GWの五竜岳・遠見尾根
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- GPS
- 28:43
- 距離
- 14.2km
- 登り
- 1,371m
- 下り
- 1,477m
コースタイム
2日目 大遠見山〜西遠見山〜白岳(トラバース)〜五竜山荘〜五竜岳〜五竜山荘〜西遠見山〜大遠見山(撤収)〜中遠見山〜小遠見山〜地蔵ノ頭(巻道)〜ゲレンデトップ〜アルプス平〜(ゴンドラ)〜駐車場
天候 | 5/4 晴れ|曇・雪 5/5 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
■テレキャビンでアルプス平駅まで上がり、ゲレンデを少し下ってリフトに乗り継ぎゲレンデトップへ。(リフトは下り乗車不可) |
コース状況/ 危険箇所等 |
■テレキャビンとおみ駅に臨時の登山相談所が設けられていて、登山計画書の提出を求められます。 ■時間帯によっても異なりますが、下の方はザクザクの雪、稜線から上は締った雪。 ■白岳は雪が安定していたので小屋に向かってトラバースしました。 ■G0のトラバースは雪が安定していたので、不安なく通過できました。 ■山頂直下の急斜面は雪のステップが出来ており問題なく登下降可能。 ただ雪の状態によっては滑落の危険を感じると思いました。 |
写真
感想
以前スキーをしたことのある五竜遠見ゲレンデ。その上から連なる遠見尾根は残雪期に歩いてみたいと思っていました。ただ唐松岳から見るこの時期の五竜岳は急な雪壁の長いトラバースが怖そうで二の足を踏んでいました。今回は雪の状態によっては途中で引き返すことも視野に入れトライしました。
冬山テント泊装備一式+水2.5L+ビール350ml×3本を入れたザックはズシリと重いけど、ワカンorスノーシューがないだけまだましか。テレキャビンで一気にアルプス平に上がり、1本リフトに乗り継ぎます。リフトから望む五竜岳の武田菱はまだまだ遠い。ゲレンデトップから地蔵ノ頭を越えて見返り坂を上ります。けっこうな急坂で汗が噴き出します。一ノ背髪を通って小遠見山に向かいますが、ピークは踏まずトラバース。ここからアップダウンを繰り返しながら、中遠見、大遠見と越えて行きます。シッカリ踏まれたトレースがありアイゼンは必要なかったですが、途中の痩せた尾根、急な登下降はスリップに要注意。この日は西遠見付近で幕営の予定でしたが、大遠見を過ぎた辺りからガスと風、雪もチラつき始めたので、適当な幕営跡地を探してテントを張りました。夕方にかけては強風と雪がテントを叩く音がしていましたが、夜は次第に晴れてきて大町方面の夜景と満天の星空が素晴らしかった。
翌朝は快晴。鹿島槍北峰が間直に迫る絶景。白馬方面も遠くまで見晴らせます。水・行動食・補助ロープをザックに入れ、いちおう簡易ハーネスを装着。アイゼンを付け、ピッケル片手にテントを出発。五竜を正面に見てなだらかに尾根を行くと広い窪地を通過します。ここは五竜・鹿島槍方面の眺望が良いテント適地。一登りすると西遠見に上がり、白岳の急斜面が迫ります。白岳は豊富な雪を残し文字通り真っ白で、ピークに向かうトレースと山腹をトラバースするトレースが確認できます。雪は締って安定していたためトラバースして小屋へ向かいました。
稜線に出ると風が強い。山荘が営業中でしたので入口部分で風を避けてちょっと休憩。山荘前にも数張りのテントがありました。稜線から見る五竜岳は遠見尾根から見る様な険しさは感じませんが、雪壁のトラバースに一抹の不安。武田菱として見えた岩峰は一体どこら辺なのかサッパリ分からず・・・
とりあえず山頂に向かって歩き始めます。まずは富山県側の稜線を歩き、傾斜が増すと雪壁(G0?)のトラバース。GWという事で大勢の人に踏まれており、遠目で見るより雪もシッカリしていて拍子抜けするほど普通に歩けます。トラバースが終わると稜線に向かっての急登。ここが一番急に感じた箇所。ただステップが出来ているので問題ありません。稜線近くまで上がり岩峰(G2?)を巻いて再び急登。稜線に上がり一旦コルに下ってから山頂直下の急斜面を上ります。上り切ると東西に細長い山頂の一角。足元からは八峰キレット〜鹿島槍方面の縦走路が続いています。ここを右に向かうと標柱の立つ五竜岳のピーク。ピークからは360°の大絶景。この時間になり風も弱まりそよ風程度。ゆっくりと剱・立山、唐松岳〜白馬方面、鹿島槍などの眺望を楽しみました。
20分ほど山頂で過ごして下山開始。来た道を忠実に戻ります。急斜面の下りもステップが出来ているお陰で前向きのまま普通に通過できました。雪質によっては姫を補助ロープで確保して下ろそうと考えていましたが、全く不安を感じる事はありませんでした。山荘前で少し休憩してテントまで戻りました。テントサイトでお昼を食べて撤収。帰りは水とビールがない分ザックはやや軽いものの、アップダウンのある尾根は脚に堪えました。最後はゲレンデの端っこを下ってアルプス平駅に着きました。
初めて歩いた遠見尾根はお隣の素直な八方尾根とは違って、曲がってくねって上って下ってなかなか手強かったですが、比較的天気に恵まれて良い山行になりました。
*詳細な記事、写真等は以下のブログにて公開中。
http://shonan406.blog134.fc2.com/
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