日高の孤高の山・1839峰

2012年07月14日(土) ~ 2012年07月15日(日)

• GPS: 32:00
• 距離: 23.5km
• 登り: 2,291m
• 下り: 2,290m

コースタイム

1日目

• 山行: 12:29
• 休憩: 1:27
• 合計: 13:56

3:22 札内川ヒュッテ
3:45 3:50 コイカクシュサツナイ川上二股
5:20 5:40 上二股
7:15 7:30 テン場(1,300m)
8:29 8:29 夏尾根頭
8:44 8:50 コイカクシュサツナイ岳
9:40 9:42 ヤオロの窓
10:38 10:45 ヤオロマップ岳
11:44 11:46 P178１峰
12:45 13:00 1839峰
14:43 14:45 P17８1峰
15:15 15:25 ヤオロマップ岳
16:19 16:22 ヤオロの窓
17:18 コイカクシュサツナイ岳

2日目

• 山行: 3:49
• 休憩: 0:45
• 合計: 4:34

6:20 コイカクシュサツナイ岳
6:30 6:45 夏尾根頭
7:35 7:45 テン場
8:35 8:50 上二股
10:30 10:35 コイカクシュサツナイ川上二股
10:54 10:54 札内川ヒュッテ
10:54 ゴール地点

　出来ればもう一度登ってみたいと思っていますが、なかなか体力の面で難しいですね。

天候

ガスは午後になると出るが、ほぼ二日間とも晴れでした。

アクセス

利用交通機関：

自家用車

札内川ダムの先にある札内川ヒュッテに前泊した。
北海道の山に登るときには、いつも利用させてもらっている。

コース状況／危険箇所等

札内川ダムに車止めがあり、ヒュッテまで歩く。
コイカクシュサツナイ川を遡行して夏尾根に取り付く。川は台風等の被害で荒れていた。
夏尾根は、ただひたすら登るのみ。テン場はコイカク山頂に置いた。
コイカクからは主稜線を辿るが、ハイマツのヤブ漕ぎが辛い。
ヤオロマップ岳からの下りと1839峰への登りもヤブ漕ぎが酷く辛い。

写真

7/13 15:26

札内川ダムに車止めゲートがあり、既に車が4台。（全て釣り人の車だった。）ヒュッテまで歩くことになった。

7/13 16:23

トンネルを6つと覆道1つを抜けると、札内川ヒュッテに着いた。毎年ここには宿泊をしている。去年はここを起点にカムエク日帰り登山をした。今回で何度利用しただろうか。良い小屋ですね。

7/13 16:31

囲炉裏もあります。薪は床下に積まれていた。

7/13 17:01

7/13 17:59

今夜の客は我一人です。静かな夜を過ごしました。

7/14 3:31

ここからコイカク沢に入ります。

7/14 3:49

ヒュッテから1つトンネルを抜けるとコイカクシュサツナイ川へ。ここから入渓する。流れは緩やかで浅い。

7/14 4:04

デブリは固い雪で覆われていて、その跡がすさまじい。これも雪の固まりです。

7/14 4:09

2段の砂防ダムは右岸に巻き道があり、容易に越えることが出来た。

7/14 4:27

第2の函は、左岸をヘツリます。そんなに深くはありません。

7/14 4:41

固い雪のデブリが随所に残っていた。

7/14 5:00

沢は周辺の木々を巻き込んで荒れていた。

7/14 5:04

そんなデブリの中にも花が咲いていた。オオサクラソウのようだ。

7/14 5:20

標高640mの上二股に着きました。ここから夏尾根の急登が始まる。

7/14 7:16

1300mのテン場です。夏尾根を登り始めて2時間、大休止します。

7/14 7:46

テン場から上が本当に急登でした。夏尾根の頭はこの先のピークです。

7/14 8:05

夏尾根の途中からカムエク方面を見る。

7/14 8:07

登ってきた夏尾根を見下ろす。コイカク川も見える。夏尾根の頭はもうすぐです。

7/14 8:29

夏尾根の頭に出ました。突然目の前に憧れの1839峰が・・・。全くその山容は異名の鉄兜のようだ。

7/14 8:31

ズーム！

7/14 8:39

7/14 8:41

北大の遭難碑がありました。冥福を祈ってからコイカク山頂へ向かいます。

7/14 8:52

コイカク山頂に着きました。直ぐに荷物をデポして、目の前に屹立する1839峰を目指します。

7/14 8:57

コイカクからの1839峰は、主稜線をヤオロマップ岳まで辿り、そこから西に張り出した稜線を辿るのだ。この稜線・山域には誰もいない！しかし遠いなぁ〜。

7/14 8:58

コイカクから1500mコルへ150m程下る。この下りでのハイマツとの闘いは痛みを伴った。太ももから下に無数の傷を付けられ、松ヤニ攻撃も厳しかった。

7/14 9:19

コルからのヤオロマップ岳方面を撮る。一番右のピークがヤオロマップ岳ですね。

7/14 9:43

ヤオロの窓と呼ばれる地点です。。手前に良いテン場がありました。

7/14 10:08

ヤオロマップ岳手前からの1839峰です。前衛峰がハッキリ判る。

7/14 10:26

ヤオロマップ岳の少し手前からの1839峰です。

7/14 10:26

ズーム！三角錐の山容が良いですね。

7/14 10:38

ヤオロマップ岳に着いた。コイカクからここまで約2時間弱。1839峰はまだまだ先だ。ここには山頂とその直下に良いテン場があった。

7/14 10:46

ヤオロの下りから見た1839峰。左手のP1781峰を越えて行く。ガスが出てきて、ハイマツも濃くなってきた。

7/14 10:52

シナノキンバイに励まされました。

7/14 11:02

P1781峰への登りから見た1839峰。ガスが掛かってきたのが心配だ。

7/14 11:14

P1781峰からの下り。ガスが濃くなってきた。

7/14 11:25

最低コルからP1781峰を振り返る。帰りはこれを登るのだ。辛い登りになりそうだ。

7/14 11:50

前衛峰へのルートも厳しい。小さなピークを乗り越えながら高度を上げて行くのだ。

7/14 12:05

前衛峰に近づいて、初めて1839峰を間近に捉えた。

7/14 12:14

前衛峰からの1839峰だ。直下の岩場を越えると頂上が近いと確認した。

7/14 12:32

頂上直下の岩場に到着。ここまで来れば時間の問題と余裕も出てきた。

7/14 12:45

そして、とうとう山頂に立った。嬉しさのあまり「ヤッター」と声を上げた。しかし、周囲にはガスが立ちこめて視界は無し！お預けになってしまった。残念なり！

7/14 12:49

ガッツポーズで決めた！

7/14 13:01

下山前に再度1839峰の山名板を撮った。もう2度と会えないんだろうなぁ〜と思った。

7/14 14:41

P1718峰への登りで見つけた羆の糞！下った時にはなかったはず・・・・！怖〜い！この後はホイッスルを吹き鳴らす。

7/14 15:02

P1781峰からの下りで振り返ると、西側方面だけにガスが湧いていた。

7/14 15:05

お花畑に励まされて・・・。

7/14 15:12

ヤオロ岳直下のテン場。1839峰の雄姿を眺める第1級のテン場だ。

7/14 15:12

テン場からの1839峰。

7/14 15:22

ヤオロマップ岳で、1839峰を背景にして撮る。

7/14 15:25

ヤオロマップ岳からのズーム！

7/14 15:54

P1781峰方面を撮る。

7/14 15:57

ガスがどんどん上がってきた。

7/14 16:07

コイカク山頂にもガスが掛かってきた。これからハイマツ帯の長〜い登りが始まるのだ。

7/15 5:00

2日目の朝です。

7/15 5:01

テントからの1839峰。

7/15 5:15

カムエク方面。真ん中の後方がカムエクか。夏尾根の頭にテントが見える。

7/15 6:14

7/15 6:30

カムエク方面を撮る。

7/15 6:30

ズーム！真ん中奥のピークが、カムエクだろうか。

7/15 6:31

テントの登山者は、1839峰アタックに出たようだ。

7/15 6:31

7/15 6:34

1839峰を背景にして撮った。

7/15 6:53

十勝方面は雲海が拡がっていた。

7/15 6:54

夏尾根の頭から1839峰に別れを告げた。

7/15 8:35

コイカク川まで下山して、デポした沢靴等などを回収する。最後の遡行開始だ。

7/15 8:59

コイカク川に咲いていたオオサクラソウです。綺麗だなぁ〜！

7/15 8:59

7/15 9:52

途中で小休止を取りました。

7/15 10:27

入渓地点の堰堤まで戻りました。ダム湖沿いの道路も見えた。

7/15 10:31

ようやく舗装道路に設置されたコイカク登山口の看板まて戻った。2日間の1839峰アタックは、無事終了出来たようだ。

7/15 10:54

ヒュッテに戻り荷物の整理をする。今回もまた大変お世話になりました。

7/15 11:46

中札内ダムゲートに着いて、念願の1839峰登山は本当に無事終了した。

撮影機器：

α NEX-5N SONY

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 防寒着 雨具 靴 ザック 行動食 地図 コンパス ヘッドランプ 筆記用具 巻紙 保険証 携帯電話 時計 タオル ストック ナイフ カメラ シェラフ マット 水筒 替え下着 ライター クマよけ鈴 笛 ガスカートリッジ コンロ ラジボン コッヘル ロールペーパー テント一式 テントマット 医薬品

感想

hihiyama

　8年前の1839峰登山をヤマレコに登載させて貰いました。今でも山頂に立った感動を覚えています。その頃一番の憧れの山でした。
　北海道には退職前の数年前から毎年夏に登っていましたが、退職した2011年からは約1ヶ月前後にわたって日高の山を中心に登っていました。特に幌尻岳は、日帰り登山を含めてこれまで5回登りました。そして、その山頂から特徴ある山容の山が見えるのです。それが1839峰でした。その憧れの山に登れた2012年の夏は自分にとって素晴らしい夏山でした。
　また、ニペソツ山が大好きで北海道に渡ったら必ず登っています。(16年の台風被害で登山道が崩壊してしまったのは残念です。それでも18年には幌加温泉コースから10回目を登りました。)　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(2020年10月29日　記)