富士山(富士宮ルート) 調子ぶっこいて見事に高山病に
- GPS
- 11:59
- 距離
- 8.3km
- 登り
- 1,434m
- 下り
- 1,450m
コースタイム
10:43 五合目
10:58 六合目雲海荘
11:45 新七合目 11:58発
12:35 元祖七合目
13:20 八合目池田館 13:35
14:25 九合目
二日目
九合目山小屋 2:10発
2:45 九合五勺
3:43 山頂鳥居
5:16 剣が峰
8:09 元祖七合目
8:45 新七合目
9:50 五合目
天候 | 初日 晴れ(ただしガスと雲海で下界は何にも見えず) 2日目 濃霧、雨、風(時折ガスが晴れ下界が見えた) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ご来光狙いだとどうしても真っ暗の中を登ることになるので、注意したい。 特に九合五勺周辺がきついような気がする。 下りは八合目〜元祖七合目あたりの小粒なスコリア帯が滑りやすい。 晴天時埃が舞う事ばかり言われるが、雨の時は特に滑りやすいので注意 |
予約できる山小屋 |
八合目池田館
|
写真
感想
いよいよ富士山への登頂となりました。
標高差や距離だけで言えば丹沢山や鷹ノ巣山を日帰りでやっているわけですから、単純に脚力で言えば問題はなし。問題があるとすれば天候と未経験の高さから来る高山病だけです。
天候はどの予報(気象庁、ウェザーニュース、Snow Forecast)でも雨、風とも強いのでそこは装備でなんとかするとして、高山病は「意識してゆっくり登る」「深く呼吸する」ぐらいでしょうか。事前にかかりつけ医にダイアモックスも処方してもらったのですが、コレは効果がどれだけあるのか正直わかりません。
そんなこんなで出発したのですが、バス乗車時に配布された宿泊券にはなぜか「九合目 万年雪山荘」の文字が・・・。あれ?勇気を奮って八合目を指定したはずなのに、そっから更に上?
予定より高いところに宿泊地を持っていかれてしまったため少し焦ってしまい、着替えたり昼食代わりのコンビニスイーツを頬張り、薬を一錠飲み下すと早々に出発します。 本当はここで時間の許す限り慣らしたほうがいいのですが。
新七合を越えると雲が切れ始め、眼下に雲海を見下ろす望んでいた状況になり足もどんどん速まります。よく眠れていない割には快調で、みるみる高度を稼ぎます。 ところが不思議なことに元祖七合目を越えたあたりから頻繁にオナラが出てくるようになりました。 コレも高度の影響でしょうか。
八合目でおやつのドーナツの味に感動したりしつつ、瞬く間に九合目に到着したのですが、この時点ではまだ何ともなく「あれ?実は高度に強い?」と勘違いをしていました。
ところが山小屋に入って明日の準備をしたりその辺をぶらついたり夕食まで仮眠をとったりしてるうちに見る見る調子が悪くなり、普段だったら「え・・・これっぽっち?」と不満たらたらになるであろうカレーも完食するのがやっと、足りない分を補うつもりで持ってきたギョニソーやチーズは手付かずのままとなってしまいました。
夜七時の消灯で目をつぶっても、意識して深呼吸しているうちはいいのですが、ウトウトとし始め呼吸が浅く少なくなると覿面に息苦しさと頭痛が出始め、そのたびに目が覚めてしまい深呼吸をするの繰り返し。オナラもなかなか止まらず苦しい夜となってしまいました。一回トイレに起きて胃の中にあるものを出そうとしましたが、とっくに幽門を通過済みで吐くものは何もなく、えずくばかりでした。 ほかのトイレからも苦しそうなえずき声が聞こえてくるので自分だけではなかったようですが・・・。 昨年ダウラギリに登った竹内洋岳さんのパートナー、中島ケンロウさんが順応の際「眠れませんでしたね・・・」「2回吐きました」と苦しそうに話していたのが何となく自分も理解できるような気がしてきました。
結局ほとんど眠れないまま2時過ぎに出発。 星が瞬く中(この時点では晴れてました)何度となく「うえぇ」「おげぇ」とえずきながら登り続け、標準タイムを大幅にオーバーした3:43に浅間大社奥宮の鳥居に到着。 悪天候の予報だったせいか、はたまた出発が早めだったせいか、既に多数の登山者がいるとはいえ、登る途中渋滞で身動きが取れないようなことはありませんでした。
空が白むまで移動はせず山頂富士館の前で待っていようと思ったのですが、予報どおりきっちり風が強く、おまけに小雨も降ってきて立ってるだけでは辛いので、レインパンツを履き、ライトダウンも着込みオールウェザーブランケット(テントのフットプリントとしても使えるごっついやつ)に包まり丸まっていました。
好天だったら朝日岳(旧成就ヶ岳)迄行こうかと思いましたが、とても期待できそうにないので、駒ヶ岳に登って東方に見えていた赤い雲の切れ間が隠れてしまったところで早々に見切りをつけ剣が峰に向かいました。 お鉢巡りはやらないにしても、剣が峰だけは行っておかないと後悔しそうだったので・・・。 早めに移動を開始したおかげか、最高点標識の前での撮影待ちにそれほど時間をとられることもなくスムーズに終了。 この時点でどういうわけか吐き気も治まっていたのでお鉢巡りをやっても良かったのですが、とにかく寝不足が今後の行動にも祟ってきそうだったので、郵便局で登頂照明の手続きだけして早々に下山を開始しました。
ちなみにフリープランなのでプリンスルート(御殿場ルートで走り六合まで下り、宝永火口を通って富士宮登山口に出る)で下山しても良かったのですが、強風の危険とやはり現在の体調を考えておとなしく富士宮ルートで下山しました。
途中かなりの強風でふらつくこともあり、予想外に時間も掛かってしまったのでコレ自体は間違っていなかったと思いますが(迎えのバスが渋滞で遅れたので無理すれば出来なかったことはないでしょうが)、仮に次に挑戦する事があれば、
*初日は努めてゆっくり登って高山病にならないようにし
*二日目にご来光、お鉢めぐり、プリンスルートを堪能
出来るようにしたいですね。
ところでウェアですが
登山開始時点
自転車用秋冬長袖アンダー(パールイズミ ピーアイヒートテックセンサー)
長袖ジップアップシャツ(サウスフィールド)
サポートタイツ(イグニオ)
ジップオフパンツ(3/4状態)
九合目出発時(8℃前後)
サウスフィールド・防風フリース
モンベル・レイントレッカージャケット(ゴアテックス)
サウスフィールド・レインスパッツ
山頂待機(6℃前後 強風時8〜10m/s)
ユニクロ・ライトダウン
モンベル・レイントレッカーパンツ
ダウンやフリースは下山中適宜脱ぎました。
今回のような天気だと特にレイヤリングが重要になると思います。
いつもは安いウェアで何とかしてしまうタイプなのですが、こと富士山に限って言えばレインウェアと靴はゴアを使用したものの法が無難だと思います。
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