飛騨沢ルートで槍ヶ岳 〜南岳まで往復してからの西鎌尾根は修行だった〜
- GPS
- 81:00
- 距離
- 45.1km
- 登り
- 3,807m
- 下り
- 3,809m
コースタイム
6:40 新穂高温泉
↓
8:20 穂高平小屋
↓
10:00 奥穂高岳登山口
↓
12:30 滝谷出合
↓
13:50 槍平小屋
【8月7日(水)】
5:00 槍平小屋
↓
8:40 飛騨乗越
↓
9:00 槍ヶ岳山荘
↓
9:55 槍ヶ岳 [3180m]
↓
10:40 槍ヶ岳山荘
※昼食後にヒュッテ大槍、殺生ヒュッテ周辺を散策
【8月8日(木)】
6:00 槍ヶ岳山荘
↓
6:15 大喰岳 [3101m]
↓
7:05 中岳 [3084m]
↓
8:10 南岳 [3033m]
↓
8:20 南平小屋
↓
9:35 南岳
↓
10:30 中岳
↓
11:05 大喰岳
↓
11:30 槍ヶ岳山荘
↓
12:55 千丈沢乗越
↓
16:15 樅沢岳 [2755m]
↓
16:40 双六小屋
【8月9日(金)】
5:00 双六小屋
↓
6:05 双六岳 [2860m]
↓
7:00 双六小屋
↓
9:10 弓折乗越
↓
9:55 鏡平小屋
↓
13:30 わさび平小屋
↓
15:30 新穂高温泉
天候 | 8/6 雨→晴れ 8/7 晴れ 8/8 晴れ→ガス 8/9 ガス→晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
仮設トイレ2基あり |
コース状況/ 危険箇所等 |
【危険個所】 ・槍ヶ岳のハシゴ ・西鎌尾根のガレ場 【登山ポスト】 西穂高ロープウェー乗り場付近の登山案内所 【温泉】 ひがくの湯 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
2日前の白峰三山に続く登山は槍ヶ岳。
白峰三山の記事↓↓↓
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-334498.html
前日まで穂高にするか槍にするか迷い、槍と決まってからは上高地からか新穂高からかで迷う(計画は両方とも用意していた)。結局、駐車料金もバス代も掛からない新穂高から飛騨沢ルートで槍ヶ岳へ。
◆8月6日(火)
スタートは雨。レインウェアを着ると蒸し暑く感じる。
穂高平小屋を過ぎると雨も止み、それ以降は天候も回復してくれた。滝谷出合から見上げると、北穂高岳の険しい山頂が見えるほどだ。
槍平小屋で幕営の受付を済ませ、テント場に行く。先客はわずか3張。夕方暗くなってから高校生と思われる集団が到着。すでに眠くなっていたので、耳栓を装備して就寝。
◆8月7日(水)
3時半起床、5時出発。穂高の山々が良く見える。天気は快晴となりそうだ。
出発してからすぐに高校生集団に追い抜かれる。テント装備では敵わない。1時間に5分程度の休憩をはさみ、一定のペースで飛騨沢を登る。笠ヶ岳が背中を押してくれているのか、重荷もそれほど苦にならない。2800m付近では、先程の高校生集団を追い抜く。
飛騨乗越に到着し、ようやく槍先とご対面。
槍ヶ岳山荘でテント受付を済ませ、指定のテント場にザックを置いて足早に槍ヶ岳に取付く。幸い登攀中の登山者は少なく、渋滞もなければ、後ろからのプレッシャーもなく登頂。念願の槍ヶ岳山頂からは、表銀座、裏銀座、常念、穂高、笠、後立山といった北アルプスのほとんどが見渡せる。初めての槍で快晴とは運がいい。長時間頂上にいても登ってくる登山者はわずか。こんなに快適な槍の山頂は珍しいのではないだろうか。
下る途中では学生が登攀中。おしゃべりしながら登っていたせいか、その後ろの関西弁の中年登山者が「遊んでないで早く登れ!」と言い出す。この中に巻き込まれなくて良かったと思った。
登頂を記念してビールで乾杯。そのあと周辺の山荘巡りへ。
槍沢ルートは槍ヶ岳を見ながら登れることを知る。こちらからのほうがテンションが上がりそうだ。ヒュッテ大槍からの東鎌尾根や、殺生ヒュッテからの槍は見事としか言い表せない。
槍ヶ岳直下ではライチョウが食事中。荷揚げのヘリが何度も飛来してきたが、動じることなく食事していた。
テント場に戻ると、大学生集団のテントがお隣に2張。今回も耳栓のお世話になり就寝。
◆8月8日(木)
3時起床、5時に南岳へ出発。の予定だったが、槍ヶ岳山荘の焼き立てパン待ちで出発を遅らせる。一番乗りで購入し、クロワッサンを食べる。槍一番の贅沢だ。
6時に出発。
大喰岳から中岳、南岳と続く3000m峰。そして大キレットを眺め、槍ヶ岳に戻るわけだが、tanyaさんの提案で双六小屋まで行くことになる。
正午に槍ヶ岳山荘を出発。
槍を目指す登山者は数組いたが、我々と同じく双六を目指す登山者は前にも後にもいなかった。とても静かな西鎌尾根。次第にガスが濃くなる。滑りやすい個所にはクサリが付けられているので、それを頼りに西に向かう。いくつピークを越えただろうか。ガスの中から姿を見せる樅沢岳が印象的だった。樅沢岳を越え、ようやく双六小屋に到着。この日のビールは格別だった。
◆8月9日(金)
下山の日。
下山前に、双六岳にアタック装備で登頂。残念ながらガスの中で展望はなし。それでも、去年登頂出来なかったtanyaさんは満足したようだ。双六小屋まで下りてくると青空となる。登頂したら悪天候、下山したら晴天というのはよくあることだ。
テントを撤収して、鏡平に向かう。クロユリベンチや花見平からは双六岳や鷲羽岳、樅沢岳の展望が素晴らしい。晴天となったのは良いが、あまりに暑い。鏡平小屋では名物のかき氷をいただく。鏡池には槍ヶ岳が逆さに映る。去年は風の影響で映らなかったので、今回は見ることが出来て幸運だ。
鏡平からの下りでは、登ってくる登山者の苦しそうな表情が印象に残った。日陰はほとんどなく、樹林帯でも蒸し暑い。秩父沢から上は相当苦しいと思う。
わさび平小屋ではラムネをいただく。炭酸飲料が渇いた喉を潤す。
新穂高までは林道、車道を歩くわけだが、我々は林道歩きが苦手だ。ゴツゴツした登山道はコースタイムより早く歩けるが、平坦な林道ではコースタイムより遅い。これはモチベーションの問題だろう。
新穂高ロープウェイ乗り場付近では、観光客との温度差を感じることが出来る。
「なんでそんなに疲れるほど山に登るの?」的な視線は、ある意味心地よい。その質問の答えを知っているからだろう。
【反省】
最初の計画から西鎌尾根を登ることにしていれば、槍平小屋から南岳新道を登っていたと思う。ただ、結果論ではあるが、そうしていたら快晴の空いている槍ヶ岳頂上に立てなかったかもしれない。
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