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記録ID: 3359809
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ハイキング
甲斐駒・北岳

甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根ピストン

2021年07月18日(日) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
16.8km
登り
2,412m
下り
2,406m

コースタイム

日帰り
山行
10:15
休憩
1:10
合計
11:25
5:10
0:00
70
6:20
0:00
70
7:30
0:00
10
7:40
0:00
40
8:20
0:00
50
9:10
9:15
55
10:10
0:00
65
11:15
11:55
70
13:05
13:10
35
13:45
0:00
30
14:15
0:00
10
14:25
0:00
45
15:10
0:00
50
16:00
16:20
0
吊り橋
16:20
0:00
5
16:25
尾白川渓谷駐車場
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2021年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
尾白川渓谷駐車場利用。4時到着時点で三分の一くらいは埋まっていたような印象。(80台収容)
コース状況/
危険箇所等
吊り橋〜屏風岩小屋跡までは一般登山道。土がえぐれていて段差が結構あるので、前半頑張りすぎるとボディーブローのように後半太ももに来ます。

屏風小屋跡からは梯子、鎖場、岩場歩きなどが増えます。冒険心をくすぐりますが油断禁物です。下りは脚の置き場などに注意を要します。

標高2300m前後から微かに高山病の症状あり。
予約できる山小屋
七丈小屋
無事に戻れるように祈願してから。
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無事に戻れるように祈願してから。
吊り橋を渡るといよいよ登山道。帰りは下で水浴び。
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吊り橋を渡るといよいよ登山道。帰りは下で水浴び。
前屏風ノ頭あたりで一回目の休憩。登山道はおおむね良好。景色がいいので朝飯タイム。
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前屏風ノ頭あたりで一回目の休憩。登山道はおおむね良好。景色がいいので朝飯タイム。
刃渡り。登っているときはそんなに恐怖を感じなかったが、両サイドは切り立ってってます。
刃渡り。登っているときはそんなに恐怖を感じなかったが、両サイドは切り立ってってます。
雲海と八ヶ岳。目にするってことは欲が出ることと知る。
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雲海と八ヶ岳。目にするってことは欲が出ることと知る。
刀利天狗。まだまだ序盤戦。
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刀利天狗。まだまだ序盤戦。
苔むす樹林帯。朝8時台、肌はひんやりとして。若干の登りながら、歩きながら眠れそうなくらい心地よい気持ちになる。
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苔むす樹林帯。朝8時台、肌はひんやりとして。若干の登りながら、歩きながら眠れそうなくらい心地よい気持ちになる。
シャクナゲのお出迎え。
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シャクナゲのお出迎え。
登れども近づいている感じがしない。
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登れども近づいている感じがしない。
登り基調のなかずいぶん下って五合目小屋跡の祠。ここからが後半戦スタート。
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登り基調のなかずいぶん下って五合目小屋跡の祠。ここからが後半戦スタート。
すぐ横の階段とはしご。ここでストック閉まって両手確保しながら進みます。
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すぐ横の階段とはしご。ここでストック閉まって両手確保しながら進みます。
トリアシショウマ?
トリアシショウマ?
ミヤマカラマツかと。
ミヤマカラマツかと。
こんな階段いっぱい。
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こんな階段いっぱい。
名前分からず。陽の光を浴びて。
名前分からず。陽の光を浴びて。
とろろ昆布みたいなやつ。サルオガセ。
とろろ昆布みたいなやつ。サルオガセ。
こんな感じで登っていきます。
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こんな感じで登っていきます。
うーんなんて花だろう。じっくり調べますか。
うーんなんて花だろう。じっくり調べますか。
ハクサンチドリでしょうか。葉が違う?
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ハクサンチドリでしょうか。葉が違う?
バイケイソウ。きれいな緑の花。
バイケイソウ。きれいな緑の花。
下を見ればずいぶん上ってきた気がする。
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下を見ればずいぶん上ってきた気がする。
ただ、登れども山頂にあまり近づいている実感がないまま
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ただ、登れども山頂にあまり近づいている実感がないまま
あとどれくらいで着くのかと思いながら休憩。なかなかモードに落とし込めないなか、トレランさんは颯爽と登り降りてくる。
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あとどれくらいで着くのかと思いながら休憩。なかなかモードに落とし込めないなか、トレランさんは颯爽と登り降りてくる。
上のほうでイワカガミがまだ咲いていてくれて
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上のほうでイワカガミがまだ咲いていてくれて
黄色い花が輝いて。
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黄色い花が輝いて。
この間を登っていきます。振り返って一枚。下りのほうが難儀しそう。
この間を登っていきます。振り返って一枚。下りのほうが難儀しそう。
イワカガミ。線香花火のようで。
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イワカガミ。線香花火のようで。
散る前の最後の群落。
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散る前の最後の群落。
一緒に咲いていて
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一緒に咲いていて
何という花なんだろう。ほぼホタルブクロなのだけどえらく小さい。イワカガミくらいの大きさ。赤くないアカモノみたい。
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何という花なんだろう。ほぼホタルブクロなのだけどえらく小さい。イワカガミくらいの大きさ。赤くないアカモノみたい。
振り返れば鳳凰三山と雲に隠れて富士山。こんなのみたら登りたい山がまた増えてしまう。
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振り返れば鳳凰三山と雲に隠れて富士山。こんなのみたら登りたい山がまた増えてしまう。
アカモノ。疲れを癒す色合い。
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アカモノ。疲れを癒す色合い。
山頂に近づいている感じがあまりしないまま、登っている人が徐々に大きく見えてあと少しと知る。高山病少々。
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山頂に近づいている感じがあまりしないまま、登っている人が徐々に大きく見えてあと少しと知る。高山病少々。
大体いつも登り切ってホッとすることが多いけれども、今回は登り切った喜びが勝る。何もかも思い通りではなかったけど、参加賞を自分にあげたい。
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大体いつも登り切ってホッとすることが多いけれども、今回は登り切った喜びが勝る。何もかも思い通りではなかったけど、参加賞を自分にあげたい。
雲で隠れることなく仙丈ケ岳。途中、雲が下から上がってきて霧に包まれる。山頂の快晴はタイムオーバーかと思ったのだが、上から降りてきた方の「大丈夫。仙丈ケ岳なら見えるよ」の一言に最後踏ん張る力をもらった気がする。
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雲で隠れることなく仙丈ケ岳。途中、雲が下から上がってきて霧に包まれる。山頂の快晴はタイムオーバーかと思ったのだが、上から降りてきた方の「大丈夫。仙丈ケ岳なら見えるよ」の一言に最後踏ん張る力をもらった気がする。
山頂でカップラーメンで塩分補給。準備万端にして3分心を整えて待つはずが、箸がない。どこにもない。
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山頂でカップラーメンで塩分補給。準備万端にして3分心を整えて待つはずが、箸がない。どこにもない。
ほほう、これがタカネツメクサだったんだ。高嶺の爪の草。
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ほほう、これがタカネツメクサだったんだ。高嶺の爪の草。
山頂でうろうろ花を探しているうちに、きつかった登りの記憶が上書きされていく。
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山頂でうろうろ花を探しているうちに、きつかった登りの記憶が上書きされていく。
シナノキンバイですかね。けっこう咲いてます。
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シナノキンバイですかね。けっこう咲いてます。
岩の下あたりにたくさん。
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岩の下あたりにたくさん。
キバナノコメノツメ(黄花駒爪)ですか。緑の目がまた格好いいじゃないか。
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キバナノコメノツメ(黄花駒爪)ですか。緑の目がまた格好いいじゃないか。
黄色いスミレは前から見たかったので、山頂で見れてテンション上がる。
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黄色いスミレは前から見たかったので、山頂で見れてテンション上がる。
ずっと居たいがこの辺で下山しないと。
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ずっと居たいがこの辺で下山しないと。
ハクサンイチゲかな。もっとちゃんと見ておきたかった。
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ハクサンイチゲかな。もっとちゃんと見ておきたかった。
ツマトリソウ。花弁が6枚と思いつついつも7枚。ツマトリソウの群落もみれてよかった。
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ツマトリソウ。花弁が6枚と思いつついつも7枚。ツマトリソウの群落もみれてよかった。
太い鎖を使って降りていきます。
太い鎖を使って降りていきます。
落花。あれ?シロヤシオ?と思うもそんなことはなく。
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落花。あれ?シロヤシオ?と思うもそんなことはなく。
シャクナゲ。もうほぼ終盤ながらのんびり屋さんもおり、目を楽しませてくれる。
シャクナゲ。もうほぼ終盤ながらのんびり屋さんもおり、目を楽しませてくれる。
ちょっとピンボケ。
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ちょっとピンボケ。
マイズルソウ。何度撮ってもピンボケ。
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マイズルソウ。何度撮ってもピンボケ。
ゴゼンタチバナ。ドクダミじゃないよなと思いながら撮る。
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ゴゼンタチバナ。ドクダミじゃないよなと思いながら撮る。
見覚えのある刀利天狗。鳥天狗ってことなのかな。
見覚えのある刀利天狗。鳥天狗ってことなのかな。
刃渡りまで降りてくれば八ヶ岳遠望。山頂では雲に隠れていたので最後見れて…行きたくなる。いつかということで。
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刃渡りまで降りてくれば八ヶ岳遠望。山頂では雲に隠れていたので最後見れて…行きたくなる。いつかということで。
青い目のギンリョウソウをついに。深くやわらかい青色だった。
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青い目のギンリョウソウをついに。深くやわらかい青色だった。
無事に吊り橋まで来たら足の裏がヒリヒリするので、冷しに尾白川へ。冷たくて最高に気持ちいい。甲斐駒ケ岳を冷やす水。水源は七丈小屋付近らしく。
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無事に吊り橋まで来たら足の裏がヒリヒリするので、冷しに尾白川へ。冷たくて最高に気持ちいい。甲斐駒ケ岳を冷やす水。水源は七丈小屋付近らしく。
蝮が夕涼み。酔っ払って道端で寝てるみたいな。
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蝮が夕涼み。酔っ払って道端で寝てるみたいな。

感想

先月、車で入笠湿原へと向かう朝に雲がどんより垂れこめる中、甲斐駒ヶ岳がちらりと顔をのぞかせた。ほんの一瞬、ちらっと見えただけなのだが、怖いほどの迫力を感じたのをずっと覚えていた。いつか登るだろうな、という思いを叶えるにはいい日になりそうなので、いざ出発。

深夜に自宅を出て現地4時到着後、30分程仮眠を取ってから出発することに。テンションは低くないのだが寝不足と運転の疲れを目の奥になんとなく感じる。長丁場なのでここは無理するところじゃないと自制の声。ウトウトしたつもりが軽く寝てしまったようで出発は5時になる。外はもうライトのいらない明るさの朝で気持ちがいい。

あとから振り返ると、もう一時間早く出発できればもっと楽しめただろうなというのも課題というか収穫の一つ。備忘録として、次来るときは4時出発できるようにしたいと思う。


黒戸尾根は初めてのコースなのでペースがうまくつかめなかったのだけど、すれ違う人との言葉のやり取りひとつで、つらいと思える道のりも気分が軽くなることを実感。これにはホント感謝です。

最後の最後で「もうひと踏ん張り、頑張りますか」と気合モードに(ようやく)入れ直して甲斐駒ヶ岳山頂へ。仙丈ケ岳がばっちりお出迎え。北岳・間ノ岳もはっきりと見えたのはご褒美に違いない。「自分をさらに山好きにしようとしてるな」とすら思うのは気分が高揚しているせいだろう。

登りのきつさも山頂での眺望の良さや花探しをしているうちにスカンっと吹き飛ぶ。また、食事の際にはカップラーメンをメスティンに移してから指(アルコールで除菌済)ですくった熱さも忘れ難い思い出に。これからはコンビニの割りばしじゃなくてマイ箸用意するようにしようかな。非常に人に見られたくない姿ではある(見られてないはず)。ただ、指3本で案外上手に食べられたのは、昔、インド料理屋で指を使ってカレーを食べた経験が生きたからかなと思ったり。

山頂からの下りでは、登りの際に鎖場、岩場等で降りて行かれる方を見て登りより難儀しそうだなと思って見ていたのだけど、実際に降りてみると足を着く位置が見えにくかったりする箇所があったのでより注意が必要と思われます。雨が降るとさらに難易度が上がる印象あり。

慎重に下りながら、屏風小屋跡を過ぎればあとはてくてく歩き。苔むすシラビソの樹林帯は心地よくペースも安定。そのまま長い長い一本道を下っていけば足の裏は徐々に熱くなり、まだかまだかと最後のほうは思いながらもクマザサの道をさらに下ればようやく尾白川の水音が聞こえ、あとは水浴びすることを楽しみに吊り橋を渡る前に河原へGo。疲れた体を冷やせば本日の山行モード終了。

無事に明るいうちに戻れて山の神様仏さまにに感謝です。登ってるときはどんだけ苦しくても下山して1日もたてば楽しかった思い出ばかりが残り、次登る時に正直困るのだが、それでも紅葉の時期にでもまた登りたいなと思う甲斐駒ヶ岳の山行となりました。その際はリベンジする気持ちを心に秘めて。




急登や 汗と気持ちの 素は水

甲斐駒を 冷やす尾白(おじら)の 砂の白


*汗…夏の季語
*馬冷す…夏の季語。農耕で疲れた牛馬を湖沼や川に引いていき、汗を洗い流し、疲労を回復させてやること。牛冷す、牛馬冷すなどもあり。

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