新穂高温泉〜双六岳〜黒部五郎岳〜折立
- GPS
- 56:00
- 距離
- 36.1km
- 登り
- 2,829m
- 下り
- 2,548m
コースタイム
●2日目 双六小屋5:43発 双六岳6:38〜45 三俣蓮華岳7:50〜55 黒部五郎小舎 9:25
●3日目 黒部五郎小舎5:37発 稜線7:25 分岐7:35(荷物デポ) 黒部五郎岳7:45 分岐から出発8:10 休憩9:00〜10 赤木岳10:05〜20 北ノ俣岳 11:10〜15 太郎平 12:27〜13:10 途中2回休憩 折立16:17頃
天候 | 概ね曇りか雨、最後に晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:公共交通機関 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・弓折乗越〜双六小屋付近にて熊出没し、けが人発生しております。 ・今回のルートでは残雪はあるものの、アイゼン使用個所はなし。 |
写真
感想
より詳細な日記は「MINMINの麗しき山旅ときどき日記」のブログのこちら↓
http://minminsroom.cocolog-nifty.com/webdiary/2013/08/post-c2e3.html
少し抜粋したものが、↓のヤマレコ記録です。
【8月4日(日)】
朝5時過ぎに新穂高ターミナルに到着。バスの中で朝食を食べてから外に出る。肌寒いぐらいだ。おなじみのバス停前の建物と無料お風呂の建物がすっぽりなくなっていて、工事中。来春に新しく建物ができるとのこと。
トイレも仮設で不便。顔を洗う水もない。は降っていないものの、今にも降りそうだ。今回は3泊4日の小屋泊り予定。うまくいけば2泊にするつもり。バーナーや昼食は持ってきているので軽量化は水なしで8キロ位か。
秩父沢まで登ると、多くの下山者が集っていた。鏡平に向かうと雨が降ってきた。どのタイミングで雨具を着るか悩みながら登るが、とうとう雨具上下を着る。結局30分も経たずに雨は止んで、鏡平小屋が近くなった。
稜線はガスから晴れモードになりつつある。今年当たり年のコバイケイソウをはじめとして、ハクサンイチゲなど全体に白い花が多かった。だらだらと小屋まで歩いていく途中にごく最近、草刈されている場所と、さらに進むと、一斗缶が7,8?個とバチのような叩く棒がセットされて置かれている場所があった。熊?よけの缶なのかなあ?
双六小屋に到着。曇っていて、やや肌寒い。通された部屋は今年新築されたばかりで、とっても綺麗なウッディな造り。同室の女性で連泊の方が語るところによると、前日の夕食で、「クマに襲われて手首を怪我された方」とご一緒されたという。さらに、本日私のやや後ろを歩いていた方によると、「上から血だらけのザックの方がいて、今日クマに襲われて男性が首筋を噛まれた。女性がストックで応戦して熊は逃げた。」という。二人?も襲われていたとはビックリ!!! いずれもあの草刈していた場所付近。あまりに怖い話で、当然ながら、翌日からは二つ持ってきた鈴のうち、大きい方の鈴にして、ずっと鳴らしておりました。
【8月5日(月)】
夜もかなりの雨が降っていた。朝起きるとガス。天気がよければこの日のうちに太郎平小屋まで抜けたかったが、のんびりと黒部五郎の小屋まで進むことにした。
双六小屋で上下雨具を着て出発。少し登るとこの日唯一の僅かな晴れ間を観た。その後はずっと雨雲の中。双六山頂まで1時間弱で到着。誰もいない、南風が強くて山頂には居れず。少し下ると風をさえぎる斜面となり、ぐっと穏やかな感じになった。三俣蓮華岳からの下りは、標高で約500m位下るので結構ガンガン下るイメージ。道は明瞭のはずなのだが、雨が大量で道が沢になっていた。
いい加減飽きた頃に黒部五郎小舎が見える場所に到着。実に20数年ぶりに再訪。黒部五郎岳は、自分にとって北アルプスで1番好きな山と思っている。でもアプローチしにくいので、1度しか登っていない。いつも遠くから眺めているのでした。小屋には9時半に着いてしまい、さすがに部屋割りの準備もできておらず。しばらく談話室で休憩。
11時ぐらいに部屋に案内されたが。明るい部屋が一杯ある中で、一番暗くて条件の悪い場所で絶句。幾らなんでも、ちょっと・・・・。昼間なのにヘッドランプつけないと何もできない場所ってないよね。あまりにも早く着き過ぎたので少しお昼寝。そうこうしていると、お子さん達のケタタマシイ声や騒動にびっくり。微笑ましいのを通り越して、超うるさかった。昼食を食べたらやっと静かに。彼らの正体は・・・・・
なんと、4人のお子ちゃまがいた。一番小さいのは3歳女児。その上が幼稚園年長位の男児、小学校2、3年生位の男児、小学校4,5年生位の女児の4名。そこに父母の計6名。幾らなんでもこの風雨の中をあどけない子供4人を夫婦二人で連れてくるのは絶句。
結局、乾燥室でも大して乾かないので、玄関前のストーブで登山靴を一生懸命乾かしたりして、時間つぶしをしました。なんだかんだと言って、小屋は雨の時はありがたいものです。
【8月6日(火】
夜中には叩きつける雨も降っていたけど、朝食を摂る頃には雨も上がって、初めて黒部五郎岳の山頂の一角が時折眺められるようになった。出発前に懐かしいキャンプ場に行ってみる。父と二人で以前テントを張った想い出の場所だ。ちょうど笠ケ岳も一瞬見えており、黒部五郎の山頂は見えないものの、とても良いロケーションで自分は大好きだ。トイレはないが、水場は設置。
単独の人達2名と前後して歩く。雨具を脱ぐか脱がないか・・・・そのたびに抜きつ、抜かれつ。稜線への直登は思ったほどには大変でなく、コバイケイソウの豪華絢爛な畑の中を歩くと、思いのほか時間かからずに稜線に到着。ちょうど雨も上がって、バッチリとこれから歩く太郎平までの道のりが見える。
ザックを置いて、頂上をピストン。頂上ではうっすらと槍ケ岳も見えた。立山剣も見え隠れして、後立山連峰、近くは水晶岳などが立派に見えた。分岐まで戻り、雨具も脱いでいざ、稜線漫歩へ♪
ようやく視界も晴れて気持ちよくのんびり下る。中俣乗越までは割と距離もあったが、高山植物が楽しい。対向で多くの登山者とすれ違う。最後の立派なピークの北の俣岳に到着。黒部五郎小舎からやや先行して歩いていた金沢の方、宇都宮の方とご一緒する。お二人とも今日中に折立まで下山とのこと。無理を承知でお願いして、もし時間が合えばどこか電車のあるところまで同乗をお願いした。
その後、やや遅れ気味に自分は歩くが、なんとか太郎平小屋の手前で合流。昔はなかった木道だらけの道にびっくり。それから3人で下山するが、あと30分で折立の表示が出て間もなく、ぽつぽつと雷鳴が。なんとか間に会うだろうと思っていたら、その後豪雨に。雨具を着なくて大丈夫と思っていたら、あっという間のことで、今回最大の雨量を観測。一番派手に降られてしまい全身水浸しに。なんとか折立に到着して、ありがたくも宇都宮の方の車で亀山温泉へ。ちょうど電車との時間もあったので、お風呂に入ってさっぱり。
最後のおまけが、カーナビで「有峰口駅」をインプットしたが、どうしても駅が見つからず。やむなく富山方面に車を走らせていただいたら、次の無人駅「千垣駅」を発見。ここで降ろしていただいた。
その後、富山地方鉄道、特急北陸を乗り継いで、長岡から最終の新幹線で東京に帰着となりました。憧れの黒部五郎岳に再訪できて、父とテントで縦走した想い出の山々をウン十年ぶりに逆コースで歩けて楽しかったです。
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