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Yamareco

記録ID: 2795739
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
東海

【阿寺】井出ノ小路山(1840m)

2020年12月12日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
11:04
距離
28.1km
登り
1,686m
下り
1,685m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
10:30
休憩
0:35
合計
11:05
6:55
423
スタート地点
13:58
14:33
207
18:00
ゴール地点
季節も冬となると、山のアプローチはすんなりとはいかない。井出ノ小路山の皆さんの記録は、ほぼ無雪期に限られる。ゲートに閉ざされる冬季は歩くか、あるいは林道に雪がないのを条件にチャリこぎとなる。

さっそく直近の天候を調べてみた。その結果、渡合温泉への道路には支障となる降雪はないだろうと踏んだ。

※1806m三角点は中ノ谷山。
東股林道から三角点を設置したらしい
過去天気図(気象庁) 2020年12月の天気図
アクセス
冬季ゲートに到着
2020年12月12日 06:00撮影 by  SH-M12, SHARP
12/12 6:00
冬季ゲートに到着
チャリを乗り入れ
いざ
2020年12月12日 06:54撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
12/12 6:54
チャリを乗り入れ
いざ
ども
2020年12月12日 07:25撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
12/12 7:25
ども
ちわ
山の主さん
2020年12月12日 07:28撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
12/12 7:28
ちわ
山の主さん
これも一期一会!?
2020年12月12日 07:29撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
12/12 7:29
これも一期一会!?
瀬戸川高樽林道のゲートを越え
2020年12月12日 07:38撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
12/12 7:38
瀬戸川高樽林道のゲートを越え
夕森山林道ゲートに進む
2020年12月12日 08:10撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
12/12 8:10
夕森山林道ゲートに進む
道脇の湧き水
サワシバとゼニゴケのアート
2020年12月12日 08:21撮影 by  SH-M12, SHARP
12/12 8:21
道脇の湧き水
サワシバとゼニゴケのアート
ミズナラとホオバのアート
2020年12月12日 09:17撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
12/12 9:17
ミズナラとホオバのアート
むちゃくちゃ道が荒れてきて
ヤムニヤマレズチャリデポる
2020年12月12日 09:43撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
12/12 9:43
むちゃくちゃ道が荒れてきて
ヤムニヤマレズチャリデポる
入山予定だったが
から沢なのに
水流たっぷりすぎ
2020年12月12日 10:29撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
12/12 10:29
入山予定だったが
から沢なのに
水流たっぷりすぎ
やむなく
ベーシックな入渓ポイントへ
2020年12月12日 10:31撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
12/12 10:31
やむなく
ベーシックな入渓ポイントへ
トンレベルの巨石もあるゴーロ帯
2020年12月12日 10:47撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
12/12 10:47
トンレベルの巨石もあるゴーロ帯
タマゴケのパウダーシュガーがけ
2020年12月12日 11:41撮影 by  SH-M12, SHARP
12/12 11:41
タマゴケのパウダーシュガーがけ
悩ましき分岐
2020年12月12日 12:04撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
12/12 12:04
悩ましき分岐
こちら右俣
中ノ谷山とのコルに突き上げるルート
2020年12月12日 12:04撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
12/12 12:04
こちら右俣
中ノ谷山とのコルに突き上げるルート
私は左俣を選び
2020年12月12日 12:04撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
12/12 12:04
私は左俣を選び
前進そして前進
2020年12月12日 12:16撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
12/12 12:16
前進そして前進
やがて二択ポイントに至り
選択を迫られ正面突破するも
この先
激ヤブに撃沈す
2020年12月12日 12:25撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
12/12 12:25
やがて二択ポイントに至り
選択を迫られ正面突破するも
この先
激ヤブに撃沈す
ギブアップして土壁に巻き上がる
2020年12月12日 12:45撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
12/12 12:45
ギブアップして土壁に巻き上がる
むむむ
運命のヤブコギ三昧のち
2020年12月12日 13:34撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
12/12 13:34
むむむ
運命のヤブコギ三昧のち
ヤブ山のピークにしばし憩う
2020年12月12日 14:08撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
12/12 14:08
ヤブ山のピークにしばし憩う
風格の山名標
2020年12月12日 14:13撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
12/12 14:13
風格の山名標
威厳・貫禄・堂々
2020年12月12日 14:15撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
12/12 14:15
威厳・貫禄・堂々
奥三界を臨みつ下山開始
2020年12月12日 14:43撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
12/12 14:43
奥三界を臨みつ下山開始
中ノ谷山を正面にして
2020年12月12日 14:43撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
12/12 14:43
中ノ谷山を正面にして
コルから笹溝へ
2020年12月12日 15:11撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
12/12 15:11
コルから笹溝へ
下る・下る
段差・倒木
足元注意!
2020年12月12日 15:12撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
12/12 15:12
下る・下る
段差・倒木
足元注意!
下る・下る
凍結注意!
2020年12月12日 15:20撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
12/12 15:20
下る・下る
凍結注意!
分岐に到着
2020年12月12日 15:34撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
12/12 15:34
分岐に到着
さらに巨岩帯を越え
林道型との出合へ
仕上げにチャリを回収して
風を切る
2020年12月12日 16:17撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
12/12 16:17
さらに巨岩帯を越え
林道型との出合へ
仕上げにチャリを回収して
風を切る
使用した紙地図です
2020年12月11日 22:13撮影 by  SH-M12, SHARP
1
12/11 22:13
使用した紙地図です

感想

渡合まで8.3kmの所で冬期ゲートが立ち現れた。さっそくチャリを降ろし、渡合温泉まで4.6km地点にある瀬戸川高樽林道の分岐に向かう。

むむ!?いきなり視線を感じて見渡すと、カモシカだ。こちらを気にしながらも、悠然と笹っ葉を食べている。まさに山の主。『もののけ姫』の「シシ神様」に化身しそうな威厳が漂った。

さて、はじめは夏のゲート付近にチャリデポして歩こうと考えていた。でも、せっかくチャリ降ろしたんだし、行けるとこまで行っちゃえ的な(笑)。

それにしても、林道分岐がめっちゃ多いので、丹念に地図とコンパスを引っ張り出す必要がある。

このエリアからは、伊勢神宮のご神木が数多く切り出されている。神宮と縁(ゆかり)の深い森なのだ。夕森林道に入るとヒノキとサワラの合体木、式年遷宮の斧入れ式の跡地など見所満載。そのたびごと、カメラ出したり、由緒書き読んだりで忙しいぞ(笑)。

ミズナラや朴の木の落ち葉をザクザク踏んで、チャリでガシガシ攻める。そうは言っても、坂道をチャリ引いている時間の方が圧倒的に長いんだけどね。

林道の1042標高点の分岐を過ぎると、道は途端に荒れまくる。チャリにこだわりすぎると、ヒドい目に遭う。適当にデポって入渓点に至るのが賢いと思う。

過去ログにとらわれずに登りたかったんだけど、予定していた「から沢」は水流が豊富すぎて、見た瞬間にダメ出しする。やむなくオーソドックスなルート取りを選択。そんなわけで、井出ノ小路山と中ノ谷山の鞍部に詰めあげる沢を登路とすることに閣議決定。

そこには水流はないけれど、かつて派手に出水した様子。林道ががっつり洗い流されてる。おずおず入渓し、人の背を越える巨岩のゴーロにルートを延ばしていく。浮き石をしっかり見極めないと。慎重に行こう。一つ一つの巨石は数tレベルに見受けられた。

岩に張りついたタマゴケに雪が張りついている。不用意に氷を踏まないように慎重に高度を求める。

倒木のある二俣で頭を抱えた。ルートのない山でのルート選びというのは、地形図読みゲームにとどまらない。地図に現れない細かな地形や、最新の地形変化、植生、天候の変化などを総合評価しつつ、臨機応変に次の一手を決める必要がある。

そこには周到なプランだけでなく、押したり引いたりの駆け引きとか、野性のカンが要求される。それを後押ししてくれるのが、失敗経験も含めた経験値だと思う。

一旦左俣を取るが、やがて究極の選択を迫られた。正面に立ちはだかる崩壊した土壁か、あるいは左っぽく斜上する溝道か。一体、どちらが有利なのか。迷い倒した末にルンゼ状に突っ込んだが、これがヤブと倒木の地獄の一丁目。どこに活路を求めようにも出口が見えない。やむなく先ほどの土壁に巻き上がった。あとは粘っこく、じわじわと稜線に迫る。

尾根に乗っても、すっきり爽やかというわけにはいかない。月並みな言い方だが「やぶこぎの末に山頂に至る」の一言だ。シャクナゲが出てくれば、そこはバンザイの山頂だった。何ともまあ素敵な山頂だろう!当然のように展望はない(笑)。

帰路は奥三界山を見ながらの下山。時間があれば中ノ谷山を踏む予定だったが、既にタイム・アウト。

さあ、急げ。結構面白い山だったよ、井出ノ小路さん!また、来ることは絶対ないでしょう(笑)。

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