比良(南・北・奥比良)縦走13山めぐり
- GPS
- 32:00
- 距離
- 28.0km
- 登り
- 2,206m
- 下り
- 2,344m
コースタイム
5:30朽木いきものふれあいの里
6:20霊仙山口(権現山登山口)440M
7:15霊仙山
8:15権現山
8:45ホッケ山
9:50蓬莱山
10:25打見山
11:25比良岳
12:00烏谷山
13:15堂満岳
昼食
14:20出発
15:25前山
15:30北比良峠970M テント泊
〜2日目〜 登山時間約8時間半
6:40北比良峠
7:50武奈ヶ岳
休憩
8:20出発
9:00釣瓶岳
10:25地蔵山
12:20蛇谷ヶ峰
昼食
13:40出発
15:10朽木いきものふれあいの里284M
出発地点へ自動車回収
天候 | 4月27日早朝大雨、その後回復、午後晴れ間がのぞく、風強い、気温低い 4月28日朝くもり、その後快晴、風おさまり弱い、気温上昇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
栗原バス停から霊仙山口まで、山と高原地図では徒歩50分。今回の様な体力と時間を使う縦走では、この50分はかなりキツイものがあります。電車-バスの手段ではなく、できれば自動車2台活用してください。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
1.登山口から権現山 霊仙山へは最初、舗装された道を進みます。終点は電波塔ですが、実際の登山道は電波塔の右手前にあります。見落としがちで少し、ウロウロしました。電波塔の琵琶湖側に行くと琵琶湖が一望でき、気力がみなぎります。 霊仙山、権現山ともかなりの急斜面が待ち構えており、ここで急いで体力を使いきらないようにしてください。先は長いです。 2.権現山から打見山 権現山から蓬莱山へは、琵琶湖が一望の好ルートで多少のアップダウンはありますが、快調に進めます。権現山までのきつさは何だったのだろう?と思うほどでした。蓬莱山、打見山は、皆が知るびわ湖バレー、飲食もできますし、水類も自販機で購入できます。 3.打見山から烏谷山 打見山からスキー場のゲレンデを下り木戸峠に行きます。その後は、静かな森の中を爽快に歩きます。小川が流れている場所があり、飲み水の標があり一杯いただきました。烏谷山への登りはかなり急でした。 4.烏谷山から堂満岳 烏谷山からの下りはかなり急でした。縦走路らしくかなりアップダウンがあります。堂満岳の登りに差しかかるまでかなり下ります。堂満岳の標高差がどんどん大きくなり、疲れた体には堪えました。堂満岳は山の左腹をトラバースし、ショートカット道を右に直登します。縦走路から堂満岳は外れていますが、是非登って下さい。眺望の良い山です。 5.堂満岳から北比良峠 堂満岳に登る価値があるのは、眺望だけではありません。山に咲く花が素晴らしいです。頂上から金糞峠に下る急坂の道沿いは花の群生地があり、疲れた体を癒してくれました。と同時に、またこんなに下るのかぁと思わせるほどの急坂です。初日最後の前山までひと踏ん張りすると、今日のテント泊する北比良峠がすぐ目の前です。 北比良峠には水場がありません。水が乏しい方は、もう10分ほど左に下った八雲ヶ原は水が豊富でテン泊の最適池です。風の影響も受けにくいです。私達はびわ湖の景色と夜景を楽しみたくて、北比良峠にテントを張りました。風がきつかったので、山沿いに設営しました。 テントは、モンベルのステラリッジテント2型、シュラフは同じくモンベルのULスーパースパイラルダウンハガー3番、いずれもピカピカの新品!!1000M近い場所でのテン泊、気温は5度位には下がっていたのではないかと思います。シュラフの快適温度は0度であり、余裕のよっちゃんで構えていましたが、実際かなり寒かったです。特に足先、手が冷たく、バーナーでお湯を沸かし、飲料用のボトルに入れて湯たんぽとして、手には手袋をはめて寝ました。それで何とかなりました。当たり前のことですが、暑い時はまだ耐えられますが、寒さには人間は勝てません。 6.北比良峠から武奈ヶ岳 ここから二日目です。八雲ヶ原は湿原もあり、本当は素通りするには惜しい所です。八雲ヶ原から比良スキー場跡方面経由で武奈ヶ岳に登ります。ここで注意!、スキー場のコース跡の直登コースは登らないように。コース跡は本当につまらないものです。コース跡下部右側に沢に沿って登る素晴らしいコースがあります。何度か渡渉し、沢には残雪があります。水の確保もできます。武奈ヶ岳の印象が全く異なってきます。 7.武奈ヶ岳から釣瓶岳 武奈ヶ岳山頂から北稜を一気に下ります。はるか先には最終の蛇谷ヶ峰が見えます。かなりの距離感を感じ、少しへこたれそうになる気持ちを奮い立たせます。蛇谷ヶ峰まで常にリトル比良、琵琶湖、そして遠くは鈴鹿山脈を右手に見ながらの最高の縦走を楽しめます。武奈ヶ岳から先は、予想以上にアップダウンがあります。ゴールまで思った以上に時間を食います。武奈ヶ岳から蛇谷ヶ峰まで4時間かかりました。蛇谷ヶ峰の360度の大展望で昼ごはんは最高です。がんばりましょう。 8.釣瓶岳から蛇谷ヶ峰 釣瓶岳の道標には蛇谷ヶ峰まで7.5キロとありました。少し、びっくりです。地蔵峠から横谷峠の間だったでしょうか、少し道迷いしました。コースには必ずテープがあります。見失ったらコースを外れているということです。それと、山頂や峠には必ず道標が設置されているので安心です。しかし、比良山系は奥の深い山で同じ頂を登るのに幾つものルートがあります。事前に山と高原地図で十分ルートシミュレーションするべき山です。 滝谷ノ頭まで下りです。堂満岳と同様、山を見上げる角度が大きくなります。これから最後の急登、約200Mの標高差が待ち構えます。しかしご安心を、本当に急登部分は最後の手前一部です。頂上の360度の絶景は、どんな疲れも拭き飛ばしてくれます。間違いありません!! お疲れ様でした。山頂からは、武奈ヶ岳は勿論、リトル比良、釈迦岳、堂満岳、打見山、蓬莱山、鈴鹿山系、伊吹山、金糞岳、北陸の山々が一望できます。勿論、琵琶湖も・・・。遠く少し霞んでいましたが、まだ雪を身にまとった白山まで見えました。天気には恵まれた縦走でした。 9.蛇谷ヶ峰から朽木いきものふれあいの里 2日間の縦走コースで一番の危険な箇所は実は、この下りコースでした。カツラ谷出合からカツラ谷コースを下りました。滝が何カ所もありマイナスイオンを感じ取ることができ、渓谷沿いの原生林の中のコースで素晴らしかったですが、距離が長いのと、一部崩壊が激しいところがあり最後の最後で目が覚めました。小さい子供連れの家族がそこを通っていましたが、お父さんさぞかし冷や冷やだったと思います。名古屋のNさんの山と高原地図を基本に登山していました。彼のは数年前のもので、このコースは実線で描かれていますし、危険の表示もありません。私のは、2013年版、後で見ると、「現在通行止」とはっきり書かれているではありませんか。しかし、通行止の標識はありませんでした。現在、行けないことはありませんが、子供さん、初心者の方にはかなり無理がある難コースです。危険を認識上なら、外せないコースです。 |
写真
感想
二日間で登頂した13山と標高
〜初日〜
1.霊仙山 750M
2.権現山 996M
3.ホッケ山 1050M
4.蓬莱山 1050M
5.打見山 1108M
6.比良岳 1051M
7.烏谷山 1076M
8.堂満岳 1057M
9.前山 999M
〜二日目〜
10.武奈ヶ岳 1214M
11.釣瓶岳 1098M
12.地蔵山 790M
13.蛇谷ヶ峰 901M
夏の北アルプス大縦走を夢見る中年男です。ゴールデンウイークどこに行こうかと迷っていたところ、我が師匠の名古屋のNさんから比良山系縦走のお誘いを受け、初心者にもかかわらず、二つ返事でOK。
テント泊も初めて、勿論一泊二日の山登りも初めて、そんな私が比良山系大縦走なんて10年早いとヤマレコユーザーからお叱りを受けそうな計画でしたが、経験豊富なNさんのご指導のもと、お天気にも恵まれ、最高の縦走を楽しむことができました。
登った山を数えたら、何と13山も!!昨年、ガリバー村から八淵の滝経由で武奈ヶ岳を登っており、残りリトル比良を制覇したら、比良山系完全制覇となるのではと・・・?いかんいかん、自然を甘く見たらダメですね。この連休中も北アルプスで多くの方が遭難されています。明日は我が身であることを常に念頭に置かねば。
鈴鹿山脈の縦走も良いですが、比良山系の方が距離が短く、水場の確保も比較的容易であり、またそれほど危険な箇所も無く、私の様に初心者に少し毛が生えた程度の方には、比良山系がおススメです。しかし、比良山系は奥が深く、よってコースが幾つもあり、ある意味複雑です。十分なコース読みは勿論のこと、地図必携、できれば経験者の方と一緒の方が安心でしょう。
もうすぐ5月というのに、武奈ヶ岳山頂付近では、うっすらと雪が化粧したように見えました。北比良峠でテント泊しましたが、明け方零度近く下がったのではないでしょうか。日陰や渓谷にはまだ残雪があります。多いところでは1M以上の厚みもありました。比良山系はまだ完全に春になっていません。重量は重くなりますが、寒さ対策を万全にして登ってください。
次、比良山系にくるのは、紅葉の季節か冬のスノーシューの季節になりそうです。
名古屋のNさん、滋賀は伊吹山系、鈴鹿山系、比良山系、本当に素晴らしいところですね・・・と感嘆符!!県外の皆さん、夏は琵琶湖で湖水浴、山は暑すぎます。春・秋・冬の3シーズンには、是非お越しください。
お疲れさまでした。少し心地よいけだるさの残る朝でした。 Nさんいろいろとご指導頂きありがとうございました。晴れた日に、琵琶湖対岸の山々をず〜と名前も知らずに見続けてきました。今回、よの山々を二日間、初テント泊を経験し有意義に歩くことができました。また、山登りはルート選びの大切さを教えていただけた縦走でした。感謝
こんばんわ!yuconです。
先輩方も昨年までとは全く違う、登山中心のGWを楽しんでおられるようですね 。
比良の縦走いつかは行ってみたいなぁとぼんやり考えてましたが すごいですねぇ〜28km超とは恐れ入りました。さすがNさん(お会いしたことはありませんが)です 。
文明生活を離れ山で生活するために最も必要なのは「水」だと思います。しかし、大量の水を背負って歩くのは大変なので何処に水場があるかを把握して補給しながら歩きなさいと指導されたことがあります。標高が高くなればなるほど水の確保が困難になりますしこれからの季節熱中症にだけは気をつけてください!
とにかく無事で楽しんで来られたのを見て安心しました。私も2日間御池岳の南面で遊ばせてもらいました。車中泊でしたが清々しい朝を迎えることが出来ました。
要請がかかれば T字尾根でもノタノ坂でも茶野でも鞍掛でも何処からでもご案内いたします。
そうですかモンベルのテントですか・・・・、先輩方お二人とも嵌り過ぎです!ちょうど一年前に山を登り始めた時に一年後はテントを調達して・・・なんて想像もされなかったでしょう 。
でも山登りって飽きませんね!同じ山ばかり登っていても飽きません不思議です。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する