北岳/テントを担いで北岳へ行こう!


- GPS
- 30:24
- 距離
- 13.8km
- 登り
- 2,099m
- 下り
- 2,080m
コースタイム
- 山行
- 7:34
- 休憩
- 1:22
- 合計
- 8:56
- 山行
- 6:25
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 7:11
07:30 広河原
09:50 二俣
12:48 八本歯のコル 13:20
14:44 北岳 15:24
16:28 北岳山荘
27日
06:40 北岳山荘
08:00 北岳 08:05
08:45 北岳肩の小屋 09:07
11:07 白根御池小屋 11:46
13:55 広河原
天候 | 26日 晴れ時々曇り 27日 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
06:00 芦安駐車場(第2) 06:30~07:10 ジャンボタクシーで広河原へ (始発のタクシーが6時半頃に戻ってくる) |
コース状況/ 危険箇所等 |
大樺沢の雪渓は落石・滑落に要注意。両方とも目撃する事になった。 (雪渓を登らなくても左岸に道はあるようです) 落石は拳大の物が音も無くこちらに向かって転がってきて、手前でコースが変わって1mくらい横を通って行った。他の人のラーク!の声で気が付く事ができた。 滑落は下山者がシリセードのような形で止まらなくなり、それ程速度は出てないが3~40mを滑り落ちていった。他の登山者から「ストックを刺せ!」「腹ばいになれ!」と声がかかり、その通りにしたことで止ることができた。 いずれも装備や経験の無いものが単独で入ると危険ということを思い知らされた。 |
写真
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http://www.360cities.net/image/mtkitadake-japan
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途中、すれ違った人と「山頂は晴れてました?」「ガスってました。でもたまにガスが抜けたりしてるので運がよければ。」なんて言葉を交しましたが、ちょうど今ぐらいのタイミングで山頂じゃないかな?
感想
●出発前
半年に一度の計画有給がこの日だったのですが、天気予報が余り良くなく、先週の2日連続山行で満足してしまった気もしたのでどうしようか迷いましたが、朝早く起きれたので出発!
最初は3日間使って白峰三山をやろうと考えましたが、仕事も溜まっているので金土だけで北岳のみただしテントを担いで行こうということにした。テント担いで1700mを登れるか?ちなみにザックの重量は17kgでした。
●1日目
テント装備を担いで登るのは1年振りで、その時はコースタイムの倍近くかかっていたので今回同じようなら白根御池小屋でリタイアとなります。一応先週重い荷物を背負って歩く練習はしていますが・・・。その甲斐あってかスローペースながらバテる事も無く順調に二俣まで来ました。
二俣からは八本歯のコルに向けて雪渓を登ります(雪渓ではなく左岸にも道はあったようで、そちらの方が安全かと思う)。この雪渓、落石が随分多いようで石だらけです。登っている最中に上のほうからラーク!の声がして、見上げると拳大の石が転がってきました。こちらへ向かって!10m程手前で少しコースが変わって1m程横を通り過ぎましたがおっかないです。
また登ってみると結構急で、これ滑ったら結構落ちそう・・・と思っていると、下山者が滑り落ちてきました。シリセードのような形で落ちていきます。周りから「ストックを刺せ」「腹ばいになれ!」との声がかかり、それでようやく止める事が出来たようです。以前自分がプチ滑落した時は、仰向け+頭下という体勢になって怖かった。こういうのは訓練しておかないと咄嗟に身体がうごかなそうだ。
雪渓のあとは落石しやすそうなガレ場を登ります。その後梯子が出てきてバットレスを時折眺めながら岩場を登っていきます。突然稜線が見えてきてそこが八本歯のコルです。コルの向こうには間ノ岳が登場します。
コルで暫し休憩した後、北岳山荘へ向かいますが、分岐点まで登ったところで気が変わって山頂へ向かいます(後述しているコルで出会った二人組に影響されました)。北岳山頂へは快調なペースで・・・ではなく時計が止まってました。GPSやら携帯やらカメラがあるので何とかなるのですが、腕時計が死んでしまうと何となく不安です。
今日午後は高い雲が覆っていた感じでしたが、北岳山頂に登ったタイミングで丁度青空が出てくれたようです。景色を眺めたり写真を撮っていたら、(時計が死んでいたこともあり)時間を忘れてしまい、気が付いたら4時手前になってしまってました。急いで北岳山荘へ降ります。
北岳山荘にはテントが一張りも無くどうしたものかと思っていると、ヘリで荷揚げを行っていたのでテントは張れなかったのだそうだ。最後のヘリが帰ると、順次名前を呼ばれてテントを張って行く事になった。テントサイトは9割位が埋まったようだ。最後の方だったので、テントサイトの端の方に張ることになった。富士山側にとても眺めが良い場所だった。風当たりは強そうだが、今日は風は穏やかだ・・・ったのだけど、テント張りを終了すると同時に雨が降って風が吹いた。いい加減に刺していたペグが2本程抜けた(直した)。仕方なくテント内で、テントが飛ばないかどうか不安になりつつもごろごろしていると外から歓声が上がったので外を見て見ると、雨は上がっていて虹が出ていて富士山も見えた。稜線まで上がると、西側は綺麗な夕焼けになっていた。
夜中、何度か起きて外を見ると、鳳凰山の方でしきりに雷が光っていた。間ノ岳の向こうでも雷が見えた。北岳周辺は穏やかで本当に良かった。
●2日目-不調の日
朝3:30の時点では外はガスガス真っ白でしたが、4時半頃にはガスが晴れて6時頃には良い天気に。しかし6時半頃出発とともに西の方からガスが流れてきて...という変わりやすい天気。午後からは夕立もあるかもしれないので、さくさく降りましょう。
北岳に登っている時に体に変調が来ました。お腹が痛い・・・。さっき長袖に着替えたときにお腹が冷えたか、あるいは北岳山荘の水にあたったか、それとも朝食べたインスタント汁粉にあたったか(そんなことあるか?)・・・。
北岳肩の小屋でトイレへ行きましたが、そんな事では収まらず。座って休んでいても歩いているのと変わらず辛いので仕方なく歩き出します。
下っているのに息が上がるし、そもそも立っているだけでふらふらするじゃないですか?大丈夫か?これ。
白根御池小屋のベンチで20分程ひっくり返ってましたが、やはり良くなりません。寝てても駄目なら帰ったほうがマシです。やはり仕方なく歩き出します。途中で登山者と挨拶しても「こんちは・・・ハアハア」位しか話せず下山しているのに「この先急ですが大丈夫ですか」といわれる始末。何度もコケそうになりつつ、ゼイゼイ言いながら、しかし何故かコースタイムから左程遅れずに降りれました。
家に帰った時点で熱も38℃(そりゃフラフラにもなる)。翌日医者に行くと結石との診断でした。
それにしても2日目は土曜日ということもあり沢山の登山者とすれ違いました。山荘は物凄い大混雑なんじゃないでしょうか?
あと、こちらのコースはザレや段差が多く結構歩きにくかったような気がします。ガイドブックを見ても右俣コースが歩きやすいようです。
●出会った人たち
・1日目八本歯のコルで一緒になった2人組
写真一杯撮ってください、と言われて何だろう?と思いましたが、カメラを車に置き忘れてきてしまったのだそうです。
当初は1日目に山頂へ行く予定は無かったのですが、彼らが山頂まで行く、というので私も行く事にしました。その結果、晴れの山頂を踏むことが出来ました。
撮った写真をヤマレコに載せて、それを拾っていただくという事に。
山頂で再び逢ったときにお二人の写真を撮っておけば良かったのですが、先に降りてしまわれたようでスミマセン。こんな写真ですが、思い出にどうぞ!
・2日目の北本山の会の人たち
北岳から降りてくる途中に出会いました。他の団体さんと話している内容が耳に届き、どうも近所の地名が出てくるので聞いてみたところ町内の方たちだったので驚きました。
とにかく体調が悪かったので、余りお話できませんでしたが、ヤマレコもやっているということだったので、レコ楽しみにしてます。
北岳
綺麗な写真を撮られるsako59さんが歩く北岳、
やはりいいですね~
北岳は雷雨になならなかったようで何よりです
いつもながら風景の写真が美しくていらっしゃる
虹やカミナリの写真、凄いです~!!
しかし大変でしたね、結石とは・・
なんで山登りの日に限って
とりあえず下りなきゃどうしようもないですしね・・
本当にお疲れ様でした
雷は遠目に見てると面白いんですけどね~
直下に居た人は大変だったでしょうね。
結石は...痛い人はのた打ち回るほど痛いのだそうで、そうなったらヘリで搬送してもらう事になるのでしょうかね...ただの食中りだと思っていたのでそこまで考えませんでしたが、恐ろしいです
北岳の登りでお世話になりました。写真を楽しみにしていましたが、北岳の頂上からの写真は感激しました。ちなみに私も景色の一部に写っていました。2日目は体調が悪く大変でしたね。大丈夫ですか?私の方は白根三山を縦走できました。途中、ライチョウの親子とも出会いました。写真がないのが残念です。また、記録を除かせてもらいます。
こちらこそどうもお世話になりました。
1日目に山頂へ行くかどうか悩んでいた所で上手く影響されて、結果晴れ間の出たタイミングで山頂を踏む事が出来ました。
白根三山縦走とは羨ましいです。私も当初はそのつもりだったんですが、仕事のプレッシャーに負けて2日日程に変更して、でも日曜日は医者で潰れてしまって、現在仕事の山で遭難中です…。でも三山縦走にしていたら間ノ岳山頂辺りで調子が悪くなっていた筈で、そうなるともっと厄介なので不幸中の幸いでしょうか。
あ、体調の方は今朝はほとんど痛みは消えました。石は出てしまったかもしれません。
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