甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根ピストン
- GPS
- --:--
- 距離
- 16.8km
- 登り
- 2,412m
- 下り
- 2,406m
コースタイム
- 山行
- 10:15
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 11:25
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
吊り橋〜屏風岩小屋跡までは一般登山道。土がえぐれていて段差が結構あるので、前半頑張りすぎるとボディーブローのように後半太ももに来ます。 屏風小屋跡からは梯子、鎖場、岩場歩きなどが増えます。冒険心をくすぐりますが油断禁物です。下りは脚の置き場などに注意を要します。 標高2300m前後から微かに高山病の症状あり。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
先月、車で入笠湿原へと向かう朝に雲がどんより垂れこめる中、甲斐駒ヶ岳がちらりと顔をのぞかせた。ほんの一瞬、ちらっと見えただけなのだが、怖いほどの迫力を感じたのをずっと覚えていた。いつか登るだろうな、という思いを叶えるにはいい日になりそうなので、いざ出発。
深夜に自宅を出て現地4時到着後、30分程仮眠を取ってから出発することに。テンションは低くないのだが寝不足と運転の疲れを目の奥になんとなく感じる。長丁場なのでここは無理するところじゃないと自制の声。ウトウトしたつもりが軽く寝てしまったようで出発は5時になる。外はもうライトのいらない明るさの朝で気持ちがいい。
あとから振り返ると、もう一時間早く出発できればもっと楽しめただろうなというのも課題というか収穫の一つ。備忘録として、次来るときは4時出発できるようにしたいと思う。
黒戸尾根は初めてのコースなのでペースがうまくつかめなかったのだけど、すれ違う人との言葉のやり取りひとつで、つらいと思える道のりも気分が軽くなることを実感。これにはホント感謝です。
最後の最後で「もうひと踏ん張り、頑張りますか」と気合モードに(ようやく)入れ直して甲斐駒ヶ岳山頂へ。仙丈ケ岳がばっちりお出迎え。北岳・間ノ岳もはっきりと見えたのはご褒美に違いない。「自分をさらに山好きにしようとしてるな」とすら思うのは気分が高揚しているせいだろう。
登りのきつさも山頂での眺望の良さや花探しをしているうちにスカンっと吹き飛ぶ。また、食事の際にはカップラーメンをメスティンに移してから指(アルコールで除菌済)ですくった熱さも忘れ難い思い出に。これからはコンビニの割りばしじゃなくてマイ箸用意するようにしようかな。非常に人に見られたくない姿ではある(見られてないはず)。ただ、指3本で案外上手に食べられたのは、昔、インド料理屋で指を使ってカレーを食べた経験が生きたからかなと思ったり。
山頂からの下りでは、登りの際に鎖場、岩場等で降りて行かれる方を見て登りより難儀しそうだなと思って見ていたのだけど、実際に降りてみると足を着く位置が見えにくかったりする箇所があったのでより注意が必要と思われます。雨が降るとさらに難易度が上がる印象あり。
慎重に下りながら、屏風小屋跡を過ぎればあとはてくてく歩き。苔むすシラビソの樹林帯は心地よくペースも安定。そのまま長い長い一本道を下っていけば足の裏は徐々に熱くなり、まだかまだかと最後のほうは思いながらもクマザサの道をさらに下ればようやく尾白川の水音が聞こえ、あとは水浴びすることを楽しみに吊り橋を渡る前に河原へGo。疲れた体を冷やせば本日の山行モード終了。
無事に明るいうちに戻れて山の神様仏さまにに感謝です。登ってるときはどんだけ苦しくても下山して1日もたてば楽しかった思い出ばかりが残り、次登る時に正直困るのだが、それでも紅葉の時期にでもまた登りたいなと思う甲斐駒ヶ岳の山行となりました。その際はリベンジする気持ちを心に秘めて。
急登や 汗と気持ちの 素は水
甲斐駒を 冷やす尾白(おじら)の 砂の白
*汗…夏の季語
*馬冷す…夏の季語。農耕で疲れた牛馬を湖沼や川に引いていき、汗を洗い流し、疲労を回復させてやること。牛冷す、牛馬冷すなどもあり。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する