ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 318736
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

北岳 広河原からピストン 肩ノ小屋泊 1泊2日 結婚記念日に満天の星を見たかったが

2013年07月07日(日) ~ 2013年07月08日(月)
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
08:00
距離
11.1km
登り
1,722m
下り
1,721m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

◆コースタイム
1日目
4:35芦安駐車場−5:20夜叉神ゲート5:30−6:00広河原−6:10広河原山荘(準備)6:37−7:06御池分岐−8:22雪渓渡る(毎年仮設橋がかかる所)−9:47二俣−11:59ベンチ12:27−12:34草すべり分岐−13:00小太郎尾根分岐−13:37肩ノ小屋

2日目
5:00起床(朝食、身支度、荷物デポ)−6:13肩ノ小屋−6:46北岳山頂7:26−7:56肩ノ小屋8:26−8:57小太郎尾根分岐−9:13草すべり分岐−10:22白根御池小屋(昼食)11:20−13:34御池分岐−13:53広河原山荘−14:00広河原−芦安駐車場

◆山行時間
登り 6:30(休憩含む)
北岳山頂⇔肩ノ小屋 1:43(頂上での休憩含む)
下り 5:34(休憩含む)

◆行動距離
総距離 11.1km
1日目:広河原→肩ノ小屋 5.2km
2日目:肩ノ小屋⇔山頂 1.2km
    肩ノ小屋→御池→広河原 4.7km

◆ログについて
今回、スマホが寒さで機能せず。
全く同じルートを通った方のログを借用しました。
天候 7日:曇り、一時雷雨
8日:晴れ
過去天気図(気象庁) 2013年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
タクシー 自家用車
芦安駐車場に駐車。
乗合タクシーを利用して広河原まで。
帰りも乗合タクシーで芦安に戻る。
料金:タクシーもバスも1100円(協力金100円含む)
乗合タクシーの方が広河原へは早く着ける。
9人が集まると出発する仕組み。
繁忙期や時間によって台数がまちまちだが、5〜15台が行き来するようだ。
7月の3連休とお盆は地獄だと行っていた。

芦安の駐車場についたら、まずタクシーに乗れるか確認し、準備をする。
トイレは夜叉神ゲート(車によって違うが10分ほど停止)か広河原で済ませる。
広河原を経由して北沢峠に行く場合は広河原での待ち時間をトイレの時間に当てると良い。チケット販売時間より早く到着するので、北沢峠行きのバス停にまず荷物をデポし、その後、トイレに行き、チケット売り場が開いてからチケット購入の列に並ぶのが効率的。
コース状況/
危険箇所等
◆コース状況
1日目:広河原→大樺沢→二俣→右俣→肩ノ小屋
大樺沢の雪渓、アイゼン不要でしたが、転ぶと痛いです。
他は頂上までアイゼン等は不要。
大樺沢のいつもなら仮設の橋がかかる部分、中途半端に雪渓があり
雪渓を渡らなければならない所があるが、結構薄くなっている。
川の流れも早い。
雪渓の薄く無いところを見つけて渡ること。

2日目:肩ノ小屋→北岳山頂→肩ノ小屋→草すべり→御池小屋→広河原
御池小屋からの下りは急。
荷物が多い時は特に注意。

◆トイレ
広河原ビジターセンター(無料)
広河原山荘(チップ制)
肩ノ小屋(チップ制)
白根御池小屋(チップ制)
二俣の仮設トイレはこれから設置の感じ。

◆水場
広河原山荘、白根御池小屋→無料

◆肩ノ小屋情報
富士山側のテン場は雪に覆われています。
2分ほど離れたテン場のハイマツがある所が風を遮り良いそうです。
仙丈ヶ岳側のテン場も利用できる。

水は1函瓮船奪彑100円。天水を消毒した水。
他にもペットボトルでの販売もあり。

水場は雪で覆われたテン場方面の為、確認できず。

現在、トイレの移設中。
テン場近くのトイレは健在だが、小屋脇のトイレはなくなっています。
仮設トイレを設置する準備をしており、ヘリコプターで資材を運んでいた。

◆服装
(行動時)
上:ベースレイヤーの上に速乾吸湿のTシャツとアームカバー
下:機能タイツにショートパンツ
途中雨が降りだし、上下合羽を小屋まで着用。

(小屋内、就寝時)
上:ベースレイヤーの上に速乾吸湿のTシャツとフリース。
  寝るときはユニクロのダウンをさらに着込む。
下:ロングパンツ

シュラフは
モンベルのULスーパースパイラルダウンハガー
No.3 で足元寒し。No.1で暑い位。

(頂上アタック時)
上:ベースレイヤーの上に速乾吸湿のTシャツ、アームカバー。
  さらにフリースとソフトシェルを着込む
  ニット帽もかぶる。
下:機能タイツにロングパンツ。

(サンダル)
テン泊を想定していたのでクロックスもどきを持っていきました。
小屋に泊まる時には、小屋で用意してあるサンダルと混同されます。
目印をつけておくと、最後には回収できるでしょう。

◆装備重量
テン泊の荷物を二人で担いでます。

私、62箸離競奪で21kg
水2函▲弌璽4

かみさん、50箸離競奪で12kg
バーム2
芦安の駐車場から。良い天気だ。テンションUP。
3
芦安の駐車場から。良い天気だ。テンションUP。
夜叉神ゲート前、ゲートが開くのを待つ乗合タクシーの列。9台位かな。
4
夜叉神ゲート前、ゲートが開くのを待つ乗合タクシーの列。9台位かな。
広河原へ到着。広河原山荘へ向かう。今日は北沢峠に行く人が多い感じだ。
4
広河原へ到着。広河原山荘へ向かう。今日は北沢峠に行く人が多い感じだ。
開山祭の跡
北沢峠歩いて10km(^_^;)
1
北沢峠歩いて10km(^_^;)
北岳の山頂はガス
3
北岳の山頂はガス
この長さを登る??って。
5
この長さを登る??って。
お約束の吊り橋
広河原山荘で出発準備。登山開始。登山届けはネットで提出済み。
3
広河原山荘で出発準備。登山開始。登山届けはネットで提出済み。
白根御池分岐。今日は二俣へ行きます。
1
白根御池分岐。今日は二俣へ行きます。
トントントンっと。
2
トントントンっと。
崩壊地が1カ所。凄まじい。
1
崩壊地が1カ所。凄まじい。
最初の仮設橋。
意外と順調に登る
2
意外と順調に登る
ここがいつも仮設の橋があり、みなさんが休憩するところ。まだ雪渓が溶けていないので、飛び石で渡渉後、雪渓の上を渡る。雪渓が大分削れてきているので危険。増水すると渡渉も厳しい。
3
ここがいつも仮設の橋があり、みなさんが休憩するところ。まだ雪渓が溶けていないので、飛び石で渡渉後、雪渓の上を渡る。雪渓が大分削れてきているので危険。増水すると渡渉も厳しい。
雪渓の感じ
うれしいらしい
渡った対岸から。ピンクがあるのでわかると思うが、みんなでまごまご。最短で渡れる部分の雪渓が大分削れていたので、下流の方へ回り込み渡りました。
2
渡った対岸から。ピンクがあるのでわかると思うが、みんなでまごまご。最短で渡れる部分の雪渓が大分削れていたので、下流の方へ回り込み渡りました。
雪渓が本格化。林の中ではなく、雪渓を歩きます。
7
雪渓が本格化。林の中ではなく、雪渓を歩きます。
えぐれている部分も。ゴーゴーと水が流れている。
1
えぐれている部分も。ゴーゴーと水が流れている。
何度かステンした方。膝を強打したらしい。
6
何度かステンした方。膝を強打したらしい。
最高!!
二俣到着
二俣から雪渓を。
5
二俣から雪渓を。
お花の保護してある辺りに雪が残る。
2
お花の保護してある辺りに雪が残る。
ベンチまで到着。長かった(T_T)
4
ベンチまで到着。長かった(T_T)
草すべり分岐。ベンチからちょっと登るだけ。
草すべり分岐。ベンチからちょっと登るだけ。
イワカガミ
小太郎尾根分岐付近。ここにも残雪
1
小太郎尾根分岐付近。ここにも残雪
小太郎尾根分岐
なんでここでかっこつけるの。
5
なんでここでかっこつけるの。
この後、横殴りの冷たい雨。土砂降り。無言で肩ノ小屋まで。デジカメが水没とスマホが機能せず。
4
この後、横殴りの冷たい雨。土砂降り。無言で肩ノ小屋まで。デジカメが水没とスマホが機能せず。
テント泊をあきらめ。素泊まりに変更。鎌倉ハムの角煮にキャベツをご飯に乗せて角煮丼。
素泊まり部屋は5人。
意気投合してお話をして楽しかった。
小屋泊も良い物だなあ。
風雨が激しいなか、7時には寝床に。
11
テント泊をあきらめ。素泊まりに変更。鎌倉ハムの角煮にキャベツをご飯に乗せて角煮丼。
素泊まり部屋は5人。
意気投合してお話をして楽しかった。
小屋泊も良い物だなあ。
風雨が激しいなか、7時には寝床に。
翌朝。3時半に起きて外を見るも霧がすごい。
御来光は厳しいと判断し、二度寝。5時頃起きるとこんな景色が待っていました。
12
翌朝。3時半に起きて外を見るも霧がすごい。
御来光は厳しいと判断し、二度寝。5時頃起きるとこんな景色が待っていました。
甲斐駒と鋸岳。前にデーンと小太郎
7
甲斐駒と鋸岳。前にデーンと小太郎
雲海が連なる。
富士山と雪に覆われたテン場
15
富士山と雪に覆われたテン場
朝ご飯を食べて頂上へ。
3
朝ご飯を食べて頂上へ。
小太郎河童夫婦現る。13年目の結婚記念日おめでとう。(^_^)v いつかは子供達と一緒に来たいものだ。
20
小太郎河童夫婦現る。13年目の結婚記念日おめでとう。(^_^)v いつかは子供達と一緒に来たいものだ。
山梨百名山の標柱。2度目。
2
山梨百名山の標柱。2度目。
ガスが晴れないので帰ろうとすると、さーっと晴れ間。
6
ガスが晴れないので帰ろうとすると、さーっと晴れ間。
仙丈ヶ岳がきれい。
11
仙丈ヶ岳がきれい。
なんか登山家してるね。
5
なんか登山家してるね。
ブロッケン現象も見れた。昨年初めて登った時も見れたので勝率100%。ラッキー(^_^)v
6
ブロッケン現象も見れた。昨年初めて登った時も見れたので勝率100%。ラッキー(^_^)v
肩ノ小屋と甲斐駒
6
肩ノ小屋と甲斐駒
鳳凰三山。地蔵のオベリスクの先には金峰の五丈岩が見える。
3
鳳凰三山。地蔵のオベリスクの先には金峰の五丈岩が見える。
地蔵、観音。デジカメの性能が・・
1
地蔵、観音。デジカメの性能が・・
富士山。もうちょっとUP
1
富士山。もうちょっとUP
それでは出発
小屋で仲良くなったO君と(目つぶってたよごめん)
7
小屋で仲良くなったO君と(目つぶってたよごめん)
ばか夫婦
下山開始
さらに天気がよくなり、山がくっきりと見える。
6
さらに天気がよくなり、山がくっきりと見える。
緑が深い
うーん。いい!!
4
うーん。いい!!
急な下りは要注意
2
急な下りは要注意
小太郎尾根がとってもきれい。
6
小太郎尾根がとってもきれい。
やっぱり小太郎。
1
やっぱり小太郎。
鳳凰三山
ガスで覆われた北岳山頂を指してみる。
5
ガスで覆われた北岳山頂を指してみる。
やっぱり小太郎。
やっぱり小太郎。
この小太郎尾根がたまらない
5
この小太郎尾根がたまらない
早川尾根
甲斐駒と栗沢山
鳳凰の前に鬼だってさ。
3
鳳凰の前に鬼だってさ。
富士山の頭と
鳳凰三山と
迷ったあげく、御池小屋に行きソフトを食べることにします。
1
迷ったあげく、御池小屋に行きソフトを食べることにします。
地蔵のオベリスクが見えなくなった。大分、下ってきた証拠だ。
1
地蔵のオベリスクが見えなくなった。大分、下ってきた証拠だ。
草スベリは雪に覆われている。
1
草スベリは雪に覆われている。
御池に到着。おたまじゃくしがいました。
2
御池に到着。おたまじゃくしがいました。
広河原までまだまだ。
広河原までまだまだ。
白根御池小屋到着。めちゃくちゃきれい。南アルプス市営です。
白根御池小屋到着。めちゃくちゃきれい。南アルプス市営です。
サラスパに明太マヨをまぜまぜ。
6
サラスパに明太マヨをまぜまぜ。
こちらはサタケのナポリタン。
5
こちらはサタケのナポリタン。
白根御池小屋でソフトを頂く。バニラと白桃があった。500円。
8
白根御池小屋でソフトを頂く。バニラと白桃があった。500円。
御池小屋からの道。
御池小屋からの道。
こんな切れた所も。
2
こんな切れた所も。
やっぱドコモにしようかな。AUがんばってくれ。
1
やっぱドコモにしようかな。AUがんばってくれ。
ベンチまで○○分とか書いてある。
1
ベンチまで○○分とか書いてある。
こういう階段が結構怖い
1
こういう階段が結構怖い
最初にあったベンチ。もう1カ所さらにあります。苦しい下りをベンチを目ざし下降。
2
最初にあったベンチ。もう1カ所さらにあります。苦しい下りをベンチを目ざし下降。
やっと吊り橋まで戻った。感無量。13:58分。14時のバスに間に合う所か、乗合タクシーも空きがあり乗れました。
7
やっと吊り橋まで戻った。感無量。13:58分。14時のバスに間に合う所か、乗合タクシーも空きがあり乗れました。
この頃、下から山頂まで丸見えでした。
4
この頃、下から山頂まで丸見えでした。

感想

7月7日は13回目の結婚記念日。
みんな忘れるとよく言うので忘れないようにと、年1回会えばいいということで
七夕にした(笑)
2000年のミレニアム婚なので、何年目かもすぐにわかるので便利である。

かみさんが天の川と富士山をみたいとのことで
昨年も行こうと思っていた北岳肩ノ小屋にテン泊を企画し、有給使って休みを合わせた。
天気が気になるがなんとかなりそうな感じ。

不安と興奮の為か、かみさんは前日あまり眠れず。
わたしはぐっすり。
3時半に起床。支度を調え、4時前に出発。
道が空いていることもあり、4時半頃には芦安駐車場に到着。
第5、第6まで車が埋まっているが、とりあえず第1まで行ってみる。
土日泊の人もいるが土曜日帰りの人もいる為、まばらに空きがあった。

乗合タクシーもまだまだ空いており、1番乗りの車両に乗ることができた。
回りの話を聞いていると、多くは甲斐駒狙いのようだ。

定刻通り6時に広河原到着。
ちょろっと写真を撮って広河原山荘へ。
ビジターセンターの混雑をさける為だ。
広河原山荘でトイレを済ませ、おいしい水を頂き登山開始。

雪解けなのか、このところの雨の為か、登山道が大分ぬかるんでいる。
川のような状態になっている所も。
大樺沢沿いになろうかというところで、倒木、流木がぐしゃぐしゃとなっている。
鉄砲水で倒れたというような感じだ。
自然の力はすごい。雪渓もちらほら見える。

いつもなら仮設の橋がかかり渡れる所が雪渓になっている。
ピンクが対岸に続いているので、この雪渓を渡ればいいのだろうが
どうも雪のえぐれ具合が気になる。
足踏みをしていると後続の方がどんどんやってくる。
対岸にいる方が、ここは雪の厚みが薄いのでもう少し下の雪渓を渡るようにと。
するとその方がしゃべりながら転び岩から雪渓の切れ間の川の流れに落ちそうになった。
見ているこちらが冷や冷やした。
あのまま落ちていたら雪渓の下に吸い込まれていただろう。

無事に渡りおえて、いよいよ本格的な雪渓歩き。
この頃から、雨がポツリポツリ。
かみさん、2度ほど滑り、膝やらあちこち強打。
どうもバランスを崩すみたいだ。

雪の色が黒っぽくなくきれいな白色をしている部分が所々ある。
厚みが薄い所がなるのかなあと勝手な推測をする。

二俣に到着。
まだ仮設トイレはない。
設置の準備の基礎が組まれている感じだ。
本日は八本歯のコルへは行かず、右俣を登り、肩ノ小屋を目指す。
八本歯のコルを目指す方もたくさんいる。
グリセードで下山してくる人も。

二俣分岐をちょっと登った所で、かみさん、腹が減ったとのことで小休止。
おにぎりを2個ずつ食べて、再起動。
ベンチまで頑張ろうと最後の登りをくねくねと登る。
かみさん、大分疲れている。
ベンチに付いて大休止。行動食を食べて少し回復したようだ。
少し行くと草すべりの分岐。
もうここまでくれば、と言う感じ。

小太郎尾根の分岐に出ると残雪が残る。
さあ、あともう少しという所で、急に横殴りの激しい雨。
寒い。冷たい。
3000m級はやはり違う。
脇目もふらずに肩ノ小屋まで進む。

今日はテント泊をしたくてここまで来た。
小屋の中に入れて頂き、しばらくどうするか考える。
風雨が止んだりしているのでなかなかあきらめきれない。
しかし、最終決断。
今日は小屋に素泊まりすることにする。
テン泊道具はただの重りとなる・・・・

メインコンデジの防水対策が悪く、水没。
完全に動かない・・・
スマホも寒さでおかしい。
タップしても全く操作ができない。
この時点でログがうまく取れないことと、より良い写真が撮れないことが決定。
明日はサブカメラに頑張ってもらうしかない。
サブだが完全防水。こういった時は強い。

ザックカバーをしていても若干底の方が濡れていた。
シュラフが下の方なので、慌てて乾かす。

防寒、防水対策をしっかりすることを実感した。

暴風雨を避けるように、小屋の中がだんだんと賑やかになってきた。
BSプレミアム、日本百名山のTV取材も入り、さらにざわつく小屋内。
8月末の放映とのこと。

そこに、さらに追い打ちをかけるように、小屋のお兄さんが
装備を持ち出しレスキュー要請で出動とのこと。
遭難騒ぎがあったのか。

下山後、地元の新聞を確認した所
八本歯のコルへ向かう途中、群馬県の山岳ガイドの方とガイドされる方、二名で登山中、ガイドの方が2400m付近で20mほど滑落。右足首骨折の重傷。
午前6時半の出来事のようでガイドでない方が、白根御池小屋に駆け込み110番要請した様子。
15時付近の話だと思うので6時間半経過している。
16時45分に無事に救助されたようです。
コルへ登る梯子で滑ったのかな・・・
別のレスキューだったのか・・・

プロの方でも怪我をする。
自然相手はどんなことも危険だと改めて感じた。

喧噪の中、素泊まり組の部屋に通され、ご飯の準備や動かぬ家電を眺める。
最終的には素泊まりは5名。
談笑しながらご飯を食べる。
保冷しながら持って来た鎌倉ハムの角煮とキャベツをご飯に乗せて角煮丼。
疲れた体には肉がやっぱりうまい!!
かみさんは吸いこみが悪い。やはり疲れかな。

7時頃には就寝。
3時半頃起きることとする。
いびきの大合奏も5名の小人数なので大したことないようだ。
気温を計ることを忘れたが小屋の中でも足元が寒い。
かみさんのシュラフはモンベルの1。私は3。
かみさん用に1を買っておいて良かった。
頭寒足熱は大事だね。

3時半に一応起床。
外にふらっと出るが、小雨混じりの霧。
御来光は厳しいと判断し二度寝。
なんとなく明るくなってきたので起きて外に行くとなかなかの眺め。
富士山、雲海、甲斐駒、仙丈ヶ岳、鳳凰三山。
かみさんを叩き起こし、写真撮影に没頭。

朝ご飯を手早く済ませ、お湯をサーモスに入れサブザックで出発。
山頂まで30分の表示に、まだかまだかとぼやく、かみさん。
こんな所登るのと岩岩しい所で尻込み。
昨日は全く見えなかった光景なので、高度感に若干不安気味。

山頂に到着すると30〜40名ぐらいはわいわいとしている。
一緒の部屋で談笑したO君は晴れ待ちをして頑張っている。

ガスの頂上に小太郎河童夫婦が現れた。
結婚13年目おめでとう。
これからもよろしく。
こんな大勢の前でこんなことを一緒にしてくれる人もそうはいない。

頭が痛いと言っているかみさんにジンジャーティーを入れてこちらも晴れ待ち。
偶然にもブロッケン現象も見れた。
前回に引き続き、今回もなので勝率100%。やったね。

だんだん人もまばらになってきた所へ、日本百名山の取材班が現れる。
O君と三人でインタビュー受けてしまった(*^_^*)
もしかしたら、ですよ!!
何度かガスがなくなり良い景色を見れたので、下山。

肩ノ小屋でO君と別れ、また山に登りましょうと連絡先交換。
山での出会いは楽しみの1つ。
また山友が増えた。
山友100人できるかな?

下りは油断禁物。
怪我をしないように、慎重に行きます。
疲れた上に、ただの重りとなったテン泊道具。
唯一の救いが眺めが桁違いに良いこと。
小太郎河童出生の地、小太郎山への尾根がすばらしくきれい。
甲斐駒、鳳凰三山も終始ほほえむ。

草スベリ分岐に来て、一悶着。

御池小屋コース
メリット:ソフトクリームが食べられる。
デメリット:長い樹林帯の急下り、段差が大きく滑り易い。

大樺沢コース
メリット:雪渓と川沿いは涼しい。雪渓まで下りれば割と楽。
デメリット:ソフトクリームが食べれない。

私的には両方体験しているが楽なのは大樺沢かなと思っている。
選択権をかみさんに一任すると、ソフトクリームを取った。
波乱含みだが、トイレもあるので女性にはダブルで優しい。

案の定、下りで大分、音を上げだした。
彼女に取って、ソフトクリームが頼みの綱。

御池小屋についたら、大休止。
昼食後にソフトを頂く。
念願がかなって良かったね。
食事中、肩ノ小屋のお兄さんが登って来た。
昨日のレスキューからとんぼ返り。
「岳」の三歩のようだった。
かっこいい山男。

さあ、これから長い下り。
14時のバスに乗るための猶予は2時間40分。
コースタイムは2時間の為、40分のマージンがどうなるか。
全てはかみさんのがんばりにかかっている。

やはり樹林帯の下りに手こずりだした。
滑る、段差が大きい、急、荷物が重いとさらに危険。
ゆっくり下る。
登りに使うのも大変だが、下りは危険度が増す。

次のバスでもいいよと何度か話ながら
泣きそうになりながら下る。

二俣の分岐についた所で13:36分
コースタイムは広河原まで20分。
なんとか間に合うか。
かみさん、がんばる。ひたすらがんばる。
足が上がっていない。段差にかなり苦しむ。
なんとか14時前に吊り橋を渡る。
よくがんばった。

行きに乗せてもらった乗合タクシーの運転手のおっちゃんが近寄ってきて、
運転手のおっちゃん「何人??」
私「二人。行きに乗ったじゃん。空いてる?。」
運転手のおっちゃん「おうおう。無事帰ったね。奥さんもよくがんばったね。」
おっちゃんの甲州弁聞いて、かみさん、一気に脱力。

帰りのタクシー内は爆睡。
芦安の駐車場についてから温泉に入り家路を急ぐ。
両親に預けた子供を連れ出し、夕食を4人で頂く。
山の話や留守中の話をして一家団欒。

七夕登山が良い思い出になったかどうかは疑問であったが
家族4人で3000m級にいつか立ってみたいと思うのは、私だけ・・・・

今日も楽しませてくれた山に感謝。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:2141人

コメント

お世話になりました。
レポ凄い詳細ですね!

結婚記念日登山、なんとか2日目は天気も上向きになったくれたようで…「山の神様もなかなかやるではないか。」とニンマリしております。

山梨の山登る時は、必ず河童先生の記事を覗いてから挑みたいと思います!
(予習がかなりはかどりそう)

基本ソロファイターの其れがしですが、何かの機会には是非ご一緒ください(^.^)

ちょくちょく覗きますので、
目指せ山梨ワンハンドレッド!!

しゃおらっ!!
2013/7/10 0:10
※↑のコメント
Oからのお便りでした(笑)
2013/7/10 0:11
おめでとーございます☆
13回目の結婚記念日、おめでとうございます!
幸せいっぱいそうな山行、羨ましいです☆
うちは一緒に行けていないので(笑)

先日、鳳凰から北岳を望みました。行ってみたいな〜!!!
2013/7/10 9:22
RE:お世話になりました。
O君 あらため、honntonohontoさん

肩ノ小屋では楽しく過ごさせて頂きありがとうございました。
アウターであれそうかなって思いました。

初めて登る山の一助になればと思い、いつもレコを書いてます。
私もみなさんのレコで助かることもありましたから。

山梨の山を登るときは気軽に前泊して下さい。タイミングで一緒に登りましょう。

ただ、一緒の時は河童マスクが必要です。(笑)
2013/7/10 12:26
RE:おめでとーございます☆
atsu001さん

やあ〜。おめでとうコメント恐縮です。
いろんな山を登っていますが、二人三脚の山が一番大変ですね。
13年間お互いよく頑張ってきました。

こちらも、かみさんがナースなのでなかなか合わせられないのですが、今回は天気もなんとか見方してくれました。

北岳atsu001さんなら行けますよ。

雪渓が残っている内に、是非是非。
2013/7/10 12:30
おめでとー

いつもご一緒させていただいてます。
今度は是非、奥様もご一緒に山行しましょう」
2013/7/11 21:16
RE:おめでとー
ありがとさん。
かみさんとは休み合わないからね・・・
今週末も宜しく!!
2013/7/11 22:12
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 甲斐駒・北岳 [2日]
北岳
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
ハイキング 甲信越 [2日]
北岳
利用交通機関:
技術レベル
1/5
体力レベル
2/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら