笈ヶ岳 (山毛欅尾山ルート・ジライ谷ルート)
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- GPS
- 14:51
- 距離
- 26.3km
- 登り
- 2,505m
- 下り
- 2,507m
コースタイム
- 山行
- 13:24
- 休憩
- 1:28
- 合計
- 14:52
天候 | ☆ 無風快晴 ☆ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
スタート地点に到着したのは2時半、45分仮眠して準備をして4時に出発!ちょうど準備を始めたころに一台やってきて我々の5分前ぐらいに出発されました。川へ下ってまずは堰堤上を通過して対岸へ渡ります。先行者のヘッドライトで場所が分かりやすく。ここはすごいラッキーでした。渡って土管の取付(?)まで上って、ここで先行者を追い越して土管横の急な階段を上っていきます。止まらず一気に上まで上ると送水の施設があり、その奥から山道になります。少し急でしたが、道自体は目印もあり、踏み跡も明瞭なので、問題なく登れました。ここはカタクリが沢山さいていました。登山道は山毛欅尾(ブナオ)山の手前から残雪が出現、いよいよ雪面歩きがはじまるのかと、わくわくで山頂へ。山毛欅尾山から少し進むと目の前に大門岳、奈良岳、大笠山、笈ヶ岳が見えるようになります。これから歩く尾根筋を確認、笈ヶ岳の距離感を実感する場面でした。コースは逆s字のような展開。ずっと笈ヶ岳を見ながら歩くことになります。ここからは小さなアップダウン、雪があるところはいいのですが、ないところも多く、そこは結構なやぶ漕ぎで、通過するのに時間がかかりました。もっと雪がある時期なら問題ないのでしょうが…。冬瓜山が近くに見えるようになると左へトラバースする踏み跡がありました。上る踏み跡もあったのですが、トラバースする踏み跡をたどり、右上に冬瓜山を見ながら進みました。前方に見える笈ヶ岳がどんどん近くに見えるようになってきました。最後はシリタカ山と隣の小ピークの間に向かって斜面を上りました。今シーズン初めて使いましたがここはピッケルが活躍しました。途中、左へトラバースできないのかな〜と思いながら登りましたが、稜線上に立つと、あれ?やっぱり下るんよね…。ならばこの小ピークの下のところにでるようにトラバースすればよかったと少し後悔しました。でももうこんなに近くに見えるようなところまできたよ〜。と、下ってまた上ります。ここの上りラストも急だったので慎重に上りました。上りきると左の藪にピンクテープがあり、ここから少しの距離、藪を通過します。これは朝、山毛欅尾山でお話ししたトレランのお兄さんとさっきすれ違ったときに教えてもらいました。藪を抜けるともうビクトリーロードですよ。と聞いて盛り上がってきました。藪度は本日のMAX、でも距離が短いので全然OK、しかも抜けると聞いていた通り、小笈ヶ岳がこんなに近くに見える!っていう景色。とりあえず雪の上を歩けるのがよかったね。なんて言いながら小笈ヶ岳を越え、そして出発から7時間40分で笈ヶ岳の山頂に到着しました。長かった〜。。。と山頂にいらした単独行3組の方とお話ししました。下りのルート、どうしようかな〜というのが主な話題でした。そう、我々もどうしよ〜だったので。山頂でラーメンを食べて景色を眺めて休憩しました。やっぱりここは白山がドカーン!と見える景色が最高!遠くには北アルプスも見えたし。青空だし、ほんと最高!!!です。下山路をピストンとするかジライ谷へ下って車道歩きで戻るかですが、シリタカ山の手前のピークへ向かって上っているころに決定、明るいうちに車道に出れるだろうし、せっかくだから違うルートも歩いてみたいということで、ジライ谷ルートで下ることにしました。じゃ、シリタカに上りましょう。ここからは後ろを歩かれていた方が、同行(少し距離をとって)されることになり、シリタカ山から冬瓜山へ。山頂から馬の背みたいなところを通過して下るのですが、ここがすごい藪、足やらなんやらあちこち引っかかる感じで、アイゼンもう外そうか。と、藪の途中でアイゼンを外し、ピッケルもザックに入れました。ここの下りが不明瞭でしたが、下りながら先へ進む尾根が見えたので方角をみて歩けそうなところを選びながら下りました。このころにはすっかり藪慣れした感じで笑けてきました。少し平なところ(ジライ谷の頭かな?)からは下降点にピンクテープがあり、ここからは踏み跡もしっかり明瞭、適宜目印もあって、おまけに藪感もなく(少なくともやぶを漕いで歩くようなことはない)これが続くようなら全然いいやんね!って言いながら下っていきましたが、標高が1200mぐらいからだんだん急坂になりました。すごい急坂は最後、沢の横に下るまでずっと続きました。岩場やざれたところもあり、慎重に下りました。沢まで下って渡渉ですが、どこから行けるかな〜って見てみると、大木が倒れているところからいけそうなのでそこで渡渉しました。渡ったところに東屋があり、野猿広場の案内板がありました。数回の渡渉、トンネルの通過、カタクリを見ながら平たんな道を歩いて、最後の沢渡渉でアイゼン、スパッツを洗ってるときに同行していた方とお別れして、中宮温泉ビジターセンターへ下りました。とりあえず明るいうちに車道にでれてほっとしました。時間は6時少し前、7時ゴール目指して車道歩きでラストスパートです。ゲート横を抜けて前を見るとさっきまで同行していた方が一里野温泉の宿泊先の人に車で迎えに来てもらっているところでした。よかったら一緒に乗っていって!と声をかけていただきましたので、ありがたくその宿舎まで載せてもらいました。お礼を言ってお別れし、その宿から5分ほど下って出発地点のスキー場駐車場に到着です。まだ暗くない時間帯にギリギリゴール!15時間の長い行程で、距離も累積標高もすごいですが、無事歩ききれてよかった。天気も良かったし、景色も良かったし。残雪の稜線歩きも最高でした。藪と急坂がありましたが、終わってみれば達成感いっぱいの楽しい山行でした。もし次回行くことがあるならもう少し雪が多く残っている時期に山毛欅尾山ルートのピストンかな〜と思ってます。
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