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Yamareco

記録ID: 322030
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

雨でもガスでも念願の奥穂・前穂登頂だ! 最後に晴れたのでもう一度稜線へ

2013年07月13日(土) ~ 2013年07月15日(月)
情報量の目安: S
都道府県 長野県 岐阜県
 - 拍手
りゅう 39taro その他1人
GPS
57:00
距離
29.9km
登り
3,030m
下り
3,014m

コースタイム

7/13
6:00 上高地出発
8:40 横尾
9:41 本沢橋
11:30 涸沢小屋
12:35 涸沢小屋発
15:13 穂高岳山荘
7/14
6:00 穂高岳山荘発
6:24 涸沢岳
7:05 穂高岳山荘
7:52 奥穂高岳
10:39 前穂高岳
11:26 紀美子平発
15:00 岳沢小屋
7/15
7:50 岳沢小屋発
9:41 紀美子平
10:09 前穂高岳
13:46 岳沢小屋
15:07 河童橋
15:23 上高地
天候 7/13 雨時々くもり のち 大雨 ずっとガス
7/14 雨時々大雨 ずっとガス
7/15 大雨のち晴れ
過去天気図(気象庁) 2013年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
コース状況/
危険箇所等
涸沢の下から、ザイテングラートの取り付きまでは、雪渓歩き
軽アイゼンがあれば、安心です。

ザイテンから上には、問題となるような雪はなし

3点支持で、慎重に行けば、大丈夫でした。
上高地に着いた途端に雨が降りだしたけど、前に進みます。
上高地に着いた途端に雨が降りだしたけど、前に進みます。
横尾大橋

ここからは、初めての道なのだ!
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横尾大橋

ここからは、初めての道なのだ!
本谷橋
水量がすごかった
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本谷橋
水量がすごかった
新緑がきれい
涸沢の吹流しが見える辺りから、ガツンと雪です。
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涸沢の吹流しが見える辺りから、ガツンと雪です。
一歩一歩確実にね
一歩一歩確実にね
憧れの涸沢は雪の中
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憧れの涸沢は雪の中
北穂もガスの中
涸沢カール
前穂の北尾根かな
前穂の北尾根かな
傾斜は急ですな
涸沢小屋でゆっくりお昼を食べて作戦会議
涸沢小屋でゆっくりお昼を食べて作戦会議
穂高岳山荘に向けて出発です。
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穂高岳山荘に向けて出発です。
一旦、涸沢小屋の下におりて〜
(って、この時点で間違えてたみたい)
一旦、涸沢小屋の下におりて〜
(って、この時点で間違えてたみたい)
冬道がよくわからんかった。
無理やり突っ切って、見晴らし岩に出た。
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冬道がよくわからんかった。
無理やり突っ切って、見晴らし岩に出た。
雪渓をガツガツのぼります。
2
雪渓をガツガツのぼります。
ようやく正規ルートに復帰しました。
ホッ!
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ようやく正規ルートに復帰しました。
ホッ!
ステップが切ってある

小屋の皆様、ご苦労さまです。
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ステップが切ってある

小屋の皆様、ご苦労さまです。
だいぶんとあがってきた

常念がかっこいい

この後、特濃ミルクのガスにまかれて、
大雨にもなったので、カメラ収納
写真がない。
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だいぶんとあがってきた

常念がかっこいい

この後、特濃ミルクのガスにまかれて、
大雨にもなったので、カメラ収納
写真がない。
ようやく、穂高岳山荘につきました。
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ようやく、穂高岳山荘につきました。
ストーブがうれしい
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ストーブがうれしい
小屋の中は、めっちゃきれい

雨のお陰で人も少なく、快適でした。
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小屋の中は、めっちゃきれい

雨のお陰で人も少なく、快適でした。
穂高岳山荘90週年記念のスタッフバックもらっちゃいました。
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穂高岳山荘90週年記念のスタッフバックもらっちゃいました。
夕ごはんはガッツリ頂きました。
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夕ごはんはガッツリ頂きました。
夕方、ちょっとだけ奥穂方面がみえました。
夕方、ちょっとだけ奥穂方面がみえました。
この、まきストーブがめっちゃあったかった
この、まきストーブがめっちゃあったかった
朝ごはん。

朝起きたら、高山病みたいな感じの吐き気で
ご飯ちょっとしか食べれんかった。
(おかずは全部いただきました)
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朝ごはん。

朝起きたら、高山病みたいな感じの吐き気で
ご飯ちょっとしか食べれんかった。
(おかずは全部いただきました)
奥穂の前に、涸沢岳をやっつけておきました。
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奥穂の前に、涸沢岳をやっつけておきました。
涸沢岳からの下り。
一瞬、小屋が見えました。
涸沢岳からの下り。
一瞬、小屋が見えました。
さあ、仕切りなおして、奥穂方面に向けて出発です。
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さあ、仕切りなおして、奥穂方面に向けて出発です。
相変わらず、何も見えんけどな〜
相変わらず、何も見えんけどな〜
前に、人が歩いてると少し安心する。
前に、人が歩いてると少し安心する。
ちょっとぐらい、はれてくれてもいいんやないの?
ちょっとぐらい、はれてくれてもいいんやないの?
お花は、みずみずしいけどさ
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お花は、みずみずしいけどさ
ピッケルがささってる!
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ピッケルがささってる!
お〜、奥穂高岳だ〜

やったぜ!!
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お〜、奥穂高岳だ〜

やったぜ!!
撮ってもらっちゃいました。
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撮ってもらっちゃいました。
山頂の祠の裏(表?)にも祠がありました。
山頂の祠の裏(表?)にも祠がありました。
南稜の頭も特濃ミルクのガス
南稜の頭も特濃ミルクのガス
こんなところもありました。

濡れてると厄介です
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こんなところもありました。

濡れてると厄介です
紀美子平を経て、前穂高岳に到着
(この間、雨がひどくてカメラを出せませんでした)
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紀美子平を経て、前穂高岳に到着
(この間、雨がひどくてカメラを出せませんでした)
違う方向から!

展望開けたらいいのにな〜

無理だな・・・
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違う方向から!

展望開けたらいいのにな〜

無理だな・・・
さて、下りましょう。

紀美子平からは、急降下
さて、下りましょう。

紀美子平からは、急降下
こんなハシゴもありました。

ここは、全然こわくない
こんなハシゴもありました。

ここは、全然こわくない
今年は、コバイケイソウの3,4周年周期の当たり年らしい
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今年は、コバイケイソウの3,4周年周期の当たり年らしい
降りてくるとガスも若干晴れました。
降りてくるとガスも若干晴れました。
こんなところを下っていくのだ。
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こんなところを下っていくのだ。
やっぱ見えるのってすばらしい
やっぱ見えるのってすばらしい
岳沢パノラマからの景色
岳沢パノラマからの景色
緑がきれい
なが〜いはしごもあったりして。
なが〜いはしごもあったりして。
ちょっと怖かったぜ
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ちょっと怖かったぜ
岳沢小屋につきました。

めっちゃきれいな小屋で大満足
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岳沢小屋につきました。

めっちゃきれいな小屋で大満足
空を見上げると、上はガスですな
空を見上げると、上はガスですな
怪我をされた方がいて、ヘリを来てました。
怪我をされた方がいて、ヘリを来てました。
一瞬、青空がみれました〜
一瞬、青空がみれました〜
真正面には乗鞍が見えるらしいけど、見えません。
真正面には乗鞍が見えるらしいけど、見えません。
魚のフライがさくさくでめっちゃうまかった。
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魚のフライがさくさくでめっちゃうまかった。
部屋の名前は、「穂高」

縁起のいい名前ですよ〜って言われました。

6人部屋に5人でした。
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部屋の名前は、「穂高」

縁起のいい名前ですよ〜って言われました。

6人部屋に5人でした。
夕方、霞沢岳が少しだけ、光りました。
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夕方、霞沢岳が少しだけ、光りました。
ゆうぐれ〜
朝ごはんはシンプルだけど、うまかった。

2回おかわりしちゃった
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朝ごはんはシンプルだけど、うまかった。

2回おかわりしちゃった
さあ、上高地に降りようと、準備してたら、晴れてきた。
さあ、上高地に降りようと、準備してたら、晴れてきた。
小屋も明るくなってきて
小屋も明るくなってきて
稜線も見えてるじゃあないですか
稜線も見えてるじゃあないですか
小屋の方にも背中を押してもらって、上高地に降りずに、前穂ピストンすることに!
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小屋の方にも背中を押してもらって、上高地に降りずに、前穂ピストンすることに!
お〜、青空だ〜

重太郎新道だけど、足取り軽〜い
お〜、青空だ〜

重太郎新道だけど、足取り軽〜い
いやあ、アドレナリンでまくりで、走るようにのぼりました。
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いやあ、アドレナリンでまくりで、走るようにのぼりました。
だって、こんな景色やねんもん
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だって、こんな景色やねんもん
そりゃ、行くでしょ〜
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そりゃ、行くでしょ〜
前穂が見えてきてるよ
前穂が見えてきてるよ
岳沢槍がかっこいい

奥に乗鞍も見えてる〜
岳沢槍がかっこいい

奥に乗鞍も見えてる〜
これ、これがみたかってん
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これ、これがみたかってん
はい、乗鞍さんです。
はい、乗鞍さんです。
こっちは、明神岳
こっちは、明神岳
疲れ知らずで、どんどん登れます。
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疲れ知らずで、どんどん登れます。
あれっ、という感じで

ポンと紀美子平にでたよ
2
あれっ、という感じで

ポンと紀美子平にでたよ
昨日は、ガスで何も見えんかったけど、
今日は見えてて、ちょっとこわい。
2
昨日は、ガスで何も見えんかったけど、
今日は見えてて、ちょっとこわい。
奥穂も見えてるやん
奥穂も見えてるやん
ここの感じ

こんな感じやったんやね。

見えるって素晴らしい
ここの感じ

こんな感じやったんやね。

見えるって素晴らしい
昨日にひき続いて再びの山頂です。

感動!!
2
昨日にひき続いて再びの山頂です。

感動!!
涸沢カール!!
吊尾根だ

昨日、雨と風の中、あそこ下りてきたんかと思うと
がんばったなあと思うぜ。
2
吊尾根だ

昨日、雨と風の中、あそこ下りてきたんかと思うと
がんばったなあと思うぜ。
おんなじ写真ばっかですみません
おんなじ写真ばっかですみません
でも、いいのだ!

うれしかったから
でも、いいのだ!

うれしかったから
岳沢方面もクリア

(ガスも出てきてるけどね)
岳沢方面もクリア

(ガスも出てきてるけどね)
紀美子平から、奥穂をその奥に涸沢岳
紀美子平から、奥穂をその奥に涸沢岳
さあ、降りて、千葉まで帰ろう
2
さあ、降りて、千葉まで帰ろう
ずんずん降りる。
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ずんずん降りる。
このハシゴもこれで4回目の通過
3
このハシゴもこれで4回目の通過
雪渓をわたったら、岳沢小屋です。
雪渓をわたったら、岳沢小屋です。
無事到着

小屋の方にもお礼をいって来ました。
無事到着

小屋の方にもお礼をいって来ました。
ありがとう、穂高

またくるね。
ありがとう、穂高

またくるね。
風穴は、すずしかった〜
風穴は、すずしかった〜
下界に着いてしまいました。
下界に着いてしまいました。
あれ、もう上はガスですね。
あれ、もう上はガスですね。
河童橋には人がいっぱい
河童橋には人がいっぱい
ああ、着いちゃった。
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ああ、着いちゃった。

感想

 海の日の3連休は、穂高に行ってきました。

 いろいろあったので、また長くなりますが、ご容赦を!

 穂高には、九州にいた頃の二人の山仲間(弟子)と、2年前に表銀座から槍を歩いた時から、ずっと、いつか行こうと話してた場所でした。
 昨年もチャレンジすべく計画してたんですが、天候不良で急遽計画を南アルプスの荒川三山と赤石岳に変更したので行けなかった。

 今年こそは!ということで、ずっと準備してきて、ちょっと前に梅雨も開けたので、これはいけるぞ〜
と盛りあがってたんですが、この3連休だけ、天気が悪いじゃありませんか〜

なんでやねん・・・・・

 でも、二人は、安い飛行機をゲットしてくるので、簡単には日程を変更できません。
 天気予報をながめつつ、プランをいくつか考えて当日を迎えたのでした。

 金曜日の夜に、千葉についた二人をピックアップして、速攻で作戦会議。
 
 穂高に行っても天気が良いとはいえないよ〜
 ま、他のとこに行っても、いいとは言えないんだけど、白峰三山なら、まだマシかも

とかで、考えたんだけど、やはり去年も穂高にいけなかったし、今年行かなくて晴れたりしたら悔しいので、穂高に行きたい。涸沢まででもいいから行きたい!

ということで、行き先は、穂高に決定。
やっぱ、こうじゃなくっちゃね!!

沢渡のバスターミナル脇の第3駐車場には、朝の4時頃ついたかな。
3連休なので、混んでるかと思いきや、ガラガラ。

始発のバスにも、ここから乗った人は4,5人でした。(天気悪いから?)
バスでは、ぐっすり寝て、上高地について、準備してたら、雨が降って来ました。

あらあら・・・・・

でも、小雨やし、行きます!行きまっせ〜

徳沢をすぎて、横尾までは小雨で、山も少し見えたりして、うーんなんとかなるかなと、横尾大橋をわたって、しばらく行ったところで、大雨になってしまいました。

本沢橋も大雨で、その後小雨になったりしつつも、基本は雨。
涸沢下の雪渓で、すずしい〜とか言っていましたが、あれだけ雨にフラレて、カッパ着てのぼって汗かくと、汗だか雨だかわからないぐらいに濡れてしまいました。

とりあえず、涸沢小屋に逃げ込んで、あたたかい昼ごはんをいただき、一息つきました。

さて、ここからどうすべか!?

当初の予定では、北穂小屋まで行って、そこで泊まって、次の日に北穂−涸沢岳-奥穂-前穂-岳沢かなあと思っていましたが、明日もこんな天気で、北穂-涸沢岳の間を歩く気にはなれず、このままここで泊まっちゃおうと思い始めていました。

で、相談してみると、二人のうち1人は、行く気まんまん!!
北穂がダメなら、穂高岳山荘まで行きたい!

ということで、一度切れかけた気持ちをつなぎあわせて、穂高岳山荘に向かいます。

意気揚々と再スタートしたわけですが、ここで、道を間違えた。

この時期、奥穂に向かうには、涸沢小屋の北穂寄りの雪渓をのぼって、途中で、ザイテンの方に分岐するらしいんですが、そんなことには気が付かず、夏道の地図通りに、涸沢小屋の前まで降りて、奥穂側の雪の上を歩いて行ってしまいました。

 ところが、この時期、雪がまだまだいっぱいで、もちろん夏道なんて出ていません。

 上の方にザイテンの取り付き点が見えて、そこに人が見えたので、そこを目指して、雪渓をジグザグに登ります。

 途中のかなりあがったあたりで、きちんとしたルートが見えたので、そこからは慎重に歩き、正規ルートに復帰できました。

 ザイテングラートのあたりでは、すっかりガスと雨。
 なあんにも見えない。

 せっかくの初ザイテンだったけど、しょうがないなあ
 でも、お花が結構咲いてて、楽しめてのぼれました。
 俺が、上りが好きなだけあって、いつも引っ張ってあるいてたので、二人もしっかりついてくる。

 久しぶりに3人で歩いたけど、やっぱこういうのいいですね(^^)

 この辺りから、酸素が薄くなってきたのが効いてきて、けっこうつらかった〜
 で、予定通り、15時に穂高岳山荘に到着。

 受付をして、90周年のノベルティグッズをもらって、部屋に入って、ホット一息
 濡れたのを脱いで着替えたら、生き返りました。

 小屋のなかは、広くてきれいで、すごく良い感じでした。
 お客さんもこの天気なので少なくて、ストーブとか暖炉とかにしっかり当たることができました。

 小屋の歴史の映画が上映されたりして、楽しいひと時でした。
 でも、天気予報が流れると、みんなでドヨ〜ん・・・・・

 明日も、しっかり悪いらしい・・・・・

 ま、ここまで来ただけでもすごいことやんと言いながら、ぱたんと寝てしまいました。
 夜中は、結構な風と雨だったらしい(俺は寝てて、全然気が付かんかった)


 一応、4時には起きて、東の空が見えるところにいってみたけど、ガスは特濃ミルク!
 二度寝です。(5時から朝ごはん)

 ところが、いざ朝ごはんとなったころから、気持ちが悪くなってきた。
 高山病みたいな症状。いやあ、気持ち悪かったなあ
 でも、せっかくの朝ごはんだから、ご飯を少なめによそって、おかずは平らげました。
 その後、しばらくして復調!いったいなんだったんでしょうね〜

 6時に、外に出てみると、ガスは相変わらずやけど、雨は降ってない。

 とりあえず、軽装で涸沢岳に上りました。
(なあんにも、みえなかったけど。ちょっと満足)

 で、また小屋に戻ってきて、相談。
 プランとしては、もう一泊、ここに泊まって、明日にかけるか
 この天気の中、予定通り奥穂-前穂-岳沢に行くか!

 やっぱ、いける時に行くべきでしょということで、奥穂に向かってスタートです。

 奥穂までの道は、少し不安だったので、先に団体さんにスタートして頂いて、さりげなく後ろをついていく作戦にしました。
 断崖のはしごや、鎖場も、ガスのおかげかあんまり怖くない。
 それに、多くの人が歩いてるってことで、勇気つけられました。

 まだかなまだかな〜って思い始めた頃に、どど〜んと山頂に到着!
 写真でしか見たことのない、祠がありました!

 やったぜ〜〜〜

 祠のところに立つと強風で、持っていかれそうだったけど、写真もとってもらい大満足。
 でも、ここから、西穂方面を見てみたかったなあ〜とは、やっぱり思った。

 さあ、ここから吊尾根だ〜
 吊尾根って、稜線を歩くもんだと思ってたけど、あんまりそういう感じでもなかったなあ。ま、ガスでなんにも見えなかったんだけどね。

 鎖場もあったけど、特に危ない感じもなく、ここは風もひどくはなく歩けました。

 で、紀美子平に到着!!

 ここからは、前穂高岳にピストンです。
 多くの方が、ザックをデポしていましたが、俺はなんとなくデポせず。
デポって、あんまり好きじゃないんですよね。頂上は一緒にのぼりたいやん。

 少しのぼっった所で、停滞している数名の登山者のかたまりが!
 
 どうやら、急な岩場の所で5mほど滑落して、頭と手を打ったらしい
 意識もしっかりしてて、なんとか、立ち上がることはできたけど、左手が使えないとのこと。俺達は、身体を冷やさないようにとかそういうことしか言えんかったけど、ガイドの方?(ガイドツアーだったみたい)と、たまたま通りがかった、ザイルとかの装備をもっている若者2名もいて、対応が慣れている感じだったので、お任せして先を進みました。(その後、岳沢小屋で再会。)

 前穂までは、思ったより遠くて、酸素も薄いし、ヒーヒー言いながら到着
 本日3つ目の3000m峰!

 どど〜んと、景色が見えるんやろなあ〜と想像しながら、感慨にふけりました。
 
 紀美子平までもどり、少し休憩して、岳沢小屋まで降ります。

 紀美子平からすぐの下りのところが、ちょっと怖かったですね。
 スラブ上の岩で、雨ですべりやすい。
 鎖もあるし、ステップも削ってあるので、普通に行けば問題ないけど、ちょっと腰が引けました。

 雷鳥広場では、外国人の方と少しお話。
 連れの一人が、英語を勉強していて少し話せるので、おまかせでしたけどね。

 外国の方って、半ズボンの人が多いんですよね。
 寒くないんだろか??

 
 このあたりから、ようやくガスが流れだし、時折上高地が見下ろせるようになりました。
 岳沢パノラマのあたりでは、一望できるようになり、テンションあがりました〜

 やっぱり、見えるのって、いいですね。(上は相変わらずガス)

 途中のながーいハシゴや、二段ハシゴも難なくクリアして、無事、14時に
岳沢小屋につきました。
 岳沢小屋は、新築されたばかりでめちゃくちゃきれい。
 特に、この日は人も20名くらいで少なく、乾燥室も効きが良くて快適でした。

 部屋に案内してもらい(各々が6人部屋)、荷物を片付けて、着替えてさっぱりして、ビールも頂いちゃいました。(うまかった〜)

 外で景色を見て歓談しながら、のんびりできたのは良かったなあ。
 今回は、ずっと雨だったので・・・

 あ、岳沢小屋には、前穂で怪我をされた方が、到着してて、ここから、ヘリを呼んで上高地に降りるとのこと。
 ここまでは、ザイルの若者2名が、確保しながら下りてきたとのこと。
 どうやら、非番の消防とか、そういう人だったみたい。
 すっごいさわやかに、去っていったのがめっちゃかっこよかった。
 
 怪我をされた方は、小屋に到着して、一息ついたらしんどくなってしまって、歩けないとのことで、ヘリの要請となったみたいです。
 ストレッチャーにのせて、小屋からヘリのところまで運ぶ際に、すこしだけお手伝いさせて頂きました。(無事降りれてよかったですね)

 そのあと、雷鳥広場であった、外国人の若者と再会。(前穂ピストンだったみたい)
 すっかり打ち解けて、英語で何かと話してました。
 フランスの方で、通称マックス!
 めっちゃイケメンで、若かった!

 4週間かけて、日本に観光で来てるらしい。
 この日は、松本から上高地入りして、前穂ピストンして帰るとのこと。
 すごいパワーだなあ

 俺は、となりでニコニコしてるだけだったけど、英語が得意な弟子の一人は、facebookでまた連絡撮り合うことになったみたい。国際交流や〜〜〜


 この後は、事件もなく、あとは明日上高地に降りるだけやね〜
 って話しながら、夕暮れを迎え、小屋のうまいご飯をたべて、トランプして寝ました。

 夜はずっと、かなリの雨とビュービューの強風!
 さすがの俺も何度も起きてしまい、あ〜、明日の下りもカッパやなと覚悟を決めていました。
 
 4時半に起きて、外を見ても、雨。太陽なんか見えません。
 再度寝て、6時に朝ご飯を食べて、準備している時も、天気は悪い。

 で、じゃあ、上高地に向けていきましょか!最後に小屋の前で写真を撮ってからね。
 というところで、上を見ると晴れ間が見えてきた。
 
 あっという間に、天候が回復していく・・・・・

 あれ、あれ、うーん、どうしようと口に出さずに、悩んでると、弟子たちも同じ気持だったらしく、ちょっと登ってみる?と聞いてみたりした。
 あ、でも、重太郎新道やで〜、昨日下りてきたばっかで、しんどさ知ってるやん。あれのぼる??と、逡巡・・・
 
 となりにいたカップルも同様に悩んでました。

 そこに通りがかった、小屋のご主人の方が、一言
「今から、のぼってくればいいのに!今日はもう雨降らないよ!」

 この一言で、前穂ピストン決定。
 
 荷物をぐっと減らして、身軽になって、再びの前穂山頂をめざします。
 このあたりのことが、岳沢小屋のブログにも掲載されてました。

http://www.yarigatake.co.jp/dakesawa/blog/2013/07/post-429.html

 若い3人組だって〜。俺は若くないけど・・・


 ここから、前穂までは、見上げると青空、展望もきれいで、空気も涼やか、最高の登りでした。アドレナリンでまくりな感じで、ガツガツ登れます。

 あれ、もう着いた!って感じで、紀美子平に到着!
 CT3時間のところ、1時間50分でついた〜

 はやる気持ちを抑えつつ、休憩もなしに、前穂山頂へ!

 やった〜、槍や穂高の稜線や、常念、明神、霞沢岳、乗鞍、御嶽山もきれいに見えてます。
 うんうん、これが見たかってん(^^)

 山頂をすこし、北に行って、涸沢カールも上から眺めることができました。
 山頂は風が強かったけど、昨日のことを思えば、全然楽勝。
 十分に眺めを満喫させてもらいました。

 さあ、今度は本当に下山です。
 まだまだ、山に居たかったけどしょうがないね。

 また来るぜ!

 岳沢小屋で、小屋の方にお礼を言って、上高地まで降りて、家路につきました。
 上高地を15時30分のバスで出て、途中で温泉に入ったり、渋滞にあったりしたので帰宅はおそく、千葉には24時前となりました。

 しかしながら、ようやく念願の穂高にも登れたし、雨ばかりと覚悟していたけど、展望もみることができたし、大満足の山行きでした。

 大分から来たふたりも満足したようで、よかったよかった。 

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コメント

穂高縦走お疲れ様でした!
天候もよくて本当にうらやましいです!!

涸沢からのルートは私も登ってみたいと思ってました。

景色もほんとに素晴らしいですね

こんな絶景みてみたいなぁ。。
2013/7/17 23:25
ashinuさん、ありがとう
天気は、二日間は最悪だったんですけど、最後が良かったので、良い感じとなりました。

晴れの涸沢カールも見てみたい。

きっと、圧倒的な景色なんだろうなあ〜

記事は、なるべく早めに書きますね。
2013/7/18 19:40
いいな〜♪
りゅーさんも(」・e・)」オツカレー!!でしたっ。

いーなー、奥穂にも前穂にも振り向いてもらえて(笑)
あたしゃ、いつ振り向いてもらえるんだろかーorz

穂高岳山荘の設備やご飯は、小屋レベルではないわよね。
快適快適♪

三連休はどこも天気が悪くてアレだったけど、お互い、無事に山行が終えられて良かった良かった(^∇^)
2013/7/19 7:01
そうそう
初めて穂高岳山荘に泊まったけど、あそこのホスピタリティーはすごいよね。

悪天候だったので人も少なめで、ほんとに快適でした。

テン場も景色が最高な感じでしたね。
今度は、あそこでテン泊もいいなあ〜
2013/7/20 11:19
お疲れさまでした!
雨でもガスでも北アルプス縦走できていっぱい雪渓も歩けたし
大満足や〜と思ってましたが、青空で周りの景色が360°見えるのは
気持ちも景色もびっくりするくらい全然違いましたね〜

北穂がちょっと心残りです

それでは、また一緒に行ける日に備えて
ぼちぼち精進しておきまーす
2013/7/21 13:57
39taroさん
お疲れ様でした。

最初は天気が悪すぎて、濡れて身体も冷えるし、どうなることやろと思ったけど、最後良ければ全てよし!

景色が見えてよかったね。

俺も、まけないように精進しないとな〜
2013/7/23 12:14
初めまして・・・niiniと申します。
遅コメで済みません

3連休は生憎の天気でしたが、そんな中を行かれたなんて凄いですね〜

僕は延期して翌週出掛けましたが、チョンボして奥穂は断念しました。
吊尾根歩きたかった

僕も千葉在住なので、 は遠いと感じます

次回の山行は晴れると良いですね
2013/7/25 22:18
niiniさん、はじめまして
行くしかなかったし、メンバーも楽しかったので、うきうきいけました。

吊り尾根通過時は天気が悪かったので、あんまり記憶にないんです
2013/7/25 23:46
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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この記録に関連する登山ルート

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技術レベル
2/5
体力レベル
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利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
5/5
体力レベル
4/5
キャンプ等、その他 槍・穂高・乗鞍 [2日]
上高地から涸沢にテント泊で周辺の紅葉景勝地の散策も
利用交通機関: 電車・バス、 タクシー
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
重太郎
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [3日]
技術レベル
4/5
体力レベル
5/5
技術レベル
3/5
体力レベル
3/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5
アルパインクライミング 槍・穂高・乗鞍 [2日]
前穂高北尾根
利用交通機関:
技術レベル
5/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

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