白馬岳
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- GPS
- 32:35
- 距離
- 13.6km
- 登り
- 1,694m
- 下り
- 1,270m
コースタイム
8/12(月) 白馬岳頂上宿舎7:30−白馬山荘7:50−8:15白馬岳8:40−三国境9:30−10:10小蓮華岳10:30−12:10白馬大池山荘13:00−白馬乗鞍岳13:30−天狗原14:50−栂池山荘16:05
天候 | 晴れ時々曇り、夕方から朝は強風。2日目はピーカン。 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
猿倉駐車場前にゲートあり。満車だとその先に行けない。 道が狭く、勝手に路駐すると路線バスが通れないので自制しましょう。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
今年は雨が多く、大雪渓が融け、クレバスが目立った。 杓子岳の沢からの落石を多く見たが、大雪渓の上部のクレバスに落ち、大雪渓方面に転がることはなかった。 |
写真
感想
8/11(土)
川崎/横浜から自動車で白馬に向かった。白馬岳は6年ぶり。大雪渓ルートを登るのは約30年ぶり。
中央高速は渋滞もなかったが、予定より1時間遅れで回送業者との待ち合わせ場所に到着。
そこから業者の運転で猿倉まで送ってもらった。
今年は世界遺産の富士山に人を取られたか、白馬は例年よりも人が少ないとのこと。それでも猿倉の駐車場は満車で、臨時駐車場も数台分しかないらしい。道の途中にゲートがあり、猿倉に向かう自動車をカウントしていた。道が狭く、路上駐車されると路線バスが通れなくなるための予防策という。駐車場の中で空くのを待って悶々とするよりも良いかもしれない。
バスの到着とずれたためか、猿倉荘の前にはあまり人がいなかった。登山相談所があったが、のんびりムード。7月に行った畑薙駐車場の登山相談所では登山届/下山届を出すように呼びかけがあったが、ここでは全くない。こちらの方が初心者が多いので、もっと呼びかけてもよいと思うが。
7:30に猿倉荘を出発。当初は山道だったが、途中から林道を歩く。今日は5時間半の行程なので、最初は準備運動でこれくらいの方が良いと思う。白馬尻小屋が近くなると山道に戻る。白馬尻小屋までちょうど1時間。コースマップ通り。
白馬尻小屋からは大雪渓を登る人の列が見渡せるが、雪渓の左端に列ができている。事前に調べた画像ではクレバスが多数できていて、それを避けているようだ。
回送業者の方の話では、今年は雨が多く例年よりも雪が少ないとのこと。
白馬尻小屋を出てしばらく行くと、雪渓の下部に出る。ここでアイゼンを装着するのだが、どこにしまってしまったのかGWに使ったアイゼンが見つからず、アイゼンなしで登ることに。ほとんどの人がアイゼンをつけている。キックステップをしながら慎重に登る。
コースタイムでは岩室跡まで2時間半。ルートが雪渓の左端を通っているので、前半は土がある所で休憩。途中からルートが雪渓中央を通る。雪渓上部の少し手前に島のように土砂が盛り上がっているところがあり、そこで休憩を取ることができる。アイゼンを外す所まですぐだが、ここで休むと爽快な風が吹き、暑くも寒くもなく非常に気持ちが良くうとうととしてしまう。
そこからしばらく登ると雪渓ルートは終了。非常に冷たい水が湧き出ているので、アイゼンを洗いながら水を飲む人が多い。休む人が多い割には急な地形で、足場が崩れやすく、場所を選んで休まないとルートをふさいでしまうので注意。
ここから岩室跡辺りまでやや足場の悪いルートが続き、その後岩場に変わり、どんどん高度を稼ぐルートになる。葱平(ねぶかっぴら)、避難小屋を過ぎるとやや広い場所を歩く。足元を水が流れ、何となく歩きにくい。
この辺りから頂上宿舎がちらちらと見えるようになる。
しばらく登ると、前の方に人だかりがあった。近くまで行くと水場であった。白馬尻小屋の後、水場が2か所あることになる。
そのすぐ上はお花畑。途中に今見ることのできる植物の写真と名前が掲示してあった。私は植物にあまり興味はないが、このようにわかりやすく解説してもらえるとそれなりに興味がわく。
お花畑を過ぎると階段になる。この階段の左側には「登り専用」と書いてある小さなステップがついている。これを使ってみたが、私の歩幅には合わなかった。
14時半前、猿倉を出て約7時間で白馬岳頂上宿舎に到着。
「生ビール」の立て看板が目に飛び込んできたが、まだ我慢我慢。
テント宿泊受付を済ませ、テント設置が先。風が非常に強く吹いている。
テン場は既に良い所は埋まっており、奥の方の一段高い場所が空いている程度。今回は大小2つのテントを張るため、それなりの場所が要るが、よい所は既にテントが建っている。
漸く広めの場所を確保したが、ギリギリのサイズで、中央が凹んでいる。でもここしかないので、強風の中飛ばされないようにしながら何とかテントを建てる。
夕食までは時間があるので、漸く水汲みとビールの買い出し。
後で知ったが、ビールはテント受付の小屋の中に自動販売機があった。スーパードライと一番搾り。
夕食までの時間で早速乾杯。風は相変わらず強い。
夕食後、消灯の20時頃になると空の雲がなくなり、星空が広がっていた。天の川がはっきり見える。
気温は10度を下回っているようで、フリースやダウンを着ないと寒い。
8/12(日)
4時起床。
昨日、ビールを500ml+α飲んだが、それで二日酔いしたようで、軽い頭痛と寒気がする。
登りで大量に汗をかき、水分補給を十分にしないまま、ビールを飲んだためと思われる。
メンバーは日の出を見に出かけて行ったが、私はパスしてしまった。
結局、朝食は軽く済ませ、7時頃まで気分の悪い状態が続いたが、撤収の頃には治っていた。メンバーに迷惑をかけず納まってよかった。
7:30に頂上宿舎を出発、7:50白馬山荘、8:15白馬岳頂上に到着。
稜線より西側はピーカンで、立山連峰から鑓ヶ岳まではっきりと見え、遠くに白山も見えた。
目を凝らすと、黒部ダムと黒部湖も見える。今日は気分良く歩けるが、西風が強く、少し肌寒い。
小蓮華山からは白馬大池とルートが、振り返ると白馬岳から歩いてきた道がはっきりと見える。
はっきり見える分近くに思えるのだが、歩くと結構時間がかかる。
この辺りから風が弱くなってきたが、相変わらずのピーカンで、サングラスがないと目が痛い。
首や腕が焼けているのが良くわかる。今夜火照って眠れるか心配になる。
白馬大池山荘でアイスかソフトクリームを期待したが、残念ながら冷たいものは飲み物だけ。
大池の周りには雪渓が残っているが、立ち入れないようになっている。
暑い中、昼食をとる。
白馬大池を出て、乗鞍岳を過ぎると、あとは下る一方。しかし、大きな石がごろごろしている中を歩くため、歩きにくく結構疲れる。
結局、天狗原の湿原地帯に出るまで、大きな石のルートが続いた。
天狗原を過ぎると、また石のルートが続き、少々嫌気がさす。それでも、栂池スキー場の建物が見えるようになり、少し元気が出る。
朝出発してから8時間半後の16:05にで栂池山荘/栂池ヒュッテに到着。
ロープウエイの最終は17:00。あまり時間の余裕はないが、ここはゆっくりしたい。
栂池山荘は野イチゴソフトクリーム、栂池ヒュッテはブルーベリーソフトクリーム。
帰りは運転するかもしれないのでビールは我慢し、ブルーベリーソフトクリームを選び、のんびりする。
16:40発のロープウエイに乗るように出発。
15kg以上のザックは+\300の荷物料がかかった。私は2kgオーバーの17kgだった。
大型ロープウエイの後、栂池スキー場の6人乗りゴンドラリフトに乗り換える。
ゴンドラリフトの乗車時間は結構長い。周りはガスっていて真っ白。麓が近くなり漸く晴れる。
17時半近くになり、麓に到着。そばの駐車場に回送された車が止めてある。
荷物を置き、おふろセットとロープウエイ乗車券を持って「栂の湯」に行く。乗車券で100円引きになる。
風呂は空いていてゆっくりすることができた。風呂に入り、水風呂で火照った体を冷やして非常に気持ちが良い。
後は夕食を取って帰路に着くのみ。
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