奥只見/中ノ岐川水系 灰ノ又沢右俣〜荒沢岳
- GPS
- 34:35
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 1,261m
- 下り
- 1,247m
コースタイム
=小出IC=奥只見シルバーライン=0:30銀山平(幕営)
10/12 6:00起床6:45発
=7:10雨池橋7:35
8:25灰ノ又橋(入渓準備)8:50
12:45花降沢出合
13:15裏荒沢出合
16:302段8m滝
17:30標高1100m辺り(幕営)
10/13 4:45起床6:20発
6:3015m滝(右壁登攀)
7:20二俣(右俣(2条6m滝)へ)
12:50荒沢岳西側1900m稜線13:10
13:20荒沢岳13:55
18:30銀山平荒沢岳登山口(最終下山者)
=19:00銀山平/白銀の湯(入浴)19:50
=小出IC=練馬IC=0:50東京駅
天候 | 10/12 晴れ 10/13 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2008年10月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
同行記録 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3475.html ■荒沢岳登山口 ・今回は下山口である銀山平の荒沢岳登山口駐車場に自転車1台デポし 車1台で雨池橋に向かう。 荒沢岳登山口駐車場は15−6台駐車可。紙付きトイレ、登山届ポストあり。 当日は深夜到着時駐車7台であったが、朝起きたら30台近くとなり、 県道路肩に多数駐車していた。 ■雨池橋 ・橋の銀山平側に7−8台、鷹巣側に同じくらい駐車可。朝、銀山平側はすでに 駐車できず、鷹巣側は1台だけであった。以前から話題のご夫婦の姿は見ら れなかった。 ■灰ノ又橋 ・雨池橋から中ノ岐川林道を普通のペースで約50分。あまり見栄えのしない 橋なので見過ごさないように。橋の端に名前が刻まれている。 ・灰ノ又沢へは、橋を渡った右側から簡単に降りられる。 ■灰ノ又沢右俣 ・遡行グレード 2級上 ・奥只見の水系では初級レベルだが、関東近郊のメジャーな1級クラスの沢 ばかり遡行している人には難しく感じ、滝の登攀、高巻きなどに時間を 費やしてしまうと思う。 <灰ノ又橋〜裏荒沢出合> ・最初の4m滝は左岸から尾根上を巻く。 ・2m、5m滝は左岸から藪を巻くが、上がりすぎず5m滝上を目指して降りる。 (続きは記録担当の報告待ち・・・) ■温泉 銀山平/白銀の湯(シロガネノユ) http://www.asahi-net.or.jp/~ue3t-cb/spa/ginzandaira/ginzandiara.htm ・木造の建物は清潔感がありGOOD。11月〜4月冬期は休業。 営業時間10時〜20時(受付は19時まで)。650円。 ボディシャン、シャンプー、ドライヤーあり。 ・内湯は熱め、外湯は2つあり、ひとつは源泉掛け流しで温め。 ・駐車場は広い。 |
ファイル |
(更新時刻:2008/10/09 10:14)
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写真
感想
今回は入山口と下山口が異なるので自転車デポ作戦。
下山口となる銀山平の荒沢岳登山口にチャリをデポがてら深夜に到着。
トイレと登山届ポストがある駐車場は15〜16台程度か。
我々が到着した午前0時過ぎは計7台であったが、未明に次々と車のライトが
照らし安眠できなかった。結局朝方には30台近くの車があり、駐車場に
入れない車は路肩に停まっていた。さすがに紅葉時期の200名山だ。
荒沢岳を目指す登山者たちはほとんど朝6時前には出発していた。
さて、我々は雨池橋に向かう。
橋の左岸側(銀山平側)は噂の小屋があり駐車スペースは満杯(7-8台か)。
橋を渡って右岸側(鷹巣側)は同じくらい駐車できるがまだ1台のみであった。
久しぶりの重い荷を背負って中ノ岐林道を歩く。
ゲートには最近メジャー化しつつある銀山平の小屋に宿泊して送迎してもらえる
中ノ岐林道経由、平ケ岳日帰りピークハントの小型バスが、お客さんを送って
戻ってきていた。今日も満員でしたとのこと。
たしかに鷹巣から登ると日帰りは一般的には無理で、山頂下のテン場に幕営する
ことになるが、トイレもなく、少し藪に入るとキジ玉(紙)が至る所に落ちていて
自然保護の観点からすれば、日帰りの方がよいかもしれないと最近思ってしまう。
中ノ岐林道はほぼ平坦で、当日は多少の水溜りもあったが、左に中ノ岐川の
きれいなナメを眺めながら快適。
50分程度で灰ノ又橋に着く。
ここで入渓準備をして、橋の先から容易に沢へ降りる。水量はややしょぼい感じ。
踝程度の徒渉を繰り返しながらのんびり遡行する。
最初の4m滝は左岸から高巻き、尾根上に出て何となく付いている踏み跡(釣り
師さんのものか)を追って少し登り、懸垂もせずに沢に戻る。
小滝と釜が続き、釜を持った2mと5m滝が現れる。
5m滝は釜で濡れれば登れそうであったが、冷たいのを嫌って左岸の溝を登る。
トラロープが垂れ下がっている溝は重荷を背負ってでは悪い。
一本奥の溝状を騙しだまし登るが、ロープを出したので結構時間がかかって
しまった。降り口を探し10m以上上がるが、先がゴルジュになっていたので止め
下ってみると5m滝上部に降りられるポイントを見つける。
まだ沢の悪場に慣れていないメンバーもいたので懸垂5mで降りる。
後続していた5名の他パーティに追い抜かれたようだ。
やはり水を嫌わずさっさと滝を登った方がよかった。
それほど高くないゴルジュ帯の滝を幾つか越すと、右側から水量の少ない15m滝で
最初の支流が落ち込んでくる。
ちょっと時間食いすぎだ。
こりゃあ今日は二俣までも行けないぞ、と半分焦りながらも、ようやく花降沢出合。
沢は一気に開放的になる。
その奥に見えてくるのは4段25m滝。始めは2段くの字滝しか見えない。
右岸の踏み跡を拾い高巻く。
樹木を跨ぎながら平たくなった所に溜り場のような湧き水がある。
過去の記録にも出ていたのですくって飲んでみると確かに冷たかった。
少しで裏荒沢出合。そしてゴルジュ帯に入る。
明日の下山を考えると何としてもここは抜けておかないといけないな。
深い釜の先に大岩が流芯右側に立てかけてある2m滝は、左壁をトラバースしてから
上部の古びたロープスリング目指して登る。
この辺はクライミング技術の差が出てしまう箇所だ。
頼りないロープスリングにランニングを取り這い上がるが、その先にある支点と
なりそうなブッシュまでの足元がドロ斜面でよくなかった。
沢へは懸垂も交えたのでまたまた結構な時間ロス。
次の流木が上部に詰まった滝も右岸から少し巻いて懸垂し、落ち口に突起状の岩が
ある3段8m滝(「上信越の谷105」だとおそらく6m2段滝)下に着いた。
ステルスラバーの沢靴では滑りそうな苔がついてはいたが、流芯右隅を容易に登る。
もちろんフォロワーにはロープを出した。(掘檗
ラストが登る頃には夕闇が駆け足で迫りヘッデン。
きれいなナメをすたこら歩き、その先で何とか2張は幕営可能な平地を見つけ
今晩の泊まり場とする。
明日の天気も確約されていたのでよかったが、増水したら一溜りもないであろう。
幸い流木がぎっしり詰まっていたので、薪には事欠かず快適な焚き火Life。
私は一人、寝ずの番を立候補し、火の傍らでほとんど寒さも感じず安眠できた。
(幸せzzz)
翌朝、白み始めた頃起きだし、くすぶっていた焚き火を再燃させる。
と、何やら朝食の準備をする様子がない。
何と朝食担当のTちゃんが忘れてしまったらしい。
仕様がねぇなぁ〜と行動食と非常食の一部で済ませる。
谷の紅葉を朝日が一斉に染め出す頃出発。
早速きれいな15m滝(記録だと12mか。まぁこちらの主観だから数字は関係ない)。
右壁はいかにもしっかりしていそうな感じで快適に登れる。(掘檗
その上の2段4m滝を容易に越えたあたりから足取りが次第に覚束なくなってきた。
何だか朝から頭が重いし尿もおかしかったのだが、こりゃ新しい低血糖状態か。
ちょうど2条6m滝で合わさる右俣との二俣に来たので菓子パンをがんがん食う。
しばしで復活・・・したが、結局今日はひどい疲れが続いたのであった。
2条6m滝を越すと登れる小滝が続く。
そして谷の最奥には目指す荒沢岳が凛として秋の空に際立っている。
紅葉も次第に多彩は色を散りばめ出し、谷も開放的になる。
最奥の二俣は、荒沢岳山頂にダイレクトに上がる右沢ではなく、西側の高度の低い
稜線に上がる左沢へ歩を進める。
沢状から笹の窪状、快適な草付きスラブとこなす。斜度は45°程度。
稜線直下で出てくる開けたザレ場の左隅から背丈の低いブッシュを少し漕いで
荒沢岳西側1900m辺りの稜線に飛び出した。
地元の方が尾根上を刈り払いされているのでとても助かる。
日本二百名山の一座である荒沢岳は指呼の間。
山頂はさすがにこの昼過ぎでは誰もいなかった。
それほど広くはないが奥深い山域の中でも独立峰的な存在感があり
尾瀬の燧ケ岳、至仏山、平ケ岳、魚沼駒ケ岳など展望が素晴らしい。
下を見下げると、今登ってきた灰ノ又沢右俣、そして特に美しかったのは
支流の裏荒沢の見事な紅葉であった。
いい山だねぇ〜なんて、この後下る悪路のことは露も思わず。
一般道だからコースタイム未満で歩けるだろう・・・甘かった。
前瑤泙任呂泙世茲ったが、その先は噂以上にドーンと一気に下る鎖場。
技術的には問題ないと思うが、何せ高度感がある。
それに何ピッチも下り長い。
一般ハイカーがよくこんな怖くて長いルートを登下降するものだと感心。
整備状況から見れば、大キレットや妙義などよりも怖いと思った。
重荷と本日の体調不調も併せて偉く時間がかかった。
前山まだか〜とへたりこんでいたら秋の夜は釣瓶落とし。
またヘッデンのお世話になってしまった。
森の中では、そろそろオイラたちの時間だぜぃとばかり、ガサゴソ・・・
獣の臭い・・・ず〜っと懐かしの唄のオンパレードをしながら降りる。
漆黒の木々の間に間に道路の電光掲示板と車のライトが見えるのだが
いやぁ長かったぁ。
白銀の湯に浸かり充実感を味わう。
その後、皆を送り自宅に戻ったのが午前3時半であった。(眠)
コメント
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なかなか奥只見まで出かけられず、素晴らしい紅葉を楽しませてもらいました。たき火はいいですね。今年から沢も始めたんですが、たき火は残念ながらしたことがありません。水は冷たくないのですか。南アルプスの細沢に行きましたが、ダケカンバの黄色い色がきれいでした。でも水は冷たかったです。
riekoさん、こんばんわ。
南アは高所の水ですからさぞや冷たいでしょうね。
灰ノ又も不用意に半身浸かってしまいましたが
やはり冷たかったです
でもそんな水で幕営しながら飲んだ水割りは最高でした!
他のメンバーはテント寝でしたが、私はどうも閉鎖的な所は
好きではないので、焚き火の傍らでタープも張らず
満天の空と月を見ながら寝ました。
夏シュラフ+インナーでしたが快適に寝られました。
やはり沢は焚き火横が最高ですね。
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