西沢渓谷から瑞牆山荘(甲武信ヶ岳・国師ヶ岳・金峰山)
- GPS
- 19:15
- 距離
- 27.6km
- 登り
- 2,836m
- 下り
- 2,409m
コースタイム
09:35 西沢渓谷入口
09:57 徳ちゃん新道入口
13:11 甲武信小屋-14:10
14:23 甲武信ヶ岳(2475m)-16:20
16:35 甲武信小屋
【6/9】
03:00 起床・撤収開始
04:00 甲武信小屋発
04:12 甲武信ヶ岳(2475m)
05:29 両門ノ頭
08:00 国師ヶ岳(2591.8m)
08:15 北奥千丈岳(2601m)-08:40
09:00 大弛峠-09:20
10:16 朝日岳(2579m)
10:55 金峰山東ケルンー11:50
12:07 金峰山(2595.0m)
12:30 金峰山小屋
13:08 砂払ノ頭
13:36 大日岩
13:51 大日小屋
14:20 富士見平小屋-14:35
15:07 瑞牆山荘
天候 | 【6/8】 曇り 【6/9】 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
☆電車 06:43 立川駅 08:12 塩山駅 ☆バス 8:30 塩山駅BS 山梨貸切自動車(1000円) 9:30 西沢渓谷BS 【6/9】 ☆バス 15:25 瑞牆山荘-増富の湯経由 山梨峡北交通(2000円) 17:50 韮崎駅 ☆電車 18:23 韮崎駅 特急あずさ30号 19:43 立川駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【西沢渓谷BS→甲武信ヶ岳】 バスの終点、西沢渓谷BSから出発します。 しばらく林道を進み、西沢山荘手前の徳ちゃん新道から本格的な登山道に入ります。 尾根伝いに樹林帯の中の登山道を進み、近丸新道と合流して、盛りを過ぎたシャクナゲ隧道を抜け、鬱蒼とした苔むした倒木地帯を経て、破風山(道標は破不山)方面からの登山道と合流します。 展望のない木賊山を通過すると、路面が砂礫になると同時に樹林が解けて目の前にとんがり頭の甲武信ヶ岳が姿を現します。 下降して甲武信小屋に至り、小屋脇から登り返して甲武信ヶ岳山頂に至ります。 山頂は岩稜帯で、埼玉県が設置した立派な台座に山頂表示が設けられています。 山頂は、西北に展望が開けていて、奥秩父主脈の稜線が見れます。 【甲武信小屋(http://www.kobusi.com/)】 エンジ色のトタン屋根、丸太造りの小屋で、煙突から白い煙が立ち上っています。 玄関には枝で造られた看板が掲げられていて、玄関正面にテラスがあります。 小屋のトイレはギャラリーも兼ねていて、小屋のスタッフでもある脇屋義信さんが撮影した幻想的な秩父の風景が切り取られて飾ってあります。 靴を脱いで一枚一枚じっくり眺める価値があります。 【甲武信ヶ岳→大弛小屋】 ガレた甲武信ヶ岳山頂から、急降下して深い森に突入します。 千曲川源流への分岐を経てアップダウンを繰り返し、両門ノ頭で樹林が解け、国師ヶ岳に延びる稜線や富士山、振り返ると甲武信ヶ岳が姿を見せます。 再び樹林に入り、下り傾向を続けた登山道は、国師のタルで登り傾向に転じます。 登山道に残雪が見られ、急登を登り詰めると、樹林から飛び出し、国師ヶ岳山頂に到達します。 国師ヶ岳から下り、北奥千丈岳へ左折する分岐を直進し、前国師岳を通過して、大弛峠に延びる木段を下って、大弛小屋に至ります。 北奥千丈は、南東面以外は広く展望が開けています。 【大弛小屋→金峰山】 大弛小屋からテン場を抜け、舗装路を横断してオオシラビソの森の登山道に入ります。 朝日峠、展望が開けたガレ場を経由して、朝日岳に至ります。 露岩の登山道を下り、再び登り返し、徐々に樹木の背丈が低くなり、空が大きく開け、ついには腰までの高さのシャクナゲとハイマツだけの森林限界を迎えます。 右手にケルンを囲むガレ場から、瑞牆山や金峰小屋を見下ろし、その先には八ヶ岳を望むことができます。 金峰山に延びる岩稜の稜線の両脇には、ハイマツの草原が広がり、その先に絶妙なバランスで組まれた岩の門をくぐると金峰山山頂に到着します。 さらにその先に存在感のある「巨岩のケルン」五丈岩が現れます。 【金峰山→瑞牆山荘】 砂払いノ頭まで岩稜の稜線が続き、南面は絶壁になっている箇所もあります。 森林に入って急降下を続け、大日岩、大日小屋でそれぞれ森林から抜け出ます。 富士見平小屋で瑞牆山からの登山道と合流し、林道を横断して下降を続け、瑞牆山荘に到着します。 |
写真
感想
【計画】
前山行で奥秩父主脈の東半分(笠取山・唐松尾山・雲取山)を踏破(http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-305643.html)したので、西半分を踏破するのが目的です。
奥秩父の懐奥深くいだかれ、森林歩きや稜線歩きをすることが楽しみでした。
結果として、雁峠から甲武信ヶ岳までが繋がっていない状態になりましたが、この区間は、また後日繋ぐ山行を計画するつもりです。
天気予報は曇り又は晴れでしたので、貴重な梅雨の晴れ間に出発しました。
【森林歩き】
奥秩父の森はうっそうとしています。
倒木が多く、その幹には一面に青々としたコケが密生し、小さなスギゴケは精一杯短く尖った葉を広げています。
鳥の姿は見えませんが、さえずりが複数なので生息している種類が多いことがわかります。
湿気を帯びた土や樹木の放つ香りが鼻をくすぐります。
甲武信ヶ岳から国師ヶ岳に向かう登山道は人通りが少ないので、静かに五感を楽しませてくれる森林歩きを楽しめました。
【稜線歩き】
金峰山は森林限界を超えた稜線歩きを楽しめました。
昼食後だったので、ゆるい登り坂を散歩感覚でのんびりと歩きます。
開放的で遠くまでの展望が広がり、谷からの風が心地よく通り抜けていきます。
森林も稜線もどちらも前に進むだけの一本の道ですが、どちらも日常を忘れさせる趣のある道でした。
【出会った方々】
甲武信ヶ岳に向かう途中、ヤマレコバッヂに目を止めて声をかけていただいた方に遭遇しました。
ユーザ名を伝えると、山行記録を見たことあるかも…とおっしゃいます。
こういった出会いがあるとうれしくなりますし、励みになります。
国師ヶ岳に向かう途中で、塩山駅からのバスで乗り合わせた見覚えのある外国の方とすれ違いました。
ザックに2リットルのペットボトルを取りつけていて、バスの中では空でしたが、すれ違った時には半分ほど水が入っていました。
そのことを伝えると、「重いから空で来て、美味しい水入れてきた」と堪能な日本語で応えてくれました。
甲武信ヶ岳に向かうと言うので、お気をつけて、と言うと「グッドラック!」と親指を立ててにっこりとほほ笑んでくれました。
【暦】
東京(東京都)
2013年6月8日(土)
日の出 4:25
日南中時 11:40
日の入り 18:55
月の出 4:03
月南中時 11:15
月の入り 18:28
今回も思い出に残る山歩きを楽しむことができました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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はじめまして。国師ヶ岳の山頂で息子にチョコレートを頂いたSEIJIKKRWです。子供とレポをみてザックの写真できずき、うれしくてコメントしちゃいました。ロングトレイルすごいですね。LArcさんが北奥に向かわれた、すぐ後に、同じコースの反対、瑞垣山荘を3:00に出られた二人組の方が来ました。甲武信ヶ岳に向かうか、黒金山から西沢に降りるか迷っていたのでLArcのことを伝えると、向こうから来た人がいるならと、甲武信ヶ岳に向かわれました。みなさんすごいです。LArcさん、これからも頑張ってください。
SEIJIKKRW さん、覚えていただいた上にコメントをいただきありがとうございます。
午後から御予定があっても、国師ヶ岳まで登ることができるなんて、いいですね。
あの景色を眺めながらのご飯は、また格別だったことでしょう。
お嬢さんにとっても、息子さんにとっても、忘れられない思い出になったと思います。
仲良し親子登山をなさっていたので、羨ましくてお声がけしました。
ゆっくりお話をさせていただきたかったのですが、少し遅れぎみだったのでお先に失礼しました。
あの後、北奥千丈ヶ岳から見えていて、(今ごろご飯かなぁ)と想像していました。
またどこかでお目にかかった時にゆっくりと。
奥秩父主脈縦走お疲れ様でした!
赤線が着々とつながっていますね!しかし甲武信小屋から瑞牆山荘前まで
テン泊装備で1日で行くとは さすがです!
次回どちらかでお会いできそうな雰囲気ですね(笑)
国師が岳・良かったですねー
CCR-54さん、いつもコメントありがとうございます。
6/1・2で金峰山から甲武信ヶ岳まで、私の逆コースで歩かれていたんですね。
何かとご縁があります。
国師ヶ岳もよかったですが、北奥千丈が最高でした。
ホント、また近々お目にかかれそうな予感がします。
その日を楽しみにしています。
しばらくぶりです。
以前同じ時期に、十文字峠〜廻目平周回で同じようなルートを歩いたことがあったので、思い出しながら読ませて頂きました
大弛峠から金峰への登山道、森林限界が近づくと一気にテンション上がった記憶があります
2回に分けて奥秩父踏破されたのですね
長い距離の縦走、羨ましいです お疲れ様でした!
写真46,48はどちらもミネズオウかな〜と思いました
花博士のkiyoponさん、コメントを寄せていただきありがとうございます。
ミネズオウ!ネットで確認したところ間違いありませんでした。
さすが博士であります。ありがとうございます。
森林限界はいいですよね。
冷静沈着に見えるkiyoponさんでもテンションが上がるんですから、私など大興奮しても変ではありません。
実際、展望が開けた時に、大きく息を吸い込んで「あぁぁ〜」と、思わず声が出ていました。
kiyoponさんの花メインレコも楽しみに拝見させていただきます。
ありがとでした。
harutei さん、コメントありがとうございます。
初めはどなたなのかわかりませんでしたが、バッヂを目に止めていただいたのがharutei さんだったのですね!
お別れした後、ユーザ名を教えてもらうのを忘れた!と残念に思っていたのです。
あのときの私はそのくらい嬉しくて、舞い上がっていたのです。
痛い奴に声をかけていただき、ありがとうございます。
またどこかのお山で、お目にかかりましょう。
精力的で羨ましい限りです。
昨年、瑞牆から甲武信ヶ岳を3泊でやっと歩いたのに、1泊とか凄いなぁって思います。
これでも、一生懸命歩いているんですけどねぇ(笑
土曜日が休みでなく、日曜日が固定で歩かは平日のシフト休み。
6週間に1度、土曜・日曜・月曜の3連休が巡ってきます。
最近はこれに合わせて、休暇を1〜2日ほど追加して、縦走しています。
大弛を通過すると、一気に下界に引き戻された気分になりますが、小屋のカレーとかもーね♪大喜びで食いましたが(笑)
とりあえず、自分も奥秩父の一般登山ルートは踏破したいなと思っています。
毛木平からの甲武信。
十文字からの股ノ沢林道と入山林道。
雁坂峠からの突出峠と黒岩岩尾根。
そういえば、まだ雲取山に行ったことがなかった。
その他は、雁坂嶺から突出峠に向かう尾根道。
(これは甲武信小屋の北爪さんお勧めの道)
破不山避難小屋から南に伸びる林道への道。
十文字峠から北へ伸びる三国尾根から、上武国境稜線を繋ぎ、両神山まで。
雲取山から酉谷山を経て、奥秩父から奥武蔵を繋ぎ、自宅まで歩く。
とかとか計画しています。
妄想するだけで、脳汁が出まくっています。
kameasiさん、コメントありがとうございます。
二週連続奥秩父行ってきました。
毎週土日に休めるため、なせるワザです。
大弛小屋までロクに物を食べずに歩いてきたので、カレーはあっという間に食べてしまいました。
それまでは、深い森の中、木が放つオーラを全身で受けている感じがして、木霊がいるのではないか、と立ち止まってあたりをキョロキョロしたりしてました。
やっぱり奥秩父はいいですね。
まだまだ行っていない所が沢山あるので、地図とにらめっこ、さらにkameasiさんのコメントも加えて・・・
次はどこに行こうかと思案中、私も脳汁出して妄想中です。
しばらく奥秩父通いが続きそうです。
最近ヤマレコをはじめ、過去の記録をアップしているのですが、偶然、この記録を拝見させていただいたところ、同時期に同じ山域にいたようで、懐かしい記憶を呼び起こすことが出来ました。 レポートで言及されている外国人男性については石楠花新道で行動をともにさせていただきました。 コースタイムを見る限り、ニアミスだったようですが、私も奥秩父は大好きな山域ですのでいつかどこかでお会いするかもしれません。
Tetsuyamaさん、コメントありがとうございます。
最近ヤマレコデビューですね。
最初のコメントが私に宛てたようなので大変光栄です。
この山行は去年の10月に奥秩父主脈を一気に縦走するために下見で行ったのですが、この区間が最も好きになりました。
人が少なく、深い森の中を歩いていると奥秩父にいだかれている感じが一層強くなりますね。
今は雪山と化してなかなか足を運ぶことができませんが、春になるのが待ち遠しいです。
またどこかのお山でお目にかかれるのを楽しみにしています。
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