雨乞・イブネ・御在所周回
- GPS
- 09:03
- 距離
- 13.6km
- 登り
- 1,375m
- 下り
- 1,357m
コースタイム
- 山行
- 7:25
- 休憩
- 1:29
- 合計
- 8:54
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
御在所のアカヤシオが見られるかもしれないと、雨乞ーイブネ-御在所・北東尾根を周回してきた。結果としてはアカヤシオはなくて、代わりにシロヤシオが咲き始めていたのとアケボノツツジが咲いていた。
武平峠トンネル西口から登り始めたが、どれが正規のコースか判らない内に木の根の多い小さなアップダウン続きの小沢を何本も越える道を進むと尾根状に出たと思ったら沢谷峠であった。ここは緩やかな疎林の平原状と言った実に気持ちの良い尾根の平坦地だ。そこから緩やかな下りの小谷沿いに進むと、新緑の木々の萌黄色で癒される。道端にはシャクナゲ、イワカガミ、ヤマルリソウ、エンレイソウ、ミツバツツジが彼方此方に咲いている。谷が深くなって上り下りが大きくなったらコクイ谷へ続く分岐で、何時かまたこのコクイ谷を行き来してみようと思った。(中々厳しいコースと聞いている)
しばらく進むと緩やかな流れに沿って浅い谷状を進むと空が開けて来て、七人山のコルに出た。緩い傾斜の七人山まで登ってみるが、景観は乏しいのが残念である。そこから東雨乞までの登りはシンドイものであったが、山頂下周辺にハルリンドウの小さな花弁が沢山散らばって咲いているのに出くわした。
雨乞岳で12時となったので昼食としながら、先の行程を考えた。時間的には当初案のイブネ-小峠-神崎川源流ー御在所・北東尾根-武平峠はシンドイかもしれない。杉峠から神崎川源流に下降すべきか?悩んだものの、春の陽の長いこの時期に花を愛でながら時間が遅くなるのも、また良しとして当初案のロングコース(鈴鹿の3座を上り下りする)を行くことにした。
雨乞岳の謂れである『雨乞池』を見てから、杉峠へ向けて下る途中にもハルリンドウの小さなかわいい花びらがあった。杉峠の頭からタイジョウ分岐を経て、とても気持ちの良い佐目峠までくると足元は芝生のようなフワフワの台地にルンルンの気持ちで歩くことが出来、来てよかったな!と思えた。そこから、少しの登りでイブネの平坦山頂に到着する。小さなテントが張ってあったが、ここで一夜を過ごすのも最高だろうなと思われる絨毯の別天地である。
ここは御在所が高くそびえていて、雨乞もこちらを見下ろしているが、この平坦な木々のない草地はどのような環境で生成されるのだろうか?風衝地と言われる場所もこのように木々のない平地があるが、ここは何度か来たが風が強い雰囲気は1度もない上に、そのようなことを聞いたこともない気がするのだが、どうなんだろうか?
イブネ北峰から神崎川へ向けて下降することにしているが、この下降は中々の下りらしく、覚悟して望むことにした。初めは疎林の緩い下降であるが、途中から岩場が混じるやせ尾根となり、灌木が茂る急斜面の中を薄い踏み跡と少ない赤布を頼りにGPSの軌跡に頼りっきりでブッシュを辿り、右往左往してやっとの思いで小峠に到着した。下りの途中に真っ赤なシャクナゲとミミツバツツジがシンドサと不安な気持ちを慰めてくれた。此処までくれば、あとは神崎川までの少しの下りだと安堵したが、ここからの下りも嫌な感じであった。
小峠からは右も左も下降できそうであるが、左の方が御在所・北西尾根は近いと単純に選択したが、礫岩のようなグズグズの急斜面に一筋の流れが作る下山路は切れそうなロープと枯れ始めの木々につかまっての恐る恐るのグャチャグチャ道であった。神崎川まで下降してホッとしたものだ。
神崎川の渡渉も岩伝いに難なく進むと3名女性パーテイーが今日はこの付近でキャンプをするということでこの辺を散策していた。台地に上がりトラバースルートへ進み、これから御在所・北西尾根をひたすら登らなくてはならないのだ。小さな岩の多い、谷から登る灌木の疎林の尾根は何処も同じであるように、急登で喘いでも喘いでも、高度は少しも稼げないという気持ちに神経が負けそうになりながら、1055mピークにやっと達した。周囲が良く見えて、先ほど歩いた小峠への困難な下降路も木々の間から見え隠れている。御在所はまだ高くそびえているのを見て、気持ちが折れそうであるが登らないと帰れない、そんな気持ちで重い足を引きずるように少しずつ上げるだけになった頃御在所西峰に到着した。
更に進むと傾斜が緩んで前方に大きなケルンが見えてきた。そこには『三重県滋賀県県境碑』とあった。御在所の頂上はも少し北にあるが、今日は登りのシンドサを十二分に味わったので此処から武平峠へ下山とすることを何のこだわりもなく決めた。その時に赤いツツジが咲いていたが、始めはアカヤシオ?と思ったが、メンバーがスマホで調べるとアケボノツツジとのことであった。
武平峠までの大きな岩の連続する急傾斜の下降は足もとの頼りない状態では危なげな下りとなったが、ここにシロヤシオの花が咲いていて、最後まで何とか下れたのはそれらの花達のお陰かもしれない。
武平峠トンネル出口の駐車地に戻ったのは、出かけてから9時間を経過していた。雨乞で悩んだ通リの長い山行となってしまった。小峠への下降と御在所・北西尾根の登りが課題であったようだ。盛り込み過ぎの計画は年齢には勝てないのだと教えらえたように思う。
春の鈴鹿の山並み散策は、沢山の花達を見ることが出来たものの長時間の山行となった。
御在所・北西尾根の1,055mピーク直前辺りから携帯GPSが反応しなくなった。よくわからないが、携帯の位置情報SWを間違えて切ったものかもしれない。帰宅後軌跡を移動しようとしたら、その旨の表示がでたので位置情報をONにすると軌跡が入手できた。ドンくさいことをしたものである。従って、1,055mピーク以降の軌跡は手入力したものなので、時間は概略時間である上にポイントも推定点である。
”八”、”竹” L
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