記録ID: 31634
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沢登り
道東・知床
イダシュベツ川→知円別岳→ポンルシャ川→コタキ川→知床岳→モイレウシ川→ペキン川→ポロモイ岳→オキッチウシ川→知床岬
1990年07月31日(火) [日帰り]


- GPS
- 241:00
- 距離
- 67.3km
- 登り
- 4,219m
- 下り
- 4,519m
アクセス | |
---|---|
コース状況/ 危険箇所等 |
1990/7/31〜8/10(11-0) 7/31 晴れのち曇り イダシュベツ橋(7:30)→野球場(13:30)→南岳(15:00)→二つ池付近C1(16:30) 宇登呂某所でC0。タクシーでイダシュベツの橋まで。1人2000円強だったような気がする。山スキーがヒッチハイクしている脇を通って一足先に入山。沢は最初河原が少なくちょっと暗い感じ。標高390に2段25mの滝あり。直登するには、まず左岸尾根を用いて捲く。滝大なるも捲き易し。後、沢は開け白き河原快し。標高510支沢は外傾大滝、日高的滑滝等ありて我々の目を向かしむる。標高600より段差、滑滝続き、楽しみつつも緊張す。標高700に15mの滝あり。AL右岸の登り滝身にFixす。ゴボウ(ザイルをつかんで登る)なるも Mおぼつかなきにて冷汗流す。やがて沢は涸れガレ様となり、その奥に岩壁ありき。滝3なり。最も易に思へる所登らむとするも、ランニングとれず敗退す。上方に残置あり。ハンマー、ハーケン要す。10m。仕方なく壁の南端の潅木中を登り、シュリンゲを垂らす。標高850なり。滝の上は涸れた岩盤続き、快調なるも疲れけり。やがて傾斜なく沢開け、沢床に玉砂利多く、日本庭園を思わしむ。標高1100は水湧き美しき天場なり。急に両岸遠のきて野球場に着けり。湖跡にして平坦なるも水なし。植生もまばらにして野球に適す。稜線へは南岳のガレを用いる。他はハイマツ多く消雲なり。夏道を用いて二つ池に着くも人の気配多にして、やや離れた雪渓脇に泊まる。雲多にして景観望めず。夜更まで焚き火を囲み歌を唄う。 8/1 晴れ C1(5:50)→知円別岳(7:30)→ショージ川標高1150(10:30-12:10)→ポンルシャ川標高640C2(14:15) 朝起きると雲海上に国後島が見える。どの辺りかはよくわからん。よく踏まれた道を使って知円別岳へ向かう。途中天場があると聞いていたが、水はみつからなかった。知円別岳へは北から空身でアタック。道が崩れていて嫌なので、下りはハイマツの中を下りた。まあ気をつければ何でもない。東岳で30分ほど休む。コマクサがあった。東を見れば爺々岳やルルイが見える。爺々岳のピークだけはずっと雲があった。雲海は羅臼側のみで宇登呂側は晴れている。ルシャ〜ルサ乗越のところで宇登呂側に雲が流れ出していておもしろい。雲が上がってこないうちにとショージ川へ向かうことにする。カメラーデンリートを唄った。東岳北端から東へ延びる尾根を辿り、すぐにショージ川へ斜面を下りた。ショージ川はデポ旗等あって人跡臭いが、ブッシュが絡み合っていて薮漕ぎと変わらない。ショージ川に入るまではガスガスとわかりづらい。しばらく不快調な源頭歩きをしていると、急にお花畑と雪渓が出てきた。標高1150辺りである。すかさず昼寝をする。標高1090にも大きな残雪があった。泊まれる。標高900にはデポ旗と南京袋が下がっていて、下を向いていてもわかる。数m上が乗越す尾根である。尾根上ではルシャ山に向かって踏み跡があった。ポンルシャ川源頭歩きにくい。しばらくは水が涸れていて、標高700上くらいから水が出てくる。河原は狭く、フキが生い茂っていて歩きにくい。標高640 左岸を切り開いてC2。高いところにある。Mもよく働いてくれた。 8/2 曇りのち雨 C2(5:00)→ルシャ出合(11:30-14:00)→海岸C3(15:00) 河原なき沢を下るとやがて岩盤が出てくる。少々ヌルっていたのでわらじを履く。標高500に大きな滝がある。左岸を捲く。小さく捲こうとすると急なササの斜面なので、少々大きく捲いた。滝がまったく見えなかったので、沢に下りてから皆で見に行く。20〜30mあった。その先は時々岩盤混じりの河原。標高300は函状の中に大きなトイ状になっている。右岸のヤセ尾根を使って捲く。少々いやらしく最後はザック手渡し。標高200までくると、やっぱり釣りたくなってきたので竿を出す。しかし、すぐに雨が降ってきたので一時断念。ルシャへ向かう。ルシャ川出合までは岩盤多く快調。ルシャ川は広くてきれいな河原。岩盤もちょこちょこある。魚をいっぱい釣る。Mに大物大将を釣られたのが悔しい。河口までは広い河原できれい。この日は海岸で天丼をつくるも、油の温度が低くいまいち。余った岩魚を燻製にと試みたが、天丼に気を取られてこれもいまいち。サケマス孵化場でお休み。オホーツクの夕日はきれいであった。 8/3 晴れ C3(7:30)→コタキ川標高460C4(14:30) コタキ川に入ると狭い感じの沢。標高180辺りからへつりが多くなる。断続的に函。水際に気をつければ落ちてどうということはない。わらじは使用せず。標高340屈曲にペロッとした滝。難しそうなので右岸を巻く。なかなか下りられず、小尾根に乗越して下りる。やばいところないが、時間食う。標高 320から380へ捲く。その後函が続くが、標高400辺りで沢が広がり、ゴロゴロした所になる。標高460右岸を切り開いてC4。 8/4 晴れ C4(4:55)→知床岳(10:45)→知床池(11:30-12:20)→知床沼C5(14:30) 標高680三股までは概ねゴロゴロ沢。三股の中股を行く。滝は20m以上あり、直登不可。左岸の尾根を登って捲く。尾根はやせていて注意。しばらく岩盤。やがてブタ。標高900辺りに15mの枯れ滝があり中を行く。三点支持に注意すれば問題なし。涸滝の上はブッシュの中の涸沢。薮漕ぎ楽。標高 1100位から知床岳東のガケに出る。池までよい踏み跡あり。池〜沼間は時々不明。少々崩壊っぽい所もあった。沼手前はよい道。沼も池も虫なし。両方ともハイマツの中へ逃げれる。 8/5 晴れ C5(5:50)→モイレウシ河口(11:00-20)→ペキン川河口C6(12:00) ポロモイ岳手前コルまで踏み跡たどり、沢へ向かって薮に突入。やや急な所もあって非常に不快調。水が出てくると(標高500くらい)、単調な河原歩き。 8/6 晴れ C6(8:50)→ペキン川標高340C7(11:50) ペキン川入り口の大きな滝を捲くことにする。右岸の急なブッシュ登っていくと難しくなり、ザイル40mいっぱいFix。鹿道たどり沢へ。水が涸れたところでC7。美しいタンネの中。 8/7 晴れのち雨 C7(5:10)→標高580(6:10-8:10)→ポロモイ岳(10:30-11:00)→オキッチウシ川標高500(14:00-10)→標高240C8(15:40) ペキン川はC7発ってすぐ15mの枯れ滝。中を登る。高いが容易。沢はブタ。やがて強烈なブッシュに突入。稜線には「モ」の字に出る。空身でピークアタック。ピークには2m+の岩あり。オキッチウシは標高500まで涸沢。標高700の急なところは滑滝。クライムダウンや捲きで過ぎる。標高600は滝4つ。上から10m懸垂下降、4m左岸巻く、6mクライムダウン・ザック手渡し、25m懸垂下降。両岸立っていて高巻き困難。標高500から河原。 8/8 雨のち曇り C8(11:00)→オキッチウシ川河口(12:30-13:30)→イタシュベワタラ手前の番屋C9(15:00) 朝起きると雨なのでしばらくゆっくりしてマッシュ食う。天気図をとっていると、回復してきそうなのでカッパ着て出る。オキッチウシは鹿道を辿り、沢はほとんど歩かない。レタラワタラは楽に越える。 8/9 晴れ C9(8:00)→知床岬C10(15:00) イタシュベワタラは微妙にへつる。一度泳いでウニの沢へ。波はまったくない。シュリンゲ垂らしたり、泳いだり、オホーツク海側は海浸台を快調に歩ける。海岸歩きは干満の差が60cmくらいしかないので、波の高さが重要なカギであろう。文吉湾から台地の上に登り、草原を足早に岬へ。 8/10 晴れ C10(8:00)→赤岩(9:00)→相泊 台地上の踏み跡をたどって灯台をアタックして赤岩海岸へ。灯台からは踏み跡がある。船で相泊まで。相泊からヒッチで羅臼へ。羅臼でトド肉食って、無事完徹を祝って解散。 |
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