栗代林道〜風イラズ〜大無間山〜寸又峡
![情報量の目安: S](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan.png)
- GPS
- 46:33
- 距離
- 52.6km
- 登り
- 5,130m
- 下り
- 5,226m
コースタイム
2日目 幕営地(5:50)-抜ガ谷山(7:40)-黒枯山(8:15)-風イラズ(12:37)-幕営地(14:20)
3日目 幕営地(6:20)-三ッ合(7:30)-前無間(10:30)-大無間山(11:30)-三方嶺(14:15)-三方窪(16:35)
4日目 三方窪(6:20)-コッパ沢の頭(7:15)-鹿の踊り場(7:45)-朝日岳分岐(8:10)-大樽沢(10:20)-丸太橋(11:45-14:20)-大樽沢橋(14:45)-お立台(16:50)
5日目 お立台(5:40)-千頭ダム(7:10-8:00)-寸又峡(11:15)
天候 | 1日目〜4日目 晴れ 5日目 曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:寸又峡-(バス)-千頭-(大井川鐵道)-金谷-(JR東海道線)-東京 |
コース状況/ 危険箇所等 |
栗代林道は、事前に栗代小屋跡までいけないことが判っていたので、参考にしたHPのとおり890m付近から尾根に取り付き。(栗尾峠に伝説の藪屋さんの注意書き有り) 前無間までの登りは、残雪が氷った状態で残りアイゼンが有った方が安全。 寸又川左岸林道は大樽沢-お立台間もブルが入らず荒れ放題、林道自体が崩落している箇所は1カ所くらいだったが、大規模なザレが1カ所有り緊張した。 現時点での通過は危険でお勧めできません。 地元の方の情報だと今年は無理だそうですが、林道入り口の工事が終われば子根沢くらいまでは整備されるかな? hijirikai様の報告に危険個所の写真がでています。 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail.php?did=296011&com_id=453994&com_rootid=453994&com_mode=flat&com_order=0#comment453994 参考にしたHP(伝説の藪屋さんの最近復活したHP) http://www.gekiyabu.sakura.ne.jp/public/2011/111223%20kazeirazu/kazeirazu.html |
写真
感想
去年の夏以来の山行となったが、いきなり6泊の予定を立ててしまい、荷物も重く、2倍以上の時間がかかり予定の1/3の行程で終了してしまったが、以前から行きたかった風イラズからの大無間山にゆっくりと行くことが出来てよかった。
1日目
千頭から寸又峡行きのバスに乗り、兎辻のバス停から少し行った接阻峡への分岐で降ろしてもらい、今回はここからスタートした。接阻峡への道をしばらく進むとすぐに栗代林道の入り口に付く。ここから尾根づたいにも道が付いていそうだったが、事前に調べておいた尾根取付けから取り付くため林道を進む。途中地震の影響で亀裂が入ったために途中で林道が封鎖されていて、しっかりした高巻き道が付いていた。高巻きを終えしばらく進むと、置き捨てられた車がでてきてそこから少しで、作業道が付いている場所(895m付近)がありそこから尾根に取り付いた。作業道は途中消えかけたりしたが、尾根上までしっかり付いていた。大小屋戸山を越えるとすぐに尾栗峠につく、尾栗峠の標識のかかった木には伝説の藪屋さんの林道崩落の注意書きがしっかし残っていた。峠からの登りが急にきつく感じられペースが一気におちてしまい、まだ時間が早かったが夕方に雨の予報も有ったので、一人用テントがギリギリはれるほどのスペースの有るところで早々にテントを張って一日目はここまでとした。この時点ではまだ予定よりプラス1日位で明日以降予定通り行こうと思っていたが、、、
2日目
幕営地からは、急な登坂が続き、岩稜も出てきて緊張が続いた。風イラズに到着したときにはすでに12時を過ぎてしまった。風イラズからは急な上り下りはなく、緊張なく通過することで出来た。昨日に続いて時間が早かったが、三ツ合手前の岩稜の手前で平坦地が有りテントを張ってしまい、ゆっくりした。この時点ですでに最短で寸又峡まで降りてしまおうと考え始めていた。
3日目
幕営地からすぐの岩稜を越えた後のガレはたいしたことなく安心した。三ッ合までは、危険な箇所はなく安心して通過した。三ッ合から前無間までの間は、残雪が多くなり始め途中で簡易アイゼンをつけて進む、ガレの場所は縁が多少広く傾斜も無かったのでそんなに緊張せずに歩けたが、西側の岩稜部分は直進できず、横の窪み状の箇所を上がるが残雪が凍り緊張した。途中で赤テープが窪みの東側に向かっていたので凍っていいる窪みを滑らないように横断してから強引に木の根に捕まりながら一息できるところまではい上がり一安心した。そこから少し広くなった残雪の斜面を上がりきったところが前無間だった。大無間山の頂上は思っていたより、残雪が多く残っていて、小無間山方面からの新しい足跡が残っていたが、大樽沢方面への足跡は無かった。赤テープ等の印を頼りに頂上からの残雪の斜面を下り、傾斜が緩くなりしばらく進んでまた斜面がきつくなってきた頃から所々地面が見え始め、三隅池手前のコルの手前で残雪が無くなった。三隅池は残雪で覆われていた。
三方嶺からは風イラズから大無間への南尾根がよく見えた。三方嶺から三方窪間で以前見かけた水場の印は見つけることができず、水の補給をすることは出来なかった。三方窪で以前テントを張った場所と同じ所にテントを張り、残りの水が1リットルを切っていたので夜は水を使わずに食事を終わらせて寝た。
4日目
前回同様、巻き道の途中からそれて、コッパ沢の頭に抜けてから鹿の土俵場に降りて、さらに危険な巻き道の斜面をさけて、朝日岳方面のへの尾根上の道を進み、11860mピークの分岐から下降してコースに戻る。わさび田跡の手前で少し迷ったが、無事わさび田跡の横を流れる大樽沢で思いっきり水分を補給してから、沢沿いに降りていく、丸太橋を渡った先で、砂利斜面を道跡に沿って進むと、すぐに小尾根の端にでてそこから小尾根の上にテープが続いてしばらく上ってみたが、どうにも記憶になく、ここで道が判らなくなってしまい、丸太橋まで戻ってから、しばらく空身で辺りを探索したが、どうにも下山道が判らなかったが、丸太橋を渡った先の砂利斜面のはじめでふと先を見ると赤ペンキの印がある木が、先ほど渡った斜面より下側にあり、薄くなっている足跡をたどり、先ほどの小尾根の先からの尾根を越えると古いロープが有り、ようやく登山道を見つけることが出来た。荷物をとりにいったん丸太橋まで戻ってから、古いロープを頼りに長いトラバースを渡っていたが、途中ロープが少し緩くなったところで、足を滑らし崖を墜ちそうになったが、ロープのおかげで、半ケツだけ登山道に残り、木の根を必死でつかみ何とかたち上がることが出来たが、ロープがさらにゆるんでしまいさらに危険な状態になってしまったかもしれない。左岸林道に降り立った大樽沢橋付近は荒れていなかったが、すぐに林道は荒れ始め、数カ所法面土砂くずれと一カ所の林道崩落場所を越え、後少しでお立台というところで、越えるのに躊躇する大規模な法面土砂崩れの場所が有り、どうしようかと思ったが、途中の斜面に倒木が埋まっている場所までこぶし大の岩の斜面を確認しながら高巻きをしてから、さらに慎重に確認しながら斜面を下り、途中の砂利斜面を2歩ほど急いでかけわたり、再びこぶし大の岩の斜面となり一安心して最後の下りをゆっくり降り、どうにか大規模な法面土砂崩れを渡り終えることが出来た。まだ暗くなるまでは十分時間が合ったが、寸又峡に泊まってゆっくり帰ろうと思ったので、景色の良いお立台で泊まる事とした。テントを張っていると、熊よけの鈴の音が近づいてきた、話を聞くと山ではなく釣りの方で、柴沢から林道をずっときたとの事で、林道の様子を訪ねると、28km、33kmよりも34kmの箇所さらに厳しくもう完全に道はなく、50m高巻きして越えてきたとのことだった。山の人は越えてくるのは無理だろうといっていた。
5日目
今日は雨の予報だったので、少し早めに起きたがまだ雨は降っていなかった。千頭ダムに降りて、天地吊り橋方面に少し行ったところで、水を補給したりしていると予報通り雨が降ってきたが、後は舗装された道なので問題無いだろう。途中いつものようにダム監視の中部電力の車が寸又峡方面からあがってきた。毎日監視しに行っているのだろうか?トンネル毎に雨宿りをしながらゆっくり寸又峡で向かった。町営の立ち寄り温泉により、雨が止むまで管理人の方と話してから、「手造りの店さとう」で、前回同様宿をお願いして「深山」に14:30から入ることが出来るようになった。ただ昨日は休日で大変込んでいたが、今日はどこでも泊まれたかもしれない。まだ時間が早かったので、宿に入る前に前回休館でいけなかった山岳図書館に行ってみると今日も休館日の曜日だったが開いていたので、1時間ほど深南部関連の本を読ませてもらった。翌日、グリーンシャワーロードを散策してからバスで千頭に向かい、大井川鐵道に乗り換え川根温泉笹間渡駅で途中下車して温泉からSLを眺めてから、次のSLがくるまで駅で待ってからSLに乗った。車内で去年の夏お話しした車掌さんとまた山の話をして今回は大無間山へ行って来たと話したら、しきりにうらやましがっていて、毎年のように大無間山に入っているとのことで、GWが過ぎたらまた行くとおっしゃっていた。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
はじめまして。水は大丈夫でしたか。残雪でとれたんですか。
奥深い山ですから。まだ残雪があるから助かりますね。
風イラズなんて名前不思議です。寸又峡に下りたんですね。永野敏夫さんの本を見ているんですが、寸又峡から朝日岳を回っているんですが、それにしても凄いな。
自分が行けない分、楽しませてもらいました。
こんばんは rieko さん
水は4リットルを下から上げましたが、当初予定より日程がかかり、ギリギリでしたがなんとか残雪を利用しなくても済みました。
GW中は大無間は賑わっていたようですが、寸又側は左岸林道が荒れていることもあり、林道に降りてから合った釣人のかたしかお会いしませんでした。
永野さんの本は私も参考にさせてもらっています。
毎年のように深南部に通っていますが、まだまだいってみたいコース(田代からも大無間も)があり困ってしまいます。
ヤマレコの他の記事で
栗原林道から尾根に出る途中で
2mの柵が2つあると記載されていました。
Kumahiko様はどのように通過されたのでしょうか?
(すみません、もう1通メール内容も暇な時に教えてください)
お礼を兼ねまして。。メールしました
いろいろ有ったようで大変でしたね?
無事に帰ってこられて何よりです
次回の山行も気をつけて楽しんできてください
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する