平ヶ岳 〜雪渓を登り切ると、姫ノ池と平ヶ岳の優しさに包まれた!〜
- GPS
- 12:00
- 距離
- 23.5km
- 登り
- 1,827m
- 下り
- 1,832m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
鷹ノ巣駐車場は、15台程度の駐車スペース。 トイレあり。 到着時駐車場は4駆1台とオートバイ1台。 出合った方は、前日から入山した、男女3人組と男性1名のみ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【鷹ノ巣駐車場〜下台倉山】 10分程度の林道歩きが終わると、いきなりやせ尾根の急登となる。 天気が素晴らしいこともあって、燧ケ岳などの山々を眺めながらの稜線歩きは気持ちがいい。 下台倉山直下には、補助ロープを使って登る岩場も数ヶ所ある。 ビビるような危険個所はないが、湿った土、木の根、道をふさぐ木、でこぼこの路面など、歩きにくいことこの上ない。 特に下りは、先を急ぐより、ケガをしないよう慎重に歩いた方がよい。 【下台倉山〜台倉山】 前の区間より傾斜は緩く感じられる。 平らな道もあり、徐々に高度を上げていく。 下台倉山から20分位歩くと、早くも残雪が現れる。 夏道も散在するので、アイゼンを使用しなかったが、問題なく歩ける。 【台倉山〜池ノ岳(姫ノ池)】 台倉山から10分ほど歩くと、完璧な雪道となり、チェーンスパイクを使用。 雪が多かったため、笹は埋もれており、怖れていた藪漕ぎは、幸運にも全くなし。 樹林帯の冬道は、マークを確認しづらい。 また、入山者も少ないようで、トレースも薄い。 登りは順調にこなしたが、下りでは、ルートを見失い、難儀した。 池ノ岳直下の笹道から、アイゼンを外した。 【池ノ岳〜平ヶ岳山頂】 木道をいったん下って、樹林帯を登り返すと、木道となる。 木道は残雪に埋もれている部分もまだ多い。 |
写真
感想
予定していた八ケ岳縦走は、北八ツの残雪が思いの外多いため、断念。
梅雨の時期だというのに、天気予報は、晴れマークが、輝いている!
さあ、どうしよう?
未登の百名山の中から候補に上がったのは、高妻山と燧ヶ岳と平ヶ岳。
日の長いこの時期を逃すと、来年送りになりそうなのは、平ヶ岳のみ。
ヤマレコで平ヶ岳がアップされてないことと、雪がGWに相当降って、残雪が多いということで、正直不安はありました。
昨年同時期に行かれた、お友達のkuniyanさんに平ヶ岳について聞いたところ
「藪漕ぎはひどいけど、雪渓に危険箇所はないので、何とかなるのでは!」
と心強いアドバイスを受けました。
それに、カミサンも先週登った甲斐駒の勢いがまだあるので、
「これは、思い切って、行くっきゃない!」
ということで、平ヶ岳行きが決まりました。
まずは、御池ロッジに空室確認。
すると、運よく、空室あり。
2週前の会津駒ケ岳のような深夜発の日帰りは、私たちの体力では、平ヶ岳は無理です。
御池ロッジは、登山口まで30分かからない所にあるので、気持ちも、体力も余裕がもてるので、予約できてラッキーでした。
肝心の山行は、ほぼ予定通り、4時過ぎ、明るくなってから、体調も装備も万全で、鷹ノ巣駐車場をスタート。
酷評されているやせ尾根も、快晴、無風の素晴らしい天気のためか、燧ヶ岳などの山々を眺めたり、ツツジ、シャクナゲ、タムシバといったお花を愛でながら楽しく歩きます。
でも、スピードはノロノロ(苦笑)
CTレベルながらも、やせ尾根の悪路を順調にこなし、第一関門の下台倉山に到着。
次の下台倉山から台倉山の区間は、アップダウンもやや緩やかに感じられ、ここも眺望を楽しみつつ、登ります。
「稜線歩き、気持ちいい!」
雪は下台倉山から20分も経たないうちに現れます。
「雪はやはり多いみたいだね。まだ、夏道も歩きそうなので、アイゼンなしで、このまま行こう!」
そして、第二関門の台倉山から10分も経たないところで、もう完全な雪渓となり、ここでチェーンスパイクを装着。
ここから池ノ岳直下まで、雪渓歩きとなります。
この区間の樹林帯が核心部です。
雪は締まっていて、トレースも目を凝らしてやっと確認できるかどうかの状況。
入山者もまだ少ないようだ。
視線は、木の上に下がっている赤テープと足元のトレースを交互にカミサンと確認し合う。
「テープあったよぉ〜!」という感じで。
基本尾根筋を進めばよいので、順調に核心部をクリアできました(行きは!)
しかも、雪が多く、完全冬道で、藪漕ぎなし!!
そして、雪渓を登り切り、池ノ岳直下でチェーンスパイクをはずし、笹道を登りつめ、さらに木道を進むと
真っ青な空の下に、だ円形の池塘が目に飛び込んできました!
まさに天上の楽園!
快晴、無風。
姫ノ池には、白い雲が映し出されているではないですか!
左に目を向けると、まさに平らな平ヶ岳がゆったり構えてます。
穏やかな空間。
「癒される〜!」
「ここで、昼寝したいよ〜!」
でも、のんびりもしていられないので、平ヶ岳へ向かいます。
いったん、木道を下って、雪渓を登り返すと、その先にありました、ありました平ヶ岳山頂が!
記念の一枚を撮ったあと、ちょっとだけ、のんびりタイム。
山頂前の木道はもちろん貸切。
「気持ちいい〜、平ヶ岳最高!」
御池ロッジのお弁当をいただきながら、眺望を楽しみます。
会津駒、燧、日光白根山、至仏山など、遠くまで見渡せました!
疲れも吹っ飛ぶ、この上ないご褒美。
山の神様、ありがとう!
姫ノ池といい平ヶ岳といい、穏やかな癒しの空間。
『優しさに包まれたなら きっと 目にうつる すべてのことは メッセージ♪』
私たちには、心理的にも、距離的にも遠い山であった平ヶ岳。
日の長いこの時期、天気、雪の状況、体調、気力、、、
すべての条件に恵まれたからこそ登れた平ヶ岳。
あぁ〜、満足感にひたって、うかれている場合じゃない!
予定より50分遅れている。
「さあ、下りはペース上げて行こう!」
「下りになると、元気でちゃうから不思議!」
山頂から、池ノ岳を過ぎ、樹林帯に突入するまでは、あっという間。
シリセードもちょこっと楽しんだりして、ここまでは、よかった。
その後、気をつけていた樹林帯で痛恨の道迷い(泣)
不明瞭なトレースはあてにせず、マークと方向感覚を頼りに進むも、マークはどこにも見当たらない。
トレースもなし。
カミサンと二手に分かれ、マークとトレースを探しつつ、しばらく進むと、
「こんな登りあったっけ?」
すると、燧ケ岳が左手に見えた(大汗)
何と来た道を戻っていた(苦笑)
GPSで確認すると、割と傷は浅かった。
気を取り直して、慎重に進むも、この後も、ルートをはずしたり、苦戦を強いられた。
山と高原地図アプリで、現在地を確認できたことは、大いに役立った。
右往左往した後、台倉山の三角点にたどりついた時は、正直ほっとした。
「山は怖いね」とカミサン。
「ほんと、山は怖い。ひとりじゃなくて、よかったよ!」
これが、視界不良時であったらと思うと、ぞっとする(怖)
そういえば、途中出会った方は、「昨日ビバークした」と言っていたなぁ。
天気がよく、時間的にも体力的余裕にも余裕があり、また、なによりカミサンと一緒だったことで冷静に行動できて、よかった!
「大丈夫、これからはどんな山でも、一緒に行くから」(驚)
「うれしいこと、言ってくれるね!」
これも黒戸効果か(笑)
でも、二人ともここで、精神的に消耗してしまった。
下台倉山からのやせ尾根の悪路は、疲れに追い打ちをかけた。
なにしろ、気を抜けるところが全くない。
林道に着いたときは、「あ〜、終ったなぁ」と安堵感に包まれました。
「行きはよいよい、帰りは怖い」
平ヶ岳、結果的には、道迷いがあったため、一筋縄ではいきませんでした。
でも、それを除けば、平ヶ岳は眺望もよく、結構いい山だと思います。
なにしろ、登り切った暁には、絶景のサプライズが待ってます!
池塘に映し出された白い雲は、今でも脳裏に焼きついています。
雪が多いため、藪漕ぎもない今、平ヶ岳登山の絶好機だと思います!
雪渓に危険個所はありません。
凍結箇所もなく、ピッケルも必要ありません。
ただし、アイゼンとストックは必携です。
また、山小屋も水場もなく、行程も長いので、装備と体調は万全を期す必要があります。
入山者が増え、トレースもしっかりついてくれば、私たちのような道迷いのリスクも軽減することでしょう。
絶景もやせ尾根の悪路も、よくも悪くも変化に富んだ山、平ヶ岳。
紅葉の時期も素晴らしいようですね。
「じゃあ、また行く?」
と聞かれれば、
「もう、いいかも」と答えるでしょう(笑)
こんばんは、satoyamaさん!
お久しぶりです。
平ヶ岳、いい天気でしたネ
私も昨年ガスガスだったので、残雪期の平ヶ岳を企んでしましたが、東京からの運転が大変
ついつい後回しにしてしまいます。
山頂からの絶景は羨ましいです。
百名山ハントにも拍車がかかってきましたか
お疲れ様でした
こんばんは、satoyamaご夫妻。
お疲れ様でした。
まさに、この一言に尽きると思います
あれだけ忠告したのにミスりましたか
それも私達とよく似た場所で・・・
軌跡を拡大してみると難儀されたのが良〜く分かります!
でも、姫ノ池の絶景は5本の指には入るんじゃないでしょうか!
お天気も良く、素晴らしい景観ですね。
黒戸に平ヶ岳と実り多き山旅が続きますね!
satoyamaさん、こんばんは。
残雪期の平ヶ岳、素晴らしいですね!
昨年のkuniyanさんのレコを思い出しながら読ませていただきました
姫ノ池は突然現れる絶景地ですが、残雪期は尚更素晴らしいですね
この日は明け方の気温が寒く、日中との温度差が凄まじかったですよね〜。
satoyamaさんが山頂にいらした時間帯、自分は別の山の頂上から平ヶ岳を眺めてました。
(存在感がある山だな〜と眺めてました )
因みに自分も下山でルートミスをして、ヘロヘロになりました
hottenさん、珍しく天気に恵まれました
絶景も天気によって、だいぶ印象が変わると思います
姫ノ池が青空と残雪で、地味めな池塘も輝いていました
アクセスは確かに悪いですね
でも、私は、13時都内スタートなので、下道も快適に飛ばせました
深夜発だと、きつくて、余計遠く感じるでしょうね
kuniさん、気をつけても、やっちゃいましたよ
ぐるぐる回った薄いトレースが他にもありました
燧が左に見えた時は、え〜って感じでした
日帰りは私たちだけだったので、絶景を独占できました
やはり、山は天気がいい日に登りたいですね
藪漕ぎは全くなく、ラッキーでした。
思い切って、行ってよかったです
nabekaさん、おはようございます。
天気がよいこともあって、最高でした
青空と雪と池塘がいい感じでした
残雪期に行けてラッキーです
この日は風もなく、たしかに暑かったですね。
雪渓の天然クーラーに救われました
ルートミス、心が消耗しますね
nabekaさんのレコ楽しみ!
satoさん、奥様、おはようございます!
待ってましたよ〜平ヶ岳の最新情報
最高のお天気でとても気持ち良さそうなお山ですが
やはり12時間かかりますか〜
行きたいけど黒戸並に天気を気にしないとですね
気力体力充実で今年中に百終わっちゃうのではないですか
もっとのんびり楽しみましょうよ
自分は7月の予定沢山で今からワクワクです
テント中心で楽しみたいと思ってます
fall
余裕ですネ
こんばんは satoyamaさん&奥さま
この残雪の時期にアプローチも山頂も遠ーい平ヶ岳とは、恐れ入りました
東北のなだらかな稜線に残雪が織りなす眺めは最高ですネ
山頂で、ユーミンの歌を、おまけに古い歌を口ずさむなんて、共感できますネ
奥さまも順調な仕上がりの様で、○○○○は奥さまも参加ですか!?
私は、諸事情で参加できなくなりました
皆様のご健闘をお祈りいたします
URUさん、たぶん、一番いい時に行かれたと思います。
怖れていた藪漕ぎも、雪が多いため、全くなしで助かりました
今回は前泊できたので、アクセスの悪さは全く気になりませんでした
ユーミンは、カミサンがやさしい、穏やかな山だねというもんで
確かに、その頃までは、余裕あったんですが
八ツはURUさんの分まで、頑張ってきます
平ヶ岳でなく、レコのアップを
fallさんが行かれるというので、頑張りました
ルートミスがなければ、11時間で行けたかもしれません。
fallさんなら10時間で行けると思います、絶景に足止め食らわなければ
ピッケルも必要ないですよ
藪漕ぎもないし、今がチャンス
ただ、天気のいい日に行かないともったいないし、樹林帯のルートは分かりにくいので
あと、水場がないので、水はいつもより多めに持って行って下さいね
こんにちは、satoyamaさん&奥さま
マイナーのロングコースでつまらない山と言う人もいますが、
姫ノ池と青い空と残雪のロケーションいいですねぇ〜
最近はロングコース続きで○○○○の準備万端ですね
先行逃げ切りでのゴール期待しています
黒戸日帰りできればもう怖いものなしですね。
奥様も余裕ですね。
平ヶ岳は玉子岩越の湿原が一番綺麗だったと思うので次は是非。
Maieさん、おはようございます。
マイナー過ぎて、残雪期のベストシーズンだというのに、
出会ったのは、前日テン泊1組(3名)とビバーク1名の4人だけです
変化に富んだコースで、いやになるほどロングとは感じませんでしたが、
それは、天気と雪の状態と絶景のおかげでしょうね
暑くて、水場も山小屋もないので、携行した水はぎりぎりセーフの状態でした
MATSUさん、おはようございます。
姫ノ池で、もうお腹いっぱいですよ
結果論ですが、樹林帯でルートを失ったように、何が起こるか分からないので、
分をわきまえて、行かないでよかったですよ
平ヶ岳、もういいでしょ
satoyamaさん、こんばんは。
ジャスト100拍手目でした。今日ヤマレコを読んでいて
2人目です。
私は八ヶ岳と上越国境を秤にかけて八ヶ岳にしました
いずれにしても9日はどこもよい天気でしたね
会津の山もいいですね。照文社の地図は買ってあるのですが・・・・
楽しいレコありがとうございます。
soratokazeさん、おはようございます。
八ケ岳もよい天気でしたか
平ヶ岳も快晴、無風のこれ以上ない最高の天気でした。
池塘が、白い雪と青空に映え、とても美しかったです
ロングコースも、天気に恵まれると、眺望も素晴らしく、楽しく歩け、ラッキーでした
やはり、山は天気のいい日に登りたいですね
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