空木岳、木曽駒ヶ岳縦走(in駒ヶ池outロープウェイ)
- GPS
- 50:02
- 距離
- 22.8km
- 登り
- 3,505m
- 下り
- 1,723m
コースタイム
- 山行
- 6:22
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 6:54
- 山行
- 8:48
- 休憩
- 0:07
- 合計
- 8:55
- 山行
- 2:26
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 3:07
なので実際とは少しルートが異なっているところがあり。
通過時間は写真等を参考に入力。
天候 | 3日目とも全て快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
3日目の山行後は、千畳敷から駒ヶ岳ロープウェイとバスを乗り継ぎ、駒ヶ池へ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
駒ヶ池〜空木岳:標高差があり、相当な体力を要します。空木岳日帰りピストンは結構キツそうです。 空木岳〜極楽平:結構な数のピークがあるほか、登山道がハイマツで覆われていたり、垂直な岩場があったり、水場も限られていたりと、年密な計画と準備が必要です。 極楽平〜千畳敷〜宝剣山荘:特に危険な感じはなく通常の登山道ですが、観光目的でロープウェイ乗り、そのまま登る感じではないでしょう。 宝剣山荘〜木曽駒:特に危険な箇所はなく、楽しい縦走路です。 宝剣山荘〜宝剣岳:距離は短いですが三点支持必須の岩場で、一歩間違えば滑落します。鎖がありますが、今回のルートで一番核心部分で、デンジャラスでした。 |
その他周辺情報 | 下山後の温泉は、こまくさの湯に入りました。 その後、伊那名物ローメンを食しに「うしお」に行きました。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
フリース
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
サンダル
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
コンロ
ライター
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
ロールペーパー
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
シェラフ
ヘルメット
三脚
地図
|
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感想
2014年の百名山登頂第19〜20弾は、空木岳と木曽駒ヶ岳の中央アルプス。
前々から、10月の三連休に、中央アルプスを縦走する計画としていた。
ただ、この中央アルプス縦走は計画段階から、紆余曲折であった。
時期的に小屋閉めが近づくし、行程上どこで泊まるのかも悩ましい。
それに連休でもあり、駒ヶ岳ロープウェイとバスは乗車待ちで並ぶらしく時間かかるらしい。
千畳敷への到着が読めないので、登山計画が立てづらい。
結果、駒ヶ池から空木岳へ、そして木曽駒へと縦走し、ロープウェイで下山するルートを選択。
小屋は、悩みに悩んで、1日目は駒峰ヒュッテ、2日目は宝剣山荘に泊まることにした。
ちなみに、2日目の小屋は早々に決めたが、1日目の小屋は木曽殿山荘や空木平避難小屋も考えた。
だが、木曽殿山荘では辿りつくまでの体力が厳しそうで時期的に閉じているかもしれない、空木平避難小屋はネットで調べると怪現象で有名らしく、怖がりなのでパスした。
今回2人で登る予定だったが、同行者と休日が折り合わず、2日目の宝剣山荘にて合流する計画だ。
そして、手強い中央アルプス縦走なので、前日入りして車中泊。
1日目の行程は、登りのみとはいえ、標高差が2000メートル超えのハードなもの。
駒峰ヒュッテ泊まりだが、空木岳に登頂したいし、朝早くから登り始める。
千畳敷方面とは異なり空木岳方面へ登る人は少ないようだ。
平日でもあって、登山者とはほぼ会わず、静かな登山だ。
今回は縦走だし、食料に着替えと荷物は重く、体力温存のためゆっくり進む。
大地獄、小地獄は鎖場もあるが、特に難なく登る。
右を見れば、宝剣岳の山頂も見え始めた。
空木平避難小屋を見たい気もするが、絶対に訪れたかった駒石方面へと向かう。
駒石は想像以上に大きく、記念に自撮り撮影をする。
飛び上がった写真を撮ろうとするが、足はかなりの疲労気味で、棒のように突っ立ったままで地面から離れない。やばい(O_O)
とはいうものの、ヒュッテと空木山頂は見える範囲にあり、あと少し。
ヒュッテに到着後、荷物をデポし、空荷で空木岳山頂へ向かう。
あまりに軽さに喜び駆け上がり、登頂時には息切れしていた。
空木岳登頂後は、ヒュッテに戻り、疲労回復に努めるべくのんびり過ごす。
惜しむべきは、小屋のビールが品切れだったことか。
代わりにジュースを貰えたけど、今日のがんばりにはビールを飲みたかった(´・ω・`)
夕暮れ空の中、御嶽山が見える。凄惨な出来事があったが、夕日と山容がマッチして美しくも見事な風景だ。
この日の夜は寝ていた時に太ももやふくらはぎが攣りかけ、空木岳の厳しさを感じた。
2日目は、宝剣山荘までだし、累積標高差もそんなにないし、アルプスの楽しい稜線歩きになるだろうと思っていた。
勿論、下調べにより、多少登りづらい岩ルートがあるとは知っていたのだが。
午後には、宝剣山荘で同行者と合流予定なので、今日も朝早くから出発。
まずは2回目の空木岳登頂。
すぐそこに見える御嶽山から、噴煙が上がり風に流されている。
木曽殿山荘までは、多少登りづらい岩ルートを、朝一の体には「厳しいなぁ」と思いながらも、越えていく。
木曽殿山荘に荷物をデポし、一旦ルートを外れ木曽義仲の力水に向かう。
縦走には貴重な水場だ。
この日も展望良く宝剣岳も見え、順調な稜線歩きであった。
時折、厳しい岩場がありつつも、慎重に三点支持で乗り越えていく。
ハイマツで登山道が隠れていたこともあり、北や南と比べ、中央アルプスの稜線はちょいと楽には縦走できないなと感じた。
途中、桧尾岳から先で、登山道を外れてしまい、踏み跡があるハイマツの中へと突入。
道を間違えたのなら、原則通り来た道を戻ればいいのだが、登り返したくなくて、そのまま突っ込んでしまった。
疲れによる適切な判断ができていないことによる道迷いだろう。
東川岳、熊沢岳、桧尾岳と、何度もアップダウンを繰り返し次第に疲れ、さらには、昨日の疲労も残ってたかな。反省すべきだ(´・ω・`)
さて、予定では行程時間を巻いて、13時頃には宝剣山荘に到着できると鷹を括っていたが、中々着かない。
ピークを越える度に、そろそろ極楽平かなと思っても、またピークが出てくる。
「また登るのかぁ」と思いつつ、疲労困憊も歩かないと着かない。
幸い、極楽平が近づくにつれ、ビビるような岩場は出てこなくなったことか。
こうして、極楽平へとようやく辿り着いた。
さぁ、ここからがこの日の核心である宝剣山荘への登山道。選択肢は2つ。
近道だが険しい岩場の宝剣岳経由か、それとも、遠まりだが千畳敷へ一旦下って登り返すか。
重い荷物を背負って岩場を通過できる自信がなかったので、当初予定どおり、千畳敷へ下り登り返す。急がば回れだ。
下りは早く一気に千畳敷に着き、登り返すのだが、三連休ともなれば、登山者が相当多い。
ここまで縦走してきた勢いがあるので、歩くスピードが断然違う。
登山者をどんどんかわし登っていく。
八丁坂を登りきると同行者は既に到着していて、出迎えてくれた。
第一声が「疲れました。この縦走路大変ですよ〜」って言ったような、言わなかったような。
そして山荘に到着して早々、昨日ありつけなかったビールで乾杯( ^ω^ )
この日の夜は、太ももから足先全体が筋肉痛だった。
3日目、夜明け前から出発し、まずは木曽駒ケ岳を目指す。
荷物は宝剣山荘にデポして出発。
木曽駒に到着したが、ご来光目前なので待機。
標高が高いからか、季節柄か、太陽が登場する直前の空や雲が、日の光で鮮やかに輝いていた( ^ω^ )
自然が作り出す雅な風景は素晴らしい(*´꒳`*)
そして、光り輝くご来光を堪能したところで、ようやく木曽駒ヶ岳登頂を味わう。
思えば昨日、遠く空木岳山頂から宝剣山荘まで、よく歩いたもんだ。
山荘へと戻るが、中央アルプスの名峰、宝剣岳にも登らねば。
百名山ではないものの、中央アルプスで一番目につく山ではなかろうか。
昨日も、この山を目当てに日帰り登山する人もいた。
ただ、宝剣岳を登るには岩場を進まねばならない。
所々、鎖場はあるものの、それなりに厳しい。
けど空荷だったから難なく登れた。
山頂のピークの岩には、人が一人が立てるほどのスペースしかない。
同行者は岩に乗ったが、自分は、ここまで無事に縦走してきた満足感があり、登らなかった。
山荘でデポした荷物を回収し、千畳敷へと下る。
下ってしまえば、見栄えの良い千畳敷カールを眺めながらの散策。
後は、人が作りし人力輸送の道具、ロープウェイとバスで下山。
今回の縦走で、これが一番の利点かもしれない。
怪我のリスクが大きい下山道を、ほとんど歩かなくて済むのだ。
何はともあれ、この3日間、好天に恵まれ、上出来の中央アルプス縦走であった。
これで百名山は53座目と54座目を達成した。
今回、標高差2000メートルを乗り越えられたのも、この年の7月に標高差1500メートル超えの山行を経験し、それが活かされたのかもしれない。
想像以上に厳しかった中央アルプスだが、振り返ってみれば、いずれまた縦走してみたい。
次は、今回とは逆の通常ルートかな。
その時は、宝剣岳山頂の岩の上に立ってみたい。
だが、縦走の荷物を抱え、宝剣岳の岩場をどうするかが課題だ。
今回のように空荷なら不安ないが、流石に重量級の荷物を背負っては怖いかな。
(2021年に当時を思い出し記録)
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