年10月11日 10:56撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/11 10:56
北岳が見える。
振り返る。
2020年10月11日 11:22撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/11 11:22
振り返る。
檜尾岳。
2020年10月11日 11:27撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/11 11:27
檜尾岳。
避難小屋が見える。
2020年10月11日 11:35撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/11 11:35
避難小屋が見える。
あそこにはトイレもあるが、往復30分。
2020年10月11日 11:35撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/11 11:35
あそこにはトイレもあるが、往復30分。
熊沢岳。だいぶガスが出てきた。
2020年10月11日 13:09撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/11 13:09
熊沢岳。だいぶガスが出てきた。
東川岳への登り。
2020年10月11日 14:24撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/11 14:24
東川岳への登り。
東川岳。本日最後の登り。
2020年10月11日 14:33撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/11 14:33
東川岳。本日最後の登り。
ガスが少し切れてきた。
2020年10月11日 14:34撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/11 14:34
ガスが少し切れてきた。
木曽殿山荘まで下る。
2020年10月11日 14:38撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/11 14:38
木曽殿山荘まで下る。
小屋が見えてくる。
2020年10月11日 14:55撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/11 14:55
小屋が見えてくる。
木曽殿山荘。
2020年10月11日 15:00撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/11 15:00
木曽殿山荘。
今年最後の営業日なので、降ろす荷物をまとめているのだろうか。
2020年10月11日 15:01撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/11 15:01
今年最後の営業日なので、降ろす荷物をまとめているのだろうか。
まずは乾杯。
2020年10月11日 15:12撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/11 15:12
まずは乾杯。
その後夕食のための水を汲みに行く。
2020年10月11日 15:58撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/11 15:58
その後夕食のための水を汲みに行く。
義仲の力水。
2020年10月11日 16:08撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/11 16:08
義仲の力水。
水量はまあまあ。
2020年10月11日 16:08撮影 by  SLT-A77V, SONY
1
10/11 16:08
水量はまあまあ。
小屋の前から見える夕景。
2020年10月11日 17:48撮影 by  SLT-A77V, SONY
2
10/11 17:48
小屋の前から見える夕景。
小屋の受付。
2020年10月11日 19:05撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/11 19:05
小屋の受付。
食堂の向こうが、今日の寝室。
2020年10月11日 19:05撮影 by  SLT-A77V, SONY
1
10/11 19:05
食堂の向こうが、今日の寝室。
翌朝。
徐々に明るくなる空。
八ヶ岳が見える。
2020年10月12日 05:22撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/12 5:22
翌朝。
徐々に明るくなる空。
八ヶ岳が見える。
これから登る空木岳。
2020年10月12日 05:22撮影 by  SLT-A77V, SONY
1
10/12 5:22
これから登る空木岳。
明るくなったのでそろそろ出発。
2020年10月12日 05:46撮影 by  SO-01M, Sony
10/12 5:46
明るくなったのでそろそろ出発。
空木岳山頂に向けて、いきなりの急登。
2020年10月12日 06:05撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/12 6:05
空木岳山頂に向けて、いきなりの急登。
振り返ると、熊沢岳と東川岳を結ぶ稜線を、雲が滝のように流れ落ちる。
2020年10月12日 06:29撮影 by  SLT-A77V, SONY
2
10/12 6:29
振り返ると、熊沢岳と東川岳を結ぶ稜線を、雲が滝のように流れ落ちる。
南駒ヶ岳。
2020年10月12日 06:31撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/12 6:31
南駒ヶ岳。
木曽殿山荘が小さく見える。その向こうには御嶽山。
2020年10月12日 06:41撮影 by  SLT-A77V, SONY
1
10/12 6:41
木曽殿山荘が小さく見える。その向こうには御嶽山。
急登が続く。
2020年10月12日 06:49撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/12 6:49
急登が続く。
遠くに槍ヶ岳が見える。先週はあそこに居たんだよな。
2020年10月12日 07:18撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/12 7:18
遠くに槍ヶ岳が見える。先週はあそこに居たんだよな。
南アルプスの山々。
2020年10月12日 07:20撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/12 7:20
南アルプスの山々。
八ヶ岳。
2020年10月12日 07:20撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/12 7:20
八ヶ岳。
空木岳山頂に到着。
2020年10月12日 07:25撮影 by  SLT-A77V, SONY
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10/12 7:25
空木岳山頂に到着。
空は秋の装い。
2020年10月12日 07:37撮影 by  SO-01M, Sony
1
10/12 7:37
空は秋の装い。
下山。
駒峰ヒュッテの横を通り過ぎる。
2020年10月12日 07:55撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/12 7:55
下山。
駒峰ヒュッテの横を通り過ぎる。
この辺りに奇岩が続く。
2020年10月12日 08:07撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/12 8:07
この辺りに奇岩が続く。
遠くに宝剣岳が見える。
2020年10月12日 08:10撮影 by  SLT-A77V, SONY
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10/12 8:10
遠くに宝剣岳が見える。
駒石が見える。
2020年10月12日 08:13撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/12 8:13
駒石が見える。
到着。デカい!
2020年10月12日 08:24撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/12 8:24
到着。デカい!
登ってみる。
2020年10月12日 08:28撮影
2
10/12 8:28
登ってみる。
森林限界を超えると、紅葉が見られるようになる。
2020年10月12日 09:12撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/12 9:12
森林限界を超えると、紅葉が見られるようになる。
ヨナ沢の頭。
2020年10月12日 09:17撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/12 9:17
ヨナ沢の頭。
鎖場もある。
2020年10月12日 09:42撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/12 9:42
鎖場もある。
マセナギ。
2020年10月12日 10:12撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/12 10:12
マセナギ。
ディズニーの世界にありそうなキノコ。
2020年10月12日 10:26撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/12 10:26
ディズニーの世界にありそうなキノコ。
池山の水場。
2020年10月12日 10:38撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/12 10:38
池山の水場。
水量は豊富。
2020年10月12日 10:39撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/12 10:39
水量は豊富。
タカウチ場。
2020年10月12日 11:11撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/12 11:11
タカウチ場。
林道の終点。
2020年10月12日 11:27撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/12 11:27
林道の終点。
本来はここからタクシーで下れる。現在は林道が通行止め。
2020年10月12日 11:39撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/12 11:39
本来はここからタクシーで下れる。現在は林道が通行止め。
登山口まで下りてきた。
2020年10月12日 12:01撮影 by  SLT-A77V, SONY
10/12 12:01
登山口まで下りてきた。

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 着替え ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 非常食 調理用食材 調味料 飲料 ハイドレーション ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 調理器具 ライター 地図(地形図) コンパス ヘッドランプ 予備電池 ファーストエイドキット 常備薬 保険証 携帯 携帯用充電器 時計 タオル ストック ナイフ カメラ ヘルメット 携帯トイレ シュラフカバー(小屋からの持参推奨)
共同装備
計画書
備考 小さなアルコールスプレーがひとつあると安心

感想

昨年も悪天候で中止となった空木岳への縦走。今年も何かの縁なのか、台風14号の動向を気にしつつ当日を迎えた。
土曜日の23時00分。深夜バスに乗り込んだ時にはまだ東京は雨の中だった。
天気予報によると台風は逸れ、風も弱まるとの事だったので、晴天が期待できると思いつつも止まない雨に少し不安を感じていた。

■1日目
早朝4時00分、菅の台のバスセンターへ着くと雨はすっかり上がっていて、雨量規制のかかっているしらび平駅へ続く林道の通行止めの解除を待つばかりだった。
6時00分には通行止めが解除となり、予約していたタクシーでしらび平駅へ。改札前に一番初めに並ぶこととなった(タクシー代:4,440円)。
雨の降った後は空気が澄み、「山が近い」とタクシーの運転手が話していた。
ロープウェイの始発は7時00分。7分30秒で千畳敷駅まで上がる。
千畳敷駅の外へ出ると、見慣れたカールの姿が目に飛び込んでくる。思えばおよそ45年ぶりにここへ立つのだが、それでも懐かしさを感じる佇まいだった。
初めから飛ばさないように気を付けながら乗越浄土まで約300m程高度を上げる。途中、身軽で元気なふたりの青年に道を譲り、30分かけて乗越浄土へ到着した。スタート時間が予定よりも1時間遅れなので駒ヶ岳登頂は諦め、ヘルメットを装着して宝剣岳を目指す。宝剣岳の頂には先ほど我々を抜いていた青年が見えた。宝剣岳では岩に取り付くと、3点確保を意識ながら慎重に登る。自然と慎重にならざるを得ない高度感が感じられる。15分程で山頂に立った。
ここから、今日の宿泊先の木曽殿山荘までは下り基調なので、眺めの良い稜線をずっと気持ち良く歩けると思っていたが、割とこまめなアップダウンがあり、更に鎖を伴う岩場を行くことも多いので、意外と時間がかかってしまった。もちろん見える景色に心を奪われ、ついつい写真を撮ることに夢中になってしまうのも時間がかかってしまった原因のひとつだが。
濁沢大峰、檜尾岳、熊沢岳と越え、最後の東川岳を登ると残るは木曽殿山荘まで下るだけとなり、ここでストックを取り出した。
下りながらも目の前には、明朝に登る空木岳が難攻不落の城のように立ちはだかっている。それでも「明日は明日の風が吹く」と考え、木曽殿山荘で飲むビールの事ばかりを頭に思い浮かべている内に小屋へと到着した。
小屋へ着くとまずは缶ビールで乾杯をし、夕食用の水を汲むために10分程離れた義仲の力水へと向かった。
木曽殿山荘は今日が今シーズンの最終営業日。2階は片付けてしまったとの事で1階の食堂の奥のスペースで寝かせてもらう事となったが、それでも、ビールを注文するとご主人がおつまみをサービスしてくれたり、食事をしていると塩尻産だというワインをご馳走してくれたりと、最終日もなかなか悪くない。
こんな最終日の宿泊客は我々3人、そして急遽止まる事となったと言うもう一組(ふたりの青年)だけだった。
それぞれ長い行程での疲れが出たのか、全員が20時30分頃には布団に入り、消灯の21時00分を迎える前に眠りについた様子だった。

■2日目
熊鈴の様な微かな音と、遠くから聞こえる人の話し声で目を覚ますと、時刻は03時40分。まだ布団を出るには少し早いが、もう一度眠ることはあきらめてしばらく布団の中でじっとしていた。昨夜仲間が「ここ(木曽殿山荘)は出るらしい」と話していた事を思い出し、さっきの話し声や熊鈴は幻聴だったのだろうかなどと布団にくるまったまま考えていた。
04時30分過ぎに仲間のひとりが起き出したので、同じタイミングで布団から出てバーナーで湯を沸かし、朝食の準備を始めた。
朝食を終え、出発の準備に取り掛かっていると、外が徐々に明るくなってくる。表へ出てみたが、この時期ここからは日の出を見ることができない。空木岳の陰になってしまうからだ。ただ雲海の向こうが紅く染まってくるだけだが、とてもきれいな朝焼けだった。
出発準備を整え、小屋のご主人に挨拶を済ませ06時00分に出発。空木岳山頂までは標高差約350mの登りでいきなりの急登となるが、できるだけ汗をかかないようにペースを落として登り始めた。
およそ90分をかけて山頂に到着。山頂からは雲海に浮かぶ南アルプスの山々やその向こうの富士山、そして八ヶ岳、浅間山が見え、宝剣岳や今まで辿ってきた稜線が見渡せ、槍ヶ岳を含む北アルプスや御嶽山も見えた。やはり山は天気の良い時が良いし、眺めの良い方が良い。
山頂では先に出発していたふたりの青年と互いに写真を撮り合い、彼らより我々が先に下山を始める事となった。
空木駒峰ヒュッテを過ぎ、20分程下ると駒石に到着した。石を“イワ”と読ませるのか分からないが、“イシ”と呼ぶにはあまりに大きすぎる存在感のある石だ。東の方角から回り込むと石の上に登れる事に気づき登ってみた。登ると楽しくて子どもの様にはしゃいでしまう。30分近くも写真を撮りながら遊んでしまった。
ここから15分程下ると森林限界を超え、森の中に入る。少し先でやせ尾根を通り過ぎる時にはそれなりの緊張感があるのだが、ここからは落ち葉を踏みしめながら、比較的単調な登山道を下る事になる。
駒石から120分程で池山の避難小屋近くの水場に着き、水を補給して更に下る。眺望の無い登山道は単調だ。本来はタカウチ場の先の林道の終点からタクシーで下山できるのだが、工事による通行止めで今日は菅の台まで歩くしかない。
更に面白味の少ない道を進み、水場から90分程で菅の台のバスセンターに到着。ここをゴールとした。

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無雪期ピークハント/縦走 中央アルプス [2日]
木曽駒ヶ岳・宝剣岳〜空木岳
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5

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